連載『柔道整復と超音波画像観察装置』245 骨化性筋炎

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投稿日:2025.08.21

連載柔道整復

竹本晋史(筋・骨格画像研究会)

 筋の中に高エコー像が点在していたことから骨化性筋炎の初期段階が疑われる症例を紹介する。

 40歳男性。一カ月前、柔道で払い腰をした時に、軸足の下腿部を蹴られたような感覚があり、同時に「パチン!」とした音も聞こえたという。本人は下腿下部だったためにアキレス腱を切ったと思ったようだ。受傷直後より疼痛のため荷重不可、跛行を呈していたが、無荷重での足関節底背屈は可能であった。その他の症状は、腓腹筋内側部筋腱移行部の腫脹と圧痛が著明だった。アイシング後、バンテージで圧迫固定。皮下出血班は3日後に内果周辺、4日後には外果周辺に現れた。4日後から疼痛が軽減したため就寝時のバンテージは中止し、日中だけバンテージを巻く。2週間後、疼痛は軽快し、正常歩行が可能になったのでバンテージを外す。その後、浮腫としこり、圧痛あり。4週間後、浮腫としこりが残存、圧痛は消失。浮腫としこりが気になり、受診【下の画像は受診時】

【受診時】患側は左

 受診時も浮腫としこりが確認できたため、

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