令和3年の機能訓練指導員数 通所系で柔整師1万人迫る
2023.04.10
あマ指師で減少、施術者全体では伸び悩む
通所系の介護事業所で機能訓練指導員として従事する施術者が、令和3年10月時点で1万4446人であることが分かった。柔整師は前年より増加し、1万人に迫る一方、あん摩マッサージ指圧師が近年減少を続けているなど、施術者全体としては伸び悩んでいる。厚労省がこのほど公表した『令和3年介護サービス施設・事業所調査』で示された。 (さらに…)
令和3年の機能訓練指導員数 通所系で柔整師1万人迫る
令和3年の機能訓練指導員数 通所系で柔整師1万人迫る
2023.04.10
あマ指師で減少、施術者全体では伸び悩む
通所系の介護事業所で機能訓練指導員として従事する施術者が、令和3年10月時点で1万4446人であることが分かった。柔整師は前年より増加し、1万人に迫る一方、あん摩マッサージ指圧師が近年減少を続けているなど、施術者全体としては伸び悩んでいる。厚労省がこのほど公表した『令和3年介護サービス施設・事業所調査』で示された。 (さらに…)
埼玉の整骨院グループ、景表法違反で改善命令
埼玉の整骨院グループ、景表法違反で改善命令
2023.04.10
サイトや看板「口コミNo.1」誤認の疑いで
整骨院やエステサロンを30軒近く運営する「株式会社くまのみ」が自社のウェブサイトや店頭で「埼玉県口コミナンバーワン」など客観性に欠ける表示をしたとして、埼玉県から3月14日に行政処分を受けた。消費者に対し「実際よりも優れていると偽って宣伝する行為」である優良誤認に該当し、景品表示法(景表法)に抵触することから措置命令として違反表示を取り消すよう命じた。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』208 AIの進化は治療方針まで決めてしまう?
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』208 AIの進化は治療方針まで決めてしまう?
2023.04.10
新年度になりました。巷ではAIに仕事を取られるという話題でもちきりです。ChatGPT-4に日本の医師国家試験を解かせてみたら、合格ラインを超えていたという話が出てきました。今年に入って、米国の医師資格試験も合格したという報道もあり、日本の研修医レベルの知識と同等になったと言えるでしょう。 (さらに…)
株式会社Gakkenから新刊 新装版 いちばんよくわかる! スポーツマッサージ
株式会社Gakkenから新刊 新装版 いちばんよくわかる! スポーツマッサージ
2023.04.10
株式会社Gakkenから新刊『新装版 いちばんよくわかる! スポーツマッサージ』が刊行された。176頁、1540円(税込)。
本書は平成26年に刊行された前書の新装版で、サッカーワールドカップにトレーナーとして複数大会に帯同した経験もある並木磨去光氏(スポーツマッサージ・ナズー院長)が前書同様に監修している。基本の手技はもちろん、部位別・スポーツ別・症状別のマッサージなど、すぐに役立つ知識や技術がフルカラーで紹介されている。
さらに、施術時の手元を写した写真も多数掲載されており、力を入れる向きや位置まで丁寧に示してくれる。このほか、セルフマッサージや痛み解消エクササイズについても掲載されており、スポーツマッサージのリファレンスとして必携の一冊!
(さらに…)
連載『中国医学情報』217 ワレンベルグ症候群の咽頭期嚥下障害20例に鍼併用治療 ほか
連載『中国医学情報』217 ワレンベルグ症候群の咽頭期嚥下障害20例に鍼併用治療 ほか
2023.04.10
☆ワレンベルグ症候群の咽頭期嚥下障害20例に鍼併用治療
黒竜江中医薬大学・祝鵬宇らは、脳梗塞の一種ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)の嚥下障害に鍼併用が有用と報告(中国鍼灸、2022年10期)。
対象=同大付属病院の入院患者:男11例・女9例、40~62歳(平均54±8歳)、罹患期間7~14日(平均9.7±2.2日)。
治療法=全員に現代医学の脳循環改善・降圧などの基礎治療、嚥下障害重篤者には経鼻栄養。さらにリハビリ訓練(嚥下器官運動訓練・氷刺激・摂食訓練)を、毎日1回15~20分間、連続6日・休止1日、計4週間。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』生活保護では必ず柔整施術前に 医療機関を受診しなければならないの?
Q&A『上田がお答えいたします』生活保護では必ず柔整施術前に 医療機関を受診しなければならないの?
2023.04.10
Q.
現在、生活保護を受けています。整骨院で治療を受けたいので福祉事務所のケースワーカーに相談すると「生活保護で柔道整復師の施術を受けるには、事前に指定医療機関を受診しなければならない」と言われました。生活保護を受ける前に国民健康保険で通院した際は、初めから直接整骨院で治療してもらいました。生活保護の場合は、そうでないのですね? (さらに…)
筋・筋膜性疼痛に対する物理療法 日東医、第48回学術大会
筋・筋膜性疼痛に対する物理療法 日東医、第48回学術大会
2023.04.10
痛み評価で治療対象を特定
一般社団法人日本東洋医学系物理療法学会(日東医)の第48回学術大会が3月4日、5日にオンラインで開催された。テーマは『痛みに対する物理療法の最前線―筋・筋膜性疼痛に対する鍼通電・手技・ストレッチの治療戦略』。
(さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』224 火が乗ず
連載『汗とウンコとオシッコと…』224 火が乗ず
2023.04.10
桃色の桜、白色の雪柳、黄色の菜の花のコラボが終われば、もう夏に突入する。旧暦の夏は5月からだ。我々現代人が夏と認識をしている7月、8月の暑さは土用に属すものだ。この春から夏にかけては木象に火象が乗じる反応が非常に多い。
例えば、イライラして動悸する、頭痛があり不眠が起こるなどで、身体の上部に現れる症状と「身熱」に代表される熱の反応が出て、複雑な症状を訴える。それに対し身体の下部は相対的に虚して、足腰の痛みや少腹痛など、上下に分かれて反応が現れる上熱下冷の症状が多くなるわけだ。このような時期は、どれだけうまく補して脈を調えても、局所熱源の強い所を上手く瀉さないと症状がすぐに戻ってしまう傾向にある。 (さらに…)
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第2回 医療としての鍼灸・柔整からの脱却
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第2回 医療としての鍼灸・柔整からの脱却
2023.04.10
医療費は年々増え続けているが、それはなぜなのであろうか? 医学は常に進歩を続けているため、将来的には病気が克服され、やがて病人が減ることで医療費が下がると思われがちである。しかし、医学が進歩した結果、検査は高度化し、今まで見逃されてきた病気までもが初期のうちに発見できるようになった。その結果、次々と新しい治療法が開発され、処方されている。 (さらに…)
今日の一冊 脳と人工知能をつないだら、 人間の能力はどこまで拡張できるのか
今日の一冊 脳と人工知能をつないだら、 人間の能力はどこまで拡張できるのか
2023.04.10
脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか
紺野大地/池谷裕二 著
講談社 1,760円
人間は優れた道具を作ることで種の在り方まで変容させてきた。言葉や文字、電気やインターネットなど多くの優れた道具を発明し、生物として驚くべきスピードで進化した。
近頃よく話題に上る「人工知能(AI)」。ネット上に溢れるあれこれを学習し、絵を描き、文章を作り、経済動向の先読みさえできるようになった。では、これらを脳に埋め込んだら……?
過去の偉人の脳の再現、脳刺激による睡眠欲や食欲の制御など、脳と人工知能の融合研究について最先端を紹介。これはSFの世界ではなく、近未来への展望。
編集後記
編集後記
2023.04.10
▽実は、未だに飛行機に乗ったことがありません。特別に避けてきたわけではないのですが、縁がないまま今にいたります。
当たり前の話ですが、世の中には未経験なものごとが多くあります。日本での日常生活において、カバディに触れることは滅多にないし、近頃話題の昆虫食も身近なものではありません。一方で、「身近だけれど未経験案件」も少なくありません。
高校からの友人に、「アンパンを食べたことがない」人間がいます。彼いわく、饅頭やどら焼きは食べたことがあるというので、好き嫌いではないようです。
誰だって1回目は初挑戦です! 次の冬は飛行機で北海道に行ってスノボにチャレンジし、お昼にインドカレーを食べて、夜はコンサートライブに繰り出そうと思います。(今)
アイシングが軽度損傷の筋再生促進に有効、神戸大研究
アイシングが軽度損傷の筋再生促進に有効、神戸大研究
2023.04.06
アイシングが筋再生を促進するとの世界初の研究成果を、神戸大学が3月22日付の同大学ウェブ上で公開している。発表したのは神戸大学大学院保健学研究科の荒川高光准教授、博士課程前期課程大学院生の長田樹氏、川崎医療福祉大学の川島将人助教らの研究グループで、2021年の『アイシングは肉離れなどの筋損傷後の再生を遅らせる』に続く研究報告となる。
先の研究では、アイシングはスポーツ現場で「RICE (ライス)」処置のひとつとして広く行われてきたが、重篤な筋損傷の場合は回復が遅くなってしまう可能性を指摘していた。
今回はスポーツ現場で多くみられる筋線維数の10%以下が損傷する軽微な筋損傷に着目し、ラットを使う実験で検証。激しい運動やマラソン時に相当する約4%の損傷に、前研究同様に2時間の間隔で3回30分ずつを損傷直後、1日後、2日後の合計9回アイシングし「再生筋線維横断面と横断面積」や「炎症性マクロファージの分布と損傷範囲」など観察した。
その結果、損傷2週間後の再生骨格筋の観察で、アイシング群において再生筋線維の横断面積が有意に大きくなっていることが確認できたという。損傷の拡張に関わる炎症性マクロファージの集合をアイシングで抑制できることは以前の研究でも明らになっていた。今回さらに、炎症性マクロファージの持つ、損傷の拡張に関与する特性による二次的な筋損傷を抑制できた結果、筋再生促進につながった可能性が示された。
今後の課題として、筋損傷の程度によるアイシング適応の線引きを挙げている。
第31回あはき・柔整国試の合格発表(速報)、柔整師の合格率50%切る
第31回あはき・柔整国試の合格発表(速報)、柔整師の合格率50%切る
2023.03.24
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔整師のそれぞれ第31回国家試験の合格者が厚労省のホームページで発表された。
免許別の合格率は、あマ指師88.6%、はり師70.4%、きゅう師71.7%、柔整師49.6%だった。柔整師は50%を切り、過去最低となった。合格者数の推移など、詳細は今後の本紙に掲載する。
厚労省ホームページ(国家試験合格発表)
令和4年の 家計調査 1世帯の治療院代2,764円
令和4年の 家計調査 1世帯の治療院代2,764円
2023.03.24
ようやく「コロナ以前の水準」か
総務省が2月7日に発表した『令和4年の家計調査』で、昨年1年間に整骨院(接骨院)や鍼灸院で使った治療代は、1世帯当たり2,764円だった(下表参照)。前年(令和3年)と比べ6.0%増加(157円増)。2年連続の増加で、コロナ以前の利用状況に戻りつつあるようだ。 (さらに…)
「整骨院」名称使用めぐり国会質疑
「整骨院」名称使用めぐり国会質疑
2023.03.24
加藤厚労大臣「広告可能、慎重に」
柔整の施術所名称における使用の可否が注目を集めている「整骨院」について、3月13日の参議院予算委員会で、加藤勝信厚労大臣が見解を示した。
柔整団体もメンバーに含めた検討会で広告ガイドライン作成等の議論を行っていると言及し、「国民が理解しにくく、整形などと紛らわしい、接骨院に統一するべきとの意見のほか、業界からは新規開設者が整骨院と称することができないことはやむを得ないとの意見をもらい、大臣告示に整骨を追加し広告を可能とすることについては、慎重な意見が多かった」と話した。
この日、れいわ新選組の大島九州男議員が、「広くなじみのある整骨を広告可能とする大臣告示に追加すればいいだけの話だが、なぜそれができないのか」という質問に対する回答。
『医療は国民のために』363 広告ガイドラインの発出前に必ず無資格者対策を!
『医療は国民のために』363 広告ガイドラインの発出前に必ず無資格者対策を!
2023.03.24
2月13日の「第9回あはき師・柔整師等の広告に関する検討会」で、柔整師の施術所名称に「整骨院」が使用できなくなることで合意されたのは既にお伝えした。これによる柔整師への影響は計り知れないが、このままでは広告ガイドラインが確実に発出され、いつかのタイミングで「整骨院」が使えなくなる事態となろう。
ところで、「整骨院」という言葉は、あくまで保健所に開設届が出された柔道整復の施術所で使用することを前提としていることはいうまでもないだろう。しかし、今回の「整骨院の使用不可」で、何の法的規制にも縛られていない無資格者、いわゆる整体やリラクゼーションなどの業者が、「整骨院」の名声及び認知を利用したいと考え、「整骨院」を名乗りだすといった懸念が生じてきた。
それだけでなく、柔整師の中にも、今後も「整骨院」をどうしても使いたく、保健所に届出しなくてもよい「自費施術のみの整骨院」を開業するケースも出てくるかもしれない。もしこうなってしまえば、何かよく分からない「整骨院」がいつの間にか増え、訳の分からない状態になってしまう。
しかも、 (さらに…)
鍼灸臨床における安全性とは 鍼灸安全性セミナー開催
鍼灸臨床における安全性とは 鍼灸安全性セミナー開催
2023.03.24
安全管理基本のキ
『これだけは押さえておくべき―鍼灸師に必要な安全性セミナー』が1月から4回にわたりオンラインで開催された。セイリン株式会社主催。2月18日の第4回では、森ノ宮医療大学大学院鍼灸情報センター長の山下仁氏が登壇し、臨床現場で取り組む安全管理の基本について解説した。
(さらに…)
今年の鍼灸師国家試験を振り返る
今年の鍼灸師国家試験を振り返る
2023.03.24
芦野 純夫
元厚生労働教官 (財団国試評価委員)/横浜医療専門学校 学術顧問
東洋療法研修試験財団に委託された鍼灸師の国家試験も31回目を迎え、試行錯誤的に始まった発足当初から関わってきた私から見ても、今回は他の医療系国試と比べて遜色ないレベルに昇華されており、一応の安堵感が得られたが幾つかの問題点も見られた。 (さらに…)
千葉裁判とは何? オンラインイベント『第9回政治×鍼灸』
千葉裁判とは何? オンラインイベント『第9回政治×鍼灸』
2023.03.24
原告団長・息才氏、当時振り返る
鍼灸師がZoom(オンライン)を通じで語り合う『政治×鍼灸』が2月3日に開かれた。9回目の今回は、あはき療養費の受領委任を認めないのは不当だとして2000年に国などを訴えた、いわゆる「千葉裁判」の原告側団長・息才博氏(轟はり灸治療院)がゲストに招かれ、裁判当時を振り返りつつ、そこからの教訓などが伝えられた。
あはき療養費の受領委任は2019年から導入され、現行認められているが、それ以前は各保険者と個々に交渉し、協定・契約を交わして委任払いを行っていた。保険者によっては恣意的な判断で委任・支払いが拒否されるケースも少なくなく、そんな状況下の2000年1月に全国保険鍼灸師マッサージ師連合会(全国保鍼連、現・一般社団法人全国鍼灸マッサージ協会)と、有志で集まった125名のあはき師が、柔整師には認められている受領委任をあはき師にも一律に認めるよう求めたのが千葉裁判だ。
息才氏は、当時の状況として、 (さらに…)
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』25 接骨院に通所型サービスを 併設する運動を!
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』25 接骨院に通所型サービスを 併設する運動を!
2023.03.24
柔整療養費が毎年100億円規模で減り続けています。私は、柔整業界に30年以上いますが、このような異常事態を経験したことがありません。また、「療養費では経営できない」と言って、自費治療や物販に力を注ぐ接骨院も増え、まるで柔整師が整体師やエステシャンであるかのようになっていて、この業界の衰退が日々加速しているように思われます。 (さらに…)