連載『中国医学情報』244 難治性の顔面神経麻痺の鍼治療 ほか

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投稿日:2025.07.05

連載あはき

☆難治性の顔面神経麻痺の鍼治療―教科書鍼法と「陽性筋結点」刺鍼法併用を比較

 黒竜江中医薬大学・李郝婧らは、難治性の末梢性顔面神経麻痺患者で、常軌鍼法とそれに「陽性筋結点」刺鍼法を併用したものを比較(鍼灸臨床雑誌、2024年6期)。

 対象=64例(男28例・女36例)、House-Brackmann(H-B)法の重症度:Ⅱ(軽度)5例・Ⅲ(中等度)24例・Ⅳ(やや高度)24例・Ⅴ(高度)9例・Ⅵ(完全麻痺)2例。これをランダムに常軌群・併用群各32例に分けた。常軌群:46.56±14.44歳・罹患期間3.25±1.69カ月、併用群:53.31±16.14歳・罹患期間3.56±1.93カ月。

 治療法=毎週5回、計30回。

<常軌鍼法>『針灸治療学』(十三五教材)による。
①取穴―患側の陽白・四白・顴髎・地倉・頬車、左右の風池・合谷、頭頂の百会
②操作―0.25×25mmの毫鍼で刺鍼し平補平瀉手法、置鍼30分間

<陽性筋結点刺鍼法>
①陽性筋結点―仰臥位にし、患者の罹患部と同側の拇指腹で、地倉穴・目の周囲・水溝穴などから筋の走行方向になで・圧し・弾き両側を比較し、

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