「鍼灸相談外来」、産婦人科に開設
2019.07.25
患者が希望すれば治療へ、京都の鍼灸院
不妊症・性機能への鍼灸治療の有効性に関する研究に取り組んでいる伊佐治景悠氏が院長を務めるSR鍼灸烏丸(京都市中京区)がこのほど、高度生殖医療を提供するクリニックと業務提携を開始した。
提携先はIDAクリニック産婦人科(京都市山科区)で、「鍼灸相談外来」を週1回開設。卵子や精子、子宮内環境に対する鍼灸治療の効果を説明し、患者が希望すれば、SR鍼灸烏丸で治療を行う。外来では鍼灸治療をせずに相談を受け付けるのみで、伊佐治氏は「まず顔が見える関係を築いて、鍼灸治療のハードルを下げたい」との狙いを明かす。伊佐治氏が開業当初、同クリニックへあいさつに訪れた際に、日本アンドロロジー学会での研究発表などの経歴に興味を持ってもらえ、今回の提携につながったという。「ドクターとも患者さんとも距離が近い、アットホームなクリニック」で、カンファレンスや製薬会社による新薬の勉強会にも参加させてもらえ、「私自身の知識のアップデートにもなっている」と伊佐治氏は話している。