全日第71回東京大会 シンポジウム「腰痛に対する鍼灸治療の展望」
2022.07.25
NRS変化率、患者満足度に直結
6月上旬に開催した全日本鍼灸学会の第71回東京大会では、『腰痛に対する鍼灸治療の展望』をテーマとしたシンポジウムが開かれた。シンポジストは4人で、宝塚医療大学鍼灸学科の井上基浩氏、日本鍼灸理療専門学校付属鍼灸院の菊池友和氏、筑波技術大学保健学科鍼灸学専攻の近藤宏氏が登壇、埼玉医科大学理学療法学科の赤坂清和氏はリモートで参加した。 (さらに…)
全日第71回東京大会 シンポジウム「腰痛に対する鍼灸治療の展望」
全日第71回東京大会 シンポジウム「腰痛に対する鍼灸治療の展望」
2022.07.25
NRS変化率、患者満足度に直結
6月上旬に開催した全日本鍼灸学会の第71回東京大会では、『腰痛に対する鍼灸治療の展望』をテーマとしたシンポジウムが開かれた。シンポジストは4人で、宝塚医療大学鍼灸学科の井上基浩氏、日本鍼灸理療専門学校付属鍼灸院の菊池友和氏、筑波技術大学保健学科鍼灸学専攻の近藤宏氏が登壇、埼玉医科大学理学療法学科の赤坂清和氏はリモートで参加した。 (さらに…)
全日、2020年度と2021年度の「高木賞」
全日、2020年度と2021年度の「高木賞」
2022.07.22
全日本鍼灸学会は6月4日、会員の優秀な研究業績を讃える「高木賞」の授賞式を第71回学術大会東京大会内で行った。昨年の福岡大会がオンライン開催だったため、2020年度と2021年度を併せて表彰。
2020年度の高木賞奨励賞を受賞したのは、向ありさ氏(東京有明医療大学大学院博士後期課程修了)らで、「企業就労者の身体的・精神的疲労感に対する鍼灸治療と円皮鍼治療の比較-ランダム化比較試験-」が受賞論文として選ばれた。
また、2021年度の高木賞奨励賞は、田中恵氏(市立砺波総合病院 東洋医学科)らの「入院中の切迫早産妊婦に骨盤位の鍼灸治療を行った3症例」と、堀部豪氏ら(埼玉医科大学東洋医学科)の「急性期末梢性顔面神経麻痺に対する鍼治療の症例集積」が受賞した。
【無料レポート】第10回予防鍼灸研究会 灸や指圧、免疫系に効果
【無料レポート】第10回予防鍼灸研究会 灸や指圧、免疫系に効果
2022.07.13
第10回予防鍼灸研究会が6月26日、オンラインで開催された。テーマは『免疫力と健康』。
灸の作用、血清学的検査でも証明
特別講演『灸治療の実際と免疫系への作用』では、三村直巳氏(東京医療専門学校講師)が、原料のモグサや灸術といった基礎知識から症例報告・研究までを発表した。
三村氏は、越石鍼灸院(東京都練馬区)の院長である母の越石まつ江氏が、師に教わり、独自に改良を加えた紫雲膏灸を用い臨床に当たっている。紫雲膏灸とは、紫雲膏を介在させてすえる灸法で、形状の異なる多壮灸と糸状灸の2種類からなる。この紫雲膏灸を用いた症例として、喘息と伝染性単核球症の施術記録を報告。自覚症状に加え、血清学的検査データからも、白血球や肝機能の数値にはっきりと改善が見られたことを示した。
続いて、灸の免疫系への作用に着目。基礎研究により、関節炎を誘発させたマウスと正常なマウスに灸をすえ、発症率、関節炎の程度、血液と組織を比較。結果から、灸が関節炎の発症抑制や症状の改善に効果があると証明した。
また、最近の話題として、温度感受性のTRP(トリップ)チャネルがさまざまな組織に発現し、施灸による温熱刺激を感受すると、自律神経、ホルモン、免疫システムにさまざまな影響を与える可能性を解説した。肥満細胞の脱顆粒とTRPV2チャネルにもふれ、53度の熱刺激や機械刺激により肥満細胞は脱顆粒し、アデノシンやヒスタミンなどを放出するが、特にアデノシンは、感覚神経細胞上のレセプターに作用し鎮痛効果を示すとの報告があると説明。感覚神経の刺激は脊髄などに機能変化を起こすとされ、中枢感作の改善も期待できるため、灸治療や針治療を繰り返し受けることは変化のきっかけになる可能性があると述べた。
最後に松尾芭蕉の「奥の細道」の序章にある「三里に灸すゆるより」という節を引用し「芭蕉も足三里に灸をすえ、痛みをとりながら長旅を全うしたのだと思います」と締めくくった。
コロナ後遺症患者の共通点
金子武良氏(金子指圧治療院)の実技供覧『コロナ後遺症に対するソフト指圧のアプローチ』では、自身が3名のコロナ後遺症患者に施術を行った経験を「患者らは共通して身体全体が冷蔵庫のように冷たく、特に悪い箇所は冷凍庫のように冷たく、皮膚の表面は黒ずんでいた」と話した。2日間に分けた施術により体温を常温に、肌色も元に戻すことができたが、深部の冷えが元に戻るには数年かかる見込みとのこと。
施術を体験した患者役は「体が熱くなり、反応を感じた。体で免疫にも良い影響があるだろうと感じた」と感想を述べた。参加者からも「着衣のシルエットが明らかに変わり、体が立体的になった」などの声が上がった。
その後のディスカッションは、参加者の臨床や研究に基づく興味深い質疑応答が続いた。「熱がキーワードになると感じた」「松尾芭蕉のように、養生法のひとつとしてお灸を一般の人にもっと知ってほしい」などと講義を振り返り、会は幕を閉じた。
「やわらぎ」商標権、無効に
「やわらぎ」商標権、無効に
2022.07.10
特許庁、「独占使用は公益上適当で無い」
昨夏、「やわらぎ」の名称を使用する施術所(やわらぎ治療院等)に対し、商標権の侵害に当たるとして、「やわらぎ」の使用中止や対価を求める警告書が送り付けられた件で、一応の決着がついた。警告を受けた施術者のグループが特許庁に訴えていた異議申立てが、6月16日付で認められた。特許庁が「やわらぎの商標権は無効」と判断したことで、今回の施術所名称をめぐる商標トラブルは解決が図られたといえる。
今回、問題となった商標は「やわらぎ」(商標登録番号6374562号)で、この役務・サービスが属する区分は「第44類」という「医療、美容、介護」関連サービスであり、はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧・柔道整復もその範囲に含まれている。
事の発端は、昨年7月下旬、施術所名称に「やわらぎ」を使う全国の施術所宛てに送り付けられた商標権利者側からの警告書だ。代理人の弁理士を通じて送付され、看板やウェブサイト等での「やわらぎ」の使用中止を求めてきたほか、商標使用代として金銭35万円も要求。しかも、わずか1週間足らずで、どのような対応をするかを回答するよう迫ってもきた。なお、複数の業界関係者によると、この商標権利者は同業者でもある柔整師で、他にも治療に関連する用語をいくつか商標登録している。
警告書が届いた当初は、商標登録というその専門性の高さから泣き寝入りしてしまう施術者も出かねない状況にあったが、事の重大さを認識した業界関係者がSNSを通じて情報を呼びかけたり、一部の施術者団体も対応に乗り出したりと当事者を含む施術者間で連携が生まれた。その後、昨年9月下旬には、東京都墨田区でやわらぎ接骨院を運営する相澤明敏氏を代表とする計21名からなる「やわらぎの会」などの二つのグループが、特許庁に対して無効審判請求を提起した。
「やわらぎの会」は主張書面の中で、「鍼灸、あん摩マッサージ、柔整だけでなく、整形外科などの隣接領域でも、『やわらぎ(和らぎ)』という語は普通に使用され、商標としての識別力はないと考えるのが合理的だ」や「接骨院、鍼灸院などの名称にこの言葉を用いる者は、少なくとも日本全国171施設に及ぶ」、「独占不適応な言葉と評価すべきことは明らかである」といった点を強調し、無効を求めた。
審理は、商標権利者側から何ら答弁がないまま6月1日に終結。特許庁は6月16日付で商標法3条1項6号(識別力を欠く商標)に該当するとして、「やわらぎ」の商標登録を無効とすべきと審決した。
記者の視点
業界自らが「再発防止」に向けて対策を
今回の特許庁が下した「無効」の判断を「おかしい」と言う人などおそらくいないだろう。ただ、「やわらぎの会」が異議申し立てで追及したのは、商標権の取り消しだけではない。商標を出願した経緯にも深く疑念を示し、商標法第4条第1項第7号(公序良俗違反)に該当している点も併せて判断を求めていた。つまり、金銭を要求した警告書を送ることを見越して商標権が取得されたのでは、と指摘したのだ。これについては、特許庁が証拠不十分として採用しなかったため、「悪事」への抑止効果が薄れたのは残念だが、今後は特許庁に頼るのではなく、業界全体で「再発防止」に向けて周知徹底等の対策を考えていくべきだ。(編集局・倉和行)
全日 第71回学術大会 「現代医療における鍼灸」テーマに
全日 第71回学術大会 「現代医療における鍼灸」テーマに
2022.07.10
日々の研究と臨床の継続を大切に
公益社団法人全日本鍼灸学会(若山育郎会長、全日)の第71回学術大会が6月3日からの3日間、東京有明医療大学と有明ガーデンコンファレンスセンター(ともに東京都江東区)で開かれた。3年ぶりの対面開催となった。
同大学保健医療学部鍼灸学科教授の坂井友実氏が、『現代医療における鍼灸の役割―頸部神経根症を中心として』と題して会頭講演を行った。頸椎症の病型と障害域を踏まえた上で、41例の鍼灸治療例を報告。鍼灸の強みとして、病変部近傍への組織選択的なアプローチができる点や、現代医学的な治療と併用できる点などを改めて強調した。 (さらに…)
日鍼会 リスクマネジメント研修会 プロ野球選手の折鍼事故受けて
日鍼会 リスクマネジメント研修会 プロ野球選手の折鍼事故受けて
2022.07.10
「対応は概ね冷静」と事故を総括
日本鍼灸師会(日鍼会)の危機管理委員会が『リスクマネジメント研修会』を5月24日、オンラインで無料開催した。3月に、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの投手が鍼治療を受けた際に発生した折鍼事故を受けたもの。事故を巡っては4月27日、日鍼会を含む5団体で構成される鍼灸医療安全性連絡協議会から「折鍼に対する注意喚起と予防策」の共同声明が発表されている。 (さらに…)
あはき療養費 1円未満「レセ請求額は切り捨て」 厚労省が令和4年度改定伴う追加Q&Aを
あはき療養費 1円未満「レセ請求額は切り捨て」 厚労省が令和4年度改定伴う追加Q&Aを
2022.07.10
6月からのあはき療養費令和4年度料金改定に伴い、今回から生じている「1円未満の端数処理」について、厚労省が新たに疑義解釈(Q&A)を示した。6月29日付の事務連絡として発出され、療養費支給申請書(レセプト)の「施術内容欄」内の「請求額」欄は、1円未満の端数があるときは、金額を切り捨てて計算することとなった。
5月末に厚労省より出された料金改定に関連する事務連絡では、患者から受ける一部負担金の計算方法(1円未満は四捨五入)しか示されず、レセプトでの金額の取扱いが明確にされなかったことから、施術者団体やレセコン業者が対応に苦慮する状況にあった。その後、業界側からの要請もあり、今回追加でQ&Aが示された。 (さらに…)
「やわらぎ」の商標登録、特許庁が無効に
「やわらぎ」の商標登録、特許庁が無効に
2022.06.24
施術所名称に使う「やわらぎ」の用語をめぐって商標権が問題となっていた件で、特許庁が「無効」と判断したことが分かった。
本件は、昨夏ごろに全国の「やわらぎ」という名称を使う施術所に対し、商標権を侵害されたとして、その使用中止を求める警告書が送り付けられたことを受け、当該施術所を運営する施術者らが商標登録の無効を申請していた。
今回の審決を受け、無効申請を行った関係者から「今はとにかくほっとしている」という声が聞かれた。
詳細は弊紙7月10日号以降でお伝えします。
病鍼連携連絡協議会 第13回戦略的卒後研修 排尿障害、鍼灸で改善
病鍼連携連絡協議会 第13回戦略的卒後研修 排尿障害、鍼灸で改善
2022.06.24
中髎穴刺鍼、特に蓄尿障害に有効
病鍼連携連絡協議会の第13回戦略的卒後研修が5月28日、排尿障害をテーマにオンラインで開催された。講師は九州保健福祉大学社会福祉学部スポーツ健康福祉学科講師の冨田賢一氏。
排尿に関する症状は「尿を膀胱に溜められない」蓄尿症状、「出すのに苦労する」排尿症状、「出した後の不快感」排尿後症状に分類されると説明。疫学的研究によれば症状者の推定実数は、夜間頻尿が約4,400万人、昼間頻尿が約3,200万人に及ぶほか、尿勢低下(約1,700万人)、残尿(約1,100万人)などが続き、最も数が多いのは蓄尿症状だとした。 (さらに…)
杉山和一、生誕410年記念誌 記念像建立の一環として発刊
杉山和一、生誕410年記念誌 記念像建立の一環として発刊
2022.06.24
管鍼法の創始者である杉山和一の『生誕四一〇年記念誌』が今春発刊された。発行したのは、杉山和一検校生誕410年記念像建立委員会(倉塚充夫実行委員長)で、記念像建立プロジェクトの一環として記念誌を作成した。 (さらに…)
2020年度自賠責における柔整施術費 施術費・件数ともに15%強減少
2020年度自賠責における柔整施術費 施術費・件数ともに15%強減少
2022.06.24
コロナ禍の外出自粛、大きく影響か
2020年度の自賠責保険における柔整施術費は約508億円で前年度より約92億円減少した。損害保険会社で構成される損害保険料率算出機構が毎年春に発行する『自動車保険の概況』で発表。施術件数は18万3,065件で3万7,215件減少した。いずれも、2016年度から続く減少傾向の中でも最大の減少幅だが、コロナ禍による外出自粛で交通量及び交通事故件数が抑えられたことの影響も大きいと思われる。
平均施術費は27万7,281円で5,045円増加。医療費全体の施設別割合(総医療費約2,916億円)では、柔道整復が17.4%、医療機関が82.1%(約2,395億円)、歯科とあはきを含む「その他」が0.5%(約14億円)。下記に過去8年の施術費等の推移を掲載する。 (さらに…)
あはき師が「リハビリ栄養指導士」の要件資格に
あはき師が「リハビリ栄養指導士」の要件資格に
2022.06.17
日本リハビリテーション栄養学会(藤原大理事長)が実施している認定制度「リハビリテーション栄養指導士」(リハ栄養指導士)の要件資格に、鍼灸マッサージ師が今後加えられることが分かった。
リハ栄養指導士制度とは、同学会が2019年から、リハビリテーション栄養の対象患者を支援する医療従事者を養成することを目的に開始し、専門家として一定水準以上の実力を有し、医療現場で活躍しうる者をリハ栄養指導士として認定するもの(症例レポート等の審査有)。
今回、鍼灸師が対象職種に加えられたのは、病鍼連携連絡協議会(長谷川尚哉世話人代表)のweb講義に同学会理事の吉村芳弘氏が講師に招かれたがきっかけだった。講演の折、「我々鍼灸マッサージ師にもぜひ門戸を開いてください」と強く要望を伝えたといい、その結果、先日開かれた同学会理事会で承認されたという。
長谷川氏は、「最近では日本顔面神経学会の認定顔面神経麻痺リハビリテーション指導士の講習会受講が粕谷大智先生のご尽力で鍼灸師もかなうようになっていて、リハ栄養指導士もあはき師として非常に有用なものになるだろう」と話している。
令和4年度療養費改定 柔整は明細書発行義務の加算など
令和4年度療養費改定 柔整は明細書発行義務の加算など
2022.06.10
改定率0.13%で、柔整・あはきともに実施
柔整・あはき療養費の「令和4年度料金改定」の内容が決まった。厚労省が5月末に関係通知等を発出し、一部を除いて6月1日から適用される。改定率はいずれも0.13%だった。(3面に疑義解釈Q&A)
柔整では、3月末時点で実施が決まっていた「患者ごとの償還払いへの変更」に加え、往療料の距離加算の減額と明細書発行体制加算の新設が決定した。往療では、距離が4km超の場合、150円引き下げられて2,550円となった。
明細書発行体制加算は、施術内容の透明化や患者への情報提供を推進するとともに、業界の健全な発展を図る観点から今回創設された。料金は13円で、患者から一部負担金を受ける際に無償で明細書を発行した場合に算定できるが、同月内において算定は1回のみ。
また同加算は、施術所が「明細書を無償発行できる体制」である点を評価して支給するものと位置付けており、①明細書発行機能のあるレセコンを使用、②常勤職員3人以上、の2点を満たした施術所である旨を、あらかじめ地方厚生(支)局長に届け出ることが必要となる。併せて、施術所内に無償で明細書発行を行う旨の掲示をすることも条件としている。 (さらに…)
福島県鍼灸師会主催 鈴木雅雄氏、教授就任記念講演
福島県鍼灸師会主催 鈴木雅雄氏、教授就任記念講演
2022.06.10
鍼灸研修プログラム、地域医療の中で
鍼灸師の鈴木雅雄氏が福島県立医科大学会津医療センター付属研究所の教授に就任したことを受け、一般社団法人福島県鍼灸師会主催の記念講演が4月24日、開催された。郡山市民プラザ(福島県郡山市)とオンラインのハイブリッド開催で、参加費無料の県民公開講座。
鈴木氏は、世界的医学系臨床雑誌『JAMA Internal Medicine』に平成24年5月、掲載されたCOPD患者の労作時呼吸困難への鍼治療の有効性を示す論文で、研究チームに参加していたことで知られる。平成25年からは同センターの准教授に就いていた。 (さらに…)
厚労省、令和4年度料金改定の疑義解釈資料(Q&A)も併せて発出
厚労省、令和4年度料金改定の疑義解釈資料(Q&A)も併せて発出
2022.06.10
柔整・あはき療養費令和4年度料金改定について、厚労省は5月末付の関係通知と併せて、疑義解釈資料(Q&A)も発出している。主な内容を以下で掲載する。あはきは、過去のQ&A(平成30年12月27日事務連絡)を改正する形をとっているため、下線部分が変更箇所となる。
●柔整療養費
【明細書発行体制加算関係】
問1
明細書発行機能が付与されているレセプトコンピュータを使用している施術所であって、常勤職員が3人以上である施術所においては、正当な理由がない限り、明細書を無償で交付することとされたが、「常勤職員」とは、どのような者を指すのか。
答
「常勤職員」とは、原則として各施術所で作成する就業規則において定められた勤務時間※の全てを勤務する者を指すものである。なお、柔道整復師に限らず、事務職員等も含むものである。
※就業規則を作成していない場合は、各施術所の一般的な労働者の労働契約における勤務時間
問2
明細書発行機能が付与されているレセプトコンピュータを使用している施術所であって、常勤職員が3人以上である施術所においては、正当な理由がない限り、明細書を無償で交付することとされたが、「正当な理由」とは何か。 (さらに…)
鍼灸学会Tokyo第1回 学術研修会 パーキンソン病の鍼灸臨床テーマに
鍼灸学会Tokyo第1回 学術研修会 パーキンソン病の鍼灸臨床テーマに
2022.06.10
鍼灸と、姿勢・歩行・発声で
鍼灸学会Tokyo令和4年度第1回学術研修会が4月17日、オンラインで開催された。
「パーキンソン病の鍼灸臨床」と題して、金井正博氏(公益社団法人全日本鍼灸学会参与、木更津杏林堂院長)が講演した。中脳の黒質と呼ばれる場所にあるドパミン神経細胞の変性を主体とする進行性変成疾患であるパーキンソン病(PD)は、症状を緩和するには薬物療法が一般的であるが、薬を飲み続けても症状は進み、副作用のリスクが高くなるとされている。 (さらに…)
【速報】令和4年度の療養費料金改定、通知される
【速報】令和4年度の療養費料金改定、通知される
2022.06.01
厚労省が5月31日までに、柔整・あはき療養費の令和4年度料金改定の通知等を発出し、ホームページで公表した。改定内容は、5月6日の両療養費検討専門委員会で合意された内容通り。
ただ、あはき療養費で「1円未満の金額は、四捨五入とすること」といった点が示されており、柔整療養費での1円未満の算定方法と異なるなど注意が必要だ。
料金改定の詳細は、弊紙次号(令和4年6月10日号)でお伝えします。
厚労省ホームページ「療養費の改定等について」
あはき療養費第25回専門委員会 マッサージ料金包括化、実施見送りに
あはき療養費第25回専門委員会 マッサージ料金包括化、実施見送りに
2022.05.25
業界と保険者で意見まとまらず、「往療料一本化」も
5月6日、第25回あはき療養費検討専門委員会がオンラインで開催された。令和4年度の料金改定議論が大詰めを迎える中、2月と3月の直近2回の会議で論点として議論を交わしてきた「マッサージ料金の包括化」「往療料の距離加算の廃止」「特別地域加算の創設」は全て実施が見送られることになった。代わりに厚労省より新たな料金改定案が示された。
当日の冒頭、厚労省から「令和4年度料金改定に向けて (さらに…)
日東医の第47回学術大会 世界の鍼灸有害事象レビュー
日東医の第47回学術大会 世界の鍼灸有害事象レビュー
2022.05.25
「胸・背の置鍼中にタオルや毛布掛けない」など
日本東洋医学系物理療法学会(日東医)の第47回学術大会が3月5日、6日、オンラインで開催された。
特別講演『あはき臨床の安全管理と感染対策』では、東京有明医療大学保健医療学部の菅原正秋氏が登壇した。令和3年9月、BMJ(British Medical Journal、イギリス医師会雑誌)に発表された『鍼治療に関連した有害事象についてのシステマテックレビュー&メタアナリシス』を紹介。 (さらに…)
令和4年 春の叙勲・褒章
令和4年 春の叙勲・褒章
2022.05.25
あはき・柔整業界からの令和4年春の叙勲・褒章は以下の5名。(敬称略・順不同) (さらに…)