『医療は国民のために』308 柔整療養費の電子請求は「オンライン申請」を指しているの?
2020.12.10
柔整療養費検討専門委員会で議論されている「電子請求化」について、その実施に向けてモデル事業の作業が既に開始されているのは、ご存じだろう。平成29年にはみずほ情報総研株式会社により調査研究が実施されたところで、第二弾となる準備作業も行われていると聞く。しかし、私は大いに疑問を持ち、不信感を募らせている。 (さらに…)
『医療は国民のために』308 柔整療養費の電子請求は「オンライン申請」を指しているの?
『医療は国民のために』308 柔整療養費の電子請求は「オンライン申請」を指しているの?
2020.12.10
柔整療養費検討専門委員会で議論されている「電子請求化」について、その実施に向けてモデル事業の作業が既に開始されているのは、ご存じだろう。平成29年にはみずほ情報総研株式会社により調査研究が実施されたところで、第二弾となる準備作業も行われていると聞く。しかし、私は大いに疑問を持ち、不信感を募らせている。 (さらに…)
総務省が厚労省に改善勧告 医業類似行為の事故、対応不十分
総務省が厚労省に改善勧告 医業類似行為の事故、対応不十分
2020.12.10
保健所の被害確認・指導件数わずか
厚労省との認識のずれを問題視
医業類似行為による健康被害や事故に関する調査を行った総務省が11月下旬、被害者から相談・苦情を受け付けた保健所において事実確認を実施していないなど事故対応が不十分だとして、厚労省に対し改善を求める勧告を出した。 (さらに…)
第48回日本伝統鍼灸学会学術大会 COVID-19と養生テーマに
第48回日本伝統鍼灸学会学術大会 COVID-19と養生テーマに
2020.12.10
通院・投薬頼りの健康観が変化
第48回日本伝統鍼灸学会学術大会(形井秀一会長)が11月15日、タワーホール船堀(東京都江戸川区)及びZoomで行われた。当初予定されていた沖縄大会が新型コロナウイルスの影響で延期され、代替として開催されたもの。また、同日の総会で、来年4月からの次期会長として石原克己氏(東明堂石原鍼灸院院長)が承認された。
▲形井秀一会長(左)と石原克己次期会長(右)
「今回の会頭が最後の仕事」と語った形井氏の会長講演『COVID-19と「養生」の思想』では、東京都等で4月以降に告知された緊急事態措置で、鍼灸・マッサージ治療院や整骨院が、一時は整体と混同されながらも、医療施設として「『不要不急』ではない」「生活を維持するのに必要なもの」と扱われたことに注目。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』32 『産科と婦人科』11月号
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』32 『産科と婦人科』11月号
2020.12.10
一般社団法人JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)の副会長、東京の徐大兼先生から「医学雑誌『産科と婦人科』11月号に『鍼による着床改善』のテーマで執筆しないか」と声をかけられたのは昨年末。昨秋、国内最大の生殖関連学会である日本生殖医学会で、徐先生はシンポジストを、私は座長を務めたのですが、その際、東京大学産婦人科教授の大須賀穣先生から徐先生に執筆の打診があったのです。さて、着床と鍼灸を論じるためには免疫の知識が不可欠であり、その点を考慮して徐先生は私に依頼してきたのでした。引き受けるかどうか、本当に迷いました。日本中の産婦人科医が読む専門誌に執筆するには、最高のレベルを要求されます。 (さらに…)
【寄稿】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と鍼灸 若山育郎(関西医療大学教授・保健医療学部長)
【寄稿】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と鍼灸 若山育郎(関西医療大学教授・保健医療学部長)
2020.12.10
■はじめに
我が国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関しては、施術者、患者双方の感染リスクを考えるとCOVID-19に対する治療手段としての鍼灸の出番はないと考えられる。一方中国では、COVID-19が武漢で激しく感染拡大し始めた2020年1月末に既に「新型冠状病毒肺炎诊疗方案 中医方案部分(COVID-19中医薬診療ガイドライン)」を策定し、本年8月には第八版1)まで重ねている。鍼灸に関しては、中国針灸学会が2月9日に「新型冠状病毒肺炎针灸干预的指导意见(COVID-19鍼灸介入ガイドライン)」第一版と第二版を策定している。
我が国の鍼灸界の対応は、①鍼灸院等での感染予防対策ガイドラインの策定、②中国針灸学会の鍼灸介入ガイドラインを和訳して紹介、③COVID-19関連鍼灸文献紹介などである。本稿では、COVID-19の一般的な疫学、病態、治療などについては触れず、鍼灸に関するいくつかの論文に絞って解説する。
■1.中国針灸学会の鍼灸介入ガイドライン
中国針灸学会の「COVID-19に対する鍼灸介入ガイドライン(第二版)」3)が、2020年3月21日に世界鍼灸学会連合会(WFAS)本部を通じて「COVID-19中医薬診療ガイドライン」とともに日本の執行理事に送られてきた。日本伝統鍼灸学会をはじめ、幾つかの団体がそれを日本語に訳しWebに掲載している。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』152 「難を転ずる」南天と生薬入りの飴について
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』152 「難を転ずる」南天と生薬入りの飴について
2020.12.10
「アメちゃんいる?」――。いわゆる「大阪のおばちゃん」は、常にバッグに飴をしのばせていて周りに配るといいますが、実は私のカバンにもいくつか入っています。コロナ禍で飴の消費は伸びているかと思いきや、落ち込んでいるようですね。通勤・通学時など飴を口にする場面が減ったことに加え、マスクの着用やインバウンドによる需要減少も背景にあると、業界大手某社が分析していました。 (さらに…)
連載『中国医学情報』189 谷田伸治
連載『中国医学情報』189 谷田伸治
2020.12.10
☆認知症患者の記憶力向上に鍼通電併用治療―薬物単独群とランダム化比較
黒龍江中医薬大学・夏昆鵬らは、認知症患者で常軌内科治療単独と鍼治療併用の効果を比較(上海鍼灸雑誌、20年8期)。 (さらに…)
錦房から新刊 『速修 現代臨床鍼灸学エッセンス』
錦房から新刊 『速修 現代臨床鍼灸学エッセンス』
2020.12.10
速修 現代臨床鍼灸学エッセンス
森ノ宮医療大学鍼灸情報センター長の山下仁氏による新刊『速修 現代臨床鍼灸学エッセンス』が、錦房株式会社から刊行された。B5判138頁、本体価格2,700円。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 大腿部や下腿部の挫傷に対し、審査委員会が「膝の捻挫」の確認を求めてくる / 往療料の「距離」の確認は保険者業務
Q&A『上田がお答えいたします』 大腿部や下腿部の挫傷に対し、審査委員会が「膝の捻挫」の確認を求めてくる / 往療料の「距離」の確認は保険者業務
2020.12.10
大腿部や下腿部の挫傷に対し、審査委員会が「膝の捻挫」の確認を求めてくる
Q.
大腿部と下腿部挫傷で柔整療養費を申請した際、柔整審査委員会から「膝の捻挫ではないのか。または、挫傷であるならば部位の上下を記入せよ」との理由で不備返戻されました。
A.
厚労省保険局医療課長通知で示された「柔道整復師の施術に係る算定基準の実施上の留意事項」の第5その他の施術料の4その他の事項(1)の「オ」の「また書き」には、「関節捻挫と同時に生じた当該関節近接部位の打撲又は挫傷に対する施術料は、別にその所定料金を算定することなく、捻挫に対する所定料金のみにより算定すること」との記載があります。「大腿部(上部を除く)や下腿部(下部を除く)の挫傷が、膝関節捻挫と同時に生じたものである場合、膝関節捻挫に対する所定料金のみにより算定することになる」との取り扱いに鑑みての、保険者の指摘なのでしょう。
膝の捻挫があり、同時に大腿部(上部を除く)や下腿部(下部を除く)の挫傷がある場合、大腿部挫傷と下腿部挫傷では算定できません。しかしながら、あなたが施術を行った今回の大腿部挫傷と下腿部挫傷は、同日に負傷したものですね。2部位であることから負傷原因を記入する必要が無いため、審査委員は申請書だけからでは「膝の捻挫ではない」という判断がつかないので確認する必要があるということでしょう。「膝の捻挫ではない」との回答をすれば、何の問題もなく支給されるはずです。
往療料の「距離」の確認は保険者業務
Q.
あはき療養費支給申請書が「摘要欄に起点から訪問先までの距離を記載するか、または往療内訳表に距離を記載してください」と不備返戻されました。
A.
現行の往療料加算は2,300円で、片道4km超は2,550円とする2段階の算出となっています。通知では施術管理者が正確な距離を明らかにすることにはなっておらず、これは保険者の業務です。面倒くさいからといって施術者にお願いするのは不適切な対応ですね。いずれにしても、往療距離の記載が無いのを理由に療養費支給申請書を返戻することはできません。受領委任の取扱規程第4章の24(7)及び平成30年12月27日付の厚労省保険局医療課事務連絡「はり、きゅう及びあん摩・マッサージの施術に係る療養費の取扱いに関する疑義解釈資料の送付について」第4章【療養費の請求関係】(問68)とその答えによっても明らかです。往療の距離が片道4kmを超えるかどうかは、申請書や往療内訳表に記入された情報から地図上で縮尺率を基に計算したり、インターネットの地図アプリを活用したりして、あくまで保険者が確認しなければなりません。行うべき業務処理を行わず施術管理者に負担させることは認められないのです。よって、距離を明記する必要はありません。
【連載執筆者】
上田孝之(うえだ・たかゆき)
全国柔整鍼灸協同組合専務理事、日本保健鍼灸マッサージ柔整協同組合連合会理事長
柔整・あはき業界に転身する前は、厚生労働省で保険局医療課療養専門官や東海北陸厚生局上席社会保険監査指導官等を歴任。柔整師免許保有者であり、施術者団体幹部として行政や保険者と交渉に当たっている。
連載『汗とウンコとオシッコと…』196 脱力
連載『汗とウンコとオシッコと…』196 脱力
2020.12.10
このまま行けば紅蓮の色を醸し出すはずの紅葉が、「寒の戻り」ならぬ「暖の戻り」で汚くなった。急に寒くなり春のような「三寒四温」の気候が続き、結果、身体は春と勘違いして微妙に弦脈が出て来る。そうなると金剋木の状態の血流に至り、仙腸関節痛や膝、心痛、咳嗽などが出てきてややこしい季節であった。人によるが温かさで脈管が緩み、遊走性の疑似炎症の神経伝達不良の痛みが出て、患門辺りが痛む人も多く見られた。そこでようやく鉛色の雲が出てきて冬が到来し、体幹部に血が集まって血圧が上がり、通常の冬らしい広範囲に背面の病症が現れる状態に至ったわけだ。
「久しぶりやな、岩垣の婆さん」
と、相変わらず横柄な横転先生。70歳前でやせ形で、アクティブに動きバレエを続けている女性が来院した。 (さらに…)
連載『医療再考』22 デジタル化の本質は『分断』―鍼灸の再ブランディング
連載『医療再考』22 デジタル化の本質は『分断』―鍼灸の再ブランディング
2020.12.10
新型コロナウイルスの影響で加速するデジタル化の本質は『分断』、今まで一体化だったものを分断し、利便性を上げることにあります。食事を例にとると、これまで食べる場所とそのお店のメニューは一体で、そこに行かなければ食べられませんでした。それが食事を運ぶプラットフォームを持つUber Eatsに代表されるように、場所とメニューが分断され、家でも食べられるようになりました。そうするとお店の立地より、それを運んでくれるかどうかが重要となります。教育も同じです。今までは大学や専門学校という場所と教育内容や講師が紐付いていたため、その場所に行かなければ学べませんでしたが、今ではオンラインで授業を配信でき、どこにいても受けたい授業が受けられるようになり、場所と講義内容は分断されました。キャンパスの交通の便よりも、分かりやすく興味深い講義を行うことの方が重要になりつつあるのです。 (さらに…)
今日の一冊 誤作動する脳
今日の一冊 誤作動する脳
2020.12.10
誤作動する脳
樋口直美 著
医学書院 2,200円
30代の頃、自動車での帰宅時に助手席に存在するはずの無い「女性」が座っていた――。それが著者の「幻視」の始まりだった。以降、行く先々で「巨大なクモ」を見たり、自宅の誰もいないはずの隣室からガサガサと物音がしたりと、幻視だけでなく幻聴、さらには味覚や嗅覚の異常などに悩まされることに。40代で「鬱病」として治療を受け始めたがそれは誤診で、「レビー小体型認知症」と診断されたのが50代になってからだった。全ては目や耳の異常ではなく「脳の誤作動」。「どう付き合っているか」を赤裸々に綴る。
編集後記
編集後記
2020.12.10
▽仕事用のコートを買い換えました。今まで着ていたのと同じもので今回で三代目。テレビや映画で大ヒットした『踊る大捜査線』の主人公、青島刑事が着ていたコートと同じタイプのものです。学会などで知り合いの先生から「青島刑事みたいだね」と声をかけられたり、「湾岸署(作中の警察署)の方から来ました」と返したらややウケたりと、ちょっとした「つかみ」やトレードマークみたいになっています。東京・お台場の、同作品のテーマ曲が流れる駅で近くの人に笑われたことも。「コスプレで聖地巡礼」とでも思われたのでしょうか。ちなみに顔は主演の織田裕二氏とは似ても似つきませんが。まだまだ先が見通せないコロナ禍、「青島スタイル」でまた先生方にお目にかかれるのはいつになることやら……。(前)
全整協 田村厚労大臣に要望書提出 個人契約の意見「反映できる場を」
全整協 田村厚労大臣に要望書提出 個人契約の意見「反映できる場を」
2020.11.25
1万超の会員を代表して
岸野・田中両共同代表が訴え
全国の個人契約柔整師の結集を目指す「全国柔道整復師統合協議会」(全整協)が10月26日、都内の厚労省本省で田村憲久厚生労働大臣と面談した。4月の発足後、会員施術所数が1万616となった全整協からは、共同代表である岸野雅方氏や田中威勢夫氏ら幹部が出席し、要望書を提出した。 (さらに…)
あはき療養費 「過度頻回を償還払いへ」 来年7月導入が決定
あはき療養費 「過度頻回を償還払いへ」 来年7月導入が決定
2020.11.25
10月下旬の第22回あはき療養費検討専門委員会で、議論が交わされた「長期・頻回の施術等に関する償還払いに戻せる仕組み」が、「令和3年7月」から開始されることが決まった。厚労省が11月12日付のプレスリリースで発表した。 (さらに…)
『医療は国民のために』307 コロナ禍の影響分析は業界の将来動向に必須
『医療は国民のために』307 コロナ禍の影響分析は業界の将来動向に必須
2020.11.25
少し前の話だが、新型コロナウイルスの第2波流行の前の7月前半に、親交がある柔整師・鍼灸師の数人と情報交換した。彼ら彼女らは所属する組織が異なる、いわゆる他団体の幹部らだが、以前より懇親を深めてきた間柄。皆さん施術の腕が良いようで、地元で結構繁盛しているということを聞かされていたが、今般のコロナ禍でかなり深刻な影響が生じているというのだ。私の勤務地である大阪も感染が深刻であるので決して他人事ではないのは理解できた。 (さらに…)
第51回現代医療鍼灸臨床研究会 不妊治療、選択肢の提示が大切
第51回現代医療鍼灸臨床研究会 不妊治療、選択肢の提示が大切
2020.11.25
漢方併用「2年が一つの区切り」
第51回現代医療鍼灸臨床研究会が10月25日、Zoomを用いてウェブで開催された。大会テーマは『不妊症に対する鍼灸最前線』。
教育講演では、北里大学東洋医学総合研究所漢方診療部副部長の森裕紀子氏が講演し、西洋医学と漢方治療を併用した不妊治療の症例を紹介した。
(さらに…)
連載『先人に学ぶ柔道整復』二十四 二宮彦可(中編)
連載『先人に学ぶ柔道整復』二十四 二宮彦可(中編)
2020.11.25
「二宮彦可といえば、正骨範」ということで、今回は現存する江戸期の接骨術の有名な古典である『正骨範』の著述までの経緯などを深掘りしたいと思います。
『正骨範』に影響を与えた人物といえば、同じ吉雄流外科の門下生であった、長崎の吉原元棟(生年不明―1800年)です。元は武士で、『杏蔭斉正骨要訣』の著者。吉原の正骨術については師匠・吉雄耕牛が非常に賞賛し、「門下に委贄し、其術を学ぶを得」として、他の多くの弟子たちも吉原に師事します。彦可もその中の一人でした。
吉原から正骨術を学ぶ中、彦可は母法を十三、子法を十八会得します。それから浜田藩に帰国しようとした際、吉原は彦可に「私はこの手法を創設したけれども、まだ書物にして後世に残していない。もう年をとって老いているので、ぜひ私の志を継いでほしい」と伝えたといいます。彦可はその後、 (さらに…)
JASTACのコロナ対策セミナー 空気と手から感染、鍼灸院内で注意
JASTACのコロナ対策セミナー 空気と手から感染、鍼灸院内で注意
2020.11.25
高齢者は「うつりやすく、うつしやすい」
「鍼灸院のための新型コロナウイルス感染症の防止対策」をテーマとしたウェブセミナーを、日本鍼治療標準化学会(JASTAC)が10月8日に開いた。Zoomを用いたウェブ講義で、同学会代表理事の加藤容崇氏が、ウイルスの特性や感染状況などを踏まえて鍼灸院での実践的な感染症対策を紹介した。
重症度の問題から注意すべきは、まず高齢患者だと指摘 (さらに…)
鬱病を克服した鍼灸師、自身を語る――米倉まな先生(まな鍼灸堂院長)
鬱病を克服した鍼灸師、自身を語る――米倉まな先生(まな鍼灸堂院長)
2020.11.25
なぜ鬱に鍼灸が効いたのか興味持ち、この道へ
鬱病を患ったことを「強み」に変え、「メンタル鍼灸」を掲げて女性専門で施術に励んでいる鍼灸師、米倉まな氏。10月3日、三重県四日市市で開催された三重県信用保証協会主催の『創業セミナー』で創業までの自身の来歴と「今」を語った。 (さらに…)