今日の一冊 屈辱の数学史

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投稿日:2024.05.10

今日の一冊

屈辱の数学史
マット・パーカー 著 / 夏目大 訳
山と渓谷社 3,190円

 人類は根本的に数学が苦手だと数学者でコメディアンの筆者は語る。例えば「一億と十億の差と千億と一兆の差にどれほどの隔たりがあるか」を考えると、ボンヤリとどちらも10倍と考えてしまう。そのくらい人類の数学的思考はユルい。

 しかし、現代社会の多くはその裏で数学に支えられている。それは、思わぬミスを犯すリスクがそこかしこにあるということ。本書は、そうした小さな原因から波及した甚大な結果について紹介する。

 「そうはならんやろ」とつい言ってしまうが、実際にそうなったのだから困ったものだ。

今日の一冊

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