連載『柔道整復と超音波画像観察装置』215 母指外側種子骨損傷
2023.02.24
今回の執筆者:後藤 陽正(筋・骨格画像研究会)
手指の母指MP関節損傷を呈している症例では、どうしても発生機序から掌側板損傷や側副靭帯損傷を中心に判断し、種子骨に損傷が及ぶ印象を受けない。今回は右母指MP関節外側種子骨の損傷を疑った症例を紹介する。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』215 母指外側種子骨損傷
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』215 母指外側種子骨損傷
2023.02.24
今回の執筆者:後藤 陽正(筋・骨格画像研究会)
手指の母指MP関節損傷を呈している症例では、どうしても発生機序から掌側板損傷や側副靭帯損傷を中心に判断し、種子骨に損傷が及ぶ印象を受けない。今回は右母指MP関節外側種子骨の損傷を疑った症例を紹介する。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 オンライン請求は柔整師にとってメリットだらけ!?
Q&A『上田がお答えいたします』 オンライン請求は柔整師にとってメリットだらけ!?
2023.02.24
Q.
柔整療養費のオンライン請求議論が本格化しているようですが、私たち柔整師個人にとってはメリットだらけですよね。そうであれば、早期の導入を求めたいです。 (さらに…)
第40回 日本東方医学会学術大会 東西医療の対比、充実した連携を
第40回 日本東方医学会学術大会 東西医療の対比、充実した連携を
2023.02.24
昨年12月4日、日本東方医学会(長瀬眞彦会頭)の第40回学術大会が『心あたたかで人間的な東方医学』をメインテーマに、東京都千代田区の御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて開催された。会場には多くの鍼灸師、医師が来場し、特に多職種連携について闊達な議論がなされた。 (さらに…)
連載『食養生の物語』117 『お雑煮の雑学』
連載『食養生の物語』117 『お雑煮の雑学』
2023.02.24
お雑煮はお正月の人気料理の一つですが、必ずしも食べる時季が限定されているわけではないようです。
お雑煮を大まかに定義するとしたら、お餅を主な具材とする汁物料理というところでしょうか。鶏がらスープをベースとする北海道や、餅に次ぐ具材として出世魚のブリが欠かせない福岡県や高知県、寒い日には鴨肉、春は旬のハマグリを、とお餅以外の要素は地域や季節によって様々です。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』52 素問・十四 『湯液醪醴論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』52 素問・十四 『湯液醪醴論』
2023.02.24
往古の時代から時が経ち、人の病は祝由では治らなくなったので、上古の時代には色々な治療法が編み出されました。中古の時代に用いた治療は、米で作った湯液(おもゆ・おかゆ)、醪(にごりざけ)、醴(どぶろく)などを用意して飲ませることでした。 (さらに…)
今日の一冊 物語 遺伝学の歴史 メンデルからDNA、ゲノム編集まで
今日の一冊 物語 遺伝学の歴史 メンデルからDNA、ゲノム編集まで
2023.02.24
物語 遺伝学の歴史 メンデルからDNA、ゲノム編集まで
平野博之 著
中央公論新社 1078円
「子はなぜ親に似る?」。古代ギリシャ時代から議論されてきた疑問は19世紀半ば、メンデルの登場で、遺伝学という科学へと急速に舵を切る。
メンデル生誕200周年を迎えた今、遺伝学は生物化学の中核分野となりiPS細胞やゲノム編集による治療法の開発や作物の品種改良など、様々に応用され研究が進んでいる。染色体の発見に始まり、染色体上の遺伝子配列のこと、特定の遺伝子が染色体上を移動できること、突然変異の誘発……と研究者の興味は次々に発展、分化する。これはまだまだ続く現在進行形の物語である。
編集後記
編集後記
2023.02.24
▽先日、いつもの駅でスマホを触りながら電車を待っていたのですが、隣に並んだ女性が5cmはあろうかというネイルをして、すごいスピードでスマホをフリックする姿が目に入りました。
持ち手5本の爪がスマホを剣山のように取り囲む中、打ち手の爪がぶつかることもなく画面上を滑る様子は圧巻で、ショート動画にすればバズるのでは? なんて考えが浮かぶほどでした。
意識せず日常的に行なっている動作が他の人には洗練された動作に見える、なんてことはよくある話。ペン回しやバック駐車などがいい例かもしれません。熟練鍼灸師の経穴治療も積み重ねの賜物ですよね。
そういえば、友人に「お前、ツッコミうまいなー」と言われたことがあります。お前が日常的にボケるからレベルが上がるんやぞ!(今)
次期改定で「療術業」→「施術業」 総務省の 日本標準産業分類
次期改定で「療術業」→「施術業」 総務省の 日本標準産業分類
2023.02.10
あはき柔整属する分類名、変更へ
総務省が定めている日本標準産業分類で、あはき師・柔整師が属する「療術業」の分類項目名が、次回改定で「施術業」に変更される見通しのようだ。公文書等において確たる定義のない「療術」を引き続き使用すると、国家資格者が行う「施術」との混同のおそれがあるなどが変更理由のようで、1年半前から立ち上がっている総務省の検討チームが改定素案に盛り込んでいる。
療術に属する「奇妙な構造」解消 令和5年度内に告示
日本標準産業分類は、国勢調査等の統計調査の結果を産業別に表示する場合などに用いられている。これまで13回の改定が行われており、 (さらに…)
『医療は国民のために』360 患者のニーズは骨折や脱臼ではなく、 疼痛を伴う慢性的な運動器疾患への手技だ
『医療は国民のために』360 患者のニーズは骨折や脱臼ではなく、 疼痛を伴う慢性的な運動器疾患への手技だ
2023.02.10
最近の柔整療養費における返戻・不支給処分で、私が脅威に思っている事例を紹介したい。新規外傷の請求にもかかわらず、保険者が同部位を過去に遡って調査し、同部位の治療実績を見つければ、「×年前から継続した慢性的な疼痛のための処置であって、これは慢性の筋肉疲労にあたりますから、療養費の対象とはなりません」と返してくるのだ。当然、医科であれば新規の再発(一度治癒して再発)と捉えるものを、柔整では異なる判断をされ、冒頭に述べた暴挙に出る保険者がいる。しかも、既に複数の事例が発生している。 (さらに…)
「肩部外傷・障害の臨床と学術の融合」テーマに 接骨医学会、第31回学術大会
「肩部外傷・障害の臨床と学術の融合」テーマに 接骨医学会、第31回学術大会
2023.02.10
日本柔道整復接骨医学会(安田秀喜会長)の第31回学術大会が昨年12月3日、4日、帝京科学大学千住キャンパス(東京都足立区)とオンラインのハイブリッドで開催された。大会テーマは『臨床と学術の融合―Shoulder ver.』。
帝京大学空手道部師範・香川政夫氏による文化講演『変わる力・変える力』では、選手でも指導者でも日本の頂点を極めた経験から、「基本修得」の重要性と「型(基本)」を破って挑戦し続ける大切さが熱く語られた。
特別講演『肩関節障害と動作評価』では、八王子スポーツ整形外科の小林尚史氏が、ヨガのコンセプトを導入しながらもスポーツ医科学に基づく運動療法「Core Power Yoga CPY®」を紹介し、評価ツールとしての活用法や正常可動域内での正しい動作取得のためのトレーニング手法などを解説した。
「専科教員養成の現状」を報告 学校協会、改善重ねつつ講習会実施
全国柔道整復学校協会との共催企画によるパネルディスカッションは、『柔道整復師専科教員の養成と質の向上を目指すために』をテーマに行われた。
柔整師が専科教員として養成施設で教鞭を執るには、実務経験を5年以上有し、その上で学校協会主催の「専科教員認定講習会」(厚労省指定)を修了する必要があるが、令和3年度から大学等での科目履修でも可能となるなど、近年変化が見られていることから今回のセッションが設けられた。 (さらに…)
施術業界展示会「からだケアEXPO’23」
施術業界展示会「からだケアEXPO’23」
2023.02.10
3月に東京で、初の土日開催
施術業界が対象の総合展示会『からだケアEXPO東京'23 第4回健康施術産業展』が3月18日(土)、19日(日)、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される。主催はブティックス株式会社(東京都港区)。
土日開催は今回が初めて。治療機器や患者管理システム、自費メソッド、健康関連用品など、施術所向け商品・サービスが一堂に会し、出展企業数は120を超える。来場事前登録をすることで5千円の入場料が無料に。
会期中は、「開業支援」と「物販推進」がテーマの2つの特別専門展を新設し、併せて業界有識者によるセミナーも開かれる。業界動向セッションとして、『激減する療養費に対する具体的な対策と適正化に対する当会の見解』(上田孝之氏・全国柔整鍼灸協同組合専務理事)、『鍼灸・マッサージの未来予想図』(粕谷大智氏・新潟医療福祉大学リハビリテーション学部鍼灸健康学科学科長)などが行われる。
増える「マルチモビディティ」 多職種介入に鍼灸も 第40回全日本鍼灸学会関東支部学術集会
増える「マルチモビディティ」 多職種介入に鍼灸も 第40回全日本鍼灸学会関東支部学術集会
2023.02.10
高齢者に多い「多病ゆえ多剤」で治療が複雑化する問題
第40回全日本鍼灸学会関東支部学術集会が昨年11月27日にオンラインで開催された。テーマは『現代医療の課題に挑戦―多疾患併存(マルチモビディティ)への対策には鍼灸を⁉』。支部長の田村憲彦氏は挨拶で「マルチモビディティの状況に臨床で遭遇することは少なくなく、近年注目されている。多角的に診ることが求められるため、鍼灸師の強みを生かすことができる」と述べた。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』58 着床遅延と冬眠
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』58 着床遅延と冬眠
2023.02.10
体外受精胚移植の妊娠判定に、血液検査によるβ-hcg(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の値が使われるのは、ご存知のことと思います。少し前までは尿検査で判定したのが、今やかなり正確になりました。β-hcgによる妊娠判定基準は医療機関によって若干のばらつきはあるものの、胚盤胞移植から10日目で100〜300mIU/mLくらいとされています。この値は毎日約1・5倍に増えていきます。これが増えている(1000mIU/mL以上)のに、エコーによる内診で子宮内に胎嚢が確認されない場合、異所性(子宮外)妊娠が疑われます。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』204 話題沸騰の米国の「チャットボット」
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』204 話題沸騰の米国の「チャットボット」
2023.02.10
数年ぶりに海外出張に行ってきました。現場で働く友人から、検疫の検印など様々な苦労があると聞いていましたが、かなり簡素化されていて再入国も非常にスムーズでした。しかしながら海外でも携帯端末を使いこなせないと、その恩恵は得られないようですが……。 (さらに…)
桜雲会から新刊 世界に誇れる盲偉人杉山和一 江戸期に視覚障害者の職業教育施設を開校
桜雲会から新刊 世界に誇れる盲偉人杉山和一 江戸期に視覚障害者の職業教育施設を開校
2023.02.10
社会福祉法人桜雲会から新刊『世界に誇れる盲偉人杉山和一―江戸期に視覚障害者の職業教育施設を開校』が出版された。本書は、杉山和一の一生を絵本仕立てで分かりやすく伝える。48頁、2750円(税込)。
視覚障害を持ちながらも鍼灸の神様と呼ばれ、時の将軍の治療に当たり関東総検校にのぼりつめた杉山和一は、苦労をいとわず生涯を鍼治療の研究に捧げた努力の人だった。武家に生まれ将来を期待されたが、幼いころに視力を失い、病気の人を助けたいと鍼医の道に進むことを決意。治療所で内弟子として修業を積む。しかし、技術は一向に上達せず、師の元を去ることに。途方に暮れた和一は、神仏に頼りたいと訪れた江ノ島神社で管鍼術のきっかけをつかむが……。
巻末には英訳も掲載し、この日本の偉大な医療人を世界に紹介する一助になるだろう。
連載『中国医学情報』215 大腿骨頭壊死症57例に灸頭鍼併用治療―中薬単独56例とのランダム化比較 ほか
連載『中国医学情報』215 大腿骨頭壊死症57例に灸頭鍼併用治療―中薬単独56例とのランダム化比較 ほか
2023.02.10
☆大腿骨頭壊死症57例に灸頭鍼併用治療―中薬単独56例とのランダム化比較
河南省の鄭州中医骨傷病医院・張欣凱らは、大腿骨頭壊死症(ANFH)で中薬単独と鍼併用治療を比較(上海鍼灸雑誌、2022年10期)。
対象=同院のANFH 113例。男68例・女45例、平均年齢48歳、平均罹患期間2年強、いずれも2019年11月修訂ARCO(国際骨微小循環研究協会)病期分類で中期。これらをランダムに、薬物群56例・鍼併用群57例に分けた。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』そもそも医療情報をもらえる仕組みづくりなど 当初から無かったのだ!
Q&A『上田がお答えいたします』そもそも医療情報をもらえる仕組みづくりなど 当初から無かったのだ!
2023.02.10
Q.
令和6年の秋からマイナンバーカードが保険証となり、実質的な保険証の廃止にあたり、鍼灸整骨院でも患者さんの診療歴情報を確認できると期待していたところ、単に資格の得喪記録情報のみになってしまうとお聞きしました。 (さらに…)
柔整療養費のオンライン請求WG 第1回会議の議事要旨公開
柔整療養費のオンライン請求WG 第1回会議の議事要旨公開
2023.02.10
昨年12月28日に開かれた『第1回柔道整復療養費のオンライン請求導入等に関するワーキング・グループ』の議事要旨が、厚労省ホームページで1月26日に公開された。会議で厚労省が提示した検討課題等について、業界代表らを含む構成員が意見交換を行ったようで、以下、議事要旨で記された「主な意見等」だ。
※太字は柔整業界の代表が発言したと思われる意見 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』222 高きは低きに流れる
連載『汗とウンコとオシッコと…』222 高きは低きに流れる
2023.02.10
やはり大寒を過ぎたら寒波がやってきた。新暦の正月明けは南から暖かい空気が入り、黄砂の飛来かと思わせるような春靄が続いていた。水剋火となる冬に、この暖かさが到来するのを『素問』では「復」の気という。相侮関係のことだ。相剋の場合は「勝」の気という。
冬に暖かい空気が南から到来するのは、北方に相当冷たい空気があったことになる。高きは低きに流れる訳だ。でも、暖かい空気が流れ込んだとしても地球の公転周期による普遍的な冬に勝るはずなく、強烈な寒波が列島に覆い被さった。
暖かい空気で弛緩している身体に「寒邪」があたるとどうなってしまうのか? 陰の枢の少陰がフル活動して体温や血圧を上げて身体を守ろうとする機能が乱れたらどうなるのかが今回のお話……。 (さらに…)
連載『鍼灸師・柔整師のためのIT活用講座』24(最終回) オンラインもオフラインもない時代を どのように生き抜くのか?
連載『鍼灸師・柔整師のためのIT活用講座』24(最終回) オンラインもオフラインもない時代を どのように生き抜くのか?
2023.02.10
医療・健康の未来はIT化が進み、データドリブンな情報社会になるであろう……。本連載を通して、鍼灸師や柔道整復師の先生方にもIT技術を役立ててもらおうと記事を書き進めて参りました。
昨今、デジタル庁が発足し、様々なデータをデジタル化、DX(デジタルトランスフォーメーション)化することで業務の効率化を図り、ビッグデータ化することで様々な社会問題の解決に取り組んでいます。特に医療・健康分野では、厚生労働省がマイナンバーカードと保険証のデータを紐づけることで医療情報の一元化を目指しています(鍼灸・柔整師の療養費請求情報を含むかは検討中)。また、健康に関してはウェアラブルデバイスやアプリによる健康管理が一般化し、デジタルヘルスの占める割合が次第に増えています。 (さらに…)