連載『食養生の物語』89 おうちか、現地か
2020.10.23
外出自粛期間中に、お取り寄せグルメで「おうち時間」を楽しんで、今度は「トラベル」や「イート」のGoToキャンペーンを利用して現地で食したという人もおられるのではないでしょうか。自宅に取り寄せたのと全く同じものであっても、現地で食べれば美味しさが違って感じられますね。ただ、これが長期滞在するとまた変わるし、移り住んでしまえばまた違うでしょう。ましてや、生まれ育った故郷の味となると違って当然です。 (さらに…)
連載『食養生の物語』89 おうちか、現地か
連載『食養生の物語』89 おうちか、現地か
2020.10.23
外出自粛期間中に、お取り寄せグルメで「おうち時間」を楽しんで、今度は「トラベル」や「イート」のGoToキャンペーンを利用して現地で食したという人もおられるのではないでしょうか。自宅に取り寄せたのと全く同じものであっても、現地で食べれば美味しさが違って感じられますね。ただ、これが長期滞在するとまた変わるし、移り住んでしまえばまた違うでしょう。ましてや、生まれ育った故郷の味となると違って当然です。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』24 やわらか素問
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』24 やわらか素問
2020.10.23
ブログで続けていた黄帝内経素問の意訳童話を最後まで作れました。 (さらに…)
今日の一冊 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと
今日の一冊 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと
2020.10.23
未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと
奥 真也 著
講談社現代新書 990円
2025年、初の本格的認知症薬が誕生。2030年、AI診察が主流になり人類は感染症の脅威から解放される。2035年にはほとんどの癌が治癒可能になり、2040年には神経難病や糖尿病が克服される――。埼玉医科大学総合医療センター客員教授で、創薬・医療機器・医療ビジネスに造詣の深い著者が語る「未来の医療年表」。新型コロナウイルスの流行をはじめとする時事や最新の研究を踏まえ、一つひとつ根拠を持ち展望を示す。フリーアクセス性に代表される、「ガラパゴス」な日本の医療事情の特色も解説。
『医療は国民のために』304 健保組合のための「議連」が自民党に立ち上がった
『医療は国民のために』304 健保組合のための「議連」が自民党に立ち上がった
2020.10.09
先日、自民党内に「国民皆保険を守る国会議員連盟」という名称の議連が8月下旬に設立されていると聞いて、耳を疑った。なんと健保組合を支援する議連だという。8月27日に自民党本部で設立総会が開かれたようで、国会議員のほか、健保連本部・都道府県連合会など健保組合関係者も多数出席したようだ。設立趣意書には「支える側の現役世代の負担に配慮した高齢者医療費の負担構造改革が急務である」と明記されており、健保連議連あるいは健保組合議連と呼べるだろう。そして、会長には東京13区(足立区)を基盤とする鴨下一郎衆議院議員が就任し、「健保組合をしっかりと支えて、現役世代を応援する」と挨拶したという。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』30 『ハリある暮らし』に込めた思い
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』30 『ハリある暮らし』に込めた思い
2020.10.09
とうとう始まりました。KBS京都放送局より10月4日から、毎週日曜日午後10時からのラジオ番組『ハリある暮らし』。私がパーソナリティを務めています。まずは9月9日にちょっとした録音を行い、これをディレクターさんが色んな形の音源に加工してくれました。本収録は、9月23日開始。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』148 栗の季節
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』148 栗の季節
2020.10.09
栗の美味しい季節になりました。栗きんとんや栗ご飯、もう召し上がられたででしょうか。今回は少し趣向を変えて、「食べ物」のお話を。
日本で栽培される栗は野山に自生する柴栗を原種に、ヤツブサグリやタンバグリなど大粒で甘い実をつけるように品種改良されてきています。栗のスイーツといえば、栗きんとん。私は岐阜出身なので、中津川の栗きんとんに子どもの頃から親しみがあります。 (さらに…)
連載『中国医学情報』187 谷田伸治
連載『中国医学情報』187 谷田伸治
2020.10.09
☆新型コロナウイルス肺炎回復期中医リハビリ推奨ガイドライン(国家試行版)―鍼灸関連部分
武漢の李暁東(湖北省中医院)らは、COVID-19による肺炎(中文:新型冠状病毒肺炎、以下「新冠肺炎」と略記)の回復期患者に対する、国家衛生委員会辦公庁・国家中医薬管理局の「新冠肺炎回復期中医康復指導建議(試行)」(2020年2月22日)を解説した。以下、その鍼灸関連の治療法を紹介する(中医雑誌、20年11期)。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 PTA連合会の給付から柔整施術を締め出すのは柔整師退場へのプロセスだ
Q&A『上田がお答えいたします』 PTA連合会の給付から柔整施術を締め出すのは柔整師退場へのプロセスだ
2020.10.09
Q.
岩手県PTA連合会が共済金の支払いにおいて「柔道整復師の外傷に係る施術について先行して医師の治療を要件とすること」としていますが、これに納得がいきません。
A.
おっしゃる通り、一般社団法人岩手県PTA連合会は2020年度の共済事業の実施に当たり、令和2年4月1日以降に発生した外傷性の負傷で柔整施術を受療した場合における共済金の支払いについて、医師による療養の給付を必須条件としています。こんなことを許してはなりません。私も早速、同連合会へ疑義を申し立て、議論している最中です。柔整師は医師から独立して自らの見立てをもって、急性の外傷の治療としての施術を行う資格を厚生労働大臣から免許を受けているのです。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』194 Mixed 3 season
連載『汗とウンコとオシッコと…』194 Mixed 3 season
2020.10.09
赤い糸をまき散らすように、彼岸花が時計で計ったかのごとく咲きだした。と思えばまだ日中に蝉の声が聞こえる。秋と夏が挾雑するややこしい季節だ。脉がこれに従って、夏と秋が混じる人、秋を春と勘違いした人に大きく分けられて面白い。夏と秋が混在すると身体が感じれば寸関尺の長さが短くなり、浮大を呈する。病症は内熱状態になり、腹満して体幹部に病が出やすく腰痛を呈しやすく、関節の腫脹や下肢痛に浮腫を伴う症状を訴える。一方、身体が秋を春と勘違いした場合は脉が浮濡長となり、上焦部に病が現れ頭痛や筋の引き攣り、ぎっくり腰様の症状を現すことが多い。
森畑の友人の高校教師、服部が顧問を務める陸上部に所属する少年、新田くんが来院した。 (さらに…)
連載『医療再考』20 医療を再考する―医療を飲み込むIT化の波
連載『医療再考』20 医療を再考する―医療を飲み込むIT化の波
2020.10.09
第4次産業革命と呼ばれるIT革命を受け、医療はその中心をオンラインへ移行し始めています。最大のIT革命は医療情報である電子カルテの普及です。今まで病院ごとに保管されていた紙ベースの情報が、電子カルテ化によって多くの似たような情報を集積することが可能となりました。集めたデータを内容ごとに集約したビッグデータを解析することで新たな知見が生まれ、エビデンスとして認められるようになってきました。 (さらに…)
今日の一冊 カメの甲羅はあばら骨 人体で表す動物図鑑
今日の一冊 カメの甲羅はあばら骨 人体で表す動物図鑑
2020.10.09
カメの甲羅はあばら骨 人体で表す動物図鑑
川崎悟司 著
SBビジュアル新書 1,100円
亀の甲羅は人体における肋骨に相当する。ヒトの肋骨を巨大化させて肩甲骨と骨盤を包み込むと、「カメ人間」の出来上がり。背中と頭部に「皮骨」を生じさせれば「アルマジロ人間」に。鎖骨を前方に出し、胸筋を異常に発達させれば「トリ人間」。人間の体を爬虫類や哺乳類、鳥類など、23の動物の体の一部に変形させたイラストで表現し、その構造を分かりやすく解説。またそれらの構造にはどんな機能があるのか、さらに太古の地球の生物が環境にどのように適応し、姿を変えてきたのかの秘密にも迫る。
『医療は国民のために』303 施術管理者研修の収益を保険者との信頼構築のために使っては?
『医療は国民のために』303 施術管理者研修の収益を保険者との信頼構築のために使っては?
2020.09.25
9月よりあはき療養費の受領委任でも施術管理者研修の申し込みがスタートするなど、柔整同様の適正化方策が着実に進捗している。同研修は、あはきが東洋療法研修試験財団、柔整が柔道整復研修試験財団と、ともに公益財団法人が「研修実施機関」となり、研修を主催している。 (さらに…)
連載『先人に学ぶ柔道整復』二十三 二宮彦可(前編)
連載『先人に学ぶ柔道整復』二十三 二宮彦可(前編)
2020.09.25
多くの師匠に学び『正骨範』を完成
今回から、現存する江戸期の接骨術の古典として有名な『正骨範』を著わした、二宮彦可(にのみやげんか、1754―1827)を取り上げていきます。彦可は、前回の本連載で紹介した吉雄耕牛から多くを学んだとの記録が残っています。しかし、耕牛以外にも師匠と呼べる人物がたくさん存在していたという彦可の生い立ちを概観します。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』147 コロナ禍で発熱しないためにできること
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』147 コロナ禍で発熱しないためにできること
2020.09.25
私のクリニックでは、インフルエンザのワクチン接種への問い合わせが増えてきました。コロナ禍で多くの人が感染症対策を講じていたためか、昨シーズンのインフルエンザの流行レベルは、定点受診者数のピークで見ても、過去2年間と比較しても、50%にとどまりました。今シーズンもおそらく流行はかなり抑えられるのではないでしょうか。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』186 「母趾種子骨障害」と誤診された足底部嚢腫症例報告
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』186 「母趾種子骨障害」と誤診された足底部嚢腫症例報告
2020.09.25
小野博道(筋・骨格画像研究会)
患者は36歳男性(会社員)で、体格は痩せ型。主訴は左母趾球の痛みで来院時の体温は36.6℃。2週間前より、毎朝の日課であるランニング中、左母趾球に違和感があった。ランニング以外の私生活でも日に日に痛みが増してきたため、いつも通っている治療院を1週間前に受診。その治療院では、過多なランニングによる「母趾種子骨障害」と評価され、温熱療法・マッサージ・テーピング処置が施された。その後も3日間通い同処置を施し様子を見ていたが、歩くこともできなくなるほどに痛みが増強したため不安に感じ、当院を受診した。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 コロナの慰労金は、あはき・柔整には出ない?
Q&A『上田がお答えいたします』 コロナの慰労金は、あはき・柔整には出ない?
2020.09.25
Q.
「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金」は医療機関の医療従事者や職員を対象にしていますが、これに、あはき治療院、接骨院は含まれないのでしょうか。
A.
ご質問にある慰労金ですが、①感染すると重症化するリスクが高い患者との接触を伴い、②継続して提供が必要なサービスであること、③医療機関でのクラスターの発生状況、の3点を踏まえ、医療機関等に勤務し、患者・利用者と接する者を支給の対象としています。すなわち、 (さらに…)
連載『食養生の物語』88 生命に不可欠な塩
連載『食養生の物語』88 生命に不可欠な塩
2020.09.25
「敵に塩を送る」とは、戦国時代に上杉謙信が敵対関係にあった武田信玄に塩を送って苦境から救った逸話に由来する言葉。塩が活力の源であることの表れでもあります。英語で塩はsalt。給料を意味するsalaryと共にラテン語のsal(塩)に由来します。日本でも平安時代の官吏の給料が塩で支払われていたそうです。塩は生きていく上で不可欠なものと考えられてきたのですね。陰陽五行で生命力を主る「腎」を養うのは「鹹」、塩のこと。塩分が過不足なく補われることが大切だと考えられています。生命は、30億年前に海の中で誕生したもの。私たちの細胞レベルで、細胞外液が海水とよく似た成分で満たされているのはその名残と考えられますし、アトピー性皮膚炎の人が海水浴に行くことで改善するといわれるのも納得いきます。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』23 かならずめぐる四季
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』23 かならずめぐる四季
2020.09.25
今年の夏は日中の気温が高かったのと、マスクを着ける習慣が加わって、暑くて大変でしたね。けれど、決して天は間違わないので、今年もちゃんと陽気の力は正しい時期に徐々に弱まり秋になりました。 (さらに…)
今日の一冊 認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われて怒る理由
今日の一冊 認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われて怒る理由
2020.09.25
認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われて怒る理由
木之下 徹 著
講談社+α新書 880円
著者は、日本初の認知症専門の訪問診療を始め、現在は認知症外来の専門医。数千人の認知症患者と接してきたという経験を基に、認知症にまつわる多くの誤解を切る。「認知症に病識はない」は真っ赤な嘘。「認知症予防」に有効な方法は何もない、必要なのはなった時の準備。そもそも、認知症を「頑張れば進行しないもの」と考えてはいけない――。なぜ患者は同じ言葉を繰り返すのか、認知症患者に寄り添い続けてきた著者だからこそ推し測れる本音を通じて、本人も周囲も納得できる生き方を考える。
『医療は国民のために』302 柔整・あはき業界も「マイナポータル参入」を考えてみては
『医療は国民のために』302 柔整・あはき業界も「マイナポータル参入」を考えてみては
2020.09.10
厚労省の柔整療養費検討専門委員会で、「電子請求」の議題が持ち上がって久しい。数年以上も議論を続けているが、実質何も進んでいないのは明らかで、いまだにモデル事業の実施に向けた準備を話し合っている状況だ。いつまで「ルール作り」に時間をかけるのか、不思議でならない。少なくとも、電子請求が「オンライン請求」のことを指しているのか、といった程度は明言してもらいたい。仮に、オンライン請求であるとすれば、内閣府が推し進めている「マイナポータル」への参入を議論しなればならないからだ。 (さらに…)