Q&A『上田がお答えいたします』 あはき療養費の受領委任導入がもたらすものとは?
2018.04.10
Q.
10月予定の「受領委任の取扱い開始」で、あはき療養費の取扱高や件数は増加するのでしょうか?
A.
あはき業界では受領委任の導入に対し、「これで柔整と同様に受領委任で稼げる」などと、喜々としているような雰囲気も一部にあるようですね。しかし私は今まで何度も述べてきた通り、受領委任で支給するもしないも「保険者の自由裁量」とされた時点で「終わった」と考えています。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 あはき療養費の受領委任導入がもたらすものとは?
Q&A『上田がお答えいたします』 あはき療養費の受領委任導入がもたらすものとは?
2018.04.10
Q.
10月予定の「受領委任の取扱い開始」で、あはき療養費の取扱高や件数は増加するのでしょうか?
A.
あはき業界では受領委任の導入に対し、「これで柔整と同様に受領委任で稼げる」などと、喜々としているような雰囲気も一部にあるようですね。しかし私は今まで何度も述べてきた通り、受領委任で支給するもしないも「保険者の自由裁量」とされた時点で「終わった」と考えています。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』164 時代に合わせる……
連載『汗とウンコとオシッコと…』164 時代に合わせる……
2018.04.10
初夏が駆け足で訪れた。桜の開花が早く、酒を片手に散りゆく桜を見届けながら感じる花冷えもない。儚く散ってしまうのも非常に早かったし、入学式までは持たなかった。その代わり新緑が芽吹く時期の早さに驚いたものだ。変化が激しい時代になったものだ。
そうなると生体はどうなるのか。発陽する肝が疲れてしまい、そうなると二極化する。代謝を上げるために体幹部に血を集めるので四肢の血流は不足するか、代謝が上がらずに横隔膜より下が弛緩傾向に至り上焦部で激しく熱の反応が出てくるかになる。症状としては、前者は交感神経優位となり、腹痛や頭痛や体幹部、四肢関節の痛みを現し、後者は季肋部周囲が緊張し、心痛、動悸、身熱や咳嗽を伴い、少腹部の痛みや下肢の浮腫みなどの下腹部の痛みを出す疑似厥陰病のような状態になる。
「先生、この子の咳がなかなか治らなくて……。夕方や、昼寝後に発熱して保育園に呼び出されることも多くて困ってるんです。一週間前から、薬を飲んでもあまり変わらなくて、気管支拡張剤を張り付けても全然効かないんですよ」
4歳の女の子を連れた母親がやってきた。母親も、横転先生にしばしば治療を受けている女性だ。 (さらに…)
連載『未来の鍼灸師のために今やるべきこと』15 メディアから健康を変える
連載『未来の鍼灸師のために今やるべきこと』15 メディアから健康を変える
2018.04.10
いつの時代も健康は人類にとって重要な課題です。そのため、テレビや雑誌では様々な健康に関するテーマで特集が組まれています。その中には、ツボや鍼灸治療などを紹介する企画もありますね。実際、数多くの研究において、健康受療行動を決定する要因として、テレビや雑誌などの情報が重要であることが指摘されています。メディアを通じた情報拡散は、鍼灸を知ってもらい、健康の物差しを変える上でも効果的な方法でしょう。しかし、その反面、「情報を提供する我々は何を伝えるべきか」という目的をはっきりしておかないと、情報を利用するのではなく、逆に利用されてしまいます。そこで今回は、メディアを通じた取り組みを紹介します。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 ~足の痛み解消、患者さんの靴選びも~ 滋賀県近江八幡市<よしむら接骨院>
『ちょっと、おじゃまします』 ~足の痛み解消、患者さんの靴選びも~ 滋賀県近江八幡市<よしむら接骨院>
2018.04.10
間違った歩き方や足の指の使い方、合わない靴などを正すことが足の痛みの治療や予防につながると言う、よしむら接骨院・院長の吉村先生。同院には外反母趾や足底筋膜炎、モートン病といった、足に悩みを抱える患者さんが老若男女を問わずやって来ます。 (さらに…)
今日の一冊 アルツハイマー病は「脳の糖尿病」
今日の一冊 アルツハイマー病は「脳の糖尿病」
2018.04.10
アルツハイマー病は「脳の糖尿病」 2つの「国民病」を結ぶ驚きのメカニズム
鬼頭昭三/新郷明子 著
ブルーバックス 994円
いまだ治療法が発見されていないアルツハイマー病は、認知症の半数以上を占めている。そして日本では85歳以上の4人に1人は認知症で、65歳以上の7人に1人は認知症かその予備軍であるとされている。認知症、アルツハイマー病は今や「国民病」であると言っても過言ではない。一方、40歳以上の4人に1人が罹患、もしくは予備軍だという糖尿病。その重要な因子であるインスリンを「記憶物質」として捉えると、二つの国民病の密接な関係が浮かび上がってきた。気鋭の著者が「根本的治療薬」の可能性を探る。
編集後記
編集後記
2018.04.10
▽『今年のヒノキ花粉は昨年の428倍』――某番組が報じた、そんな衝撃的な数字が話題になりました。測定結果を確認してみても、ヒノキにせよスギにせよ今年の花粉が多いのは確かなようで、実際、目のかゆみに苦しんでいます。そもそもこうした針葉樹の極端な増加は無理な植林の結果で、木材需要の減少もあって花粉が増えているのだという説も。苦しさのあまり、いっそ焼き払って別の木を……と血迷ってしまいそうですが、ここまで酷くなると抜本的な対策が必要に感じます。ただ、今や花粉症対策の投薬も一般的。仮に花粉症がなくなれば困るのは製薬会社と医者、という声も……。中村先生の新連載によれば「鍼灸師はトレンドに流されやすい」そうですが、次は……なんてのはブラック過ぎるでしょうか。(平)
4月からの施術管理者新要件で 既に実務経験ある柔整師にも特例 厚労省の3月5日付通知
4月からの施術管理者新要件で 既に実務経験ある柔整師にも特例 厚労省の3月5日付通知
2018.03.25
4月以降、柔整療養費の受領委任を取り扱う「施術管理者」になるための新要件として、「実務経験」と「研修受講」が義務化されるが、導入初年度となる平成30年度において、既に実務経験(1年以上)を満たしている現役柔整師にも特例が認められることとなった。厚労省が3月5日付の通知で示した。
「特例」の措置については、「平成30年3月の国家試験で資格を取得した後、すぐに施術管理者となる計画の方」といった新規免許取得者・新卒者を対象に設けられていたが、免許を保有する柔整師に対しては今回が初めて。
これまで厚労省が示した改正通知では、現時点で受領委任の「登録・承認」がされた施術管理者が、▽施術所(建物)所在地の変更、▽「協定から契約」または「契約から協定」の変更、の2つのケースに限って新要件は除外するが、これ以外では、たとえ施術管理者の経験がある柔整師でも、「新たに届出・申し出をし直す場合」は新要件が課せられることとなっていた。
今回の3月5日付通知では、受領委任を取り扱う施術所において「柔整師として実務に従事した経験」が既に1年以上ある柔整師に対し、勤務実態が証明できれば、緩和措置として、届出・申し出から1年以内に「もう一つの要件である研修(2日間程度、16時間以上)を受講し修了する」ことで施術管理者に認めるとの、新たな「特例」を定めた。これにより、現在施術所で勤務する柔整師や過去に施術管理者であった柔整師が1年以上の実務経験を経ていれば、平成30年度において実質的に施術所を開設することが可能になった。
なお、経験日数としてカウントされるのは、「受領委任の取り扱いを行うとして登録された施術所」のみで、指定された様式『実務経験期間証明書』(上画像参照)によって証明を行う。過去に開業していた施術管理者が、一定期間を空けて再度施術所を開設する場合など、「自らが自らを証明する」ケースも生じるが、厚労省担当者は「そういったケースもあり得る」と話す。
『医療は国民のために』244 柔整団体は“業界の統一”とか“大同団結”などと言いながら反したことをやっている
『医療は国民のために』244 柔整団体は“業界の統一”とか“大同団結”などと言いながら反したことをやっている
2018.03.25
1月16日付の厚労省保険局長通知がどうも気に食わない。4月からの施術管理者要件の変更を伝える内容で、協定・契約それぞれについての運用通知であるが、あたかも「社団協定」よりも「個人契約」が劣っていると勘違いを起こさせる。 (さらに…)
平成30年度介護保険制度改正 全鍼師会の小川氏・長嶺氏、厚労省交渉など振り返る
平成30年度介護保険制度改正 全鍼師会の小川氏・長嶺氏、厚労省交渉など振り返る
2018.03.25
はり師・きゅう師、
機能訓練指導員の対象資格に
4月から、介護保険において、はり師・きゅう師がデイサービス等に配置する「機能訓練指導員」に認められることが決まった。厚労省は、平成30年度介護保険制度改正に伴い「人材の有用活用」として、はり師・きゅう師を対象資格に追加し、機能訓練指導員の量的な確保につなげる方針だ。また鍼灸業界も、長年訴え続けてきた要望がようやく実を結んだ形となった。今回、厚労省老健局との直接交渉に当たっていた公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会(全鍼師会)の学術局長・小川眞悟氏と、事務局長・長嶺芳文氏に話を聞いた。 (さらに…)
第35回日本東方医学会 「QOD」テーマにシンポジウム
第35回日本東方医学会 「QOD」テーマにシンポジウム
2018.03.25
最期の「安らかさ」、周囲の希望にも
第35回日本東方医学会が2月25日、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京都千代田区)で開催された。メインテーマは『健康寿命を楽しく生きる東方医学の知恵』。
シンポジウム『Quality of death(QOD)をめざす東方医療』で、田畑正久氏(佐藤第二病院院長)は、仏教と医療の関係について講演。仏教は生老病死の四苦との向き合い方を模索するものであるが、 (さらに…)
医歯薬出版から新刊 『わかりやすい臨床中医実践弁証トレーニング 第2版』
医歯薬出版から新刊 『わかりやすい臨床中医実践弁証トレーニング 第2版』
2018.03.25
わかりやすい臨床中医実践弁証トレーニング 第2版
医歯薬出版株式会社から新刊、『わかりやすい臨床中医実践弁証トレーニング 第2版』が発行された。著者は関西医療大学大学院・保健医療学部教授の王財源氏。B5判352頁。本体価格5千円。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』88 遠隔医療に近いことを実現したモンゴルの経験から
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』88 遠隔医療に近いことを実現したモンゴルの経験から
2018.03.25
年度末に入り、ますます忙しさが増しつつありますが、それを横目にようやく穏やかな春を感じる季節になりましたね。そんな中、私は先日、モンゴルまで往診に行きました。 といっても、私はモンゴル国内で医業を行う免状は持っていないので、医療コンサルタント、いわゆるセカンドオピニオン的な目的で患者さんの相談にのってきました。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』156 表在の描出画像で新・旧機種を比較
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』156 表在の描出画像で新・旧機種を比較
2018.03.25
松本 尚純(筋・骨格画像研究会)
筋・骨格画像研究会編『超音波による骨・筋・関節の観察』の初版本が出版されたのは、ちょうど12年前になる。しかし、それ以前から超音波画像観察装置(エコー)は運動器の分野で使われ、ドクターと柔整師が画像の粗い時代からエコーを用いた臨床に取り組んできた。現在では画像がより鮮明になり、解剖学的知識があれば比較的簡単に病変部を観察できるようになった。また、硬さの識別ができるエラストグラフィーなども使いやすいものになってきている。さらには、画像こそ粗いがポータブルでポケットサイズのエコーが発売されるなど、機器選択の幅も非常に広くなってきた。今回は、表在の組織の見え方について、表在描出において主流になりつつあるリニアプローブ18MHzを使い、最新の機種と6年前に購入したものとを比較した。 (さらに…)
厚生労働省『平成30年度 療養費頻度調査』から 鍼灸療養費 施術行為別・疾患別頻度
厚生労働省『平成30年度 療養費頻度調査』から 鍼灸療養費 施術行為別・疾患別頻度
2018.03.25
調査は、全国健康保険協会管掌健康保険、国民健康保険及び後期高齢者医療制度における平成30年10月の1カ月間に行われた施術に係る療養費支給申請書が対象。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 丸山議員の質問主意書で分かったこと
Q&A『上田がお答えいたします』 丸山議員の質問主意書で分かったこと
2018.03.25
Q.
丸山穂高衆院議員が提出した『柔道整復師に対する保険者による調査に関する質問主意書』に対する政府の答弁書を読んだのですが、難しくてよく分かりません。
A.
令和2年3月13日提出の質問主意書ですね。保険者や柔整審査会からの「施術録(カルテ)のコピーを療養費支給申請書に添付してください」との返戻に対する、「なぜ施術録のコピーを付けなければならないのか」との疑義からこのような質問主意書の提出に発展したものと推察できます。 (さらに…)
連載『食養生の物語』58 ツクシ誰の子
連載『食養生の物語』58 ツクシ誰の子
2018.03.25
山菜狩りのシーズンが始まります。雪解けを待って顔を出すのはツクシ。「ツクシ誰の子、スギナの子」と歌われているように、野草で知られるスギナは同じ根茎から出る葉茎の部分。冬の間に地下茎を張り、春になって胞子を放出するための胞子茎が伸び、地面から顔を出した物がツクシと呼ばれています。名前の由来は (さらに…)
連載『アロマテラピーをたずねて』94 アロマの香りで血圧対策
連載『アロマテラピーをたずねて』94 アロマの香りで血圧対策
2018.03.25
ハワイのお土産にもらったパイナップルの形のホノルルクッキーを食べながら、ワイキキビーチやフラダンスのことを想像しています。それらとともに思い起こされる、色鮮やかなブーゲンビリアやアンスリウム、ハイビスカスなどの情熱的なイメージの花々に、甘い香りのプルメリア……。最近では、このプルメリアでレイ(首飾り)を手作りする講習会も現地で開かれているとのことです。
プルメリアは「フランギパニ」または「インドソケイ」とも呼ばれ、ハワイを代表する花の一つです。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 ~産前・産後のママさん達の負担を軽く~ 大阪市都島区<BODY RESET さらさ整骨院>
『ちょっと、おじゃまします』 ~産前・産後のママさん達の負担を軽く~ 大阪市都島区<BODY RESET さらさ整骨院>
2018.03.25
「痛みを気にせず育児を楽しみたい」「出産まで安心してマタニティー生活を過ごしたい」――そんな声に応えるのが女性専門の整骨院、『BODY RESET さらさ整骨院』です。
院長の石黒聡志先生は、趣味として野球などのスポーツを楽しみ、学生時代にはアイスホッケーで国体出場経験もあるスポーツマン。現役時代から成人するまでずっと悩まされていた腰痛を治してもらったことから、治療家の道に進みました。そんな石黒先生が開業するに当たって「女性専門」を掲げたきっかけは、 (さらに…)
今日の一冊 大学病院の奈落
今日の一冊 大学病院の奈落
2018.03.25
大学病院の奈落
高梨ゆき子 著
講談社 1,728円
『腹腔鏡手術後8人死亡 高難度の肝切除 同一医師が執刀 群馬大病院』。平成26年11月14日付けの、読売新聞朝刊の一面記事の見出しである。腹腔鏡手術は胃や腸の手術では比較的安全性が高いと言われているが、肝切除に関してはベテランの医師でもその危険性に二の足を踏むという。その後の院内調査によって同様の術後に死亡した患者は18人いたと判明、さらに、保険適用ではない肝臓の「区域切除」の手術で不正請求が行われていた。なぜこのようなことが起きたのか、気鋭の記者が背景にある深い闇を暴く。
編集後記
編集後記
2018.03.25
▽「赤ちゃんの20人に1人が体外受精児」。先日、テレビで報じられていました。独身で彼女もいないので不妊治療とは縁もゆかりもありませんが、最近は興味が。なぜなら、次号・4月10日号から「不妊鍼灸ネットワーク」改め「JISRAM(ジスラム、日本生殖鍼灸標準化機関)」会長・中村一徳先生の連載が始まるからです。中村先生のご講演は立ち見が出るほどで、ジスラムの公開講座はいつも満員御礼。連載開始後の反響など期待に胸を膨らませていたのですが、何と、先生がブログやSNSで連載の告知をされた途端、次々と購読申込のメールが‼ もう、先生がお住まいの京都には足を向けて寝られません。あ、でも京都の方に頭を向けると「北枕」になるかも……。とにかく、乞うご期待です!(前)