新型コロナ 入学式中止・縮小 授業開始の延期
2020.04.10
養成校、苦労と苦渋の春
休校措置や卒業式・入学式の中止・規模縮小、新学期の開始延期――新型コロナウイルスの影響はあはき・柔整の養成校にも大きな影響を及ぼしている。
「3密の回避」「状況は流動的」
4月1日に行われた平成医療学園専門学校(大阪市北区)の令和2年度の入学式では、椅子の間隔を広めに空け、受付では手指の消毒と非接触式の体温計による検温を実施。 (さらに…)
新型コロナ 入学式中止・縮小 授業開始の延期
新型コロナ 入学式中止・縮小 授業開始の延期
2020.04.10
養成校、苦労と苦渋の春
休校措置や卒業式・入学式の中止・規模縮小、新学期の開始延期――新型コロナウイルスの影響はあはき・柔整の養成校にも大きな影響を及ぼしている。
「3密の回避」「状況は流動的」
4月1日に行われた平成医療学園専門学校(大阪市北区)の令和2年度の入学式では、椅子の間隔を広めに空け、受付では手指の消毒と非接触式の体温計による検温を実施。 (さらに…)
『医療は国民のために』292 療養費改定率で実施される「医科の半分」に思う
『医療は国民のために』292 療養費改定率で実施される「医科の半分」に思う
2020.04.10
あはき・柔整療養費の次期料金改定が迫っている。2年前の前回(平成30年度)改定では、プラス改定となった。療養費の改定率については、20年も前から続いている「医科の2分の1(半分)」というルールが存在していることは、周知の通りだろう。ちなみに、大昔にはなぜか「歯科の半分」ということもあったと記憶しているが、それはともかく、現在、この「2分の1ルール」(実際はルールというほどのものではなく、単なる申し送りに過ぎないが……)に対し、支払い側の保険者はもちろん、施術者側である業界も否定的な見解を示している。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』24 パンデミックとは
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』24 パンデミックとは
2020.04.10
新型コロナウイルスのパンデミック真最中です。当院の従業員達に「パンデミックはどうして起こるのか」と問うと、返答があいまい。流行の大きさは、ウイルスと免疫のどういった攻防で変わるのでしょう。感染防御については薄くしか勉強してこなかったので、復習も兼ねて振り返ります。例外的な場合もありますが、まずは三つの言葉を示します。「①抗原原罪による免疫の抑制」「②突然変異による抗原ドリフト」「③遺伝子組み換えによる抗原シフト」です。 (さらに…)
柔整療養費 奈良地裁、橿原市の過誤調整認めず
柔整療養費 奈良地裁、橿原市の過誤調整認めず
2020.04.10
「慣習上合意ある」との主張を否定
奈良県橿原市における、柔道整復療養費に係る国民健康保険申請書の「過誤調整」をめぐる裁判で、3月12日、奈良地裁で、被告の橿原市に対して未払い分の療養費及び遅延損害金の支払いを命じる判決が言い渡された。原告である患者らの主張が全面的に認められ、勝訴となった。判決は、同市の繰り返してきた「過誤調整については慣習上の合意が成立している」との主張を、「被保険者の合理的な意思解釈として無理がある」と明確に否定した。(次ページに判決要旨)
患者・全柔協勝訴、大阪市に続き
同訴訟は国民健康保険の被保険者である原告らが、平成29年1月から3月にかけて受けた柔整施術に関する療養費について、施術した柔整師の別の患者の、平成27年から28年にかけて既に支給された療養費で生じた過誤分を相殺処理されたことから、平成30年6月に告訴した。 (さらに…)
橿原市 柔整療養費「相殺」裁判 奈良地裁判決〈要旨〉令和2年3月12日付
橿原市 柔整療養費「相殺」裁判 奈良地裁判決〈要旨〉令和2年3月12日付
2020.04.10
主 文
被告は、原告6名に対し、療養費及びこれに対する支給決定日の翌日から、それぞれ支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
訴訟費用は被告の負担とする。
事案の概要・互いの主張
■事案の概要
本件は、国民健康保険の被保険者かつ被保険者の属する世帯の世帯主である原告らが、同保険の保険者である被告(橿原市)に対し、補助参加人(全国柔整師協会)に加入する柔道整復師等の開設に係る整骨院において、原告ら又はその被扶養家族が柔道整復施術に係る療養費(以下、療養費)の代理受領等を行ったところ、被告が過去の過誤支給分の返戻額を「過誤調整」の名目で相殺的に控除したために、原告らに対して本来支給されるはずの療養費の一部が不支給になっている旨を主張して、国民健康保険法(平成27年の改正前のもの)54条による療養費支払請求権に基づき、療養費及び各支払日の翌日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である。
■争点及びこれに関する当事者の主張
争点1:弁済の有無 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』136 新型コロナに「抗体検査」を
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』136 新型コロナに「抗体検査」を
2020.04.10
こんなにも、新型コロナウイルスの話を続けることになるとは思いませんでした。この原稿を書いているのは4月6日。明日には、ついに緊急事態宣言が出されていることでしょう。多くの施術者が治療院を閉めたり、半ば休業状態になったりしているのではないかと想像します。色々な噂が飛び交う中、正確に情報をつかむように努力しましょう。コロナに関しては一日ごとに新しい情報が入ってきて、検証され、廃れていく――。そんな目まぐるしい情報の更新があります。足元の情報に飛びつきたくなりますが、大局的に判断して、少し先を見通すようにすると、冷静に落ち着くこともできます。
さて現在、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)の診断に「抗体検査」を行うべきだという言論が飛び交っています。 (さらに…)
連載『中国医学情報』181 谷田伸治
連載『中国医学情報』181 谷田伸治
2020.04.10
☆全身性無汗症の鍼治療例
成都中医薬大学・趙映らは、難病の無汗症の鍼治療例を報告(中国鍼灸、19年9期)。
患者=男、51歳。
主訴=全身無汗で6カ月あまり。時々身体の倦怠疲労感あり。
現病歴=半年前、特に誘因なしに全身無汗となり、暑い日や運動後も無汗。病状が次第に重くなり、日常活動に影響するが、他に異常なし。皮膚科の検査では異常なしで、自律神経失調と診断されるが服薬せず。後に自ら益気補脾方剤(内容不明)を服用するが無効。
現症=顔色悪く、肥満体でBMI27.3、睡眠中よだれ出る、酒やタバコの嗜好なし、運動後に息切れを自覚、外食多く、脂肪分の多い甘い物を好む、小便黄色、大便正常、睡眠可、舌胖苔白膩、唇舌乾燥状態、脈象濡軟無力。
診断=無汗症。証は湿遏営衛、肺脾気虚。
治法= (さらに…)
新型コロナ、鍼灸関連学会など大会延期
新型コロナ、鍼灸関連学会など大会延期
2020.04.10
全日は9月に、東洋医学会は来年夏に
5月下旬に京都で開催予定だった全日本鍼灸学会の第69回学術大会(北小路博司会頭)が、新型コロナウイルス感染症の拡大予防のため、開催の延期を決めた。日程を3カ月以上延ばし、9月11日から13日の間で開催される。会場(国立京都国際会館・京都市左京区)の変更はないが、大会内容に変更が生じた場合は随時通知するとしている。
同様の事情から、6月中旬に開催予定の日本東洋医学会の第71回学術総会(三潴忠道会頭)も来年8月に延期すると発表。会場の仙台国際センター(仙台市青葉区)に変更はないとしている。11月に名古屋で開催予定だった第35回経絡治療学会学術大会も開催の中止が決定された。
全鍼協、新代表に草刈氏
全鍼協、新代表に草刈氏
2020.04.10
一般社団法人全国鍼灸マッサージ協会(全鍼協)の新代表理事に、草刈康徳氏が就任した。3月8日の同会臨時社員総会で決定。副理事長には新たに本間拓郎氏が就いた。
介護予防研究会 機能訓練指導員養成講座・愛知 「総合事業」を経営の柱に
介護予防研究会 機能訓練指導員養成講座・愛知 「総合事業」を経営の柱に
2020.04.10
昼休み時間に「通所型サービス」可能
NPO法人介護予防研究会(佐藤司理事長)が2月23日、介護保険で即戦力となる機能訓練指導員を養成するための講座を愛知県一宮市内で開催した。
同講座は、2日間(12時間)で、介護保険制度の基礎知識や機能訓練指導員として必要となる機能訓練表等の作成、身体機能評価(アセスメント)の適切な方法等の8科目を学ぶ。また、鍼灸師のみの免許保有者には、「機能訓練指導員を配置した事業所での6カ月以上の実務経験が必要」という要件をクリアするための「機能訓練認定鍼灸師コース」として受講でき、 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 今後は長期施術継続理由を「SOAP形式」の記載で求められる?
Q&A『上田がお答えいたします』 今後は長期施術継続理由を「SOAP形式」の記載で求められる?
2020.04.10
Q.
協会けんぽからの柔整療養費の返戻理由に「長期施術の継続の必要性の理由につきましては、患者さんの自覚症状だけではなく、施術者の方の患部ごとの所見など客観的情報も含めたSOAP形式での記載をお願いします」とありました。よく分かりません?
A.
確かに最近、一部の協会けんぽから、ご質問にあるような理由で返戻がありますね。「SOAP(ソープ)」とは、医療や看護の分野における、患者さんの経過をカルテに記載する際の形式の一つで、 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』188 臨機応変
連載『汗とウンコとオシッコと…』188 臨機応変
2020.04.10
春が早く過ぎ、夏の脉の弛緩する姿が現れている。血圧に関係なく脉が弛緩するのだ。それにより血圧が高めの人は、腫脹するまではいかないものの組織の深部が痛むことが多く、血圧が低い人には弛緩性の関節痛やめまいなどが多くみられる。季節の移り変わりの早さは、小中学校の卒業式や幼稚園や保育園の卒園式に桜が咲くほどだ。しかも薄桃色のソメイヨシノに加えて濃い桃色の山ツツジが咲いたなんて、筆者も初めて見た。また、新型コロナの蔓延も早い。事前の想定は難しく、その時々で対策を立て臨機応変に対応しないと難しいところである。人は未知なるものを恐れる傾向が強く感情論に走りがちだから、冷静な対応が望まれる。ただ、ウイルスと菌の違いが分からず、若い人が「コロナ菌」と称した姿を見て、かつての教育改革の弊害を垣間見たことは残念でならない……。
白川女史が40代半ばの上杉某という女性を治療していた。結婚しているものの子宝に恵まれず、悠々自適な生活を送っている女性だ。元々貧血で低体温、低血圧で更年期に差し掛かる不定愁訴を白川女史が調整していた。スイーツを控えさせ、いわゆるGIの値が高い食事を改善してもらい、適度な運動を勧めてきた結果、全体的には改善してきたものの、性周期の乱れがまだまだ残る状態だ。
「先生、先日から頭が重かったり、急にふらついたりして……なんだか右の肩が凝ってるのかしらね、首の動きも悪いんです……」
と、症状を訴えていた。
脉を確認した白川は、
「これは高温期が終わりかけて月経前の状態に近づいているのと、気温差、暖かいといえまだ寒いですからね……冷え逆のぼせみたいなのが重なって出てるだけですよ。あと、尿が減っているのもそれを助長させますね」
と、説明しながら治療を終えた。
だが、上杉某さんが会計をしている時、鷹の目の横転先生は彼女が、左手でこめかみを押さえて撫でながら、ややうつむき加減で、白川と世間話をしている姿を見逃さない。白川は何も気付いていないようだ……。 彼女が帰った後、横転先生はたしなめる。
「白川、緩めすぎたな……。川端ならいざ知らず、鍼後、マッサージしているとき女同士の会話に気を取られて緩めすぎたの分からんかったやろ。鍼後はシャキッとしとったのに……」
「えっ、どういうことなんでしょう? 分かりません」
表情を引き締める白川。
「会計の時、こんな感じでこめかみを手の平で押さえとったやろ。楽になりましたなんて言いながらでも……。あれ、後でくるぞ。あれは患者が無意識に胆経を押さえて外頚動脈を按圧して調整してるんや、緩めすぎた圧を上げるためにな……患者の何気ない動作を意識下に置かんとあかん。最後まで気を抜くな。そうすれば、失敗の対策がすぐ打てる」
「あ~、あの時の……」
と、思い出した様子の白川が驚いている。この話には後日談があり、やっぱり、何時間か後にふらつきがひどくなったとのことだった……。
【連載執筆者】
割石務文(わりいし・つとむ)
有限会社ビーウェル
鍼灸師
近畿大学商経学部経営学科卒。現在世界初、鍼灸治療と酵素風呂をマッチングさせた治療法を実践中。そのほか勉強会主宰、臨床指導。著書に『ハイブリッド難経』(六然社)。
連載『医療再考』14 得られた情報でどこに導くのか?―鍼灸の立ち位置を考えた新しい情報の形
連載『医療再考』14 得られた情報でどこに導くのか?―鍼灸の立ち位置を考えた新しい情報の形
2020.04.10
これからの診断・治療には、治療院から得られる一次元的なデータだけでなく、ウエアラブルデバイスから得られる生活情報(生活ログ)が積極的に用いられることになるでしょう。生活ログと治療院で取得した東洋医学的な診察情報を掛け合わせた結果から、新しいアルゴリズムを導ければ、新たな治療パターンを提唱していけます。
そこで、我々は新たに医療関係者向けのアプリとして、患者の生活ログとしての「YOMOGI」のデータと東洋医学的な診察結果を合わせて新しいタイプ(証)を分類するアルゴリズム「YOMOGI Pro」を作成し、治療に応用する検証実験を始めています(7月一般公開予定)。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 ~今後のために良い状態を~ 大阪府堺市<あおい整骨院>
『ちょっと、おじゃまします』 ~今後のために良い状態を~ 大阪府堺市<あおい整骨院>
2020.04.10
「目の前の治療だけではなく、今後のために身体の良い状態を作っていくことが大切です」。そう語るのは、柔道整復師の西村光紘先生です。進路を決めたのは高校3年生の頃。もともと、スポーツトレーナーの道を考えていたそうですが、サッカー部の練習中に内側側副靭帯を痛め、治療後のリハビリで整骨院のお世話になった経験から、ケガを含めた幅広い状況に対応できる柔整師の道を志しました。 (さらに…)
今日の一冊 ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方
今日の一冊 ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方
2020.04.10
ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方
能勢 博 著
ブルーバックス 990円
「『一日に1万歩』は間違いだった?」。医師で研究者の著者は個人的に「きつい」と感じる速歩を1日15分以上・週4日以上実施すれば持久力、筋力の向上を図れると指摘する。また血圧や血糖値、コレステロールなどの生活習慣病指数を下げ、さらには癌や認知症など様々な病気に影響を与える炎症反応を抑制したり、関節痛や不眠の改善、骨年齢の若返りも確認されているという。7,000人ものデータから導き出された、「運動嫌いでも、膝や腰が痛くてもできて、リハビリにも応用できる」最適な歩き方を徹底解説。
編集後記
編集後記
2020.04.10
▽ついに緊急事態宣言が出されました。強制力のあるものでないとはいえ、新型コロナウイルスとの戦いも正念場といって差し支えないでしょう。一部では「日本で症状が抑えられているのはBCG接種率が高いから」と噂が立ち、 (さらに…)