『ちょっと、おじゃまします』 ~イラストの先生がお出迎え~ 大阪府堺市<ハル鍼灸整骨院>
2022.08.10
ハル鍼灸整骨院の入口前で、最初に目に留まるのが可愛いイラストが描かれたウェルカムボード。「来院された方に、表のイラストに似ていると言われることもしばしば」と笑顔で話すのは、和田慶一先生。ウェルカムボードは、季節に合わせて奥さんが描いてくれているのだそうです。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 ~イラストの先生がお出迎え~ 大阪府堺市<ハル鍼灸整骨院>
『ちょっと、おじゃまします』 ~イラストの先生がお出迎え~ 大阪府堺市<ハル鍼灸整骨院>
2022.08.10
ハル鍼灸整骨院の入口前で、最初に目に留まるのが可愛いイラストが描かれたウェルカムボード。「来院された方に、表のイラストに似ていると言われることもしばしば」と笑顔で話すのは、和田慶一先生。ウェルカムボードは、季節に合わせて奥さんが描いてくれているのだそうです。 (さらに…)
今日の一冊 ラジオ深夜便 うたう生物学
今日の一冊 ラジオ深夜便 うたう生物学
2022.08.10
ラジオ深夜便 うたう生物学
本川達雄 著
集英社インターナショナル 1,870円
NHKラジオ番組「ラジオ深夜便」にて現在も放送中の人気コーナー「深夜便かがく部 うたう生物学」を整理・刊行。東京工業大名誉教授にしてシンガーソングライターの著者が各話読み切りで生物の構造や機能について、軽妙かつ分かりやすく述べており、「ナマコはすごい!」「ヒトデはなぜ星形か」など、ひと目で読んでみたくなるタイトルがズラリ。各話の最後には著者がラジオで歌ったオリジナルの一曲が楽譜付きで掲載されている。生物学を通して動植物の「あたりまえ」に迫るエッセイ。
編集後記
編集後記
2022.08.10
▽「チリン、チリン」。風鈴の音を聞くと、いや~夏ですね。小2の次男が夏休み前に授業で作ったスイカ柄の風鈴が揺れると、少し暑さも和らいだ気がします。が、実は部屋は閉め切ったまま。エアコンもガンガン。でないと、この極暑はしのげませんよね。ただ「全然音が鳴らへん」と次男が寂しげに言うので、扇風機を当てて人工的に涼を味わっています。とはいえ、電気代がもったいない。料金も高騰。なので、風を送る時はもちろん「弱」で、タイマーするように決めました。「節電」が叫ばれる中、何をしているのやら。まあ、しばらくしたら我が家の風鈴ブームはやむでしょうが、ウクライナ戦争はこの夏でやみそうにないですね。冷たいビールも値上げで、物価高の風は「ゴーゴー」と吹き荒れそう。(和)
世田谷区、熱中症予防に接骨院も一役
世田谷区、熱中症予防に接骨院も一役
2022.08.09
6月15日より、世田谷区が暑い夏を乗り越えるため「お休み処」を、区内250を超える箇所に開設している。平成23年より続けられている恒例の取り組みで、外出時に気軽に休憩や水分補給ができるスペースを区ぐるみで提供しようというもの。区役所本校舎や区民センターなど公共施設をはじめ、公衆浴場や高齢者・障害者施設、そして接骨院や整骨院も30軒以上が協力している。接骨院には区より水1ケースが支給されていて、目印は「お休み処」の文字や熱中症予防をうながすメッセージ入りの黄色いのぼり旗や垂れ幕。
また、「お休み処」の場所や熱中症予防のポイントなどをまとめた「せたがや涼風マップ」も区の施設などで配布。専用の読み取り装置を利用すると音声も聞ける仕様で、視覚障害がある人も利用できる。
今年の「お休み処」の開設は9月30日(水)まで。
2022年夏期休業のお知らせ
2022年夏期休業のお知らせ
2022.08.08
平素より弊社及び鍼灸柔整新聞をご愛顧たまわり
誠にありがとうございます。
勝手ながら、下記の期間を休業とさせていただきます。
ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
2022年8月11日(木)~8月16日(火)
※上記期間中のご購読に関する問い合わせ・手続き等については、
休業明け以降、順次対応いたします。
【無料レポート】JSSPOT北海道支部オンライン研修会 柔整師の業務範囲とは?
【無料レポート】JSSPOT北海道支部オンライン研修会 柔整師の業務範囲とは?
2022.08.04
日本スポーツ整復療法学会(JSSPOT)北海道支部のオンライン研修会が7月2日、「教育講座―柔道整復師の業務範囲の法学的検討」と題して開催された。講師は同学会理事・北海道支部長の小野寺恒己氏が務め、過去の国会答弁、判例、行政解釈などをもとに柔整師の業務範囲について自説を交えて解説した。
柔道整復師の業務範囲の法学的検討
まず柔道整復師法において、その業務範囲の定義がされていない点を指摘。その上で、柔整師法案に係る提案理由説明(昭和45年)や長野地方裁判所松本支部の判例(昭和47年)を持ち出し、骨折・脱臼の非観血的徒手整復を含めた、打撲・捻挫などの負傷は明確に認めており、脱臼・骨折については応急手当時をのぞき、医師の同意がない限り患部に対する施術は許されないとしていると説明した。
一方で、平成4年厚生省健康政策局医事課に対する照会では、業務の特色を生かして骨折・脱臼・捻挫・打撲にいたらない状態に対して手技等の施術を行うことは差し支えないとしており、小野寺氏は両件により業務範囲の定義をなしていると説いた。そのほか、診療の補助は業務範囲外とされているものの社会保障制度上、これについては運動療法機能訓練技能認定試験の合格または運動器リハビリテーションセラピスト研修の受講をすれば診療・介護報酬の算定要因として認められると説明。
また、業務範囲内であれば、保険診療の扱いとなり、範囲外(業務の特性を生かした施術)は自費施術の扱いになるとの分類が可能と付け加えた。
続けて小野寺氏はX線撮影と超音波画像診断についても解説。X線撮影においては、医師・歯科医師の指示が必須であるため、たとえ柔整師本人が診療放射線技師免許を有していようとも、施術所での撮影は当然許されない。超音波画像診断については、非侵襲性のため柔整師にも認められているが、消化器等の医科診療範囲の観察は禁忌であると説明した。
公的解釈と現場の乖離に懸念
小野寺氏は柔道整復における公的な解釈と現場の実情に乖離があると指摘。一般通念として柔道整復による施術と考えうる場合でも、法律による定義がなされていないため、事実や責任の所在がうやむやになっているといえ、学会等での闊達な議論を呼びかけた。
【無料レポート】富山鍼灸学会学術講習会 副鼻腔炎への鍼灸的アプローチ
【無料レポート】富山鍼灸学会学術講習会 副鼻腔炎への鍼灸的アプローチ
2022.07.27
富山鍼灸学会の学術講習会が7月3日、「副鼻腔炎の鍼灸治療」と題してオンラインで開催された。講師はハチドリ鍼灸院・院長の林由紀子氏。林氏はコロナ禍を機にセルフケアの動画を多数Web上にアップロード(副鼻腔炎を対象とした鼻づまり改善)。評判を聞きつけた患者が多く来院し、現在、患者の9割程度が副鼻腔炎の治療目的と話した。
副鼻腔の手術を控えた80歳代女性の症例
副鼻腔炎の主訴は鼻閉、喀痰、後鼻漏が多く、炎症箇所によっては、額や頬などに痛みが出る場合が少なくないと説明。副鼻腔の手術を控えた80歳代女性の症例では後鼻漏、右頬・額の痛みを主訴とし、後鼻漏による入眠障害が顕著であった。
上星、印堂、迎香、足三里、復溜、豊隆に刺鍼し、上腹部の冷えには箱灸を実施。1カ月後に痰が低粘度・透明になり、仰向け時の後鼻漏も改善、2カ月後に呼吸器科でCTを撮影したところ、鼻腔・副鼻腔間の自然口に大きな改善が見られたため、手術をせずに経過観察となった。
林氏は、その後、同患者の紹介で、彼女のかかりつけ呼吸器科医と繋がりができ、医科との連携が可能になり、病状に応じて患者のやり取りを行うようになったと話した。
好酸球性副鼻腔炎と低位舌
近年の傾向として、好酸球性副鼻腔炎の患者が増えてきたと言及。難病指定で鼻茸の多発により嗅覚障害や喘息を伴うことが多く、鼻茸を取り除くための投薬・手術、症状の一時的な改善、鼻茸の再発、再び投薬・手術、と反復を繰り返すと説明。
難治性のため、医科と協力して、ステロイド吸入を減らす、などの目指すゴール地点を患者ごとに決めて治療に臨むことが望ましいと述べた。
また、副鼻腔炎に関連して、低位舌についても取り上げた。副鼻腔炎等が原因で鼻呼吸が困難になり口呼吸になると、開口が続くため舌の位置が下がり、鼻腔が閉じて鼻が通っていても鼻呼吸がしにくくなると説明。これにより慢性的な口呼吸となり、やがて低位舌になると続けた。
本来、頭は舌によって上顎を持ち上げることで支えられているが、低位舌ではその支えが弱く、上下顎を食いしばることでこれを補おうとするため、耳への負担や頭痛等の原因になりうるとした。
低位舌改善のアプローチとして、口周囲・口腔内のマッサージや舌運動によるセルフケアについても紹介した。
患者利益のためにも複数で診ることが重要
最後に、自身の状態を十分に理解しないまま、処方された薬を飲み続けている患者が意外なくらい多くいる一方、自己判断で過激なセルフケアや勝手な服薬停止をする患者もいると訴えた。
患者利益のためにも一方的な施術・治療ではなく、病状や施術意図の解説、食養生に関する指導のほか、病状に応じて医科への紹介など、一人の患者を鍼灸・医科・漢方などの複数で診ることの重要性を説いた。
全鍼協シンポジウム 「保険で生き残る治療院経営」
全鍼協シンポジウム 「保険で生き残る治療院経営」
2022.07.25
療養費、コロナ後の経営テーマに座談会
一般社団法人全国鍼灸マッサージ協会(草刈康徳代表理事、全鍼協)が6月12日、シンポジウム『保険治療で今後生き残る経営はあるのか』を開催した。全国柔整鍼灸協同組合専務理事・上田孝之氏のほか、全鍼協の会長・齋藤剛康氏と相談役・山本高敬氏の3人が登壇し、あはき療養費の現状や展望、コロナ後を見越した治療院経営などを座談会形式で語り合った。当日は、会場のウインズ南柏(千葉県柏市)からオンライン配信も行われ、200人を超える参加者・視聴者が集まった。 (さらに…)
『医療は国民のために』347 医科の訪問診療と往診の違いから考える あはき療養費の「訪問施術制度」
『医療は国民のために』347 医科の訪問診療と往診の違いから考える あはき療養費の「訪問施術制度」
2022.07.25
この6月のあはき療養費料金改定では、議論自体が見送られたが、今後確実に導入が図られる「訪問施術制度」(往療料と施術料の包括化)について、医科における「訪問診療」と「往診」の違いから迫ってみたい。 (さらに…)
柔整療養費 厚労省、オンライン請求を既定路線化
柔整療養費 厚労省、オンライン請求を既定路線化
2022.07.25
ただ開始時期「未定」、部会立ち上げ検討
厚労省が「柔整療養費のオンライン請求」について、導入を前提に議論を進めていく方針を改めて示した。今年に入り、複数回開かれた柔整療養費検討専門委員会で難色を示す意見が多数出されていたが、7月14日の23回目となる専門委員会において、継続案件として再度議題に挙げた。ただし、開始時期は未定。また、オンライン請求の実現までに相当な時間を要すことを見越し、その間、「療養費を施術管理者に確実に支払うための仕組み」も併せて議論していく考えだ。 (さらに…)
日本小児はり学会 第10回特別講習会 「夜尿症」テーマに
日本小児はり学会 第10回特別講習会 「夜尿症」テーマに
2022.07.25
ガイドライン踏まえた治療を
日本小児はり学会の第10回特別講習会が6月12日、オンラインで開催された。
日本夜尿症学会が5年振りに改訂した『夜尿症診療ガイドライン2021』を踏まえて、鍼灸師の本城久司氏(アイスリーメディカル株式会社統合医療教育研究センター長、京都府立医科大学大学院泌尿器外科学客員講師)が講演した。 (さらに…)
和歌山に初の柔整専門学校 ほか
和歌山に初の柔整専門学校 ほか
2022.07.25
令和5年春、国際学園が開校
令和5年4月、和歌山県有田市に「和歌山医療スポーツ専門学校」が開校する。和歌山県で柔整学科の専門学校が開校するのは初となる。学校運営は北九州を拠点として医療・健康・福祉に取り組む学校法人国際学園が行い、現在認可申請中。設置学科は柔道整復学科、スポーツトレーナー学科(ともに定員30名、昼間部)の2学科のほか、令和6年度以降に介護福祉学科、救急救命士学科の設置も予定している。校地は令和3年度で閉校した初島中学校跡地を引き継ぎ、若者の流出抑制を目指す有田市の学校誘致を受けたかたちとなる。 (さらに…)
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』18 機能訓練プログラムの実際①
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』18 機能訓練プログラムの実際①
2022.07.25
今回は、個別評価にて掲げた目標の達成に向けた機能訓練プログラムの考え方を解説します。
一般的に、プログラムは安全で安易に行われることが可能な方法で、それを低コストで実施することが大切だと言われています。実際の歩行や基本動作、ADL、QOLの改善に結びつけるためにも、機能訓練指導員による個別の視点は当然求められます。私たち柔整師は運動器治療の専門家として、個別治療を原則とした施術を実施してきました。この専門性を発揮することが特に重要となり、対象者の状態を評価して問題点・留意点の把握を行い、個別の改善すべき機能を明らかにしてテーラーメードの要素を取り入れていくことで、他の機能訓練指導員と一線を画すことができると考えます。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』191 医療におけるタスクシフティング
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』191 医療におけるタスクシフティング
2022.07.25
先月出版された『医療貧国ニッポン(PHP新書)』の著者である奥真也先生の、出版記念講演に出席しました。
著書では、医療とお金の問題、医者と患者の問題、医者と病院の問題、医者の働き方の問題、医学部の問題、ヘルスリテラシーの問題、長寿化の問題に章を分けて、現在の日本における医療の問題に言及しています。そして、講演でそれらの問題の解決策のひとつとして強調されていたのが、タスクシフティングでした。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』208 野球肘後遺に伴う尺骨神経障害
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』208 野球肘後遺に伴う尺骨神経障害
2022.07.25
今回の執筆者:後藤 陽正(筋・骨格画像研究会)
現在、柔道整復師や理学療法士、スポーツドクターなどの医療従事者が少年野球に関わり、競技における傷害予防に携わっている。近年、超音波観察の普及が急速に進み、競技会場や医療施設などで定期的に野球肘の観察が行われている。成長期の無理なオーバーユーズはその後の選手生命に大きく影響し、投球制限、定期的な超音波検査など野球関係者や世論からも傷害予防が認識されてきている。それでも野球肘や野球肩を罹患する例は後を絶たない。痛みなく野球を続けたい、少しでも長く野球を続けたいと思うのは当然のことであり、野球肘や野球肩などを少しでも減らし、予防していくこともスポーツに関わるトレーナーや医療従事者の役目とも考える。
野球肘が要因となり、尺骨神経障害を罹患した症例の内側走査の超音波観察を紹介する。患者は小学2年生から野球を始め、小学5・6年生でピッチャー、中学・高校ではファースト、サード、バッティングピッチャーを務め、ピッチャー時代には肘内側の痛み、野手に転向してからは肘痛が消え、逆にバッティングピッチャーの際に肩痛を発症した経緯を持つ。日常生活への影響はないが、背臥位、肩関節外転90°、肘関節屈曲90°の肢位を長く続ける際に薬指、小指にしびれが出現する為、超音波観察を行う。
今回、使用した機器は日立アロカ製のNoblus。観察部位は前斜走線維、後斜走線維、尺骨神経溝内の尺骨神経。走査法は前斜走線維長軸走査、後斜走線維長軸走査、尺骨神経短軸走査を行う。観察肢位は背臥位、肩関節外転90°、肘関節屈曲90°とした。
【画像①】は前斜走線維長軸像であり、靭帯付着部に骨隆起を認め、靭帯表層は不整を呈し、厚さは正常より薄く映し出されている。さらに鈎状突起の位置関係から外反を示唆する画像が観察される。
(さらに…)
国書刊行会から新刊『Gold-QPDによる鍼灸ルネサンス』ほか
国書刊行会から新刊『Gold-QPDによる鍼灸ルネサンス』ほか
2022.07.25
国書刊行会から新刊
Gold-QPDによる鍼灸ルネサンス
―認知症・健康長寿・三焦鍼法
株式会社国書刊行会から『GoldーQPDによる鍼灸ルネサンス―認知症・健康長寿・三焦鍼法』が発行された。著者は、一般社団法人老人病研究会会長・新宿漢方クリニック院長の川並汪一氏。A5判、312頁、4,180円(税込)。
西洋医学を修めた著者は中国における鍼灸による認知症治療「三焦鍼法」に感銘を受けて以来、日本での研究・普及活動に取り組んでいる。本書は中国側医師グループの協力を得て、日本で初めて三焦鍼法について定義し、紹介。認知症に対する鍼灸・漢方からのアプローチとして具体的な症例と施策を紹介するとともに、西洋医学による解析と実証を記している。また、老人病研究会およびGoldーQPDの紹介と併せて、三焦鍼法の実践活動にも触れる。
超高齢社会を迎えた日本が抱える多くの問題の解決可能性を、東洋医学から探る一冊。
源草社から新刊
一生使える鍼灸ノート
米ジェームズ大学から「名誉鍼灸学博士号」を取得した杉山勲氏による新刊『一生使える鍼灸ノート』が有限会社源草社より発刊された。A5判、232頁、3,300円(税込)。
50年以上の臨床経験を積む著者は、理論だけでなく、技も同時に伝えてこそ真の伝統と考える。技は臨床経験の積み重ねにより自然に身に付くものであり、何十年経っても鍼灸には学びが多いことから「一生使える」と題したという。本書では『素問』『霊枢』『難経』などの古典を、現代日本人の身体に適用できるよう解説。気の変調と地の変動という分け方、陰経と陽経、右と左の穴の使い分けなどの考え方を述べる。症状を追いかけるだけでなく、生命体のバランスを整え、回復力を強めるような技を身に付けることを願い、鍼灸師の伝統を後世に残すべくまとめあげられた一生使える手引書。
(さらに…)
全日第71回東京大会 シンポジウム「腰痛に対する鍼灸治療の展望」
全日第71回東京大会 シンポジウム「腰痛に対する鍼灸治療の展望」
2022.07.25
NRS変化率、患者満足度に直結
6月上旬に開催した全日本鍼灸学会の第71回東京大会では、『腰痛に対する鍼灸治療の展望』をテーマとしたシンポジウムが開かれた。シンポジストは4人で、宝塚医療大学鍼灸学科の井上基浩氏、日本鍼灸理療専門学校付属鍼灸院の菊池友和氏、筑波技術大学保健学科鍼灸学専攻の近藤宏氏が登壇、埼玉医科大学理学療法学科の赤坂清和氏はリモートで参加した。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 施術報告書交付料の不支給はなぜ?
Q&A『上田がお答えいたします』 施術報告書交付料の不支給はなぜ?
2022.07.25
Q.
あはき療養費で施術報告書を交付したので施術報告書交付料を算定し、その写しを添付して保険請求したところ、支給要件を満たしていないという理由で一部不支給となりました。同意有効期間の最終月に交付しています。なぜ認められないのでしょうか。
A.
施術報告書交付料は同意書、診断書により支給可能期間を超えて更に施術を受けるため医師の再同意が必要な場合に、施術の内容や頻度、患者の状態や経過等を記入し、患者に説明した上で交付することにより請求できるものです。平成30年6月に新設され、同年10月より適用が開始された比較的新しい制度ですね。 (さらに…)
連載『食養生の物語』110 『ころがるダイズ』
連載『食養生の物語』110 『ころがるダイズ』
2022.07.25
このところ「大豆ミート」の人気が高まっています。料理に合わせてミンチ状・ブロック状・フィレ状などさまざまな形状から選べるのも人気のようです。以前からヴィーガンやベジタリアンのための代用肉として存在していましたが、ここにきて体や環境にやさしいというイメージが広まったようです。
菜食主義になる理由は、主に宗教・健康・環境の三つです。日本でも仏教に精進料理があるように、菜食をすすめている宗派が少なからず存在します。健康面で大豆ミートは、低カロリー、低コレステロール、高タンパクで食物繊維も豊富です。環境面では地球温暖化対策があります。畜産業などによる温室効果ガス(主に牛のゲップに含まれるメタンガス)の排出は、世界の温室効果ガスの総排出量のうち14%で、全世界の交通手段から排出される量に匹敵するとも言われています。食糧問題としても、世界で生産される穀物の三分の一が家畜のエサになっています。昨今のSDGsの取り組みも、大豆ミートの支持を後押ししているといえるでしょう。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』45 素問・七『陰陽別論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』45 素問・七『陰陽別論』
2022.07.25
王様:
「いつも気になっているのだが、岐伯はなぜ首と手を触るのだ?」
岐伯:
「これは、脈(みゃく)を診ております。首に人迎の脈、手に脈口の脈があります」
岐伯の診察を受けている最中、王様が聞くと、岐伯は王様の手を持って、首と手の脈に当てさせました。かすかに、だんだん、はっきりとトン、トン、トン、トン、と打つのが分かりました。 (さらに…)