レポート『「要穴カルタ大会」で学生ら白熱の戦い』 森ノ宮医療学園専門学校、完全優勝
2019.11.10
森ノ宮医療学園専門学校、完全優勝
経穴の学習、積極的かつ意欲的に
10月14日、『2019年度 要穴カルタ大会』が森ノ宮医療大学(大阪市住之江区)で開催され、専門学校6校(森ノ宮医療学園専門学校、明治東洋医学院専門学校、大阪行岡医療専門学校長柄校、関西医療学園専門学校、東洋医療専門学校、京都仏眼鍼灸理療専門学校)、大学1校(森ノ宮医療大学)から学生52人が参加しました。主催は(公社)日本鍼灸師会・大阪府鍼灸師会。協力は(公社)全日本鍼灸マッサージ師会、(公社)全日本鍼灸学会、(公社)東洋療法学校協会。協賛はセイリン(株)、(株)山正、(株)医道の日本社。
平成28年度より、日本鍼灸師会の全国大会において鍼灸師養成校の学生による要穴カルタ大会を実施しており、昨年からは大阪での単独開催となりました。要穴カルタは、五行穴(五兪穴)の60穴を使い、読み札には「手(足)の◯経(経絡名)◯穴(井・榮・兪・経・合)(木・火・土・金・水)」が記されており、取り札には対応する経穴名が記されています。後は普通のカルタと同じルールで、例えば、「手の太陰肺経井木穴」と読み上げられたら「少商」の札を取る、「足の陽明胃経合土穴」ならば「足三里」を取る、というわけです。大会午前中は個人戦が、午後は団体戦(学校対抗戦)が行われました。個人戦は1試合4~6名で対戦のトーナメント方式とし、団体戦は1校3名がそれぞれ1対1で対戦して2勝以上した学校の勝ちで、予選リーグと決勝トーナメントを行いました。要穴カルタは、学生が経穴の学習を積極的かつ意欲的に行えるということで参加校では取り組まれています。各校ともかなりの練習を重ねてきたようで、予選からハイレベルな戦いが繰り広げられました。各試合、終盤戦になると取り札も少なくなり、読み上げる途中で取り札を奪い合うという、映画『ちはやふる』を彷彿とさせるシーンも。団体戦では、負けた学校が勝ち進んだ他校を応援するという一体感が会場を包みました。
結果は次の通り(敬称略)。個人戦▽優勝 堀颯汰(森ノ宮医療学園専門学校 3年)▽準優勝 塩野寿典(同3年)▽3位 大谷亮友(同3年)、学校対抗戦▽優勝 森ノ宮医療学園専門学校A▽準優勝 同B▽3位 大阪行岡医療専門学校長柄校B ▽4位 東洋医療専門学校Bとなり、森ノ宮医療学園専門学校の完全優勝となりました。
要穴カルタを全国の養成校で取り入れていただき、将来的に「要穴カルタ甲子園」を開催するというのも面白いのではないでしょうか。(公益社団法人大阪府鍼灸師会理事・荒木善行)