連載『食養生の物語』126 『ネギで労う』

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投稿日:2023.11.25

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 「東では葱を白いところまで食べる」「西では葱は青いところまで食べる」と関東人と関西人がお互いを揶揄する。かつてそんな時代があったのだとか。

 関東では白い部分を食べる白ネギが主流で、関西では緑の部分を食べる青ネギが好まれてきたという歴史的な違いがあります。関東のネギに白いところが多いのは「土寄せ」といって、成長してくると土を寄せて日光に当たらないようにして白い部分を伸ばす栽培方法だから。白い部分も根ではなく葉です。寒冷な気候に強い品種で、見た目の特徴から「根深ネギ」「太ネギ」とも呼ばれます。埼玉の「深谷ネギ」、群馬の「下仁田ネギ」が有名です。一方の青ネギは温暖な気候でよく育ち「葉ネギ」とも。京都の「九条ネギ」や大阪の「難波ネギ」、兵庫の「岩津ネギ」、福岡の「博多万能ネギ」が知られます。

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