鍼灸OSAKA138号「冷えと冷え症」発売/森ノ宮医療学園出版部
2020.11.09
特集・冷えと冷え症―鑑別と治療―
「私、冷え症で…」という声を巷でよく聞きます。一方治療院では、体表所見から「冷えている」と言われることが多いようです。前者の「冷え症」が自覚症状だとすると、後者はいわゆる他覚症状。この2つにはどういう関係性があるのでしょうか? また、東洋医学の特長の1つに「(体の中に潜む)冷えを捉える」があると言われますが、西洋医学ではどう位置づけられているのか。この「冷え」と「冷え症」について、先生方に臨床現場から捉え方や位置づけ、鑑別と治療法をお願いしました。冷えを捉えることは、まさに未病治や養生も視野に入れたホリスティックなアプローチといえます。
【価格】2,100円(消費税、送料別)
【サイズ・ページ】B5判146頁
【特別付録】ブレイクタイムとのコラボ企画・特別付録「アマビエマスクケース」(非売品)
※出版部ウェブサイト(https://book.morinomiya.ac.jp/magagine/view.php?item_pk=1603770451)、Fujisan(定期購読のみ)、Amazon(出荷元・販売元が出版部に限る)での購入の場合
【鍼灸OSAKA138号の目次】
<巻頭言>
すべての経験をエネルギーに変えて/外松恵三子
<口絵>
『順受居類稿』-香川修庵による『類聚方』
『順受居類稿』-香川修庵による『類聚方』について/横山浩之
■トピック コロナ禍で考えたこと
健康の起源-養生訓から健康生成力まで-/糸川昌成
■治療院訪問
88歳現役!-自分の弱いところは自分でケアする-林行子先生/編集部
<特集>冷えと冷え症-鑑別と治療-
■基礎講座
「冷え」と「冷え症」-その捉え方と鍼灸治療、臨床研究戦略/坂口俊二
■インタビュー
「冷え」と「冷え症」は分けて考える必要がある-新見正則先生/編集部
■誌上対談
漢方治療と鍼灸治療で冷えと冷え症をどう捉える/花輪壽彦,高士将典
■症例報告
・冷えに対する鍼灸治療-再発卵巣がん患者の冷え症状への治療から-/江川雅人
・”自覚的冷え”の訴えに対する鍼灸治療-灸法・毫鍼による置鍼術・刺絡-/藤原大輔
・女性の冷え症に対する鍼灸治療の効果-2症例報告・データの取り方・冷え症鑑別方法-/高橋涼子,中村真理
・私の診察診断治療による冷えの診方と治療/戸ヶ崎正男
・冷えを伴ったレストレスレッグス症候群に対する鍼灸治療/櫻庭陽,鮎澤聡
・陰陽太極鍼にうよる「冷え」の治療/大森亜希,吉川正子,大谷隆輔
・腹の冷えに潜む病理的エネルギー/高橋英生
・冷えに対する養生と治療-養生とは全く異なる治療の醍醐味-/足立繁久
・冷えに対する鍼灸治療の実際と養生法について/宮下宗三
■寄稿
・気逆から寒が生まれ、寒から気逆が生まれる/宮川浩也
・冷え症ケアにはお灸でしょ!?-開業鍼灸師が臨床の疑問を研究で明らかにする-/辻内敬子
■コラム
現代の冷えを考察する-その冷えは、どの「冷え」なのか?-/若林理砂
■書評
『知識ゼロからの東大講義 そうだったのか! ヒトの生物学』坪井貴司著/箕口けい子
[連載]
■プロフェッションへの道 鍼灸レクチャー8
カルテを書こう-カルテは道場-/佐藤正人
『史記』倉公伝にみる淳于意のカルテについての一考察/加畑聡子
■これはどういうこと?-リエゾンして悩み解決! Vol.2
娘のイビキと、家族のアレルギー性鼻炎について/堀雅明,田中勝
■鍼灸師の鍼灸師による鍼灸師のための疫学 第2回
論文を読むための疫学尺度1/松木宣嘉
■ブレイクタイム63
アマビエ/尾川裕子
■身近に!漢方34
ラッキョウ/室生真千子
連載 新シリーズ
■『鍼灸甲乙経』を読む1漢文ことはじめ/浦山きか
森ノ宮医療学園出版部
大阪鍼灸専門学校(現:森ノ宮医療学園専門学校)の出版事業として、卒後教育の充実を目指し1985年に鍼灸臨床専門誌「鍼灸Osaka」を創刊。以来、30年以上にわたり東洋医学界発展の牽引役として書籍を出版。2001年には名称を森ノ宮医療学園出版部とあらため、一般書店での販売を開始し、学習・教育用参考書として「ツボ暗記カード」や「柔道整復理論サブノート」「ポケット鍼灸臨床ガイド」、一般の方への医療関連書籍として「もっと身近にアロマセラピー」など、専門書から一般書まで幅広く編集発行。
ウェブサイト:https://book.morinomiya.ac.jp/index.php
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