連載『先人に学ぶ柔道整復』二十五 二宮彦可(後編)

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投稿日:2021.01.25

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 『正骨範』は後世にどのような影響を与えたのか――二宮彦可を取り上げてきたシリーズ最終回は、彼の没後を見てみたいと思います。

 彦可には、安藤督(二宮督)という門下生がいました。督は彦可の養子となって二宮家を継ぎ、『正骨原』という画軸を著しました。現在、長崎大学に所収されているものは、督から肥前大村藩の藩医待山道生に与えられたもので、「吉原翁創意」と頭書されていて、吉原杏蔭斎元棟の手法の系統を引くことを示しています。『正骨範』に収載されている「正骨手技」のうち、探珠2図、熊顧、靡風、燕尾、螺旋、車転、円旋、騎竜、弄玉、鴿尾、游魚、鶴跨、尺蠖、躍魚、鸞翔の各1図、計16図が描かれていて、右香斎という画家の手によって描かれた、文政・天保年間(1818-1844年)の筆と推定されています。

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