連載『織田聡の日本型統合医療“考”』144 コロナ問題、なぜ混乱が続くのか
2020.08.07
もうコロナの話はやめるつもりでしたが、陽性者が増え続ける現状を見て、再度取り上げようと思います。楽観的な考え方と悲観的な考え方、私の周りの医療者の友人も真っ二つに分かれています。何が正解なのか分からない以上、議論をぶつけ合うのは健全なことなのですが、最近は過激過ぎる議論も散見され、問題の異様さを醸し出しています。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』144 コロナ問題、なぜ混乱が続くのか
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』144 コロナ問題、なぜ混乱が続くのか
2020.08.07
もうコロナの話はやめるつもりでしたが、陽性者が増え続ける現状を見て、再度取り上げようと思います。楽観的な考え方と悲観的な考え方、私の周りの医療者の友人も真っ二つに分かれています。何が正解なのか分からない以上、議論をぶつけ合うのは健全なことなのですが、最近は過激過ぎる議論も散見され、問題の異様さを醸し出しています。 (さらに…)
連載『中国医学情報』185 谷田伸治
連載『中国医学情報』185 谷田伸治
2020.08.07
☆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の鍼灸治療例―「熱敏灸」治療42例
黄仙保(江西中医薬大学付属病院)らは、COVID-19による重症肺炎(中文:新型冠状病毒肺炎、以下「新冠肺炎」と略記)患者の隔離病室での灸治療で、ネガティブ感情の軽減、胸部不快感・食事量減少症状の改善などを認めたと発表(中国鍼灸、20年6期)。 (さらに…)
鍼灸療養費 都道府県別支給状況 厚生労働省『令和元年度 療養費頻度調査』から
鍼灸療養費 都道府県別支給状況 厚生労働省『令和元年度 療養費頻度調査』から
2020.08.07
調査は、令和元年10月の1カ月間に行われた施術に係る療養費支給申請書が対象。支給申請書のうち、全国健康保険協会管掌健康保険で6分の1、国民健康保険で10分の1、後期高齢者医療制度で10分の1の割合で抽出している。1件当たりの平均支給額は約11,772円。調査が実施された10月より消費税率10%引き上げに伴う料金改定(改定率+0.44%)が施行されている。
また、『平成30年度 療養費頻度調査』を基に、昨年度の金額と、そこからの増減比率も掲載した。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 保険者はなぜ申請書面の「本人確認」にこだわるのか?
Q&A『上田がお答えいたします』 保険者はなぜ申請書面の「本人確認」にこだわるのか?
2020.08.07
Q.
柔整療養費検討専門委員会の議事録を読んだのですが、保険者側はどうして患者さん本人によるレセプトの確認にあれほどまでにこだわるのでしょうか。
A.
ご指摘の通り、専門委員会において保険者側は「患者が請求内容を確認することなく署名を行う現状はダメ」として、執拗に「患者が請求内容を確認できる体制」にこだわっていますね。もちろん、 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』192 腫れと乾き
連載『汗とウンコとオシッコと…』192 腫れと乾き
2020.08.07
経験が無いくらい、今年の梅雨は長い。例年なら7月末、祇園祭が終わる頃にはうだるような暑さとセミの声で起こされる朝があったものだが、今年はうすら寒く、夕方はヒグラシが鳴き、時折見せる青空には筋雲が浮かんでいる。秋を思わせるような気候だ……。
長期にわたる気圧の低さは、地上にいながらエコノミー症候群のような症状を引き起こす。高張性脱水を形成して下肢の浮腫みや転筋などを生じ、コロナ騒動でのマスク着用で頭だけのぼせて、眼に負担を強い、視力、特に老眼が悪化し、更にはマスクで熱中症のようになる。事実、救急車の搬送数は10倍だとか……。
「先生、今日は二人で来ました~」
来院したのはアラフィフ二人組の女性。細身のやや色の黒い寄木さんと、ちょっとぽっちゃり色白の竹上さんだ。 (さらに…)
連載『医療再考』18 人材不足で見えてくる新しい医療のカタチ―鍼灸院経営はどこまで簡便化できるか
連載『医療再考』18 人材不足で見えてくる新しい医療のカタチ―鍼灸院経営はどこまで簡便化できるか
2020.08.07
本邦の高齢化率は平成30年度の段階で27・7%とされ、近い将来30%を超えると予想されています。限られた人口で経済を循環させるため、特に注目されているのがAIなどのコンピューター技術の活用です。人材を活用するよりもコストが安いこと、ディープラーニングを用いて学習することが可能であること、人的ミスが少ないことなどから、単純で画一的な作業が得意であり、鍼灸治療でも応用が期待されています。 (さらに…)
今日の一冊 記憶する体
今日の一冊 記憶する体
2020.08.07
記憶する体
伊藤亜紗 著
春秋社 1,980円
中途視覚障害者で全盲の西島玲那さんは人と話す際、見えていた時からの習慣で自分の考えを整理するために「メモをとる」。その様はあたかも「見えている」かのようだという。一方、生まれつき耳が聞こえない木下知威さんは、小説や映画、芸術に親しむうちにある種の「音」を感じるようになった。経験と記憶はその人の体をどのように変えていくのか――。視覚障害、吃音、麻痺や幻肢痛、認知症などを持つ11人のエピソードを手がかりに、体に宿る重層的な時間と知恵について考察する、ユニークな身体論。
編集後記
編集後記
2020.08.07
▽コロナ、豪雨、第2波と、一難去ってまた一難の生活が続いていますね。業界でも滋賀の柔整専門学校でクラスターが発生し、弊社事務所のある大阪の複数の養成校でも濃厚接触者が出たと耳にしています。しかも、国のコロナ対策も迷走ぎみで、専門家が慎重な姿勢を求めていたのに、観光促進策「GO TO」が強行されたとか。「ステイホームの次はゴートゥーって、犬じゃあるまいし」とツイッターでつぶやかれていたようで、次は「ゴーホーム」なんかが出されるのでしょうかね。我が家は、今週からようやく小学生の長男が夏休みに入ります。コロナ禍で思うように遊びにいけないのに、なぜか明るい。理由を聞くと、「1学期は通知表がなかったから」と。ズッコケながらも、「ゴーホームワーク」を指示!(和)
柔整・施術管理者研修、8月申込み再開
柔整・施術管理者研修、8月申込み再開
2020.07.22
優先度を変更、コロナ救済も
新型コロナウイルスの影響で開催が中断されていた柔整療養費の「施術管理者研修」が、10月から再開されることが決まった。これに伴い、8月7日から受講の予約申請が始まる。厚労省は、中断前に受講への参加が決まっていた柔整師が不利益をこうむらないよう救済策も再開に当たり講じた。 (さらに…)
『医療は国民のために』299 コロナ禍で自治体がリラク大手と手を組んだ!
『医療は国民のために』299 コロナ禍で自治体がリラク大手と手を組んだ!
2020.07.22
7月上旬、横浜市が新型コロナウイルス感染症に対応した医療従事者に向けて、「無償」でリラクゼーションサービスの提供を始めた。この取り組みに、リラクゼーション大手が協力していると知り、少々情けない気持ちになった。
コロナ患者の治療に携わる医療従事者への精神的・肉体的なケアに当たるなら、まさに鍼灸やあん摩・マッサージの施術はうってつけといえる。また横浜市は、「株式会社りらく」が運営する店舗『りらくる』のセラピストを派遣するそうだが、これはあはき業界が忌み嫌う「無資格者」そのものであり、有資格者として医業の一部を提供する立場から健康被害の危険性など含め否定的に捉えてきた経緯もある。
とはいえ、 (さらに…)
柔整外傷EXPO2020 オンラインで400人超に配信 柔整の外傷と未来、語り尽くす
柔整外傷EXPO2020 オンラインで400人超に配信 柔整の外傷と未来、語り尽くす
2020.07.22
ゲレンデで外傷処置1,031件
柔整外傷と柔整師の未来について語り合うイベント「柔整外傷EXPO2020」が6月28日、都内で開かれた。新型コロナウイルスの感染防止のため、会場に参加者を入れず、オンラインによる配信で開催され、柔整師ら220人がリアルタイムで視聴した(後日映像配信した者を含めると400人超)。 (さらに…)
大阪府鍼灸マッサージ師会 第2回生涯研修会 安全ガイドライン、定期的更新を
大阪府鍼灸マッサージ師会 第2回生涯研修会 安全ガイドライン、定期的更新を
2020.07.22
鍼による重篤な有害事象紹介
大阪府鍼灸マッサージ師会(廣野敏明会長)の今年度の第2回生涯研修会が6月28日、同会会館(大阪市阿倍野区)で開催された。
『鍼灸安全対策ガイドライン2020』と題して、森ノ宮医療大学鍼灸情報センター客員講師の古瀬暢達氏が講演。 (さらに…)
連載『先人に学ぶ柔道整復』二十二 吉雄耕牛(後編)
連載『先人に学ぶ柔道整復』二十二 吉雄耕牛(後編)
2020.07.22
耕牛を取り上げてきたシリーズ最終回は、彼の医術(紅毛外科)が接骨術にどれほど影響を与えていたかを見ていきます。
耕牛の「スウィーテン水(梅毒治療薬)」による処方・治療は、「吉雄流紅毛医学」として広まり、楢林鎮山の楢林流と双璧をなすほど、江戸の世で不動のものとなりました。家塾「成秀館」も開き、門弟は600余。その講義の内容は、門弟・野村立栄(美濃高須藩医師)に与えられた『吉雄家学之秘条』の〈十カ条〉からうかがい知ることができます。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』143 想定力
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』143 想定力
2020.07.22
『木を見て森を見ず』とか『視野が狭い』とか言いますが、問題解決において、物事を観察する範囲が狭いと、適正な判断は到底できません。世の中には絶対というものはないので、あらゆる想定をしながら、その確率を予測しながらベストの方法を決断して進まなければなりません。当然そこにはリスクも伴うので、良い方向の確率だけでなく、失敗した時のリスクや、周りへの影響も勘案しながら決断をしなければなりません。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』184 膝関節内側側副靱帯と半月板損傷の観察について
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』184 膝関節内側側副靱帯と半月板損傷の観察について
2020.07.22
鈴木 孝行(筋・骨格画像研究会)
20代の男性。柔道の乱取り中、組み合っていた相手に右の大外刈りを掛けられた際、右足のつま先が畳に引っ掛かり、膝関節が捻じれた状態のまま倒れ込んで受傷した。
問診では、右膝関節の内側に疼痛が出現し、運動時痛があり体重をかけて歩けなくなったとのことだった。患部を触診してみると右膝関節の内側関節裂隙に圧痛点が確認でき、運動痛、荷重時痛も強く出現、関節の腫脹などの症状も見受けられた。徒手検査法(外反動揺性テスト、牽引Apley、McMurray、圧迫Apley)は陽性であったが、前十字靱帯損傷時の徒手検査(Lachmann、前方引出しテスト)は陰性だった。異常可動性や弾発性固定などの骨折・脱臼の固有症状はないことから『右膝関節の内側側副靱帯及び内側半月板損傷』と推測し、超音波観察を行った。 (さらに…)
草思社から新刊 「アスリートのための解剖学 トレーニングの効果を最大化する身体の科学」
草思社から新刊 「アスリートのための解剖学 トレーニングの効果を最大化する身体の科学」
2020.07.22
アスリートのための解剖学 トレーニングの効果を最大化する身体の科学
株式会社草思社から新刊『アスリートのための解剖学 トレーニングの効果を最大化する身体の科学』が発行された。著者は筑波大学体育系准教授の大山卞(べん)圭悟氏。四六判352頁。本体価格2,400円。
日本トレーニング指導者協会(JATI)機関誌の連載『GTK現場で使える機能解剖学』に加筆・修正を加えた単行本。砲丸投げで全日本実業団優勝などトップアスリートとして活躍し、日本陸上競技連盟でトレーナーを務め、さらには大学で機能解剖学の専門家として研究に取り組んでいる大山氏が、身体のパーツごとに「運動時の人体の状態」を詳しく解説する。「アスリートが『最適の動き』を作りだすために不可欠な機能解剖学の知見が満載の一冊」。
(さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 柔整の受領委任は健保組合の判断で契約解除できるの?
Q&A『上田がお答えいたします』 柔整の受領委任は健保組合の判断で契約解除できるの?
2020.07.22
Q.
健保組合が柔整療養費の受領委任取扱いを廃止して償還払いに移行するとの話が出ているそうですが、各都道府県社団の会長との三者協定で成り立っている「協定」があるかぎり、その他の施術者団体との「契約」も、保険者の独自判断で解除できるようには思えませんが……。
A.
健保組合の受領委任に当たっての委任行為の規程を見ると、協定は「本協定の締結を行うに当たっては、甲(地方厚生<支>局長)は健康保険組合連合会会長から受領委任の契約に係る委任を受けること」、個人契約は「本規程に基づく契約の締結を行うに当たっては、地方厚生(支)局長は、健康保険組合連合会会長から受領委任の契約に係る委任を受けること」とあります。 (さらに…)
柔整療養費 都道府県別支給状況 厚生労働省『令和元年度 療養費頻度調査』から
柔整療養費 都道府県別支給状況 厚生労働省『令和元年度 療養費頻度調査』から
2020.07.22
調査は令和元年10月の1カ月間に行われた施術に係る療養費支給申請書が対象。支給申請書のうち、全国健康保険協会管掌健康保険で30分の1、国民健康保険で60分の1、後期高齢者医療制度で50分の1の割合で抽出している。1件当たりの平均支給額は、約7,090円(昨年度より89円減)だった。 (さらに…)
連載『食養生の物語』86 エブリデイ・熱中症対策
連載『食養生の物語』86 エブリデイ・熱中症対策
2020.07.22
本当なら、東京オリンピックが開幕して盛り上がっていた頃でしょうか。暑い夏と言えば、熱中症が心配な季節です。真夏のイメージがある熱中症ですが、実は5月の初夏の頃から注意が必要なもの。今年はその時期に緊急事態宣言や休校などで外出する機会が少なかったために尚更です。暑熱順化といって、暑さに徐々に慣れることで適切に汗をかいて体温調節を行える体になっていく期間が短かったのです。
マスクの着用により、呼気からの蒸散が抑えられていることも心配です。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』21 マスクのある生活
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』21 マスクのある生活
2020.07.22
ウイルス感染拡散を予防するため、咳やくしゃみが出ていなくても毎日マスクを着ける生活になって数カ月が経ちました。 (さらに…)