連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』46 素問・八『霊蘭秘典論』
2022.08.25
王様:
「上古聖人が見つけた正しい道と生き方の真の意味が、今の時代に広まっていないと思う。どうしたら良いだろうか?」
岐伯:
「そうですね、近くの人には話すことができますが、遠くまで伝えるには、書物が良いと思います。そして、後の世まで伝えるには、護衛のいる宮殿の蔵に入れて、なくさないように守るのが良いでしょう」 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』46 素問・八『霊蘭秘典論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』46 素問・八『霊蘭秘典論』
2022.08.25
王様:
「上古聖人が見つけた正しい道と生き方の真の意味が、今の時代に広まっていないと思う。どうしたら良いだろうか?」
岐伯:
「そうですね、近くの人には話すことができますが、遠くまで伝えるには、書物が良いと思います。そして、後の世まで伝えるには、護衛のいる宮殿の蔵に入れて、なくさないように守るのが良いでしょう」 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 ~なんでも相談できる治療院に~ 奈良県橿原市<マホロバ鍼灸院>
『ちょっと、おじゃまします』 ~なんでも相談できる治療院に~ 奈良県橿原市<マホロバ鍼灸院>
2022.08.25
「開院初日は大雨で、一人しか来院がなかったんですよ」――当時を振り返り、笑いながらそう語るのはマホロバ鍼灸院・院長の中川憲太先生。
小学生のころ、鍼灸治療と鍼灸大学の存在をテレビで知り、当時から手に職を付けたいと考えていたこともあり、すんなりと将来の方向性を決めたといいます。ほどなく志望通りに明治鍼灸大学へと進学、大学生時代はスポーツ整形への興味が強く、整形外科でのアルバイトを通して柔整師免許の必要性を感じ、取得を決めたのだとか。その後、柔整師免許も取得すると、勉強会でお世話になっていた先生から声をかけられ、新しく開院する治療院で院長として働くことに。周りの方々の手厚いサポートもあり、特にプレッシャーを感じることもなく勤めていたと語ってくれました。 (さらに…)
今日の一冊 奇想天外な目と光のはなし
今日の一冊 奇想天外な目と光のはなし
2022.08.25
奇想天外な目と光のはなし
入倉隆 著
雷鳥社 1,980円
黄色いバナナを「おいしそう!」、茶色いバナナを「傷んで食べられないかも?」などの判断は、かなり発達した目がないと出来ない。人間のように優れた色彩感覚がある生き物は哺乳類でも多くはない。一方、人間には見えない光や色を見ている生き物も。カラスは半透明のごみ袋の中が見えているようだったり、オオカミが暗闇で獲物を察知したりと、それぞれの目で見る景色は、別世界なのかもしれない。視覚心理学を研究する著者が、「面白い!」と感じた目の不思議を、目の仕組みなどの説明とともに紹介する。
『医療は国民のために』348 柔整の「明細書発行体制加算」の算定条件とは?
『医療は国民のために』348 柔整の「明細書発行体制加算」の算定条件とは?
2022.08.10
10月から義務化される「柔整療養費の明細書発行」を前に、私の元に実に様々な質問が寄せられている。今回の明細書義務化は、算定の仕組みがややこしい上、その労力に見合わない金額設定となっており、不平不満を持つ施術者も少なくないだろうが、ここでは制度的な仕組みとその問題点に限局して解説してみたい。 (さらに…)
連載『先人に学ぶ柔道整復』三十二 一松定吉(中編)
連載『先人に学ぶ柔道整復』三十二 一松定吉(中編)
2022.08.10
新戦闘機「接骨師號」の献納
全日本柔道整復師会では1938(昭和13)年4月から会長が不在となっていましたが、単行法請願運動は継続して展開されていました。しかし、この運動は衆議院議員・藤尾安太郎氏の力を借りても実現できませんでした。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』52 卵巣の個人差
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』52 卵巣の個人差
2022.08.10
ある日、泌尿器科医の患者さんから「私も体外受精をしているのですよ。ただし、おサルさんですが」と、いやがうえにも興味をそそられることを言われました。生殖医療は実は、ヒトよりも先に動物で進みました。特に畜産領域では、個体の生殖サイクルを早めることで、収益が大きくなります。例えば、雌牛は生まれて約15カ月で生殖可能になります。妊娠期間は約280日で、一頭の雌牛が産む個体数は一生のうちに約7〜10頭です。出産後早ければ半年で次の妊娠が可能になりますが、これでも他の畜産動物に比べると遅い方なので、効率よく妊娠させなければ、生産性は向上しません。これが畜産において生殖の研究が進んだ最大の理由です。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』192 法制度と実臨床の乖離
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』192 法制度と実臨床の乖離
2022.08.10
新型コロナウイルス感染症の感染症法上における位置付けの見直しが議論されています。もう全数把握はしないほうがよいというのが、大多数の現場医師の見解です。私の聞く限り、制度と臨床の乖離が著しく、コロナ病床が埋まっているのも、「骨折して入院したら陽性」や、「予定手術で入院したら陽性」など、他の疾患で入院したらコロナ陽性だったという例がほとんどだといいます。重症化もデルタ株の頃に比べて少ないことから、第7波で生じた法制度の歪みを今後どのように柔軟に対応させていくのかが重要です。 (さらに…)
連載『中国医学情報』209 腰痛に頭鍼・マッケンジー法併用治療―教科書の鍼治療法とのランダム化比較ほか
連載『中国医学情報』209 腰痛に頭鍼・マッケンジー法併用治療―教科書の鍼治療法とのランダム化比較ほか
2022.08.10
今回の内容
・腰痛に頭鍼・マッケンジー法併用治療―教科書の鍼治療法とのランダム化比較(中国鍼灸、2022年5期)
・変形性膝関節症に温灸・運動療法併用治療―温灸単独とのランダム化比較(上海鍼灸雑誌、2022年2期)
☆腰痛に頭鍼・マッケンジー法併用治療―教科書の鍼治療法とのランダム化比較
黒竜江中医薬大学・孫明媚らは、非特異的腰痛症患者に対する頭鍼・マッケンジー法併用治療の効果を、教科書の鍼治療法と比較(中国鍼灸、2022年5期)。
対象=同大付属第二病院鍼灸二科の外来患者64例。これをランダムに併用群・対照群(教科書治療)各32例に分けた。脱落者各2例あり、最終的に併用群30例(男16例・女14例)・対照群30例(男15例・女15例)。平均年齢:併用群45±10歳、対照群47±9歳。平均罹患期間:併用群11.0±2.8カ月、対照群10.2±2.2カ月。
治療法=毎日1回、連続6日後休み1日、合計14日間。
<教科書>『針灸治療学』(高樹中ら、2016年)①取穴―L1~3夾脊穴・阿是穴(局部疼痛反応点、1穴)・腎兪・大腸兪・腰陽関・委中。②操作―0.30×40mmの鍼で直刺30mm、提挿捻転瀉法で得気後、置鍼40分間。
<併用治療>①取穴―健側足運感区(頭部前後正中線中点の左右各1cmで、後ろ向きに正中線に平行に引いた3cmの長さの直線)、患側攅竹・瞳子髎。②操作―0.30×40mmの鍼で、足運感区は後ろ向きに、攅竹は鼻先方向に、瞳子髎は太陽穴方向に、いずれも水平刺15~20mm。手法は、足運感区で捻転瀉法(捻転幅180°で200回/分)3分間、攅竹・瞳子髎でも捻転瀉法(得気を限度)、置鍼40分間。置鍼中に以下の「マッケンジー法」(注)。③腹臥位―腹臥位で顔面は片側に向け、上肢は体の両側に自然に置き、体をリラックスし3分間維持。④腹臥位伸展―両手を体幹上部両側後ろに置き、両上肢を真直にして上半身を起こし、骨盤と下肢をベッド面に着けてそのまま10秒間維持し、肘を曲げて元の姿勢になる。反復5~10回を1セット(患者の体力と疼痛程度による)、休息10分間、合計3セット。⑤仰臥位屈曲―仰臥位でリラックスし、両股膝関節を屈曲させ胸部にて両手で抱え5分間維持。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 マッサージ療養費の医科との併給は病院でマッサージが行われていなければ該当しない!
Q&A『上田がお答えいたします』 マッサージ療養費の医科との併給は病院でマッサージが行われていなければ該当しない!
2022.08.10
Q.
マッサージ施術を患家の求めにより往療して療養費の申請をしたところ、申請先の健保組合から、「医科との併給・併用のため」との理由で不支給決定の連絡がきました。
はり・きゅうならまだしも、マッサージ療養費でも医科との併給で不支給処分になるのでしょうか。
A.
療養費の支給対象となる「医療上のマッサージ」は、本来、保険医療機関において療養の給付として行われるものであることから、投薬等による患者さんの治療期間中に、保険医療機関に代わって施術者がマッサージを行う場合、患者さんは療養費の支給を受けることができます。ただし、療養費は、療養の給付等に代えて支給するものであるため、同意した疾病か否かにかかわらず、保険医療機関において療養の給付として医療上のマッサージが行われた日については、患者さんは療養費の支給を受けることができないとされています(平成30年10月1日付厚労省保険局医療課事務連絡 はり、きゅう及びあん摩・マッサージの施術に係る療養費の取扱いに関する疑義解釈資料の送付について 別添2 マッサージに係る療養費関係 問8の答)。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』216 熱波と早き涼風
連載『汗とウンコとオシッコと…』216 熱波と早き涼風
2022.08.10
大暑を迎え7月下旬から日中は殺人的な暑さが続いている。北海道より緯度が高いイギリスをはじめヨーロッパでは、熱波が襲い人々の生活を蝕み、日本も、体温より気温の高い日が関東と関西をシーソーのように繰り返し移動する酷暑なのだが、実は朝方は秋風が吹いている。涼しい時間帯の川べりでは、山から飛来する赤とんぼを見かけたり、秋の虫のさえずりが聞こえたりする。
このように寒暖差が激しいと、非常に身体に堪えるわけだ。夏と秋が混在するようで、どちらに合わせるか身体が悩み、調子が狂う。身体が秋だと判断して、それにうまく合わせられないと肩関節に痛みが現われやすい。朝方に涼しさに中てられると、ギックリ腰様の痛みが多くなる。暑さに中てられると、熱がこもるか脱水に至り循環器に負担がかかるが、コロナ禍での感染対策のおかげか、循環器疾患が毎年より少ないように感じられる。 (さらに…)
連載『鍼灸師・柔整師のためのIT活用講座』18 持続可能な社会の実現のためにオンラインができること
連載『鍼灸師・柔整師のためのIT活用講座』18 持続可能な社会の実現のためにオンラインができること
2022.08.10
現在、持続可能な社会が一つのキーワードになっています。日本では、病気にかかれば医療機関を受診し、老いれば介護による生活補助を受けることができます。生まれてから死ぬまで福祉制度に助けられ、健康的な生活を送ることが可能です。しかし、高齢者の増加により社会保障費を利用する人が増えた反面、生産人口が減少した現在では、財源が確保できません。加えて、人口減少により、将来的に今と同じ医療や介護を提供することが難しくなるでしょう。そのため、これからの時代、医療費はある程度自分で払うことが前提となる一方、予防や介護、健康に費やせる社会保障費は少ないため、コストをかけずに自分自身で健康を管理するような仕組みが求められています。そこで、持続可能な医療・健康を実現するアイディアとして、オンラインによる健康管理や医療が注目を集めています。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 ~イラストの先生がお出迎え~ 大阪府堺市<ハル鍼灸整骨院>
『ちょっと、おじゃまします』 ~イラストの先生がお出迎え~ 大阪府堺市<ハル鍼灸整骨院>
2022.08.10
ハル鍼灸整骨院の入口前で、最初に目に留まるのが可愛いイラストが描かれたウェルカムボード。「来院された方に、表のイラストに似ていると言われることもしばしば」と笑顔で話すのは、和田慶一先生。ウェルカムボードは、季節に合わせて奥さんが描いてくれているのだそうです。 (さらに…)
今日の一冊 ラジオ深夜便 うたう生物学
今日の一冊 ラジオ深夜便 うたう生物学
2022.08.10
ラジオ深夜便 うたう生物学
本川達雄 著
集英社インターナショナル 1,870円
NHKラジオ番組「ラジオ深夜便」にて現在も放送中の人気コーナー「深夜便かがく部 うたう生物学」を整理・刊行。東京工業大名誉教授にしてシンガーソングライターの著者が各話読み切りで生物の構造や機能について、軽妙かつ分かりやすく述べており、「ナマコはすごい!」「ヒトデはなぜ星形か」など、ひと目で読んでみたくなるタイトルがズラリ。各話の最後には著者がラジオで歌ったオリジナルの一曲が楽譜付きで掲載されている。生物学を通して動植物の「あたりまえ」に迫るエッセイ。
『医療は国民のために』347 医科の訪問診療と往診の違いから考える あはき療養費の「訪問施術制度」
『医療は国民のために』347 医科の訪問診療と往診の違いから考える あはき療養費の「訪問施術制度」
2022.07.25
この6月のあはき療養費料金改定では、議論自体が見送られたが、今後確実に導入が図られる「訪問施術制度」(往療料と施術料の包括化)について、医科における「訪問診療」と「往診」の違いから迫ってみたい。 (さらに…)
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』18 機能訓練プログラムの実際①
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』18 機能訓練プログラムの実際①
2022.07.25
今回は、個別評価にて掲げた目標の達成に向けた機能訓練プログラムの考え方を解説します。
一般的に、プログラムは安全で安易に行われることが可能な方法で、それを低コストで実施することが大切だと言われています。実際の歩行や基本動作、ADL、QOLの改善に結びつけるためにも、機能訓練指導員による個別の視点は当然求められます。私たち柔整師は運動器治療の専門家として、個別治療を原則とした施術を実施してきました。この専門性を発揮することが特に重要となり、対象者の状態を評価して問題点・留意点の把握を行い、個別の改善すべき機能を明らかにしてテーラーメードの要素を取り入れていくことで、他の機能訓練指導員と一線を画すことができると考えます。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』191 医療におけるタスクシフティング
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』191 医療におけるタスクシフティング
2022.07.25
先月出版された『医療貧国ニッポン(PHP新書)』の著者である奥真也先生の、出版記念講演に出席しました。
著書では、医療とお金の問題、医者と患者の問題、医者と病院の問題、医者の働き方の問題、医学部の問題、ヘルスリテラシーの問題、長寿化の問題に章を分けて、現在の日本における医療の問題に言及しています。そして、講演でそれらの問題の解決策のひとつとして強調されていたのが、タスクシフティングでした。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』208 野球肘後遺に伴う尺骨神経障害
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』208 野球肘後遺に伴う尺骨神経障害
2022.07.25
今回の執筆者:後藤 陽正(筋・骨格画像研究会)
現在、柔道整復師や理学療法士、スポーツドクターなどの医療従事者が少年野球に関わり、競技における傷害予防に携わっている。近年、超音波観察の普及が急速に進み、競技会場や医療施設などで定期的に野球肘の観察が行われている。成長期の無理なオーバーユーズはその後の選手生命に大きく影響し、投球制限、定期的な超音波検査など野球関係者や世論からも傷害予防が認識されてきている。それでも野球肘や野球肩を罹患する例は後を絶たない。痛みなく野球を続けたい、少しでも長く野球を続けたいと思うのは当然のことであり、野球肘や野球肩などを少しでも減らし、予防していくこともスポーツに関わるトレーナーや医療従事者の役目とも考える。
野球肘が要因となり、尺骨神経障害を罹患した症例の内側走査の超音波観察を紹介する。患者は小学2年生から野球を始め、小学5・6年生でピッチャー、中学・高校ではファースト、サード、バッティングピッチャーを務め、ピッチャー時代には肘内側の痛み、野手に転向してからは肘痛が消え、逆にバッティングピッチャーの際に肩痛を発症した経緯を持つ。日常生活への影響はないが、背臥位、肩関節外転90°、肘関節屈曲90°の肢位を長く続ける際に薬指、小指にしびれが出現する為、超音波観察を行う。
今回、使用した機器は日立アロカ製のNoblus。観察部位は前斜走線維、後斜走線維、尺骨神経溝内の尺骨神経。走査法は前斜走線維長軸走査、後斜走線維長軸走査、尺骨神経短軸走査を行う。観察肢位は背臥位、肩関節外転90°、肘関節屈曲90°とした。
【画像①】は前斜走線維長軸像であり、靭帯付着部に骨隆起を認め、靭帯表層は不整を呈し、厚さは正常より薄く映し出されている。さらに鈎状突起の位置関係から外反を示唆する画像が観察される。
(さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 施術報告書交付料の不支給はなぜ?
Q&A『上田がお答えいたします』 施術報告書交付料の不支給はなぜ?
2022.07.25
Q.
あはき療養費で施術報告書を交付したので施術報告書交付料を算定し、その写しを添付して保険請求したところ、支給要件を満たしていないという理由で一部不支給となりました。同意有効期間の最終月に交付しています。なぜ認められないのでしょうか。
A.
施術報告書交付料は同意書、診断書により支給可能期間を超えて更に施術を受けるため医師の再同意が必要な場合に、施術の内容や頻度、患者の状態や経過等を記入し、患者に説明した上で交付することにより請求できるものです。平成30年6月に新設され、同年10月より適用が開始された比較的新しい制度ですね。 (さらに…)
連載『食養生の物語』110 『ころがるダイズ』
連載『食養生の物語』110 『ころがるダイズ』
2022.07.25
このところ「大豆ミート」の人気が高まっています。料理に合わせてミンチ状・ブロック状・フィレ状などさまざまな形状から選べるのも人気のようです。以前からヴィーガンやベジタリアンのための代用肉として存在していましたが、ここにきて体や環境にやさしいというイメージが広まったようです。
菜食主義になる理由は、主に宗教・健康・環境の三つです。日本でも仏教に精進料理があるように、菜食をすすめている宗派が少なからず存在します。健康面で大豆ミートは、低カロリー、低コレステロール、高タンパクで食物繊維も豊富です。環境面では地球温暖化対策があります。畜産業などによる温室効果ガス(主に牛のゲップに含まれるメタンガス)の排出は、世界の温室効果ガスの総排出量のうち14%で、全世界の交通手段から排出される量に匹敵するとも言われています。食糧問題としても、世界で生産される穀物の三分の一が家畜のエサになっています。昨今のSDGsの取り組みも、大豆ミートの支持を後押ししているといえるでしょう。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』45 素問・七『陰陽別論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』45 素問・七『陰陽別論』
2022.07.25
王様:
「いつも気になっているのだが、岐伯はなぜ首と手を触るのだ?」
岐伯:
「これは、脈(みゃく)を診ております。首に人迎の脈、手に脈口の脈があります」
岐伯の診察を受けている最中、王様が聞くと、岐伯は王様の手を持って、首と手の脈に当てさせました。かすかに、だんだん、はっきりとトン、トン、トン、トン、と打つのが分かりました。 (さらに…)