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連載

連載『中国医学情報』198 DOR(卵巣予備能低下)に対する電気鍼の効果(上海鍼灸雑誌)ほか

投稿日:2021年9月10日

今回の内容
・DOR(卵巣予備能低下)に対する電気鍼の効果―普通鍼、女性ホルモン治療の3群でランダム化比較(上海鍼灸雑誌、2021年6期)
・前立腺癌根治的治療後の尿失禁には温灸併用治療―骨盤底筋体操とランダム化比較(上海鍼灸雑誌、2021年6期)

☆DOR(卵巣予備能低下)に対する電気鍼の効果―普通鍼、女性ホルモン治療の3群でランダム化比較

 上海の海軍軍医大学・趙聖佳らは、DOR患者に対する電気鍼の効果を、普通鍼および女性ホルモン治療と比較(上海鍼灸雑誌、2021年6期)。
 対象=DORの 90例、24~39歳、平均33±5歳。これをランダムに、普通鍼・電気鍼・女性ホルモンの3群各30例に分けた。平均罹患期間は普通鍼群5.17±2.29年、電気鍼群5.57±1.95年、ホルモン群5.65±2.30年。
 治療法=3群とも計3月経周期治療。
<普通鍼>①主穴―関元・気海・子宮(奇穴、左右)・卵巣(奇穴、左右。位置は恥骨結合中点の3横指上から左右に4横指、すなわち子宮穴の上1.5寸)・腎兪・三陰交・血海・太渓・太衝(以上5穴左右)。②配穴―「肝鬱」:曲泉・陰廉。「痰盛」:陰陵泉・豊隆・中脘。「血瘀」:膈兪。③操作―0.30×50mmの毫鍼を直刺。関元・気海・子宮・卵巣・腎兪・太渓には補法、他の穴は瀉法。行鍼5分間、得気後に置鍼30分間(10分ごとに行鍼1回)。2日1回。月経期間は停止。
<電気鍼>取穴・操作は普通鍼に同じ。得気後に、①関元・気海、②左右の子宮・卵巣(同側を1組)、③左右の三陰交・太衝(同上)、④左右の膈兪・腎兪(同上)、以上4組中の2組に通電(連続波・2Hz・1mA)30分間。2日1回。月経期間は停止。
<女性ホルモン>月経5日目から吉草酸エストラジオール錠剤1mgを毎日1回連続21日服用、月経16日目からプロゲステロン錠剤10mgを追加し毎日1回連続10日服用。停薬後は月経来潮したら5日目から服用再開。
 観察指標=治療前と治療1・2・3カ月後の4回、月経3日目に空腹時静脈血のFSH(卵胞刺激ホルモン)・LH(黄体化ホルモン)・E2(エストロゲン)。同上4回の月経終了時の超音波検査による卵巣容積、AFC(胞状卵胞数)、子宮内膜の厚さ、卵巣動脈収縮期最高血流速度(PSV)・血流抵抗指数(RI)・拍動指数(PI)。
 結果=

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