日東医第46回学術大会 軟部組織障害に対する鍼灸テーマに
2021.04.23
血流改善、腱板病変予防に
一般社団法人日本東洋医学系物理療法学会の第46回学術大会が3月6日、7日、オンライン形式で開催された。テーマは『軟部組織障害に対する鍼灸手技療法の最前線』。
教育講演では、水出靖氏(東京有明医療大学准教授)が登壇した。肩関節周囲炎の病期を、freezing phase、frozen phase、thawing phaseに分けて解説の上で、 (さらに…)
日東医第46回学術大会 軟部組織障害に対する鍼灸テーマに
日東医第46回学術大会 軟部組織障害に対する鍼灸テーマに
2021.04.23
血流改善、腱板病変予防に
一般社団法人日本東洋医学系物理療法学会の第46回学術大会が3月6日、7日、オンライン形式で開催された。テーマは『軟部組織障害に対する鍼灸手技療法の最前線』。
教育講演では、水出靖氏(東京有明医療大学准教授)が登壇した。肩関節周囲炎の病期を、freezing phase、frozen phase、thawing phaseに分けて解説の上で、 (さらに…)
コロナ禍2度目の入学式 今年度も出席や時間で制限
コロナ禍2度目の入学式 今年度も出席や時間で制限
2021.04.23
9割強が規模縮小(本紙調査)
長引くコロナ禍での新年度がスタートした。柔整・あはきの養成校でも感染対策の継続を余儀なくされ、昨年度に続き、いくつかの制限を設ける形で新入生の門出を祝うこととなった。全国の養成校(大学・専門学校)の入学式の実施状況について、鍼灸柔整新聞が3月下旬から4月中旬にかけて調査した結果、回答のあった62校のうち、9割を超える56校が「規模縮小での開催」と答えた。延期・中止も5校あった一方で、「例年通り通常開催」は1校のみだった。「規模縮小」については、式典参加を入学生と学校関係者に限定したり、時間をずらした二部制で実施したりと、万全の感染対策を取りながら行われたようだ。
森ノ宮医療大学、スタジアムで「密」回避
森ノ宮医療大学(大阪市住之江区)は、今春改修された「ヨドコウ桜スタジアム」で入学式を開いた(写真)。 (さらに…)
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』3 緩和型通所事業の現状と展望
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』3 緩和型通所事業の現状と展望
2021.04.23
今回は、介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)のうち、接骨院等の施術所でも実施主体となれる「基準緩和型通所介護事業」(以下、緩和型)について、具体的な開設までの流れを説明します。
まず、私が事業拠点としている仙台市では、緩和型の許可申請に法人格が求められ、人員基準に関しては管理者1名、介護職員1名、また設備基準が利用者定員に対して2.5㎡を有する必要があります。私の運営する接骨院は15坪(約50㎡)ですので、 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』161 医療が止揚する(その2)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』161 医療が止揚する(その2)
2021.04.23
コロナで臨床の現場が大きく変わったのか――もちろんコロナ対応で大変と言われていますが、一般社会で見られるような根底からの劇的な変化はありません。世の中では「ポストコロナ」といわれるように確かに変化が大きいでしょうが、私が一番大きな変化だと思うのは「遠隔」という手段の利用拡大です。人は家を出ることなく「コト」を済ませられることが、案外多いと気が付いてしまいました。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』193 小児大腿骨遠位端部「外骨腫」一例
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』193 小児大腿骨遠位端部「外骨腫」一例
2021.04.23
小野 博道(筋・骨格画像研究会)
【患 者】11歳男子、少年野球の選手
【主 訴】キャッチャーをしている際の太ももの痛み
【経 過】3カ月前から、キャッチャー用の防具のプロテクターを装着していると防具の縁が膝上に当たり、気になるようになった。直近の2週間くらいから膝上の隆起が大きくなっていることに気付き、防具との接触性の疼痛と膝関節の屈伸時痛が出現していたので来院した。
【病 歴】特記すべきものなし
【所 見】左大腿骨内側遠位部に横3㎝×縦5㎝の硬い腫瘤が触知された(外観写真参照)。圧痛(―)、熱感(―)、夜間痛(―)、安静時痛(―)、膝関節の関節可動域(―)、腫瘤の可動性(―)、体温36.3度平熱、触診上腫瘤表面は滑らかである。
明らかな外傷起因が無く、軟部組織損傷ではないと判断し超音波画像観察装置で観察した。長軸像【画像①】にて、 (さらに…)
催し物案内 病鍼連携連絡協議会「戦略的卒後研修」
催し物案内 病鍼連携連絡協議会「戦略的卒後研修」
2021.04.23
遭遇頻度の高い症例テーマに、5月より
病鍼連携連絡協議会(長谷川尚哉代表)が令和3年度より、開業鍼灸師や学生を対象に卒後研修をスタートさせる。臨床現場で遭遇する頻度の高い症状や、患者から要望の多い愁訴をテーマに、「戦略的卒後研修」と銘打って、計画的・選択的・合目的的といった観点から施術の手法等について年間を通じて学ぶ。講義は毎月1回(土曜夜)、ウェブ配信される。受講料(各回)は一般4,500円、学生1,500円、会員2,000円。
取り上げるテーマは、頭痛、頸肩腕痛、腰下肢痛、膝痛、めまい、睡眠障害、耳鳴り・難聴、運動麻痺、上肢痛、肩関節痛、気分障害(鬱状態)など。粕谷大智氏(東京大学医学部付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任)や菊池友和氏(埼玉医科大学付属かわごえクリニック)といった同会世話人会メンバーらが講師を務める。 (さらに…)
レポート オンラインイベント 『先輩にいろいろ訊いてやろう』
レポート オンラインイベント 『先輩にいろいろ訊いてやろう』
2021.04.23
コロナ禍の影響、考察も
はじめまして。都内で「あじさい鍼灸マッサージ治療院」を営んでいる甲野功と申します。一般企業勤務を経てあはき・柔整の資格を取得し、教員養成科を卒業。地方の大学付属病院の鍼灸外来も経験、出張専門で独立・開業し、現在に至ります。
3月28日に、東京都鍼灸師会主催「鍼灸学生交流会(SG)」のオンラインイベント『先輩にいろいろ訊いてやろう』にゲストとして招かれました。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 療養費に関係する申請書類に印鑑の押印が不要となったことについて
Q&A『上田がお答えいたします』 療養費に関係する申請書類に印鑑の押印が不要となったことについて
2021.04.23
Q.
療養費支給申請に係る各種書類が、押印不要となったとのことですが。
A.
令和3年3月24日付厚労省保険局の通知において、以前の様式等では「印」となっていた箇所が全て削除されています。事務処理の観点からは喜ばしいのですが、これは遅かれ早かれ実施されるものだったのです。政府の規制改革実施計画に基づき「押印を求めない」との方針が出されたのは、令和2年の7月。これが注目されたのは、その後、河野太郎大臣が「はんこをやめろ!」と声高に強調したことがマスコミでも取り上げられたからでしょう。 (さらに…)
連載『食養生の物語』95 酸っぱい真実
連載『食養生の物語』95 酸っぱい真実
2021.04.23
「お酢ってどれだけ飲めば体が柔らかくなるの?」と患者さんから尋ねられることがありますが、実際には、ただ酢を飲んだだけで柔軟性が向上することはないでしょう。酢で体が柔らかくなるという話が広がった背景には、肉料理に酢を使うことで、肉が柔らかくなることがあるようです。酢に含まれる酢酸や酵素にはタンパク質を分解する働きがあるのでその効果と考えられがちですが、それだけではなく酢によって肉が酸性に傾くことで水分の保持力が上がり、料理としては柔らかく仕上がるという面もあります。
もしも、たくさん酢を飲んで体が柔らかくなるのであれば、たっぷりの酢で料理すれば肉は溶けてなくなってしまうかもしれませんし、飲み過ぎれば私たちの身体は砕けてしまうかもしれませんよね。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』30 三焦
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』30 三焦
2021.04.23
三焦は、素問第八に『決瀆の官』、霊枢第二に『中瀆の府』、共通して『水道これより出づ』とあります。水の通り道を調整している腑で、上焦・中焦・下焦を合わせて三焦です。上焦は胸から鳩尾まで、中焦は鳩尾から臍まで、下焦は臍から下です。水が届かず枯れる所が無いように、水の道を作る工事をして流れを伸ばし、体のすみずみまで潤します。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
今日の一冊 祈りのカルテ
今日の一冊 祈りのカルテ
2021.04.23
祈りのカルテ
知念実希人 作
角川文庫 704円
毎月のように睡眠薬を大量に飲んで搬送されては、必ず5日に退院していく女性。初期の胃がんの内視鏡手術を拒絶し、開腹手術を求める老人。入院から1日経って火傷が広がった女性。薬を服用していなかった喘息持ちの少女。海外での心臓移植を待つ身勝手な女優――。様々な謎を抱えた患者たちをめぐる物語を、主人公、研修医・諏訪野良太の視点で語る連作短編ミステリ。現役医師の小説家であり、近年はSNSでのコロナウイルス関連の情報発信でも知られる著者が描く、患者たちの「祈り」の物語が文庫化。
編集後記
編集後記
2021.04.23
▽「歩けなくなったらどうしよう……」。先日、母が左足の痺れを訴えかかりつけの整形外科へ。市民病院に送られMRIを撮ったところ軽微なヘルニアとのこと。「日常生活に支障は無いと思いますが、しばらく治療を続けてみますか」と言われたもののまだ不安そうだったので、物は試しにと知人の鍼灸師さんを勧めてみました。本格的な治療を受けたことはありませんが二、三度飲みに行った仲で、お人柄は間違いないかと。ほどなくして、「これなら絶対治りますよ!」と医師。「イイ感じになってきましたね~」と鍼灸師。相乗効果……でしょうか。「そういえば美容鍼っていうのもあるのね」。気の若い母のこと、あえて伏せていたのに……。仕方がない、今度の「母の日」にでもプレゼントするか。(前)
あはき施術管理者研修の7月分申込み延長、明日まで
あはき施術管理者研修の7月分申込み延長、明日まで
2021.04.22
あはき療養費の受領委任を取り扱うため、受講が義務化されている「施術管理者研修」の7月17日~18日開催分の参加申込み期限が延長された。4月23日(金)まで。
研修を主催する東洋療法研修試験財団は、「(定員の)若干の余裕があるため、追加受付を行っている」としている。
同研修は、原則オンラインでの実施だが、オンライン受講が難しい施術者には直接会場(TKP神田ビジネスセンター・東京都千代田区)での受講も可能。
東洋療法研修試験財団ホームページ「施術管理者研修」
令和3年度介護報酬改定Q&A、機能訓練項目も
令和3年度介護報酬改定Q&A、機能訓練項目も
2021.04.20
個別機能訓練加算等が変更された「令和3年度介護報酬改定」について、厚労省が3月26日付でQ&A の第3弾(介護保険最新情報Vol.952)を発出した。
今回の改定では、あはき師・柔整師が機能訓練指導員として携われる通所介護(デイサービス)の個別機能訓練加算の算定が見直されている(弊紙令和3年2月10日号掲載の関連記事)。見直しに伴って人員配置(時間・人数含む)の基準等も変わっており、Q&Aでは問44~問65でこれらに関連する厚労省の見解が示されている。
厚労省「令和3年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.3)」
全日、海外での研究発表の渡航費等に助成金 15万円を上限に
全日、海外での研究発表の渡航費等に助成金 15万円を上限に
2021.04.19
公益社団法人全日本鍼灸学会は4月18日、2021年度の「海外研究発表助成応募要領」をホームページで公表した。
鍼灸や東洋医学の発展等に寄与する国際学会やシンポジウムで研究発表を行う者を対象とし、海外渡航費や参加費、宿泊費を15万円まで助成する。ウェブ開催の場合は登録費。
応募資格は同学会員や研究・教育機関、臨床施設に所属する者及び同学会が適当と認める者。応募受付は、今年の秋開催予定の学会の場合は6月30日(水)、来年春開催は11月12日(金)まで。
詳細
NHK『ガッテン』の連動企画に「鍼灸編」が掲載
NHK『ガッテン』の連動企画に「鍼灸編」が掲載
2021.04.16
NHK番組『ガッテン』のウェブ連動企画「ひょんなコトからNHK」にこのほど、鍼灸師を題材とした動画がアップされた。同コーナーでは、NHKの番組を見て「人生が変わった」という人々の経験談を動画で紹介。
「鍼灸編」では、「鍼灸師である娘を認めなかった」という父親が、番組によって理解を示すようになった様子を体験として同編で語っている。
訪問鍼灸マッサージのKEiROW、「身元保証」相談サービス開始へ
訪問鍼灸マッサージのKEiROW、「身元保証」相談サービス開始へ
2021.04.15
全国に345店舗を展開する訪問鍼灸マッサージ「KEiROW」が、老人ホームや介護施設への入居時に必要となる身元保証人や身元引受人についての相談を受ける「身元保証ご相談窓口」サービスを開始する。
一般的に老人ホーム・介護施設への入居時には保証人・身元引受人が求められるが、昨今、身寄りがない、親族と疎遠である、迷惑をかけたくないといった理由で保証人等が立てられず入居できないというケースが増えているという。
KEiROWを運営するHITOWAライフパートナー株式会社によると、利用者から施設等への入居に関する相談を受けることも少なくなく、特に多く寄せられるのが「身元保証」についてとのことだ。
厚労省が医業類似行為への指導通知、具体性欠ける?
厚労省が医業類似行為への指導通知、具体性欠ける?
2021.04.13
厚労省が3月15日付で、保健所を設置する自治体等に向けて「医業類似行為業等に関する指導について」と題する通知を出し、国民への危害発生を防止するため医業類似行為に関する指導を徹底するよう示した。
今回の通知は、昨年11月に公表された総務省行政評価局の「消費者事故対策に関する行政評価・監視-医業類似行為等による事故の対策を中心として-」の調査結果を受けたもので、総務省から厚労省に是正勧告もされている。ただ通知の中では、「免許を有しない者による医業類似行為の施術が、医学的観点から人体に危害を及ぼすおそれがあれば、禁止処罰の対象となるものであることから、保健所等関係機関とも連携し、その指導を徹底されたい」との記載にとどまり、依然として具体的な指導内容は示されなかった。
「医業類似行為業等に関する指導について」(令和3年3月15日付)
令和2年度柔整師・あはき師国家試験の合格者数等 問題数増のあはき、合格率微減
令和2年度柔整師・あはき師国家試験の合格者数等 問題数増のあはき、合格率微減
2021.04.09
3月26日、第29回柔整師・はり師及びきゅう師・あん摩マッサージ指圧師国家試験の結果が発表された。コロナ下の試験という厳しい状況の中、9,500人以上(延人数)が合格を勝ち取った。 (さらに…)
『医療は国民のために』316 鍼灸療養費で疼痛を伴わない疾病でも支給対象に認めさせるよう取り組むべき
『医療は国民のために』316 鍼灸療養費で疼痛を伴わない疾病でも支給対象に認めさせるよう取り組むべき
2021.04.09
鍼灸療養費の対象疾病が、神経痛とリウマチの2疾患から、類症疾患として、これらと同一範疇の疾病(頸腕症候群、五十肩、腰痛症及び頸椎捻挫後遺症等の慢性的な疼痛を主症とする疾患)に拡大されて久しい。現在、慢性的な経過をたどる疾病に鍼灸施術が有効であるとの論文が数多く発表され、脳梗塞や脳出血等の「脳血管疾患」といった症例も見受けられる。そして実際の臨床でも、医師による今後の治療方策が見いだせない患者もいることは事実であり、支給対象に追加するとまではいかずとも、支給について容認されてもよいのではないかと考える。 (さらに…)