連載『中国医学情報』234 超音波画像利用のアレルギー疾患への新鍼法「刺脈術」 ほか

  • TOP
  • 連載『中国医学情報』234 超音波画像利用のアレルギー疾患への新鍼法「刺脈術」 ほか

投稿日:2024.09.20

あはき連載
☆超音波画像利用のアレルギー疾患への新鍼法「刺脈術」

 北京の解放軍総病院・黄宗躍らは、同院の関玲教授による血管刺法「刺脈術」を紹介(鍼灸臨床雑誌、2023年10期)。

 理論仮説=アレルギー疾患の症状は多様だが、多くは「気血不足/不和」の病因が存在。古典の「刺動脈」での「動脈」は、動脈の拍動点と符合しており、動脈への刺法と推測できる。関教授は、超音波画像装置を利用し、血海穴と足三里穴で動脈付近への鍼で、拍動の増強を確認。このことから、穴下の動脈が2穴の「補気調血」の要所で、刺脈術は交感神経を刺激しアレルギー疾患を寛解できる。

 操作=超音波で刺鍼部位の血管の状況を観察。刺鍼後、鍼尖が血管壁や筋膜に到達したら可とし、血管腔への刺入を避ける。そこで提挿法を主として行う。画像で拍動の変化を確認後抜く。刺鍼は毎回1~2分以内。

<治療例1>アレルギー性鼻炎、男・45歳

 初診:2021年11月12日。
 主訴:鼻の痒み、鼻水とくしゃみが1年余り、最近1カ月悪化。
 現病歴:20年に感冒から発症。病院でアレルギー性鼻炎と診断、薬物治療で寛解したが、再発し反復。

こちらは有料記事です。デジタル版に登録すると続きをお読みいただけます。

あはき連載

この記事をシェアする

広告 ×

【入会金0円 シンプルな料金体系】 全国4,000名の柔道整復師に選ばれる日本最大の団体! 40年の歴史を誇る厚労省認可団体全国柔整鍼灸協同組合は、整骨院の経営全体を徹底サポート!

全国柔整鍼灸協同組合OPEN