エクスナレッジから新刊 足が速くなる解剖図鑑
2024.11.21
投稿日:2022.08.10
今回の内容
・腰痛に頭鍼・マッケンジー法併用治療―教科書の鍼治療法とのランダム化比較(中国鍼灸、2022年5期)
・変形性膝関節症に温灸・運動療法併用治療―温灸単独とのランダム化比較(上海鍼灸雑誌、2022年2期)
黒竜江中医薬大学・孫明媚らは、非特異的腰痛症患者に対する頭鍼・マッケンジー法併用治療の効果を、教科書の鍼治療法と比較(中国鍼灸、2022年5期)。
対象=同大付属第二病院鍼灸二科の外来患者64例。これをランダムに併用群・対照群(教科書治療)各32例に分けた。脱落者各2例あり、最終的に併用群30例(男16例・女14例)・対照群30例(男15例・女15例)。平均年齢:併用群45±10歳、対照群47±9歳。平均罹患期間:併用群11.0±2.8カ月、対照群10.2±2.2カ月。
治療法=毎日1回、連続6日後休み1日、合計14日間。
<教科書>『針灸治療学』(高樹中ら、2016年)①取穴―L1~3夾脊穴・阿是穴(局部疼痛反応点、1穴)・腎兪・大腸兪・腰陽関・委中。②操作―0.30×40mmの鍼で直刺30mm、提挿捻転瀉法で得気後、置鍼40分間。
<併用治療>①取穴―健側足運感区(頭部前後正中線中点の左右各1cmで、後ろ向きに正中線に平行に引いた3cmの長さの直線)、患側攅竹・瞳子髎。②操作―0.30×40mmの鍼で、足運感区は後ろ向きに、攅竹は鼻先方向に、瞳子髎は太陽穴方向に、いずれも水平刺15~20mm。手法は、足運感区で捻転瀉法(捻転幅180°で200回/分)3分間、攅竹・瞳子髎でも捻転瀉法(得気を限度)、置鍼40分間。置鍼中に以下の「マッケンジー法」(注)。③腹臥位―腹臥位で顔面は片側に向け、上肢は体の両側に自然に置き、体をリラックスし3分間維持。④腹臥位伸展―両手を体幹上部両側後ろに置き、両上肢を真直にして上半身を起こし、骨盤と下肢をベッド面に着けてそのまま10秒間維持し、肘を曲げて元の姿勢になる。反復5~10回を1セット(患者の体力と疼痛程度による)、休息10分間、合計3セット。⑤仰臥位屈曲―仰臥位でリラックスし、両股膝関節を屈曲させ胸部にて両手で抱え5分間維持。
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