「やわらぎ」名称問題 施術者22名連帯し無効申請へ
2021.09.10
施術所名称に使う「やわらぎ」の文言が商標権侵害に当たるとして、その使用中止を求める警告書が7月下旬に全国各地で送り付けられていた件で、警告を受けた20名を超す施術者が連帯し、事態の対処に取り組んでいる。連名で警告書への反論文書を送ったほか、9月中旬には商標登録自体の無効を求める請求を特許庁へ行う構えだ。
「やわらぎの会」作り、集団で対処
連帯を図って活動するのは、東京都墨田区で「やわらぎ接骨院」を運営する相澤明敏氏をはじめとする計22名からなる「やわらぎの会」。
「やわらぎ」の使用停止と、「10日以内に商標使用代35万円を支払え」という金銭も迫る警告書が届いた当初は、各施術者とも不信を抱えつつも個々で対処しようとしていたという。ただ、商標登録という専門性の高さに加え、気軽に相談できる相手もいないなど困り果てる施術者も少なくなく、中には泣き寝入りしてしまう者も出かねない状況だった。そんな中、事態の重大さを感じた病鍼連携連絡協議会代表の長谷川尚哉氏(大磯治療院院長、神奈川県)と相澤氏らが中心となって、「やわらぎを使う施術所」に注意喚起の連絡を入れたり、SNSを通じて情報交換を呼びかけたりして、連携の輪を広げていた。長谷川氏は、 (さらに…)