今日の一冊
2023.01.25
実践 医療現場の行動経済学 すれ違いの解消法
大竹文雄・平井啓 編著
東洋経済新報社 2,640円
ナッジ:選択の自由を確保した上で予測可能な形で人々の選択を変える選択肢の設計。
臨床で起こる多くの問題を行動経済学により論理的に整理した前書に続き、本書はどういった場面で何を目的に行動経済学を利用しているのか、ナッジを中心に具体例を挙げて紹介・解説する。
新型コロナやHPVワクチン、アレルギー性疾患など、タイムリーな話題も多く紹介されており、それらに対する世間一般の印象や行動を振り返ってみると、いかにうまく行動経済学が作用していたかを実感させられる。