およそ67℃、7秒間の温熱
温熱物理療法機器の老舗メーカー・チュウオー（兵庫県宝塚市）から、「直灸を限りなく再現した」電子灸、『Ｎ灸（エヌキュー）』が発売された。
およそ67℃･7秒間の温熱で、半米粒大艾で施術した場合と同等の刺激が再現されるという。スイッチを押すと音とともに先端が発光し、刺激の終了とともに自動で停止する。「目の不自由な方やお灸が苦手な方でも簡単に使用できます」と同社。
同社の艾燃焼解析システム『MOXATH（モクサス） MX-5』による温度分析結果で、緑色の曲線は半米粒大艾、赤い曲線はＮ灸の温度変化を表している
免疫力向上、低体温改善に期待
「新型コロナウイルス感染症が危惧される今こそ、免疫力を高めるために使ってほしい」と同社の今里秀俊社長。灸は白血球を増加させ、免疫力を向上させると言われている。
共同開発者の中村辰三氏（宝塚医療大学副学長・保健医療学部鍼灸学科教授）によると、Ｎ灸による施術でも白血球の増加が認められ、また継続的に使用することで体温を上昇させ、低体温症の改善にも期待ができるという。中村氏は「艾の燃焼によるにおい、煙」「艾の成型に手間がかかる」「灸痕」などから現代の鍼灸師の「灸離れ」を指摘、かねてより再現性の高い電子灸を模索しており、ロングセラー電子温灸器『バンシン』シリーズで知られる同社との共同開発の運びとなった。
【製品データ】
▽電池：単三アルカリ乾電池×2 ▽刺激温度・時間：67℃±5℃･約7秒 ▽刺激面積:約7㎟ ▽寸法:180mm×径26mm ▽重量:約92g（電池含む） ▽付属品：単三アルカリ乾電池×２／携帯用ポーチ／保証書、取扱説明書 ▽価格：45,000円(税別）
販売に関する問合せはセラピ株式会社（06-6312-1077）へ
