連載『食養生の物語』120 『水分補給のコツ』
2023.05.25
「出張先で入院してね……」と、久しぶりに来院された患者さんから聞いて驚きました。軽い脳梗塞を起こしたものの、大事には至らなかったそうで胸をなでおろしました。退院時には主治医から、水分摂取の大事さとコーヒーやビールでは水分摂取にならないと念入りに説かれたそうです。 (さらに…)
連載『食養生の物語』120 『水分補給のコツ』
連載『食養生の物語』120 『水分補給のコツ』
2023.05.25
「出張先で入院してね……」と、久しぶりに来院された患者さんから聞いて驚きました。軽い脳梗塞を起こしたものの、大事には至らなかったそうで胸をなでおろしました。退院時には主治医から、水分摂取の大事さとコーヒーやビールでは水分摂取にならないと念入りに説かれたそうです。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』55 素問・十七 『脈要精微論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』55 素問・十七 『脈要精微論』
2023.05.25
この篇では、夢と病はつながっていると語られます。 (さらに…)
今日の一冊 「こころ」はどうやって壊れるのか最新「光遺伝学」と人間の脳の物語
今日の一冊 「こころ」はどうやって壊れるのか最新「光遺伝学」と人間の脳の物語
2023.05.25
「こころ」はどうやって壊れるのか最新「光遺伝学」と人間の脳の物語
カール・ダイセロス(著)大田直子(訳)
光文社 2,420円
最愛の人の死に「泣けない」男性、拒食症の女性……人間らしさや本能はどうなったのか?
近年、脳の興奮状態を光により観察・制御する「光遺伝学」はめざましい発展を遂げている。この第一人者で精神科医の著者が、人間の「こころ」に向き合う。
ストーリーは実際の患者のエピソードから、症状の詳細に進み、専門知識による解釈や考察と、鮮明な描写も交えドラマチックに展開する。
精神科医として患者に向かう温かな視点と光遺伝学を含む最新科学により病理の解明、治療の可能性を探るノンフィクション。
『医療は国民のために』366 柔整団体はオンライン請求の導入を 「発想の転換」で捉えていくべきだ
『医療は国民のために』366 柔整団体はオンライン請求の導入を 「発想の転換」で捉えていくべきだ
2023.05.10
柔整療養費が将来、オンライン請求に移行することはこれまで何度も述べてきた。併せて、柔整団体、中でも請求代行団体がオンライン請求に伴い、その役目を終えてしまうという懸念についても何度も言及してきたが、はたしてそんなに簡単に請求代行団体は消滅するのか。当然ながら、今後組織の存続を賭けて生き残り戦術を展開することになるだろう。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』61 第18回日本レーザーリプロダクション学会学術集会 in 愛媛
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』61 第18回日本レーザーリプロダクション学会学術集会 in 愛媛
2023.05.10
3月26日に日本レーザーリプロダクション学会の第18回学術集会が愛媛県松山市でありました。私は受精卵の質と胚移植の着床率の改善を示す「育卵鍼灸」と「着床促進鍼灸」について初めて総括的に解説しました。まずは前者について。直近の集積データでは、患者数155人、総採卵周期770で、鍼灸の介入前後(共に1年間)で受精卵の胚盤胞到達率がどのように変化するのかを発表しました。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』210 対話型AIの臨床現場への影響
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』210 対話型AIの臨床現場への影響
2023.05.10
早いもので、今年も四分の一が過ぎました。皆さんはどんな連休を過ごされましたか。少し前に人工知能の話を書きましたが、今回はこれによる医療の混乱について書こうと思います。 (さらに…)
連載『中国医学情報』218 根治切除胃癌の術後補助化学療法における諸症状に鍼治療―多施設ランダム化比較 ほか
連載『中国医学情報』218 根治切除胃癌の術後補助化学療法における諸症状に鍼治療―多施設ランダム化比較 ほか
2023.05.10
☆根治切除胃癌の術後補助化学療法における諸症状に鍼治療―多施設ランダム化比較
広東省中医病院・常雪松らは、胃癌の根治的手術(R0切除+D2リンパ節郭清)の術後補助化学(薬物)療法での諸症状の緩和に鍼併用が有用と報告(中国鍼灸、2022年11期)。
対象=広東省と江蘇省の7病院の入院患者66例、これをランダムに3群(鍼A・鍼B・対照群)各22例に分けたが、直後に新型コロナなどで8例が脱落し58例で実施。鍼A群:19例(男15例・女4例)、平均55±12歳、TNM病理分類Ⅱ期5例・Ⅲ期14例。鍼B群:20例(男11例・女9例)、平均59±9歳、Ⅱ期6例・Ⅲ期14例。対照群:19例(男10例・女9例)、平均54±12歳、Ⅱ期7例・Ⅲ期12例。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』医科との協調路線のために必要なこと
Q&A『上田がお答えいたします』医科との協調路線のために必要なこと
2023.05.10
Q.
近隣の整形外科とは挨拶も交わさず、もちろん業務提携などできる雰囲気ではありません。医接連携や整接連携と耳にしますが、絵に描いた餅であって実際にはそんな環境など全く無いではありませんか。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』225 風木暴れる
連載『汗とウンコとオシッコと…』225 風木暴れる
2023.05.10
関西では4月半ばに藤の花が咲き、山つつじが開花した。夏日もあり、およそ5月の連休のような現象を目にしたわけだ。ちょうどその時燕も飛来し、はや初夏かと思われたのだが、やはり火運不及の年だ。地熱が上がり切らず寒の戻りがやってきた。 (さらに…)
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第3回 新しく始まる情報医療の中で鍼灸は生き残れるのか?
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第3回 新しく始まる情報医療の中で鍼灸は生き残れるのか?
2023.05.10
鍼灸治療は今まで独自の診察と治療スタイルで進化を遂げてきました。
ものの例えとして、西洋医学は木を一本ずつ確認する「分析の医学」と表現されるのに対して、東洋医学は森を把握する「全体の医学」と表現されることがあります。東洋医学は西洋医学とは視点が異なり、その診察方法も独特です。舌や脈、ツボの反応などで身体の状態を把握すると共に、病態把握においても気血津液のバランスや臓腑の状態などから把握する独自のスタイルを保っています。そのため、診察・診断に関するスキームは、西洋医学と相性が悪く、現代医学の中では治療方法の1つ、言い換えればツールの1つになりつつあります。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 ~鍼灸師×落語家⁉ 笑顔⇒健康!! 患者さんからの要望には全て応えたい~ 京都市南区<岡田高鍼灸治療所annex 美和健康館>
『ちょっと、おじゃまします』 ~鍼灸師×落語家⁉ 笑顔⇒健康!! 患者さんからの要望には全て応えたい~ 京都市南区<岡田高鍼灸治療所annex 美和健康館>
2023.05.10
「笑いは健康の万能薬!」と語るのは京都市の鍼灸院、美和健康館・代表の岡田高先生。同志社大学商学部を卒業後、実家の和菓子屋に就職、30歳で中小企業診断士資格取得を経て、39歳で鍼灸師に、とその経歴はやや異色。鍼灸師としてのこだわりは、「鍼灸治療はフルオーダーメイド、身体が発するサインを逃さない」と語り、患者さんの求めに応じるのはもちろん、発現していない不調を見つけることも鍼灸師としての役目、とその信念を聞かせてくれました。 (さらに…)
今日の一冊 在宅医療のエキスパートが教える 年をとったら食べなさい
今日の一冊 在宅医療のエキスパートが教える 年をとったら食べなさい
2023.05.10
在宅医療のエキスパートが教える 年をとったら食べなさい
佐々木 淳 著
飛鳥新社 1,400円
皆さんは「健康で長生き」を目指し、適度な運動や、カロリー・糖質を制限した食事など、体重が増えないよう日夜、不断の努力をされてきたことだろう。しかし、そうした健康習慣の多くが若年から中高年を対象としたもので、高齢期には効果が薄く、それどころか低栄養やフレイルを招く原因だとしたら?
首都圏で在宅医療クリニックを展開する著者は十分な食事を摂り、「ぽっちゃり」であることが高齢者の死亡リスクを低減すると強調する。最新の医学的データを基に新たな健康常識にアップデート!
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』209 「寄り添う」をもっと深く考えよう
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』209 「寄り添う」をもっと深く考えよう
2023.04.25
東京は、桜も散って気温が上がり、私の一番好きな若葉の季節になりました。まだ夜は冷え込むので、ソファでうたた寝などしないように気をつけましょう。
さて、先日オンラインではなくリアルな学会に出席しました。人の往来が戻り新幹線も隣に他人が座るような混み具合になっていました。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』217 超音波画像を用いた筋の量的評価と質的評価
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』217 超音波画像を用いた筋の量的評価と質的評価
2023.04.25
宮嵜 潤二(筋・骨格画像研究会)
超音波画像は、侵襲なく短時間での身体組織の評価が可能である。また小型化・軽量化から、ポイントオブケア超音波(point-of-care ultrasound:POCUS)として使用される分野や環境も拡大しており、スポーツ分野においても例外ではない。骨格筋の評価については、筋量低下のみでは筋力低下を説明できないことも明らかになっているため、筋の質的評価も重要であり、超音波画像を使用した定量的・定性的評価に関する研究がなされている。本稿では、その概要を述べる。 (さらに…)
連載『食養生の物語』119 『春ごぼうのきんぴら』
連載『食養生の物語』119 『春ごぼうのきんぴら』
2023.04.25
春から初夏に旬を迎える春ごぼう。新ごぼうとも呼ばれ、香りが強く柔らかくてアクが少ないのが特徴です。
食養生では、ごぼうを「一物全体」として丸ごといただきます。近年の研究では、アンチエイジングの味方である抗酸化物質ポリフェノールは皮とその周辺に多いことが分かっています。抗酸化物質の、外敵から身を守り、傷むのを防ぐ働きを考えれば納得です。その点でも、皮を剥いたりアクを抜いたりしない「一物全体」の食べ方は利にかなっているでしょう。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』54 素問・十六 『診要経終論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』54 素問・十六 『診要経終論』
2023.04.25
治療をしようとする者は、まず、心を緊張させます。人に鍼を刺す、とはどういうことなのかをしっかり考えて、真摯な心で、必ず気を引き締めてから、用心深く行います。 (さらに…)
今日の一冊 生き物たちよ、なんでそうなった⁉
今日の一冊 生き物たちよ、なんでそうなった⁉
2023.04.25
生き物たちよ、なんでそうなった⁉
笠間書院 五十嵐杏南 著
京都大学学術出版会 2,420円
クチバシのあるモグラのようなカモノハシ、長すぎる角のイッカク、ゆっくりとしか動けない亀……。「ちょっと君たち、どうしてそうなっちゃったの!?」と言いたくなる摩訶不思議な姿をした生き物が存在する。
近年、進化生態学の研究は新たな時代に突入し、かつての化石と現存する生き物と比較する方法から、遺伝子やRNAなどを分析し多方面のデータを使っての研究が可能になっている。そんな中、「遺伝子のうっかりミス」のような必然と偶然の賜物の彼らに秘められた生存戦略を、謎解き感覚で楽しく解説する。
『医療は国民のために』364 合格率が急落した 第31回柔整師国家試験について考える
『医療は国民のために』364 合格率が急落した 第31回柔整師国家試験について考える
2023.04.10
今年3月に実施された第31回柔整師国家試験の合格率が、衝撃的な数字として大きな話題となっている。「49.6%」と何と50%を下回り、前年より10ポイント以上も下がって過去最低というではないか。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』60 筋トレは大事!
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』60 筋トレは大事!
2023.04.10
もう少しで還暦となる私は、この数年間、筋力の低下を実感しています。サルコペニアという言葉をご存知でしょうか。高齢になり筋力が低下し、生活に支障をきたす状態です。目安は、何かに掴まらないと立てない、すぐに何かにつまづくことなどが黄色信号だそうです。そうでなくても適度な運動は健康の維持に不可欠ですが、筋肉は運動により体中に様々な影響を及ぼしていると分かってきました。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』208 AIの進化は治療方針まで決めてしまう?
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』208 AIの進化は治療方針まで決めてしまう?
2023.04.10
新年度になりました。巷ではAIに仕事を取られるという話題でもちきりです。ChatGPT-4に日本の医師国家試験を解かせてみたら、合格ラインを超えていたという話が出てきました。今年に入って、米国の医師資格試験も合格したという報道もあり、日本の研修医レベルの知識と同等になったと言えるでしょう。 (さらに…)