国書刊行会から新刊『Gold-QPDによる鍼灸ルネサンス』ほか
2022.07.25
国書刊行会から新刊
Gold-QPDによる鍼灸ルネサンス
―認知症・健康長寿・三焦鍼法
株式会社国書刊行会から『GoldーQPDによる鍼灸ルネサンス―認知症・健康長寿・三焦鍼法』が発行された。著者は、一般社団法人老人病研究会会長・新宿漢方クリニック院長の川並汪一氏。A5判、312頁、4,180円(税込)。
西洋医学を修めた著者は中国における鍼灸による認知症治療「三焦鍼法」に感銘を受けて以来、日本での研究・普及活動に取り組んでいる。本書は中国側医師グループの協力を得て、日本で初めて三焦鍼法について定義し、紹介。認知症に対する鍼灸・漢方からのアプローチとして具体的な症例と施策を紹介するとともに、西洋医学による解析と実証を記している。また、老人病研究会およびGoldーQPDの紹介と併せて、三焦鍼法の実践活動にも触れる。
超高齢社会を迎えた日本が抱える多くの問題の解決可能性を、東洋医学から探る一冊。
源草社から新刊
一生使える鍼灸ノート
米ジェームズ大学から「名誉鍼灸学博士号」を取得した杉山勲氏による新刊『一生使える鍼灸ノート』が有限会社源草社より発刊された。A5判、232頁、3,300円(税込)。
50年以上の臨床経験を積む著者は、理論だけでなく、技も同時に伝えてこそ真の伝統と考える。技は臨床経験の積み重ねにより自然に身に付くものであり、何十年経っても鍼灸には学びが多いことから「一生使える」と題したという。本書では『素問』『霊枢』『難経』などの古典を、現代日本人の身体に適用できるよう解説。気の変調と地の変動という分け方、陰経と陽経、右と左の穴の使い分けなどの考え方を述べる。症状を追いかけるだけでなく、生命体のバランスを整え、回復力を強めるような技を身に付けることを願い、鍼灸師の伝統を後世に残すべくまとめあげられた一生使える手引書。
(さらに…)