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連載『汗とウンコとオシッコと…』166 Light the lighting

投稿日:2018年6月10日

 夏の到来が早いかと思えば、自然界はやはり帳尻を合わせてくる。太陽光線が強い時期ではあるのに、風が秋のように涼しく、汗が出にくい。たとえ夏日で30度を超えたとしても、日陰に入れば薄ら寒く感じ、夜になると半袖ではとても無理だ。一枚羽織らないと確実に風邪を引く感じがする。露地モノ野菜でも、初取れキュウリやトマトが店頭に並んでもいい時期のはずだが、まだまだ畑にあって、田植えすら遅かったのが現状だ。
 光線振動量と風の冷たさが曲者で、気圧が下がったあとがややこしい。電子レンジのように光線の振動で皮下は熱を持つが、涼しい風で汗が止められることにより、プチ熱中症のようになる。尿が減少し、循環器に基礎疾患がある人は胸が苦しく、動悸がする。背中に痛みを投射すれば巨闕兪や患門が差し込み痛む。通常は浮腫んだりしていないのに、関節が腫れたり、古傷が痛むことが多い。年齢に関係なく同じような状態に陥りやすく、子供や体力のある人は発熱して太陽病の表実症が出てくるのが今の状態だ。

「先生、また左腕が痺れだして……。頸を後ろに倒すと、指先全体に痺れがひどくなるんです。バチンって、目から火が出るような感じで痺れて……」
 70代前半の上品な老婆が横転先生に訴えている。

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