全日中部支部・B講座 『閃めく経絡』訳者が講演
2021.03.25
論文検索で知識の更新も訴え
公益社団法人全日本鍼灸学会(若山育郎会長)中部支部のB講座が2月11日、オンラインで開催された。
『閃めく経絡―鍼灸医学を現代の言葉で説明する』『海外鍼灸論文のトレンド』の二つのテーマで、建部陽嗣氏(鍼灸師・量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所研究員)が講演した。 (さらに…)
全日中部支部・B講座 『閃めく経絡』訳者が講演
全日中部支部・B講座 『閃めく経絡』訳者が講演
2021.03.25
論文検索で知識の更新も訴え
公益社団法人全日本鍼灸学会(若山育郎会長)中部支部のB講座が2月11日、オンラインで開催された。
『閃めく経絡―鍼灸医学を現代の言葉で説明する』『海外鍼灸論文のトレンド』の二つのテーマで、建部陽嗣氏(鍼灸師・量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所研究員)が講演した。 (さらに…)
第9回厚生労働省ICFシンポジウム 具体的活用に向け、取り組み進む
第9回厚生労働省ICFシンポジウム 具体的活用に向け、取り組み進む
2021.03.25
コロナ禍で議論遅れも
【ICF(国際生活機能分類)】
WHOが2001年5月に採択した、人間の生活機能と障害についての分類法。世界や職種を超えた理解に役立つ共通言語としての役割が期待されている。
厚労省主催の第9回ICFシンポジウムが2月20日、オンラインで開催された。テーマは「ICD―11(国際疾病分類第11回改訂版)とICF利活用の新たなステージを展望する」。
基調講演では、藤田医科大学学長の才藤栄一氏が登壇。ICFを、その前身であるICIDH(国際障害分類)と比較し、その特徴について、 (さらに…)
ケアマネジャー試験、第23回合格者数 あはき師171人、柔整師121人
ケアマネジャー試験、第23回合格者数 あはき師171人、柔整師121人
2021.03.25
厚労省がこのほど、第23回介護支援専門員実務研修受講試験の合格者数を公表した。
受験者4万6,415人のうち、8,200人(前年比182人増)が合格した。合格率は17.7%だった。「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師」の合格者数は (さらに…)
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』2 通い慣れた施術所で介護予防も
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』2 通い慣れた施術所で介護予防も
2021.03.25
私は宮城県の仙台で、平成22年から通所介護と障害福祉の事業所の拠点をそれぞれ三つ置いて、運営を行っています。
通所介護事業所では、機能訓練指導員に柔整師・鍼灸師を職員として配置し、利用者のニーズに沿いながら、日常生活で支障が生じている動作に対しパーソナルケアを実施しています。具体的には、少人数のグループで機能訓練や集団で行うトレーニングを2時間程度で行っていて、「要介護3」で通所を開始された利用者が、通所1年後には「要支援2」へと認定更新されるなど、日々の健康管理に通所利用を継続してもらっています。
来月の令和3年4月からの介護保険改正では、私たち機能訓練指導員が常勤専従で配置されていることにより算定できる加算がプラス改定となりました。今回の改定指針は、重度化の予防、要支援や事業対象者といった「要介護予備軍」をいかに地域の介護施設で改善、または自立に向かわせるかがカギとなっています。前回改正(平成30年4月)から全国一斉開始されている介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)の緩和型通所サービスでは、接骨院、整骨院、鍼灸院の施術所スペースに、要支援や事業対象者の利用者が通所できる制度が新設されていて、一般のデイサービスに通いたくない団塊世代の高齢者に関しては、通い慣れている施術所でも介護予防に取り組めます。施術所も国の目指す「重度化予防」に大いに貢献できると感じているところです。
このサービスを利用するまでの流れとして、まずは利用者が住まいの圏域にある地域包括支援センターを訪れ、相談員に「基本チェックリスト」にて評価してもらい、その結果、「事業対象者」の認定を受ける必要があります。「要支援」の認定を希望される場合には、主治医からの意見書と自治体からの訪問調査が必要です。私の施設では、要支援認定を希望しない人に関しては、事業対象者としての認定を案内しております。ちなみに、要支援の場合、認定されるまでに1カ月以上時間を要する一方、事業対象者は主治医の意見書、訪問調査が省かれるため通所開始までの期間が短縮できる点が異なります。
この制度の設立と同時に、当会・介護予防研究会では、柔整、鍼灸の専門学校で深く学ばない介護保険や障害者総合支援法等の制度、また、機能訓練指導員としての業務範囲と個別機能訓練計画の作成方法等を学べる講座を開設しました。現在では、全国各地から受講いただき、介護施設または施術所にて介護予防を実践する有資格者を輩出しているところです。私見ではありますが、療養費分野に特化した施術者の先生方は、新たな取り組みや周辺分野の制度への興味が低く、行政との折衝なども不慣れな傾向にあるように感じます。初めの一歩を踏み出すのには大変な気苦労と勇気がいると思いますが、介護予防分野に関しては民間のスポーツセンターの事業所も参入している現状にあって、私たち柔整師、鍼灸師も当然活躍でき、そして収入の一つの柱にできると自負を持っていただきたい。当会主催の研修会に参加された際には、介護予防事業所を運営する当会理事が全力でサポートします。
【今回の執筆者】
中川裕章
柔整師・鍼灸師
株式会社中川代表取締役
東北学院大学教養学部卒、東京柔道整復専門学校卒、東京大学公共政策大学院医療政策実践ユニット卒
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』159 リテラシーの重要性
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』159 リテラシーの重要性
2021.03.25
東京も桜の開花が発表されました。昨年に続き観測史上最速記録タイのスピード開花です。靖国通り沿いの桜もチラホラと花が開き始めています。この原稿を書いている今まさに1都3県の緊急事態宣言も解除される見通しとなりましたが、PCR陽性者数の微増も観察されており、今後も気になるところです。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』192 足関節三角靭帯の描出
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』192 足関節三角靭帯の描出
2021.03.25
竹本 晋史(筋・骨格画像研究会)
足関節の捻挫により生じた靭帯損傷を的確に判断するのに超音波画像観察装置(以下:US)は有用である。正常な靭帯は索状のFibrillar patternが描出されるが、損傷した靭帯は不明瞭な肥厚した低エコー像として描出。また、裂離骨折時には剥がれた骨片が描出される。足関節の捻挫では内反捻挫が多く、その際に前距腓靭帯損傷が発症する。踵腓靭帯や内側の三角靭帯にも付随して生じることも少なくなく、 (さらに…)
たにぐち書店から新刊 『電子温灸器具で広がる灸の世界』
たにぐち書店から新刊 『電子温灸器具で広がる灸の世界』
2021.03.25
電子温灸器具で広がる灸の世界
株式会社たにぐち書店から新刊『電子温灸器具で広がる灸の世界』が発行された。「火を使う危険性やにおいなどで敬遠されがちなもぐさ灸。電子温灸器ならばその心配もなく同等の効果が得られる」と名だたる研究者や臨床家が電子温灸器具『バンシン』シリーズの活用法を紹介する。バンシン療法研究会編。A5判100頁、1,320円。 (さらに…)
令和2年度の第29回鍼灸師国家試験を展望する 芦野純夫
令和2年度の第29回鍼灸師国家試験を展望する 芦野純夫
2021.03.25
芦野 純夫 前厚生労働教官(財団国試評価委員)/横浜医療専門学校学術顧問
医療分野では初の民間委託となり、平成5年から財団によって実施されてきた国家試験も既に29回目。その国試導入の前年秋に全国で実施された試行試験で、私は鍼灸理論の出題と問題選択者を務めたが、医療国試は看師婦以外全て多真偽5択なので、試行試験もその形式が採られ本番もそうなる予定だった。ところが盲学校を中心に反対運動が起こり、看護師と同じ単純4択に替えられて、柔整もご相伴でそうなった。他の医療国試よりも幾分楽なのは盲人のお蔭でもある。4択でも工夫次第で良問となるので、それを心掛けてほしい。
さて、コロナ禍で行われた今回の国試では、例年会場入口に教員たちが激励に集まっていたが、皆が自粛したようで寂しい限りである。この一年どの学校もオンライン授業となっていたのが考慮されたのだろう、あマ・はき師共に前半の専門基礎科目はここ十数年で最も易しかったようだ。ただ (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 「押印省略」は当たり前で療養費も例外ではない
Q&A『上田がお答えいたします』 「押印省略」は当たり前で療養費も例外ではない
2021.03.25
Q.
あはき療養費も柔整と同様に近々、申請者欄の押印が省略され、被保険者の氏名を患者さんが自筆署名するようになると聞きました。
A.
河野太郎行政改革担当大臣がメディアで押印廃止に言及していることなどから、押印事務の省略は国のレベルで進捗していると考えてもよいでしょう。 (さらに…)
連載『食養生の物語』94 茶番より番茶
連載『食養生の物語』94 茶番より番茶
2021.03.25
春、花粉症の季節です。2月から飛び始めたスギが落ち着くと、3月下旬からはヒノキ花粉がピークを迎えます。今年は昨年よりもやや多いとの予測が出ています。この季節によく勧めるのが、番茶を使ったお手当てです。
花粉症による目の痒みには、番茶での洗眼。お猪口など小さめの器にぬるめの番茶を注いで塩を一つまみ加えたところに目を当ててパチパチまばたきします。痒みを鎮め、炎症も抑えてくれます。市販の洗眼薬は添加物も心配ですし、涙など目に必要な成分も洗い流してしまうため、あまりおすすめしません。また、番茶湿布もおすすめ。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』29 肺
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』29 肺
2021.03.25
素問四十六には「肺は蔵の蓋なり」とあり、胸部で上から被さっている形なので胃の海から舞い上がったしぶきを全部受け止められます。息を吸うと口から入ってくる清気としぶきの水穀の気は、肺の中で合わさって宗気になります。宗気のうち、純度と栄養度が高い気は営気となって経脈中へ、猛々しい性質の気は衛気となって経脈外へと流れていきます。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
今日の一冊 「顔」の進化――あなたの顔はどこからきたのか
今日の一冊 「顔」の進化――あなたの顔はどこからきたのか
2021.03.25
「顔」の進化――あなたの顔はどこからきたのか
馬場悠男 著
講談社ブルーバックス 1,100円
顔とは何か。答えは、「はじめに口ありき」。餌を取り入れるのに必要な器官である口がまず生まれ、餌の情報に最初に触れる部位であるその周辺に感覚器官が発生する。さらには情報を発信する器官へと進化していく――。『日本顔学会』の発起人の一人であり、まさに顔の専門家である人類学者の著者が顔の起源を徹底解説。ヒトの顔はなぜそれぞれ違うのか、日本人の顔は他国人とどう違うのか、時代によってどう変化してきたのか、そして未来の日本人の顔は……。華奢になってきた日本人の顔への警鐘も鳴らす。
編集後記
編集後記
2021.03.25
▽競馬が題材のスマホゲーム、『ウマ娘 プリティーダービー』が人気です。実在の競走馬を美少女の姿で擬人化して育成し走らせる異色作。よく馬主が許可を出したな、と思われるかもしれませんが、連敗記録で有名な『ハルウララ』と勝利を目指す、レース中に骨折して安楽死処置となった『サイレンススズカ』に因縁の天皇賞秋を超えさせる――そんな史実を踏まえて「ありえたはずの夢」を見せるニクいシナリオが、競馬ファンにも感動を呼んでいるとか。ところで本作、鍼でウマの調子を整える「笹針」イベントが。秘孔を突いてランダムで能力を上下させるという、刺絡に近い実際の施術からかけ離れたギャンブル要素なのはちょっと残念ですが……。プレイの際は是非、その効果のほどを確かめてみて下さい。(平)
令和2年の 家計調査 1世帯の治療院代2,371円
令和2年の 家計調査 1世帯の治療院代2,371円
2021.03.10
コロナ禍で減少に転じ、2割減
総務省が、家計の支出を通じて国民の消費状況を捉えるため実施している「家計調査」の令和2年の結果が2月5日に発表された。整骨院(接骨院)や鍼灸院で受けた治療代として、昨年1年間に使った1世帯当たりの金額は2,371円だった。 (さらに…)
経産省・緊急事態宣言伴う一時支援金 整骨院も対象、申請5月末まで
経産省・緊急事態宣言伴う一時支援金 整骨院も対象、申請5月末まで
2021.03.10
新型コロナウイルスによる1月からの緊急事態宣言で、売上高が大幅に減った中小事業者に支給する一時支援金の申請が3月8日から始まった。2回目の宣言に伴う外出自粛の影響を受けたことが条件で、給付対象となり得る事業者の具体例として「整骨院」と「マッサージ店」が盛り込まれた。 (さらに…)
『医療は国民のために』314 厚労省が推進するマイナンバーカードを健康保険証として利用できる件に思う
『医療は国民のために』314 厚労省が推進するマイナンバーカードを健康保険証として利用できる件に思う
2021.03.10
保険医療機関等の窓口でマイナンバーカードを健康保険証の代わりに利用できることを厚労省が盛んにPRしている。実際、「オンライン資格確認」と銘打って、3月下旬より運用をスタートするようだ。円滑な実施とシステムの安定性を確保するため、公募で手を挙げた500程度の病院や診療所、薬局によって既にテスト運用も始まっている。 (さらに…)
埼玉鍼灸学会認定パネルディスカッション 慢性疼痛に対する鍼灸治療戦略
埼玉鍼灸学会認定パネルディスカッション 慢性疼痛に対する鍼灸治療戦略
2021.03.10
古典・中医・現代医学、それぞれの立場から
令和2年度第2回埼玉鍼灸学会認定研修C講座として、パネルディスカッション『慢性疼痛に対する鍼灸治療戦略』が1月24日、埼玉医科大学かわごえクリニック(埼玉県川越市)とオンラインで開催された。
古典的鍼灸治療の立場から小泉智裕氏(小泉漢方堂鍼灸療院院長)、中医学的鍼灸治療の立場から齋藤隆裕氏(鍼灸らせん堂CEO)、現代医学的鍼灸治療の立場から吉川惠士氏(吉川はり物療院院長)の3名が登壇した。
小泉氏は経絡治療について、「病に係る経絡の虚実を経絡別に分類し、その歪に鍼灸を用いて補瀉し、生体が病を克服するように仕向ける医術」と概観した上で、四診の中でも脈診を重要視しながら総合的に判断するもので、使用する脈診法は (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』35 反出生主義
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』35 反出生主義
2021.03.10
先日、奈良の法隆寺へ参拝に向かう車中、ラジオで「反出生主義」なるものについて耳にしました。翌日の朝刊にまた同じ話題が。二日続いたことで関連書物を取り寄せてみました。
「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」。これは知性を持ってしまった人間に根源的に襲いかかる命題です。 (さらに…)
接骨医学会、第29回学術大会 『臨床と学術の融合』大会テーマに
接骨医学会、第29回学術大会 『臨床と学術の融合』大会テーマに
2021.03.10
コロナ下、オンライン配信で実施
一般社団法人日本柔道整復接骨医学会(安田秀喜会長)が1月30日、31日、第29回学術大会を開いた。新型コロナの影響で初のウェブ開催となり、講演やパネルディスカッションなどはライブ配信で、会員発表はオンデマンドで実施された。大会テーマは『臨床と学術の融合―Foot & Ankle ver.』。
昨年7月に就任した安田会長による大会会長講演では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う柔整学科における学生教育の現況と課題について語られた。安田会長は帝京平成大学の健康医療スポーツ学部長を務めており、同学では今年度前期の授業をほぼオンラインに変更し、学習管理サイト(LMS)を利用して講義動画や課題資料を配信するなどして教育に当たったと説明。 (さらに…)
ダイヤ工業とAMDA、災害支援協定締結
ダイヤ工業とAMDA、災害支援協定締結
2021.03.10
有事の際に鍼や衛生材料などを提供
医療・介護福祉用品やスポーツ用品といった幅広い製品を開発・販売しているダイヤ工業株式会社(岡山市南区)と、鍼灸師や柔整師なども所属し、被災地において医療支援活動等を行っている特定非営利活動法人AMDA(アムダ、同市北区)が「大規模災害発生時における緊急医療支援活動実施に関する連携協定」を締結。2月18日に同社で行われた締結調印式ではダイヤ工業の松尾浩紀代表取締役社長とAMDAの菅波茂代表が協定書にサインした。 (さらに…)