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あはき

今年の鍼灸師国家試験を展望する

投稿日:2018年3月10日

芦野 純夫
前厚生労働教官(元国家試験評価委員)/横浜医療専門学校学術顧問

 今年で26回目を迎えた鍼灸師の国家試験は、平成5年に医療関係では初めて民間委託化され、その形式は視覚障害者への福祉的配慮から、医療の国家試験としては例外的な図表なしの単純四択(通常は多真偽五択)となった。四択問題は最も適切な正解が一つあり、紛らわしいほかの三つと識別できるかを見ている。当初の試験委員や私などの評価委員はその趣旨をあらかじめ教えられて行ってきたが、それが現場の教員側には今も十分理解されていない。試験後、明確な正解のほかに「こういう場合は正解となり得る」「誤りとはいえない」などと、彼らの指摘によって灰色の選択肢まで加えた複数正解が毎年幾つも出てくるのは問題だ。合格者を増やしたい学校協会や理教連は、かつての財団設立時の出資者であり理事ポストも握っている。しかし、財団・試験委員会は学校側の圧力に屈せず、毅然とした態度を貫いてもらいたい。

 さて、今回の内容だが、前半の基礎医学からリハビリまでは標準的な問題が多く、3割方易しく作られるはずのあマ指師試験問題と、難易度で差がなくなった感がある。

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