次世代はりきゅうレボリューションズ イベント『BE REVO#03』
2018.09.10
―「治さない」医師が講演 理想の医療、語り合う―
次世代はりきゅうレボリューションズ(はりレボ、伊藤由希子代表)のイベント『BE REVO#03』が7月29日、東京都内で開催された。
『「治さない」医師―治すとは何か』をテーマに長田夏哉氏(田園調布長田整形外科院長)が登壇。病気は「本当の自分からのメッセージ」であるとして、「人は自分が望む自分になるために病気を使っている」と表現した。自身の経験から、病の原因は肉体にはなく、結果が映し出されているのだという持論を展開。「結果」への対処としての治療を行いつつ、考え方の癖や観念、自分が本当に求めているものを認識してもらうためのサポートをしていると説明。膝の痛みで来院した患者さんが診察を通して自分自身と向き合い、「気づき」を得たことによって家族関係が改善、痛みは完全に取れたわけではないが、「いいよ。またリハビリに来るから!」とポジティブになり、痛みに固執しなくなったという例を挙げた。
また、自院では理学療法士によるリハビリテーションや鍼灸などのメニューを提示することがあるが、選択するのはあくまでも患者であると話した。
長田氏の話を踏まえたグループワークも行われ、「理想の医療とは?」とのテーマが参加者らに投げかけられた。「病を排除するのではなく、病との付き合い方を教える医療」「身体を治すだけではなく社会的弱者もサポートする」といった意見があり、「心のケアも含めてこその医療」という声も上がっていた。
伊藤代表が講演後のあいさつで「災害鍼灸マッサージプロジェクト」の活動を紹介。西日本豪雨の被災地での支援活動への参加を呼びかけていた。