連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』25 からだの国の十二官
2020.11.25
六臓六腑の役割を十二の官職に当てはめて説明している黄帝内経素問の篇第八霊蘭秘典論を読んでそのうち膀胱と三焦を除く十官の姿を想像して絵にしました。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』25 からだの国の十二官
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』25 からだの国の十二官
2020.11.25
六臓六腑の役割を十二の官職に当てはめて説明している黄帝内経素問の篇第八霊蘭秘典論を読んでそのうち膀胱と三焦を除く十官の姿を想像して絵にしました。 (さらに…)
今日の一冊 毒薬の手帖
今日の一冊 毒薬の手帖
2020.11.25
毒薬の手帖
デボラ・ブラム 著
青土社 2,860円
ヒ素、水銀、クロロホルム、メチルアルコール、ラジウム、タリウム――。これらの物質は、「毒殺」の道具としても用いられてきた。毒物学や法医学が未発達な近代まで、明確な動機がありながら毒殺の証拠をつかめずに無罪放免となった者は枚挙にいとまがないという。1,900年代初頭のニューヨーク。監察医務局長の座に就いたカリスマ的病理学者のチャールズ・ノリスは有能な化学者、アレグザンダー・ゲトラーを部下に迎え、毒殺の究明と防止に果敢に挑む。良質な小説としても楽しめる、科学ノンフィクション。
『医療は国民のために』306 橿原市を相手取った「相殺裁判二審」も勝訴、住民訴訟も視野に住民監査請求の準備を
『医療は国民のために』306 橿原市を相手取った「相殺裁判二審」も勝訴、住民訴訟も視野に住民監査請求の準備を
2020.11.10
10月22日、患者と当方・全国柔整師協会(全柔協)が原告側となって、奈良県橿原市が繰り返し行っていた柔整療養費の「相殺処理」の不当性を訴えた裁判の二審(控訴審)判決が下され、一審と同様、当方の主張が認められて勝訴した。
既に有名な話だと思うが、橿原市は6年ほど前から柔整師に対して異常なほどの攻撃を行っており、特に施術所広告において過激なまでの指導を行い、実際、追い込まれて橿原市を去っていった整骨院もあるという話を聞いている。その後「広告での戦いに勝った」ことで強気になり、療養費にも手を付けてきた。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』31 ラジオ収録現場より
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』31 ラジオ収録現場より
2020.11.10
10月からKBS京都ラジオで始まった、私がパーソナリティを務める番組『ハリある暮らし』(毎週日曜夜10時〜)。たくさんの同業者、患者さんからいろんな感想をお聞きします。過去にラジオ番組を持った鍼灸師はおそらくいないでしょうから、とても希少な経験をしていることになります。「先生、楽しそう」とよく言われますが、「はい、その通りです」。もしかしたら人生で今が一番楽しいかもしれません。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』150 コロナ禍と田舎型の統合医療
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』150 コロナ禍と田舎型の統合医療
2020.11.10
本来ならば行楽の秋で賑わうはずの初秋。コロナ禍で冷え切った観光業を中心に経済対策として展開される「Go To キャンペーン」を使ったわけではないのですが、先日、統合医療を学んだ米・アリゾナ大学の先輩である山本竜隆先生の施設のある朝霧高原(静岡県富士宮市)を久しぶりに訪問しました。山本先生は、12年前に朝霧高原の無医村へ東京から移住して診療所を開設し、地域の医療を支えながら、4万坪の広大な土地に富士山静養園、日月倶楽部という滞在型リトリート施設(https://wellness-union.jp)を立て続けにオープンされました。私はどちらかというと都会型の統合医療を推し進めていますが、山本先生は田舎型の統合医療の展開を進めています。滞在しているだけでストレスが軽減されるような素敵な施設です。 (さらに…)
連載『中国医学情報』188 谷田伸治
連載『中国医学情報』188 谷田伸治
2020.11.10
☆膝に水が溜まる患者31例での鍼灸治療効果―新穴「膝霊」と灸頭鍼併用
山東中医薬大学鍼灸推拿学院・馬東雲らは、膝関節水腫患者に対する鍼灸治療を報告(中国鍼灸、20年7期)。
対象=同大付属病院鍼灸科とリウマチ科の外来患者31例(男11例・女20例)、年齢:38~76歳・平均(59±11)歳、罹患期間:1カ月~15年・平均(3.04±3.31)年。主要症状:膝関節腫脹・疼痛・運動制限・膝蓋跳動・膝関節浸出液(MRI像)。中医弁証:寒湿型11例・瘀血閉阻型8例・肝腎虧虚型12例。
(さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 患者情報の共有が進む今、地域の医療ネットワークに参加を
Q&A『上田がお答えいたします』 患者情報の共有が進む今、地域の医療ネットワークに参加を
2020.11.10
Q.
福島県で昨年、「キビタン健康ネット」という医療連携のネットワークが立ち上がり、レントゲン等の患者さんの診療情報が県下の医療施設などで観覧できる仕組みが導入されたと聞きました。残念ながら、接骨院はこのシステムに入ってないようですが、骨折の画像情報をスムーズに確認できる点など、柔整師だけでなく、患者さんにもメリットがあるように感じますが。
A.
「キビタン健康ネット」を運営する福島県医療福祉情報ネットワーク協議会のホームページによれば、患者さんがかかりつけ診療所・薬局等で同意をすると、医師を含む医療従事者が他の医療機関の診療情報(X線画像、検査結果、治療内容、服薬等)を把握することができるといったシステムのようです。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』195 おもらし
連載『汗とウンコとオシッコと…』195 おもらし
2020.11.10
10月の終わりに木枯らしが吹き、鉛色の雲が出てきた。空が低くなり冬の到来を告げる北風が吹いたのだ。今年の立冬は11月7日だが、寒くなるのがやや早い気がする。こうなると身体の体表の血管は収縮する場合と、温めようと拡張する場合がある。血管が収縮すれば引き攣るような頸や肩、五十肩のような痛みが現われる。厄介なのは、血管は拡張したけど、運動不足や貧血傾向等で圧力が無い場合だ。結果的に弛緩して炎症状態を引き起こさないで、部分的な高張性脱水を形成し、浮腫んで発痛物質だけが出て、痛みが移動しやすくなる。いわゆる太陽の中風が崩れるというものだ。現代日本人は『傷寒論』に書かれたような交感神経優位の闘争型の生活をしていないので、発熱できる筋肉を有していない場合が多く、だるさや移動性疼痛ばかりを訴えることになる。
森畑の親友の高校教諭の服部氏が駆け込んでいた。頻尿で排尿痛があり、慌てて泌尿器科に行くと急性前立腺炎だという診断を受けた。薬をもらって、痛みは緩和したが、頻尿が収まらないということだ。恥ずかしいことに何回か「失敗」したそうで、何とかならんかということで来院したわけだ。 (さらに…)
連載『医療再考』21 情報時代の鍼灸の売りは?―バリュージャーニー型鍼灸
連載『医療再考』21 情報時代の鍼灸の売りは?―バリュージャーニー型鍼灸
2020.11.10
IT化が進む現代では、情報が一つの資金だと言われています。安くて良いものを考えて作り、それを売るというバリューチェーン型のビジネスモデルが、顧客データから好みを分析して、満足できるものを売るというバリュージャーニー型に変化し、情報収集合戦が繰り広げられているのです。多くの企業があらゆる角度から購買者の情報を求め、顧客の満足度を上げる体験の提供に役立てることに力を入れています。
医療も、医師が良いと考える治療法やアドバイスを提供するというバリューチェーン型から、患者の情報を基に最適な治療環境やアドバイスを与えるバリュージャーニー型に変化しています。 (さらに…)
今日の一冊 おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線
今日の一冊 おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線
2020.11.10
おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線
小野和哉・林寧哲ほか 著
光文社新書 902円
近年注目される成人期発達障害には未知の課題が多い。診断を困難にしているのは、併存する障害が多様なこと、小児期のデータを取得するのが困難なこと、主観的意識によるバイアスがかかりやすいこと、そしてバイオマーカーがないこと――。2019年7月に開催された第1回日本成人期発達障害臨床医学会における講演・シンポジウムの内容を基に、医師、心理士、就労移行支援施設の設立者、当事者団体の代表など多岐に渡る著者が新たに執筆。最新の知見に基づき、当事者の心に寄り添う一冊。
『医療は国民のために』305 青森国保連の療養費支給申請書紛失で思うこと
『医療は国民のために』305 青森国保連の療養費支給申請書紛失で思うこと
2020.10.23
9月上旬、青森県国民健康保険団体連合会で柔整療養費の支給申請書を紛失するという事故があった。紛失したのは8月請求分の9件で、職員が誤ってシュレッダーで破棄した可能性が高いという。青森国保連は、9月4日時点で申請書に関する問い合わせはなく、個人情報の流出はないとしており、事故後の対応については「請求代行機関に対して事故状況の報告と謝罪を行った」との発表を行った。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』149 秋の味覚の「銀杏」
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』149 秋の味覚の「銀杏」
2020.10.23
前回取り上げた「栗」に引き続き、同じように臭いがきつい秋の味覚といえば「銀杏」ですね。東京の国会周辺には、イチョウの木がたくさん植えられていて、秋になると道一面に実が落ちます。歩いていると結構立派な銀杏も見られ、この辺りでは拾いに来る人も少なくありません。中には踏まれて歩道がベトベトになっている箇所もありますが、ここ数年は行政の委託を受けたと思われる業者が熟す前に実を落として回るために、以前と比べて歩道はきれいです。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』187 診察における超音波(エコー)検査の位置付け
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』187 診察における超音波(エコー)検査の位置付け
2020.10.23
後藤陽正(筋・骨格画像研究会)
足関節捻挫の症状は様々である。靱帯の単独損傷や腓骨先端の裂離骨折の合併、内反強制により脛骨と距骨とが衝突して起こる骨挫傷など、骨折も視野に入れて慎重に診察する外傷である。大抵は足関節外果前下方から下方の強い腫脹や前距腓靱帯部の圧痛など靱帯損傷特有の症状である。診察の際に不安要素が除去できない場合は整形外科への紹介が必須と考える。今回の症例は骨折所見も乏しく典型的な捻挫と判断したが、腓骨先端部の疼痛を訴えたので確認のためにエコー検査を実施した。
エコーで受傷箇所の前距腓靱帯上を観察した【画像①】。凹凸が激しい外果像と角状の距骨像が出現し、前距腓靱帯を同定することが困難であった。通常は半円の外果像と平坦な距骨頚部像の間に縞模様の前距腓靱帯像が映し出される。次にピボット操作(外果を中心に下方へ扇状に走査)に切り換え、観察を行った【画像②】。しかし平坦な距骨頚部像を映し出すことは一向に困難で、観察中、外果、距骨の構造は不整を呈し、正しい位置関係ではなかった。
外果の観察【画像③】では骨の分離像が明確に映し出され、分離像近くに骨折を示唆する血腫像(低エコー像)はなく、外果表層の組織上に捻挫による血腫が低エコーに確認された。骨折を示唆する所見は乏しかったが、エコー検査にて分離像が確認されたことから、念のために整形外科へ紹介。レントゲン撮影【画像④】及びエコー検査の結果、分離像は昔の裂離骨折が陳旧性となったもので、明らかな骨折はなく、靱帯損傷のみとの診断であった。
今回の症例では、エコー検査の前の念入りな問診、視診、触診など柔整師が行う診察が非常に重要であると痛感した。もしエコー検査を最初に行っていたら、「分離像=骨折」と大誤診を招く可能性があった。患者からの聴取、患部状態の時系列、長年の経験などから足し算・引き算ではないが、靱帯損傷所見と骨折所見どちらのウエートが高いかなど、多角的にそして慎重に診察を進めなければならない。その中で、必要があればエコー検査を行い、自分の判断とエコー画像は合致しているのか否かを確認すればよいと考える。エコー検査が絶対ではないが、自分の見立てを後押ししてくれるツールでもある。今回はそのことを再確認した。
Q&A『上田がお答えいたします』 健保組合ごとの独自の判断により受領委任契約を解除できるか
Q&A『上田がお答えいたします』 健保組合ごとの独自の判断により受領委任契約を解除できるか
2020.10.23
Q.
一部の健保組合が柔整療養費の受領委任の取り扱いをやめるらしいのですが、そんなことは認められるのでしょうか。私など個別に契約をしているのだから、守られるのではないですか。
A.
受領委任の取り扱いは厚労省保険局長通知により実施されていますが、これは単に行政からの運用指針としての「通知」によるもので、法令ではありません。保険局長が「廃止する」とすれば、それで終わるものです。また、昨年からはあはき療養費でも受領委任が始まり、こちらは保険者の自由・合理的な裁量による参加への選択権が与えられました。 (さらに…)
連載『食養生の物語』89 おうちか、現地か
連載『食養生の物語』89 おうちか、現地か
2020.10.23
外出自粛期間中に、お取り寄せグルメで「おうち時間」を楽しんで、今度は「トラベル」や「イート」のGoToキャンペーンを利用して現地で食したという人もおられるのではないでしょうか。自宅に取り寄せたのと全く同じものであっても、現地で食べれば美味しさが違って感じられますね。ただ、これが長期滞在するとまた変わるし、移り住んでしまえばまた違うでしょう。ましてや、生まれ育った故郷の味となると違って当然です。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』24 やわらか素問
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』24 やわらか素問
2020.10.23
ブログで続けていた黄帝内経素問の意訳童話を最後まで作れました。 (さらに…)
今日の一冊 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと
今日の一冊 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと
2020.10.23
未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと
奥 真也 著
講談社現代新書 990円
2025年、初の本格的認知症薬が誕生。2030年、AI診察が主流になり人類は感染症の脅威から解放される。2035年にはほとんどの癌が治癒可能になり、2040年には神経難病や糖尿病が克服される――。埼玉医科大学総合医療センター客員教授で、創薬・医療機器・医療ビジネスに造詣の深い著者が語る「未来の医療年表」。新型コロナウイルスの流行をはじめとする時事や最新の研究を踏まえ、一つひとつ根拠を持ち展望を示す。フリーアクセス性に代表される、「ガラパゴス」な日本の医療事情の特色も解説。
『医療は国民のために』304 健保組合のための「議連」が自民党に立ち上がった
『医療は国民のために』304 健保組合のための「議連」が自民党に立ち上がった
2020.10.09
先日、自民党内に「国民皆保険を守る国会議員連盟」という名称の議連が8月下旬に設立されていると聞いて、耳を疑った。なんと健保組合を支援する議連だという。8月27日に自民党本部で設立総会が開かれたようで、国会議員のほか、健保連本部・都道府県連合会など健保組合関係者も多数出席したようだ。設立趣意書には「支える側の現役世代の負担に配慮した高齢者医療費の負担構造改革が急務である」と明記されており、健保連議連あるいは健保組合議連と呼べるだろう。そして、会長には東京13区(足立区)を基盤とする鴨下一郎衆議院議員が就任し、「健保組合をしっかりと支えて、現役世代を応援する」と挨拶したという。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』30 『ハリある暮らし』に込めた思い
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』30 『ハリある暮らし』に込めた思い
2020.10.09
とうとう始まりました。KBS京都放送局より10月4日から、毎週日曜日午後10時からのラジオ番組『ハリある暮らし』。私がパーソナリティを務めています。まずは9月9日にちょっとした録音を行い、これをディレクターさんが色んな形の音源に加工してくれました。本収録は、9月23日開始。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』148 栗の季節
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』148 栗の季節
2020.10.09
栗の美味しい季節になりました。栗きんとんや栗ご飯、もう召し上がられたででしょうか。今回は少し趣向を変えて、「食べ物」のお話を。
日本で栽培される栗は野山に自生する柴栗を原種に、ヤツブサグリやタンバグリなど大粒で甘い実をつけるように品種改良されてきています。栗のスイーツといえば、栗きんとん。私は岐阜出身なので、中津川の栗きんとんに子どもの頃から親しみがあります。 (さらに…)