連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』11 機能訓練指導は加齢変化の理解が重要①
2021.12.24
機能訓練の対象者は、必ず何らかの理由で要支援や要介護に陥ります。疾患や外傷が原因となるケースもありますが、身体機能の「加齢変化」という要素も見逃せない重要な原因となります。よって、まず日常生活における身体の悩みを確認していくべきだと思います。 (さらに…)
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』11 機能訓練指導は加齢変化の理解が重要①
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』11 機能訓練指導は加齢変化の理解が重要①
2021.12.24
機能訓練の対象者は、必ず何らかの理由で要支援や要介護に陥ります。疾患や外傷が原因となるケースもありますが、身体機能の「加齢変化」という要素も見逃せない重要な原因となります。よって、まず日常生活における身体の悩みを確認していくべきだと思います。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』177 新しい競技『eスポーツ』とのかかわり
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』177 新しい競技『eスポーツ』とのかかわり
2021.12.24
今年も残すところわずかとなりました。異様な光景が日常となった2021年もあっという間に過ぎ去りました。また、じわじわと新型コロナの感染者数は増えていますが、このまま大きなピークにならないことを祈ります。今年も少年野球の日本代表チームのカルリプケン杯に帯同した一昨年、昨年に引き続き、スポーツ選手との関わりが大きい一年でした。一年延期されたオリンピック・パラリンピックも無事開催され、オリンピック選手にお目にかかる機会もありました。今後もスポーツ振興に、選手のケアに、セカンドキャリア支援に、関わっていくことになりそうです。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』201 左母指MP関節屈曲障害に対するエコー観察
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』201 左母指MP関節屈曲障害に対するエコー観察
2021.12.24
後藤 陽正(筋・骨格画像研究会)
手指損傷により関節可動域制限などを後遺している症例で、何故指の動きが悪いのかと質問された際、的確に皮下の状態を説明することは施術者にとって非常に苦慮するところである。治療の過程で後遺を残すか否かであれば判断が付く。しかし、陳旧例では経験則から判断するしかない。後遺の原因を特定するには、X線検査やMRI検査などの画像検査を加える必要もある。言い換えると、皮下の状態を画像検査なしに判断する限り、憶測の域を脱することはできないということである。 (さらに…)
飛鳥新社から新刊「からだが不調なら冷えをとりなさい」
飛鳥新社から新刊「からだが不調なら冷えをとりなさい」
2021.12.24
株式会社飛鳥新社から新刊「からだが不調なら冷えをとりなさい いのちを支える東洋医学」が発刊された。著者は開業49年の老舗鍼灸院「太子堂鍼灸院」院長で、関東鍼灸専門学校名誉講師の小林詔司氏。四六判240頁、1,430円(税込)。
「生命の生命たる所以は温かいこと」。その信念に基づき10万人を診てきた小林氏が冷えと体の不調の関係性、温める健康法を紹介。冷えるとどうなるのか、冷やさないためにはどうすれば良いのか。飲むなら水より白湯、ウォーキングのすすめ、食材は慎重に選ぶなどすぐに実践できる生活習慣を挙げ、梅雨時期の体調不良や花粉症など、日本人が陥りやすい悩みについても丁寧に解説する。
独特とも思える健康法を実践する著者だが、鍼灸院の開設や学校の創設、中国視察、アメリカでのセミナー開講など、最終章で語られる鍼灸師としての歩みからは、それが培われた背景が垣間見える。 (さらに…)
第15回日本小児はり学会学術集会 患児との接し方に工夫、様々
第15回日本小児はり学会学術集会 患児との接し方に工夫、様々
2021.12.24
▲坂崎氏の講演の様子
コミュニケーションの取り方に関心
第15回日本小児はり学会学術集会が11月7日、オンラインで開催された。例年の人気プログラム「小児はり体験会」も動画での配信となったが、開会式の中で井上悦子会長は、コロナ禍での開催に理解と協力が得られたことに対して感謝を述べた。
特別講演では、さかざきこどもクリニック院長・坂崎弘美氏が「知ってびっくり! 使ってHappy! こども漢方」というテーマで登壇。夜泣き、癇癪、歯ぎしり、不眠、腹痛、頭痛など豊富な治療経験の中から、西洋医学では対応できない症状に対して漢方を処方する有効性を話した。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 療養費の審査中に請求権の時効を迎えたら?
Q&A『上田がお答えいたします』 療養費の審査中に請求権の時効を迎えたら?
2021.12.24
Q.
柔道整復施術療養費請求権の消滅時効について教えて下さい。国保連などの柔整審査会の審査が長引いて時効を迎えたら、もう支給は受けられないのでしょうか?
A.
療養費を請求できる権利については、健康保険法第193条に「権利を行使することができる時から2年を経過した時」は時効によって消滅すると明記されています。 (さらに…)
連載『食養生の物語』103 共存できる文化に
連載『食養生の物語』103 共存できる文化に
2021.12.24
「いぶりがっこがピンチ!?」。12月の初旬、そんなニュースが目に入ってきました。いぶりがっことは秋田県内陸部を中心とした地方に伝わる、主に大根を燻煙乾燥させてつくる漬物のこと。通常の「たくあん」は大根を天日干しして水分を抜いてから漬け込みますが、降雪の早い山間地では大根を戸外で干すことができないため、室内に吊るして囲炉裏火の熱と煙で燻してから漬け込むようになったのが始まりとされています。ところが今年、食品衛生法が改正され、漬物製造業に保健所の営業許可が必要になったのです。いぶりがっこ生産者の多くは小規模で、農作業小屋で昔ながらの方法で製造されてきました。新たな設備が必要になる上に生産者の高齢化もあり、今年の製造から断念するところが出てきそうというのです。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』38 心包
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』38 心包
2021.12.24
五臓六腑という言葉の中に心包は含まれていませんが、 (さらに…)
今日の一冊 よくわかる最新医学 関節リウマチ
今日の一冊 よくわかる最新医学 関節リウマチ
2021.12.24
松野博明 監
主婦の友社 1,650円
未だに原因不明で、自然治癒が難しい関節リウマチ。21世紀に入り飛躍的に治療効果が伸びたものの、日本では100万人から200万人が罹っているといわれている。本書では30年以上研究を続けている監修者が「症状の特徴・現れ方」「医療機関の探し方」「検査・治療」を解説しつつ、Q&Aでは遺伝性や治療にかかる期間、年齢・男女差による罹患率など、寄せられた疑問に対して丁寧に回答。リハビリの方法や社会福祉制度までを網羅し、決定的な治療法が見つかっていないリウマチにどう向き合うべきかが分かる一冊。
編集後記
編集後記
2021.12.24
▽年の瀬です。結局今年もコロナに引きずられる年になりましたね。本紙とホームページで今年報じた記事を調べてみると、「コロナ」のワードを使った記事は152本。実に全体の3分の1。昨年が200本超で減るには減ったものの、デルタ株の猛威などを思い出すと、治療院運営への影響は決して小さいものではなかったことでしょう。しかし、柔整師・あはき師のワクチン接種の優先枠を求める要望が全国各地の団体から出されたり、第5波以降はオンラインだけでなく、リアルでも集まる「ハイブリッド開催」をする学会やセミナーも出てきたりと前向きな動きもありました。さて私事ですが、あと何日かで「本厄」を無事終えられそうです。残すは「後厄」のみ。なんと「厄晴れ」とも呼ぶそうです。良いお年を。(和)
あはき師の「労災特別加入」で要望 あはき4団体、厚労省部会に出席し提案
あはき師の「労災特別加入」で要望 あはき4団体、厚労省部会に出席し提案
2021.12.10
労働者災害補償保険(労災保険)において個人事業主の加入を特例的に認めている「特別加入制度」に、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ師を対象職種として加える動きが本格化している。11月26日に開かれた厚労省の「労働政策審議会労働条件分科会労災保険部会」で、あはき団体がヒアリングに呼ばれ、鍼灸マッサージ院での労災事故等の現状を報告したほか、追加を求める要望を行ったという。
往療移動時の交通事故多い
ヒアリングに呼ばれたのは、日本鍼灸師会、全日本鍼灸マッサージ師会、日本あん摩マッサージ指圧師会、日本視覚障害者団体連合の、いわゆる「あはき4団体」。
厚労省は昨年来、会社などの組織に属さず働く人のセーフティーネットを広げるため、特別加入制度の対象拡大を進めており、今年4月より柔整師や芸能従事者を対象に追加している。そんな中、厚労省は今夏に新たな職種を募集し、これにあはき団体が応募してヒアリングの実施に至った。 (さらに…)
『医療は国民のために』332 令和4年度療養費料金改定に関して早期の議論を求める(その1)
『医療は国民のために』332 令和4年度療養費料金改定に関して早期の議論を求める(その1)
2021.12.10
医科・薬科等では、次期診療報酬改定に向けて、早速、厚労省が動きを見せている。当然のことながら、新型コロナウイルス感染症への対策を最優先の重点課題に位置付けており、併せて看護師の収入の引き上げや不妊治療関連のほか、初回診療を含めたオンライン診療を評価することを盛り込んだ改定基本方針が示された。今後、この方針を下にして、中央社会保険医療協議会(中医協)で医療保険の適用範囲・個別の診療行為等の価格について活発な議論が展開されていくこととなる。 (さらに…)
全鍼師会の第20回東洋療法推進大会 初のライブ・録画配信で500人視聴
全鍼師会の第20回東洋療法推進大会 初のライブ・録画配信で500人視聴
2021.12.10
全日本鍼灸マッサージ師会(伊藤久夫会長、全鍼師会)の「第20回東洋療法推進大会in大阪」が10月17日、オンライン開催された。昨年の徳島大会は新型コロナの感染急拡大で一部プログラムのオンデマンド配信のみだったが、今大会はライブ配信にオンデマンド(11月1日~30日配信)を組み合わせた形で実施され、約500人が視聴した。
「広告検討会、年度内に1回は」厚労省
法制委員会の分科会では、厚労省医政局医事課の医事専門官・太田富雄氏を招き、「広告ガイドライン」をテーマに全鍼師会理事・森孝太郎氏と対談を行った。広告ガイドラインについては、平成30年5月から始まった「あはき師・柔整師等の広告に関する検討会」で議論を重ね、令和元年11月の第8回検討会において厚労省から「ガイドライン案」が提示されたが、その後コロナの影響等で2年以上検討会は開かれておらず、ガイドラインの発出も見送られている。太田氏は、 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』44 岐阜県鍼灸師会講演雑感
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』44 岐阜県鍼灸師会講演雑感
2021.12.10
コロナのために、何でもかんでもリモート化しています。私も3件、リモート講演をしました。一つ目は自分でパワーポイントに音声を組み込み。二つ目はプロの業者による収録。三つ目の標記講演会では動画編集を手掛けました。女子高生からおばあちゃんまで、いろんなユーチューバーがいる時代。それならば私も、とチャレンジしてみました。
動画配信については今後、標準化していくかもしれません。理由としてまず尺(長さ)を調整できること。というのも時間を計らずに話をしたら90分2コマのところを240分以上も話してしまったからです。収録後の言い間違いの修正や補足ができることもとても便利だし、視聴者が眠くならないようテロップ、ラジオの音源、動画の挿入など、初心者なりに様々な工夫もしてみました。気分はユーチューバーです。そして、動画を送信さえしておけば講演時に私が不在でも問題はないし、パソコンにもデータが残るので後で見返すことも出来ます。今回は削った部分を次の講義で再利用、なんてこともできてしまうわけで、今回は第一、二回で、来春第三、四回を講演する予定ですが、前半部分を視聴できていない人も、もしかしたら次回は全て視聴できるようになるかもしれません。まさにデータ保存の為せる技ですね。
さて不妊鍼灸では、高額で効果検証不明な商業主義が散見されます。その状況に一石を投じるのも、今回の講演の目的です。 (さらに…)
宝塚医療大 通信制で社会福祉士養成へ
宝塚医療大 通信制で社会福祉士養成へ
2021.12.10
来年4月開設、全国でスクリーニング
学校法人平成医療学園・宝塚医療大学が、来年4月より通信制の社会福祉士養成課程の開設を目指している。設置認可申請中で、大学が社会福祉士の通信課程を設置する例は全国的にも珍しい。柔整師・あはき師にとって親和性の高い福祉系国家資格の取得は、自身のスキルアップやコロナ禍での治療院経営にもプラスの効果が期待されそうだ。
学修期間は、1年9カ月の一般養成課程と9カ月の短期養成課程から選択。通信制は通学制と比べて学費が安く、在宅でのレポート学習を基本としているため、働きながらの資格取得も可能。ネックとなるのが学校へ足を運ぶスクリーニングだが、同大学では土日を中心に全国のグループ校キャンパス、全国柔整鍼灸協同組合の広島・福岡事務所での開講を予定している。
入学資格要件等の詳しい募集要項は同大学ホームページで。
連載『先人に学ぶ柔道整復』二十九 江戸時代の電気治療器(前編)
連載『先人に学ぶ柔道整復』二十九 江戸時代の電気治療器(前編)
2021.12.10
日本電気の祖・平賀源内の「エレキテル」
今回は番外編として「電気治療器」にスポットを当てて先人に迫ります。
現在、電気療法は低周波・中周波領域の電磁波を用いた刺激療法として、柔道整復では後療法、理学療法では物理療法の一部として広く活用されています。発展の歴史をさかのぼれば、日本では明治時代の文明開化による電信・電灯の普及に混じる形で急速に進んだのですが、これに先立ち、江戸時代の電気機器技術の学術的形成も見逃せません。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』176 「両忘」により穏やかなメンタルを
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』176 「両忘」により穏やかなメンタルを
2021.12.10
師走となりました。新型コロナウイルスの変異株であるオミクロンの国内への侵入が懸念されていますが、感染力は強いがあまり重症化しないという可能性も出てきており、国内感染者数も低いまま経過しています。このまま年越しできることを祈りましょう。
先日、産業医として某法人会にてお話をする機会がありました。形式はまだオンラインで、診察の合間にサッと登壇できるのは非常に助かりますね。幾つか話をする中で、コロナ禍による環境の変化やストレスの蓄積により、メンタル不調になる社員がおられるということで、うつの対応についてお話しました。アリゾナ大学でストレス軽減の方法としてマインドフルネスという手法を習ったという話は、以前この紙面でもしました。 (さらに…)
連載『中国医学情報』201 産後の母乳不足に対する温灸治療効果ほか
連載『中国医学情報』201 産後の母乳不足に対する温灸治療効果ほか
2021.12.10
今回の内容
・産後の母乳不足に対する温灸治療効果―少沢・至陰穴でのランダム化比較(鍼灸臨床雑誌、2021年5期)
・脳卒中後の構音障害に対する鍼治療効果―2種の鍼処方をランダム化比較(鍼灸臨床雑誌、2021年5期)
☆産後の母乳不足に対する温灸治療効果―少沢・至陰穴でのランダム化比較
山東中医薬大学・周晨らは、産後の母乳不足患者60例で、少沢・至陰穴での温灸治療効果を比較(鍼灸臨床雑誌、2021年5期)。
対象=付属病院鍼灸科外来の60例、平均約32.5歳(24~42歳)、平均罹患期間約62日(20~150日)。これをランダムに、少沢群・至陰群・両穴併用群各20例に分けた。
治療法=3群とも棒灸をツボから2~3cm離し、左右各15分間、合計30分間の温和灸。ツボの脇を片側の拇指か示指で押さえて、固定するとともに、温度を感じて調整。毎日1回、連続3日間治療。治療後は産婦に、新生児との接触や授乳回数・時間を多くさせ、家族には産婦へ充分な休息・栄養摂取・精神面の支援をさせる。
観察指標= (さらに…)
かしはら たまみ先生の新刊「東洋医学えほん・五臓六腑のはなし ごぞうろっぷさん」
かしはら たまみ先生の新刊「東洋医学えほん・五臓六腑のはなし ごぞうろっぷさん」
2021.12.10
本紙で『やわらか東洋医学』を連載中のかしはらたまみ先生の、色粘土で描く絵本の新作、『東洋医学えほん・五臓六腑のはなし ごぞうろっぷさん』が完成した。A5判ヨコ型44頁、880円(税込・送料別)。
子どもに東洋医学の概念を伝えるために作られた絵本シリーズ第3弾、未病・陰陽五行に続くテーマは五臓六腑。肺では象が「いっぱい作ってみんなに配るぞう」、心ではリーダーのライオンがモニターを見つめて血の流れをコントロール――各臓腑に動物を当てはめ、その役割を描く。本紙連載でも掲載されたイラストのほか、描き下ろしも収録。見開きの五臓六腑図はインターネットでぬりえバージョンもダウンロードできる。
販売サイトはネットショップサイト「BASE」の販売ページから。
(さらに…)
日本医療研究開発機構・委託研究 伝統医療利活用で公開シンポ
日本医療研究開発機構・委託研究 伝統医療利活用で公開シンポ
2021.12.10
中国は「知的財産権強国」へ
公開シンポジウム『未来に資する日本の伝統医療を継承し、利活用するために』が10月31日、オンラインで開催された。独立行政法人日本医療研究開発機構の委託研究である、漢方・鍼灸の国際規格策定に関する研究班が主催したもの。国際標準化と権利の保護の取り組みが進む中、医療資源の利活用の側面が掘り下げらている状況が報告された。
司会の小野直哉氏(明治国際医療大学)は、ISO(国際標準化機構)の健康情報・中医学分野の部会での議論や、WHOのICD―11策定を中心に、CBD(生物多様性条約)、WIPO(世界知的所有権機関)による遺伝資源・伝統的知識の保護、世界遺産登録など、多くの情勢が相互に影響しつつ進行しているとした。知的財産権を専門とする田上麻衣子氏(専修大学)は、CBD第15回締結会議の (さらに…)