令和5年度柔整師・あはき師国家試験の合格者数等 柔整66.4%と大幅上昇
2024.04.10
以前の水準に戻るも喜べない?
3月26日、第32回柔整師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師国家試験の結果が発表され、計10,048人(延人数)が合格を果たした。前年度に受験者の半数以上が不合格になる事態となった柔整師試験の合格率は、今回66.4%となり、それ以前の水準に戻ったともいえよう。
(さらに…)
令和5年度柔整師・あはき師国家試験の合格者数等 柔整66.4%と大幅上昇
令和5年度柔整師・あはき師国家試験の合格者数等 柔整66.4%と大幅上昇
2024.04.10
以前の水準に戻るも喜べない?
3月26日、第32回柔整師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師国家試験の結果が発表され、計10,048人(延人数)が合格を果たした。前年度に受験者の半数以上が不合格になる事態となった柔整師試験の合格率は、今回66.4%となり、それ以前の水準に戻ったともいえよう。
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『医療は国民のために』388 令和6年の療養費料金改定についての予測
『医療は国民のために』388 令和6年の療養費料金改定についての予測
2024.04.10
6月実施が予定されている柔整・あはき療養費の令和6年改定について、既に両検討専門委員会で議論が進んでいるが、今回は現段階における予測を語ってみたい。
まず改定率については、慣例である「医科本体の半分」をくつがえすほどの議論がなされていない点から0.26%のプラス改定となるだろう。どのメニューを何円引き上げるかは「政府」が決定するのだが、ここでいう政府とは厚労省保険局医療課を指す。
柔整療養費は、ここ最近の改定において引き上げられた骨折・不全骨折・脱臼から方向転換し、実質的に料金が上がったことを実感できる初検料や電療料などの引き上げを主張しており、喜ばしいことだ。厚労省も物価高騰等への対応として財源の範囲内であれば引き上げるといった考え方も示しており、これらがアップとなることが期待される。
また、「問題のある患者に対して保険者が償還払いに変更できる事例の追加」については、「長期及び多頻回」の要件を保険者が追加しようと強く主張しており、着目したい。それよりも私が今回の改定議論で一番注目していたのは「保険者単位で受領委任の取扱いを止め、償還払いへ変更できる仕組みづくり」であったが、これがなぜか議論されていない。これは前回改定時(令和4年)に保険者側が譲歩したのと引き換えに「付帯決議事項」として記載させたと記憶している。そうであれば、今、議論に供しなければ健保連側にこの復活議論のチャンスがなくなってしまうと思われる。
あはき療養費にも触れておきたい。前回改定からの継続審議である、
①往療料の距離加算の廃止
②離島・中山間地等の地域加算の創設
③同一日・同一建物への施術の整理について
は、ほぼ原案で承認されることが見込まれる。訪問施術料は今回の改定で導入がなされるものと期待している。現行の往療料の見直し議論は若干残っているが、私は訪問施術料が今回の改定で日の目を見ると考えている。そうすると、運用上の変更点があまりにも多岐にわたることから、マッサージ施術の料金包括化は見送られるものと推察している。あはき療養費においても物価高騰等への対応が盛り込まれ、施術料や温罨法、電療料の引き上げが期待できるのは柔整療養費と同じであろう。
ここ10年近くは柔整療養費の取扱高が減少を続けており、最盛期と比較すると3割超も落ち込んだ。事実、3,000億円台を下回る落ち込みようで、あはき療養費も減少傾向といえる。それが令和3年度はほんのわずかながらプラスに転じたのは記憶に新しい。引き続き、療養費がプラス傾向を堅持するためにも、今回の改定が実のあるものとなるよう期待したい。
【連載執筆者】
上田孝之(うえだ・たかゆき)
全国柔整鍼灸協同組合理事長、日本保健鍼灸マッサージ柔整協同組合連合会専務理事
柔整・あはき業界に転身する前は、厚生労働省で保険局医療課療養専門官や東海北陸厚生局上席社会保険監査指導官等を歴任。
柔整師免許保有者であり、施術者団体幹部として行政や保険者と交渉に当たっている。
森ノ宮医療大学大学院、新コース開設記念シンポ 『がんと共に生きる時代』テーマに
森ノ宮医療大学大学院、新コース開設記念シンポ 『がんと共に生きる時代』テーマに
2024.04.10
森ノ宮医療大学大学院が、保健医療学研究科インテンシブコースの開設を記念したシンポジウムを3月10日に大阪市北区のグランフロント大阪で開催した。
昨年、同大学は文部科学省が実施する「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」事業の教育機関として、近畿6大学の1つに選定された。この決定を受けて、開講予定のコースでは、癌医療で活躍できる人材育成を行う。
同大学学長の青木元邦氏は「本学は、多岐にわたる医療専門職を養成しており、特にリハビリテーションや補完医療の分野が強みでもある。その方面から事業にアプローチしたい」と意気込みを語った。
QOL向上は生命予後に影響する
松浦成昭氏(大阪国際がんセンター総長)は、癌の罹患者・死亡者は増加の一途にあるが、年齢調整死亡率は下がっていると伝えた。かつての「死の病」との暗いイメージが今もあるが、実際はステージや種類によって差はあるものの、平均すると7割ほどの生存率が見込まれると述べた。 (さらに…)
平成医療学園専門学校、令和6年度入学式 「進取の気質」胸に第一歩踏み出す
平成医療学園専門学校、令和6年度入学式 「進取の気質」胸に第一歩踏み出す
2024.04.10
国会議員・業団関係者も出席し挙行
平成医療学園専門学校の令和6年度入学式が4月1日に大阪市内のホテルで挙行された。会場には柔道整復師科35名、鍼灸師科37名、東洋療法教員養成学科10名、応用日本語学科58名の計140名が出席し、最初の一歩を踏み出した。
同校校長の北野吉廣氏は式辞で、「夢と希望を叶えるべく本校での学びが始まる。医学を修め、医療人を目指すに当たって、一般とは異なった心構えも学ばなければならない」と述べると、新入生一同へ『進取の気質』という言葉を送った。 (さらに…)
全鍼師会、第17回地域健康つくり指導者研修会 経産省推進の「健康経営」テーマ
全鍼師会、第17回地域健康つくり指導者研修会 経産省推進の「健康経営」テーマ
2024.04.10
公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会(伊藤久夫会長、全鍼師会)の『第17回地域健康つくり指導者研修会』が3月9日、10日、東京都新宿区の同会会館で開催された。「介護予防」とともに、全鍼師会が前年度より職域拡大に向けて取り組みを始めた「健康経営」をテーマに掲げ、厚労省や経産省の担当者らを招いて講演などを行った。
『健康経営の推進とヘルスケア政策』と題した講演では、経産省ヘルスケア産業課の藤岡雅美氏が登壇した。健康経営とは、企業が従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することだと説明。経産省が推進する背景には、少子高齢化による「生産年齢人口の減少」があり、 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』72 生殖鍼灸の夜は明けて
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』72 生殖鍼灸の夜は明けて
2024.04.10
2015年に福島県郡山市で開催された第64回全日本鍼灸学会ふくしま大会では、それまで一般口演発表どまりであった生殖鍼灸が、「シンポジウムなら」という条件付きで特別演題で企画されました。このシンポジウムには当時日本IVF学会理事長であった森本義晴先生を招き私も登壇しました。500名収容の会場に立ち見が出るほど盛況で、学術の場での生殖鍼灸の夜明けであったと思います。
その後、私は生殖関連の4つの学会から、計10回の招待を受け、鍼灸近赤外線併用療法の発表を行いました。基礎研究に基づいた施術プロトコル、115人分で合計3,000個の受精卵という大きな分母からなる公正な検証で有効性を証明し、このレベルの臨床研究は国内で唯一無二と評価されました。講演の招待を受けるのも、医師らが聞くに値すると認めるからこそだと思っています。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』232 ちょっと待って、この空気おかしくない?
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』232 ちょっと待って、この空気おかしくない?
2024.04.10
今年は2月に暖かい日が続き、桜も早いかと思っていたら、そのあと肌寒い日々が続き、結局例年よりも遅い開花になっています。クリニックの周りも靖国通りや千鳥ヶ淵は一斉に華やかな彩で、みな桜を仰ぎながら歩いています。新年度、桜が人々に希望をもって上を向かせているように感じますね。
さて、世の中では「紅麹」のサプリメントの話題で持ち切りです。私がアリゾナで習ったころには、「紅麹」サプリメントはまだあまり知られていなくて、「red yeast rice」が紅麹のことなんだと知ったのは、少し経ってからでした。コレステロールを下げるサプリメントとして売られていますが、実はその成分には西洋薬であるスタチン系の薬剤の一種であるロバスタチンそのものが含まれています。スタチン系の薬剤にはミオパチー(筋疾患)などの副作用がよく知られていて、飲み始めたら、たびたび腓返りを起こすようになったというのは、患者さんからよく聞く話です。 (さらに…)
草思社から新刊 アスリートのための 解剖学 アドバンス編
草思社から新刊 アスリートのための 解剖学 アドバンス編
2024.04.10
株式会社草思社から新刊『アスリートのための解剖学 アドバンス編』が刊行された。著者は筑波大学体育系准教授の大山卞(べん)圭悟氏。四六判264頁。本体価格2,640円(税込)。
本書は4年前に刊行されたロングセラー待望の続編。前巻と同様、日本トレーニング指導者協会(JATI)機関誌の連載『GTK現場で使える機能解剖学』に加筆・修正をしたもので、部位間の構造とその動きに注目した「キネティックチェーン」、ストレッチングやテーピングといったコンディショニング手技などについて、現場で得た実感を重視しながら詳細な図やイラストを用いながら紹介・解説する。
また、体幹と上肢についてはそれぞれが章立てされ、受傷のメカニズムやそれを防ぐトレーニング方法を丁寧に教えてくれる。
トレーナーにとって機能解剖学は必須知識。疑問の解消や情報のアップデートをサポートしてくれる教本的一冊。
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連載『中国医学情報』229 肩関節周囲炎の拘縮期には鍼・刺絡の併用治療―ランダム化比較の結果 ほか
連載『中国医学情報』229 肩関節周囲炎の拘縮期には鍼・刺絡の併用治療―ランダム化比較の結果 ほか
2024.04.10
☆肩関節周囲炎の拘縮期には鍼・刺絡の併用治療―ランダム化比較の結果
復旦大学付属金山病院・周添奕らは、肩関節周囲炎で標準鍼とそれに刺絡を併用した治療を比較(中国鍼灸、2023年8期)。
対象=
拘縮期66例をランダムに分けたが、標準群は1例脱落し34例、併用群31例。男22例・女43例、平均約50.5歳。
治療法=
両群は運動療法を週5回計4週間併用。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』そもそも償還払いの本筋とは何か?
Q&A『上田がお答えいたします』そもそも償還払いの本筋とは何か?
2024.04.10
Q.
柔整療養費の申請で問題のある患者に対する施術を、保険者が償還払いに変更できる仕組みが制度化されていますが、償還払いとは本来柔整師と患者の「契約の自由の原則」により運用されるのではないのですか?
A.
令和4年3月22日付の厚労省保険局長通知で、同年6月から保険者の合理的裁量に基づき問題のある患者を受領委任払いから償還払いに変更できることとなりました。
受領委任の取扱いは、地方厚生局長等に対して施術管理者が「確約」することが必要ですが、償還払いはこの「確約」の枠外ですから、柔整師と患者との「契約の自由の原則」により、費用は個々の合意に基づくとされます。このことから、民法上は公序良俗に反しない限り自由契約となります。 (さらに…)
柔整・鍼灸メディカルショーin大阪 新商品や人気商品を体験
柔整・鍼灸メディカルショーin大阪 新商品や人気商品を体験
2024.04.10
主催のダイヤ工業含め28社が出展
柔整師・鍼灸師のための展示商談会『柔整・鍼灸メディカルショーin大阪』が3月20日に森ノ宮医療学園専門学校(大阪市東成区)で開かれた。主催はダイヤ工業株式会社(岡山市南区)で、同校校友会との共催。
セイリン株式会社や株式会社ファロス、株式会社山正と鍼灸用品メーカーに、新規の伊藤超短波株式会社やダーマローラージャパンなど5社を含む28社の出展や、セミナーが開催され約200人が来場。開場すぐから賑わいをみせた。
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連載『汗とウンコとオシッコと…』236 夏迫る!
連載『汗とウンコとオシッコと…』236 夏迫る!
2024.04.10
春の選抜高校野球で雪を見たのは人生で初めてだった。『素問・六元正紀大論』にある運気では春分周囲に寒の戻りがあるような記載があり、ドンピシャだと思いきや、3月末には夏日の到来だ。急に暑くなると分かってはいたが激しすぎる。寒の戻りの影響で桃の花が比較的長く咲いていたが、夏日の到来とともに桜だけでなくユキヤナギも開花して、桃色と白の色彩が何とも優しい雰囲気を醸し出している。
このような急激な変化は身体では火象が絡み出す。ちょっとしたことで、インフルエンザでもないのに、頭痛や風邪症状が現われ、身熱、心煩、動悸、過去に痛んだ所が再び痛み、発汗が上手くいかなければ腫脹や痒みなどの症状を引き起こす。元々の素体や体格に、火象が加わると、不定愁訴が増えるややこしい状態に陥るのだ。
20代後半、やや小柄な看護師の女性が来院した。過去に手術をしなければならないほどの仙骨嚢腫を、横転先生が切除しなくてもよいレベルまで収縮させ神経症状が緩和した経緯がある。夜勤が週2回あり体内時計が落ち着かず、月経周期が乱れ婦人科疾患の症状が現れやすい。 (さらに…)
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第14回 オンラインコミュニティ
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第14回 オンラインコミュニティ
2024.04.10
人間の健康に対する思いは日々進化しています。1950年の平均寿命は60歳前後だったこともあり、少しでも長く生きたいという思いから「寿命の延伸」という目標を掲げてきました。その結果、寿命を延伸するための様々な医療技術が進化し、現在では平均寿命は80歳を超え、長生きすることはそれほど難しくなくなりました。
しかし、長生きできても健康でなければ好きなこともできないことから、最近では医療機関にかかる時間を短くする「健康寿命の延伸」が目標となり、健康でいるための様々な対策が講じられています。特に、近年ではウエアラブルデバイスなどで健康を管理する方法が主流となりつつあることから、これらのデバイスを用いて適切な健康行動を促せば、近い将来、健康でいることもそれほど難しくはなくなるでしょう。
ただ、健康であれば幸せなのかというとそれも違います。健康であってもやる気の低下、さらには社会とのつながりが希薄になると、幸福度は低下します。そこで、未来の健康観として注目されているのがwell-beingという概念です。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 健康のために鍼灸師ができることは 京都市左京区<川端鍼灸治療院>
『ちょっと、おじゃまします』 健康のために鍼灸師ができることは 京都市左京区<川端鍼灸治療院>
2024.04.10
「治療を通して多くの人を健康にしたい、喜んでもらいたい」。そう語るのは川端鍼灸治療院の松川貞行先生。治療家を目指したきっかけを伺うと、高校時代はハンドボールに打ち込み、幾度も接骨院のお世話になったこと。自身も誰かのために働きたいと考え、中でも患者さんとの距離が近い鍼灸師を目指すようになったそう。大学在籍中から同院でアルバイトをしており、卒業と同時に治療家としてのキャリアをスタートしました。 (さらに…)
今日の一冊 せつない! いきものの死に方図鑑
今日の一冊 せつない! いきものの死に方図鑑
2024.04.10
せつない! いきものの死に方図鑑
今泉忠明 監修
宝島社 1,540円
「ヘラジカは角が絡まって、そのまま死ぬ」「マンボウは1億5千万分の1しか生き残れない」など、想像するだけで心がギュッとなる動物たちの死に方について、味のあるイラストと文章で解説。
本書は「命はかなく、死ぬ」「不運により、死ぬ」などの6つに分類され、それぞれのテーマに沿った死に様が見開きで掲載されている。
巻末には「いきもの命の時間」と題して、様々な生物の寿命が紹介されているが、その多くは捕食や病気などで死んでしまうため、寿命を迎えることは多くないそうだ。あぁ、せつない。
編集後記
編集後記
2024.04.10
▽先日、日本プロ野球が開幕しました。ひいきは千葉鴎軍ですが、昨シーズン終了直後から佐々木朗希の去就に2月までソワソワしてしまいました。残念ながら初週は負け越してしまいましたが、約半年の長丁場を思えば焦ることはありません。じっくりと腰を据えて応援してまいります。
ところで、新年から付け始めた競馬帳簿が真っ赤に大炎上中です。実に2ヵ月以上勝ちがありません。手を変え品を変え臨んでいるのですが、結果は目を覆うばかり。こちらはさらに長い1年を闘うものですが、「このままでは……」と焦りは募るばかりです。水原一平氏はこの万倍の苦悩を味わったのかと思うと、胃がキュッと締まります。
ともあれ、こちらもまだ4分の3シーズンが残っています。立て直しを期していざや週末!(今)
あはき・柔整の国家免許、今後はデジタル化へ
あはき・柔整の国家免許、今後はデジタル化へ
2024.04.03
デジタル庁が6月以降、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔整師を含む税・社会保障関係を中心とした32の国家資格や免許を順次デジタル化する。デジタル大臣の河野太郎氏が3月19日に、自身のX(旧Twitter)で発表した。
現行、多くの国家資格に関する事務は紙媒体を前提に運用されているが、マイナンバー制度の活用により、各種申請の手続きのオンライン化や資格情報の連携などのデジタル化を図る。河野氏は、国家資格のデジタル化によって、デジタル資格証を閲覧できるようになるほか、資格の新規取得や住所変更などがオンラインで可能となるとした。
第32回あはき・柔整国試の合格発表(速報)、柔整師は昨年から16ポイントプラス
第32回あはき・柔整国試の合格発表(速報)、柔整師は昨年から16ポイントプラス
2024.03.27
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔整師のそれぞれ第32回国家試験の合格者が厚労省のホームページで発表された。
免許別の合格率は、あマ指師84.0%、はり師69.3%、きゅう師70.2%、柔整師66.4%だった。
柔整師の合格率について、前回は試験問題漏洩事件の影響を受けてか、大きくポイントを落としたが、今回はそれを回復し例年の水準となった。
合格者数の推移など、詳細は今後の本紙に掲載する。
厚労省ホームページ(国家試験合格発表)
【弊社からのお知らせ】鍼灸柔整新聞の発行回数の変更について
【弊社からのお知らせ】鍼灸柔整新聞の発行回数の変更について
2024.03.25
鍼灸柔整新聞・墨字版(紙新聞)は9月より、現在の月2回発行から月1回発行(計12回)へ変更いたします。購読料については、現行のままの年間3,600円(税込)とさせていただきます。
本紙の発行日・購読料は、以前の「日本鍼灸マッサージ新聞」から、今の「鍼灸柔整新聞」に改題した2008年以来、16年以上にわたって変更せず維持してきました。
その間、2度の消費税率の引き上げがあったほか、特にここ数年の新聞用紙などの原材料や印刷料、送料ほか様々なコストが高騰し、その都度、業務の合理化や経費削減に取り組んできました。ですが、実質値上げとなるこのたびの発行回数の変更をお願いせざるを得ない状況となりました。
治療家の先生方をはじめ、読者の皆さまにおかれましては、ご負担をお掛けすることになり、非常に心苦しい限りですが、これまで以上に業界の発展や治療院経営の一助となる情報発信に努めて参りますので、鍼灸柔整新聞にご期待のうえ、引き続きご愛読いただきますようお願い申し上げます。
■3月末までの時点で、ご契約期間が9月以降の分も含まれている購読者様について
それぞれの購読者様宛に後日案内を送付し、解約・返金等を含めた詳細をお知らせいたします。
■4月号以降にご契約(新規・更新)の手続きをする購読者様について
年間3,600円の購読料は変わりませんが、購読開始月によって1年間にお届けする回数が以下のように変わります。あらかじめご了承ください。
4月開始→17回、5月開始→16回、6月開始→15回、7月開始→14回、8月開始→13回
柔整専門委 物価高伴う引き上げも議論
柔整専門委 物価高伴う引き上げも議論
2024.03.25
電療料のほか、医療DXで初検料も
3月18日、第28回柔整療養費検討専門委員会がオンラインで開催された。「令和6年料金改定」に関する議論が終盤を迎える中、「明細書交付義務化対象の拡大等」と「患者ごとに償還払いに変更できる事例の追加」の2つのメインとなる議題に加え、今回厚労省から、近年の物価高騰等を踏まえて新たに提示された「料金引き上げメニュー案」について話し合われた。
厚労省が物価高対応などで提示した引き上げメニューは、「電療料」と「初検料」の2つ。電療料は、電気光線器具を使用する施術のため、現下の物価高騰による光熱費等の値上がりで特に影響を受けやすく、1月下旬の前回会議で柔整業界側からの要望があった。初検料については、診療報酬でもみられる賃上げの風潮や、4月から開始のオンライン資格確認を含む医療DXの推進といった観点から俎上に載せられた。 (さらに…)