鍼灸療養費 施術行為別・疾患別頻度 厚生労働省『令和元年度 療養費頻度調査』から
2020.11.10
調査は、令和元年10月の1カ月間に行われた施術に係る療養費支給申請書が対象。支給申請書のうち、全国健康保険協会管掌健康保険で6分の1、国民健康保険で10分の1、後期高齢者医療制度で10分の1の割合で抽出している。調査が実施された10月より消費税率10%引き上げに伴う料金改定(改定率+0.44%)が施行されている。 (さらに…)
鍼灸療養費 施術行為別・疾患別頻度 厚生労働省『令和元年度 療養費頻度調査』から
鍼灸療養費 施術行為別・疾患別頻度 厚生労働省『令和元年度 療養費頻度調査』から
2020.11.10
調査は、令和元年10月の1カ月間に行われた施術に係る療養費支給申請書が対象。支給申請書のうち、全国健康保険協会管掌健康保険で6分の1、国民健康保険で10分の1、後期高齢者医療制度で10分の1の割合で抽出している。調査が実施された10月より消費税率10%引き上げに伴う料金改定(改定率+0.44%)が施行されている。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 患者情報の共有が進む今、地域の医療ネットワークに参加を
Q&A『上田がお答えいたします』 患者情報の共有が進む今、地域の医療ネットワークに参加を
2020.11.10
Q.
福島県で昨年、「キビタン健康ネット」という医療連携のネットワークが立ち上がり、レントゲン等の患者さんの診療情報が県下の医療施設などで観覧できる仕組みが導入されたと聞きました。残念ながら、接骨院はこのシステムに入ってないようですが、骨折の画像情報をスムーズに確認できる点など、柔整師だけでなく、患者さんにもメリットがあるように感じますが。
A.
「キビタン健康ネット」を運営する福島県医療福祉情報ネットワーク協議会のホームページによれば、患者さんがかかりつけ診療所・薬局等で同意をすると、医師を含む医療従事者が他の医療機関の診療情報(X線画像、検査結果、治療内容、服薬等)を把握することができるといったシステムのようです。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』195 おもらし
連載『汗とウンコとオシッコと…』195 おもらし
2020.11.10
10月の終わりに木枯らしが吹き、鉛色の雲が出てきた。空が低くなり冬の到来を告げる北風が吹いたのだ。今年の立冬は11月7日だが、寒くなるのがやや早い気がする。こうなると身体の体表の血管は収縮する場合と、温めようと拡張する場合がある。血管が収縮すれば引き攣るような頸や肩、五十肩のような痛みが現われる。厄介なのは、血管は拡張したけど、運動不足や貧血傾向等で圧力が無い場合だ。結果的に弛緩して炎症状態を引き起こさないで、部分的な高張性脱水を形成し、浮腫んで発痛物質だけが出て、痛みが移動しやすくなる。いわゆる太陽の中風が崩れるというものだ。現代日本人は『傷寒論』に書かれたような交感神経優位の闘争型の生活をしていないので、発熱できる筋肉を有していない場合が多く、だるさや移動性疼痛ばかりを訴えることになる。
森畑の親友の高校教諭の服部氏が駆け込んでいた。頻尿で排尿痛があり、慌てて泌尿器科に行くと急性前立腺炎だという診断を受けた。薬をもらって、痛みは緩和したが、頻尿が収まらないということだ。恥ずかしいことに何回か「失敗」したそうで、何とかならんかということで来院したわけだ。 (さらに…)
連載『医療再考』21 情報時代の鍼灸の売りは?―バリュージャーニー型鍼灸
連載『医療再考』21 情報時代の鍼灸の売りは?―バリュージャーニー型鍼灸
2020.11.10
IT化が進む現代では、情報が一つの資金だと言われています。安くて良いものを考えて作り、それを売るというバリューチェーン型のビジネスモデルが、顧客データから好みを分析して、満足できるものを売るというバリュージャーニー型に変化し、情報収集合戦が繰り広げられているのです。多くの企業があらゆる角度から購買者の情報を求め、顧客の満足度を上げる体験の提供に役立てることに力を入れています。
医療も、医師が良いと考える治療法やアドバイスを提供するというバリューチェーン型から、患者の情報を基に最適な治療環境やアドバイスを与えるバリュージャーニー型に変化しています。 (さらに…)
今日の一冊 おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線
今日の一冊 おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線
2020.11.10
おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線
小野和哉・林寧哲ほか 著
光文社新書 902円
近年注目される成人期発達障害には未知の課題が多い。診断を困難にしているのは、併存する障害が多様なこと、小児期のデータを取得するのが困難なこと、主観的意識によるバイアスがかかりやすいこと、そしてバイオマーカーがないこと――。2019年7月に開催された第1回日本成人期発達障害臨床医学会における講演・シンポジウムの内容を基に、医師、心理士、就労移行支援施設の設立者、当事者団体の代表など多岐に渡る著者が新たに執筆。最新の知見に基づき、当事者の心に寄り添う一冊。
編集後記
編集後記
2020.11.10
▽コロナ流行以降、おかしなことって結構ありますね。関東の大学でラグビーリーグが再開されましたが、試合で思いっきりタックルし、スクラムも組むのに、なぜか試合後の握手が禁止とか。ある新聞記事では、東京23区内の商店街で閉店が続き、多くが「居抜き」で設備が転用されていく中、クリーニング屋の看板のまま立ち飲み屋を始めたところがあるという。かえって人目を引いて賑わい、2号店を開店したとか。身近で言えば、先日長男をスイミングスクールまで迎えに行ったついでに窓口で次の受講日の変更を告げようとしたら、電話でお願いしますと言われました。融通を利かすとか、以前の常識で考えるとかが変わってきています。仮にあの場で即座に電話をしたら……おかしいですね。これは常識かな。(和)
鍼灸師ら1,161名回答のアンケート調査 コロナで収入減、6月から回復の兆し
鍼灸師ら1,161名回答のアンケート調査 コロナで収入減、6月から回復の兆し
2020.10.23
社会鍼灸学研究会の形井氏、報告
新型コロナウイルスの影響で、3月から落ち込み始めた鍼灸院の収入が持ち直してきたのは6月以降――社会鍼灸学研究会の形井秀一会長が、9月21日に開いた年1回の定例研究会で、新型コロナの鍼灸界へ与えた影響に関して調査した結果を報告した。全都道府県から回答が寄せられ、有効回答は1,161名だった。 (さらに…)
『医療は国民のために』305 青森国保連の療養費支給申請書紛失で思うこと
『医療は国民のために』305 青森国保連の療養費支給申請書紛失で思うこと
2020.10.23
9月上旬、青森県国民健康保険団体連合会で柔整療養費の支給申請書を紛失するという事故があった。紛失したのは8月請求分の9件で、職員が誤ってシュレッダーで破棄した可能性が高いという。青森国保連は、9月4日時点で申請書に関する問い合わせはなく、個人情報の流出はないとしており、事故後の対応については「請求代行機関に対して事故状況の報告と謝罪を行った」との発表を行った。 (さらに…)
若手鍼灸師に開業のチャンスを 「ユニコ」の鍼灸院
若手鍼灸師に開業のチャンスを 「ユニコ」の鍼灸院
2020.10.23
SNSでの情報発信など条件に
鍼の「ユニコ」ブランドで知られる日進医療器株式会社(大阪市中央区)の直営鍼灸院、なでしこ鍼灸院(大阪府豊中市)。若手鍼灸師を院長に据えて開業の機会を与えるとともに、鍼灸の普及啓もうを図る目的で6月に立ち上げられた。来年中に同院を含めて3院を展開する計画だ。 (さらに…)
柔整・岡山社団がアムダと災害協定 避難所での柔整ニーズの高まり背景に
柔整・岡山社団がアムダと災害協定 避難所での柔整ニーズの高まり背景に
2020.10.23
7月28日、公益社団法人岡山県柔道整復師会(山﨑邦生会長、岡山社団)と、災害支援活動を全国で展開している特定非営利活動法人AMDA(アムダ)が、災害支援に関する連携協力協定を締結した。今後、災害に伴う避難所への柔整師派遣などで協力を図っていく。 (さらに…)
レポート 「月見はり」に200名以上の親子が参加
レポート 「月見はり」に200名以上の親子が参加
2020.10.23
小児はりと百会に「朱」を印字で健康願う
10月3日、大阪府八尾市の当院で『月見はり』のイベントを開催しました。月見はりは、十五夜(中秋の名月)に子どもたちへ小児はりをし、治療後に『驚風のおまじない』として弘法大師様へお供えした「朱」を百会付近に印字する、100年以上前から大阪を中心に行われてきた伝統行事です。今年は、コロナ禍でお祭りや子ども向けのイベントが軒並み中止になっている中、感染症対策を万全にして、安全第一で子どもたちの心に残る楽しいイベントを企画しました。小児はりを受けに来た子どもたちは、普段とは一味違った院の雰囲気にワクワクした様子で順番を待ち、神妙に「朱」を受けていました。 (さらに…)
奈良県橿原市相殺裁判をめぐり 全柔協、住民監査請求呼びかけ
奈良県橿原市相殺裁判をめぐり 全柔協、住民監査請求呼びかけ
2020.10.23
不支給決定の保留「税金の無駄遣い」
全国柔整師協会(全柔協)は、奈良県橿原市内で開業する柔整施術所に呼びかけ、「橿原市で安心して治療院経営をするための【住民監査請求】説明会」を、10月17日、同市内で開催した。 (さらに…)
大阪府鍼灸師会の9月度学術講習会 超高齢化で口腔疾患多様化
大阪府鍼灸師会の9月度学術講習会 超高齢化で口腔疾患多様化
2020.10.23
1カ月治らない口内炎に注意
大阪府鍼灸師会の9月度学術講習会が9月13日、大阪府鍼灸師会館(大阪市北区)で開催された。同会では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3月から研修事業を自粛してきたが、感染予防対策・オンライン配信の環境を整えた上で開催を再開した。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』149 秋の味覚の「銀杏」
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』149 秋の味覚の「銀杏」
2020.10.23
前回取り上げた「栗」に引き続き、同じように臭いがきつい秋の味覚といえば「銀杏」ですね。東京の国会周辺には、イチョウの木がたくさん植えられていて、秋になると道一面に実が落ちます。歩いていると結構立派な銀杏も見られ、この辺りでは拾いに来る人も少なくありません。中には踏まれて歩道がベトベトになっている箇所もありますが、ここ数年は行政の委託を受けたと思われる業者が熟す前に実を落として回るために、以前と比べて歩道はきれいです。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』187 診察における超音波(エコー)検査の位置付け
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』187 診察における超音波(エコー)検査の位置付け
2020.10.23
後藤陽正(筋・骨格画像研究会)
足関節捻挫の症状は様々である。靱帯の単独損傷や腓骨先端の裂離骨折の合併、内反強制により脛骨と距骨とが衝突して起こる骨挫傷など、骨折も視野に入れて慎重に診察する外傷である。大抵は足関節外果前下方から下方の強い腫脹や前距腓靱帯部の圧痛など靱帯損傷特有の症状である。診察の際に不安要素が除去できない場合は整形外科への紹介が必須と考える。今回の症例は骨折所見も乏しく典型的な捻挫と判断したが、腓骨先端部の疼痛を訴えたので確認のためにエコー検査を実施した。
エコーで受傷箇所の前距腓靱帯上を観察した【画像①】。凹凸が激しい外果像と角状の距骨像が出現し、前距腓靱帯を同定することが困難であった。通常は半円の外果像と平坦な距骨頚部像の間に縞模様の前距腓靱帯像が映し出される。次にピボット操作(外果を中心に下方へ扇状に走査)に切り換え、観察を行った【画像②】。しかし平坦な距骨頚部像を映し出すことは一向に困難で、観察中、外果、距骨の構造は不整を呈し、正しい位置関係ではなかった。
外果の観察【画像③】では骨の分離像が明確に映し出され、分離像近くに骨折を示唆する血腫像(低エコー像)はなく、外果表層の組織上に捻挫による血腫が低エコーに確認された。骨折を示唆する所見は乏しかったが、エコー検査にて分離像が確認されたことから、念のために整形外科へ紹介。レントゲン撮影【画像④】及びエコー検査の結果、分離像は昔の裂離骨折が陳旧性となったもので、明らかな骨折はなく、靱帯損傷のみとの診断であった。
今回の症例では、エコー検査の前の念入りな問診、視診、触診など柔整師が行う診察が非常に重要であると痛感した。もしエコー検査を最初に行っていたら、「分離像=骨折」と大誤診を招く可能性があった。患者からの聴取、患部状態の時系列、長年の経験などから足し算・引き算ではないが、靱帯損傷所見と骨折所見どちらのウエートが高いかなど、多角的にそして慎重に診察を進めなければならない。その中で、必要があればエコー検査を行い、自分の判断とエコー画像は合致しているのか否かを確認すればよいと考える。エコー検査が絶対ではないが、自分の見立てを後押ししてくれるツールでもある。今回はそのことを再確認した。
商品紹介 和光電研『プチバン』
商品紹介 和光電研『プチバン』
2020.10.23
貼るだけでコリ・筋肉疲労を軽減
和光電研株式会社(大阪府八尾市)の貼るだけでツボ刺激効果が期待できる、家庭用貼付型接触粒『プチバン』。 (さらに…)
羊土社、現代書林、三和書籍の新刊3冊 「豊富な写真でわかる! 骨折・脱臼・捻挫 基本手技バイブル」ほか
羊土社、現代書林、三和書籍の新刊3冊 「豊富な写真でわかる! 骨折・脱臼・捻挫 基本手技バイブル」ほか
2020.10.23
羊土社から新刊
豊富な写真でわかる!
骨折・脱臼・捻挫 基本手技バイブル
株式会社羊土社から新刊『豊富な写真でわかる! 骨折・脱臼・捻挫 基本手技バイブル』が発行された。編者は三重大学大学院医学系研究科整形外科学教授の湏藤啓広氏。A4判270頁。本体価格5,200円。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 健保組合ごとの独自の判断により受領委任契約を解除できるか
Q&A『上田がお答えいたします』 健保組合ごとの独自の判断により受領委任契約を解除できるか
2020.10.23
Q.
一部の健保組合が柔整療養費の受領委任の取り扱いをやめるらしいのですが、そんなことは認められるのでしょうか。私など個別に契約をしているのだから、守られるのではないですか。
A.
受領委任の取り扱いは厚労省保険局長通知により実施されていますが、これは単に行政からの運用指針としての「通知」によるもので、法令ではありません。保険局長が「廃止する」とすれば、それで終わるものです。また、昨年からはあはき療養費でも受領委任が始まり、こちらは保険者の自由・合理的な裁量による参加への選択権が与えられました。 (さらに…)
連載『食養生の物語』89 おうちか、現地か
連載『食養生の物語』89 おうちか、現地か
2020.10.23
外出自粛期間中に、お取り寄せグルメで「おうち時間」を楽しんで、今度は「トラベル」や「イート」のGoToキャンペーンを利用して現地で食したという人もおられるのではないでしょうか。自宅に取り寄せたのと全く同じものであっても、現地で食べれば美味しさが違って感じられますね。ただ、これが長期滞在するとまた変わるし、移り住んでしまえばまた違うでしょう。ましてや、生まれ育った故郷の味となると違って当然です。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』24 やわらか素問
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』24 やわらか素問
2020.10.23
ブログで続けていた黄帝内経素問の意訳童話を最後まで作れました。 (さらに…)