連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第21回 パブリックヘルスとしての東洋医学
2024.11.12
健康寿命の延伸が国の目標となった現代では、パブリックヘルス(公衆衛生)の基本にあるのは病気の治療や予防だけでなく、well-beingの向上を含めた健康的なライフスタイルを推進することです。
そもそも、パブリックヘルスとは「共同社会の組織的な努力を通じて、 疾病を予防し、寿命を延伸し、身体的・精神的健康と能率の増進をはかる科学・技術である」とされています。また、パブリックヘルスは集団の健康を対象にするものとされ、個人の疾病を対象にするものは臨床医学といいます。
そのため、健康・医療に対するパブリックヘルスの考え方は、社会や環境、時代とともに変化するはずです。特に現在では健康寿命の延伸が求められています。 (さらに…)