エクスナレッジから新刊 足が速くなる解剖図鑑
2024.11.21
投稿日:2021.04.09
3月後半、中学校と小学校の入学式ではなく、卒業式に桜が咲いた。筆者が生きている間では初めての経験だ。しかも3月末に、燕が飛来して、新緑の芽が街路樹に噴き出している……。場所によってはライトパープルの山つつじも咲きかけてる。例年なら4月末から5月の連休に見られる初夏の到来だ。その結果、季節の循りが早すぎて想定外のところに患者の身体に痛みが走るに至っている。
古典の記載にある夏の脉の浮大の脉が現れている人はまだ治しやすいが、脉が寸関尺の一寸九分に満たない人で、沈んでいる人が治しにくい。身体はこのような時、粘膜層を充血させて食欲を上げ、食べることで血圧を上げて、発汗を促しホメオスタシスの維持に向く人が多く、砂糖の甘味や炭酸を摂取することでこれを促している。
本当にやりにくい季節ではある。
2カ月前に、80代前半でやせ型の酒飲み、甘いものもよく食べる二刀流の人が来院していた。
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