『ちょっと、おじゃまします』 ~アスリート界への還元を~ 大阪市阿倍野区<カラダコンディショニングミツ>
2018.05.25
「アスリートの世界は海外と比べて遅れていて、一握りを除いて『食っていける世界』とは言い難い。選手をサポートするネットワークを作って、そんな現状を変えたいんです」。そう語るのは、柔道整復師の光田昌平先生。学生時代から打ち込んできた柔道は4段、総合格闘技PANCRASE(パンクラス)で4年間プロ選手として活躍した根っからのスポーツマンです。
高校卒業後、推薦で専門学校に進学し柔整師免許を取得するものの、「まだ選手を続けたい」と、病院のリハビリ科に勤務しながら格闘家として活動する「二足のわらじ」の道へ。結婚を機に現役を引退後は、縁のあった整骨院で10年にわたり分院長を任されることに。この院も病院と連携しており、病院勤務と合わせて約15年間、医師と身近に接し、レントゲンやエコーについて教わったり、時に内科の業務を見学するなどしてきた経験が、独立した今も治療に生かされているそうです。
モットーは「患者さんのライフスタイルに飛び込む」こと。「スポーツ選手なら、無理を押しても間に合わせないといけない試合がある。自分にも腰椎分離症に苦しんだ経験がありますから、よく分かります。もちろん一般の方の仕事も同じこと」と語り、患者さんの目的意識に合わせて治療計画を組み立てます。施術は経験を基に編み出した独自の手技を中心に、フォームや姿勢に着目、局所治療に留まらず全体を治すことを心がけています。
スポーツ界への還元に向け、トレーナーや治療家による交流の場を定期的に主催。ロシアのナショナルオリンピックトレーニングセンターやスポーツ先進国として知られるフィンランドの施設を見学するなど、より良い環境を模索しています。「素質のある選手がやめていく悲しい光景を少しでも減らし、セカンドキャリアの道も広げていきたいんです」と語ってくれました。
光田昌平先生 平成17年、北信越柔整専門学校卒業。同年柔道整復師免許取得。平成27年開業。36歳