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連載

連載『中国医学情報』208 腰痛に円皮鍼と「恢刺」法併用治療―ガイドラインとのランダム化比較ほか

投稿日:2022年7月10日

今回の内容
・腰痛に円皮鍼と「恢刺」法併用治療―ガイドラインとのランダム化比較(鍼灸臨床雑誌、2022年1期)
・遷延性植物状態(PVS)患者の栄養状態に対する水溝穴刺鍼併用の影響―常規治療とランダム化比較(鍼灸臨床雑誌、2021年11期)

☆腰痛に円皮鍼と「恢刺」法併用治療―ガイドラインとのランダム化比較

 北京中医薬大学・邢龍飛らは、筋筋膜性腰痛(原文「腰肌労損」)患者に対する円皮鍼と「恢刺(かいし)」法併用治療の効果を、学会の鍼治療ガイドラインと比較した(鍼灸臨床雑誌、2022年1期)。
 対象=同大第三付属病院リハビリ科の60例。全員「腎虚型」(腰下肢がだるくて痛い、温めたり揉まれるのを好む、運動で悪化するが休息すると軽くなる、再発しやすいなど)。これをランダムに併用群・対照群(ガイドライン治療)各30例に分けた。脱落者などがあり、最終的に併用群27例(男16例・女11例)・対照群25例(男15例・女10例)。平均年齢:併用群50.30±8.51歳、対照群51.44±7.76歳。平均罹患期間:併用群9.32±4.54カ月、対照群9.98±5.09カ月。
 治療法=2日1回、毎週3回、連続4週間。
<ガイドライン>中国針灸学会『循証針灸臨床実践指南:腰痛』(2014年、「循証」はエビデンスに基づく意)。①取穴―腎兪(左右)・大腸兪(左右)・阿是穴(腰筋の緊張部位・圧痛点・索状物・しこり)・L1~5夾脊穴・命門・関元・太渓(左右)・復溜(左右)。②操作―0.30×50mmの鍼で、腎兪・大腸兪にはやや内向き斜刺か直刺13~25mm、しびれ腫れぼったい感じをさせる。その他の穴は、平補平瀉法、ゆっくり一様に提挿捻転し得気させる。置鍼30分間。
<併用群>①取穴―同上。②操作―同上の鍼で直刺、得気後に小幅の捻転補法、その後皮下まで抜き上げ筋束あるいはしこり方向に沿って前後方向に提挿捻転(すなわち「恢刺」法)でだるくしびれ腫れぼったい感じをさせる。置鍼はしない。その後、腎兪(左右)・大腸兪(左右)・命門・関元・太渓(左右)・復溜(左右)に0.22×2.0mmの円皮鍼を刺入、施術部位を2~3回按圧し24時間置鍼(かゆみや脹れが出現したら患者に取らせる)。

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