黒澤一弘先生

『ちょっと、おじゃまします』 あマ指師×解剖学の「かずひろsensei」。指圧は世界的ブームを起こす!  神奈川県相模原市<紡指圧治療室>

インタビュー学術・教育連載


 あん摩マッサージ指圧師として治療室を営みながら、e-ラーニングを中心に解剖学の講師として活動しているのは黒澤一弘先生。旅を通し、指圧や東洋の伝統医療が海外では日本以上に評価され、治療家は憧れの職業となっていると実感しました。指圧のホリスティックな魅力は、ヨガや禅のように世界的ブームとなり日本に逆輸入される可能性を秘めていると考え、教育や発信に力を注いでいます。
 かつては科学や生物を大学で学び、MR(医薬情報担当者)として活動していた黒澤先生。その後、旅好きが高じバックパッカーとしてアジアを周遊し、中国の寺院に住み込み太極拳の修行を行ったり、タイのマッサージ教室に住み込みタイ式マッサージを学んだりと様々な伝統医療を体験します。そんなころ、友人にケアを行い喜んでくれた時に「これがやりたかったんだ!」とビビッと衝撃が。さらに旅先で出会った海外の指圧師から「指圧をやるなら浪越流が向いている」と言われたそう。情報収集をしてみたところその特徴が腑に落ち、養成校入学を決意したといいます。
 教員養成科でも学び、9年間専任教員として解剖学と指圧実技を担当し、2019年に独立。紡指圧治療室を開業しました。
 黒澤先生の治療は、解剖生物学を基本に「いたわりや思いやりの心」で心身両面からアプローチを行う浪越指圧が根本。そこに鈴木林三氏の指圧技術と太極拳の身体操作の連動を応用した「押圧法」を組み合わせ、圧を繊細にコントロールしながら全身を調整します。
 指圧と温度の関係も重視し、専用の温熱瓦による冷え取りもほとんどの患者に行うそう。温めたセラミック瓦による遠赤外線と湿熱は、結合組織の柔軟性を高め指圧を効果的に行えます。じんわり温もる心地よさは、緊張をほどき人の手が与える安心感の向上にも寄与。心身ともに相乗効果が期待できます。
 患者の多くは痛みの相談で7割くらいが女性、50代以上が多くなっています。同業者もしばしば訪れます。
コロナ禍をきっかけにe-ラーニングの解剖学講師「かずひろsensei」に
 黒澤先生は国試対策『解剖学e-ラーニング』の講師「かずひろsensei」としても活動中。教員経験を生かし、鍼灸学生や医学生に解剖学を教えています。
 きっかけは (さらに…)

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2026年3月20日号

「第7回からだケアEXPO東京’26 健康施術産業展」、院運営を最適化する機器・サービス出展

商品紹介

 健康施術分野の商談型展示会『第7回からだケアEXPO東京’26 健康施術産業展』が2月25日から3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された。主催はブティックス株式会社(東京都港区、新村祐三代表取締役社⻑)。
 会期中は、接骨院・鍼灸マッサージ院向けの健康機器や設備備品、院内DX化サービスなどを提供する企業が多数出展したほか、健康・施術関連の専門セミナーも用意された。3日間の来場者数は「介護」をテーマとした併催展を含めて延べ1万3,601人に上った。
骨盤底筋マシン、次世代予約決済システム、訪問用EVバイクなど
 株式会社コンフォートジャパン(横浜市西区)は、骨盤底筋トレーニングマシン『ルネチェア』を出展した。
 服を着たまま座るだけで、HI-EMT(高密度焦点式電磁波)による筋収縮を引き起こし (さらに…)

YouTube動画で「あはき師・柔整師のこと知って!」、厚労省作成

あはき柔道整復ほか

国民向けの「あはき師・柔整師紹介」特設サイトを開設
 厚労省が3月6日、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔整師が国家資格であることを紹介する特設サイトを開設した。『知ってほしい国家資格のハナシ』とのタイトルを前面に押し出し、あはき師と柔整師がどのような資格であるのかを動画を用いて分かりやすく伝えている。
 特設サイトに並ぶ紹介動画のナビゲート役には、女優・モデルの岡崎紗絵さんを起用。「あはき師/柔道整復師って何?」「あはき師/柔道整復師の施術はどこで受けられるの?」「あはき/柔道整復の施術は誰でもできるの?」など、それぞれ5種類の動画が用意されており、クリックすると、動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」に移り、誰でも視聴可能だ。全て15秒~30秒程度の内容で、コンパクトにあはき師・柔整師のことがまとめられている。
 厚労省医政局は、国民に向けてあはき師と柔整師が国家資格であることを知ってもらうことがまずもっての目的だとし、あはき師と柔整師にも「ぜひ一度ご覧いただきたい」と話した。
 
 知ってほしい国家資格のハナシ │ 厚生労働省
 
 

第36回あはき療養費検討専門委員会、「訪問施術料の見直し」に発言集中

あはき療養費・保険ほか

「行き過ぎた訪問ビジネス」の現状が伝えられ、是正へ
 令和8年度料金改定に向けた話し合いを進めている『第36回あはき療養費検討専門委員会』が3月4日、都内で開催された。2度目の改定議論となった今回は、2年前の前回改定時に導入された「訪問施術料」の見直しについて発言が集中し、「行き過ぎた訪問ビジネスへの対策」を強化していくことが確認された。
 厚労省は訪問鍼灸マッサージビジネスに対し、問題視する点として「患者が入居している施設と、施術所の経営が一体」であることを指摘し、具体例として (さらに…)

第33回柔整療養費検討専門委員会、「物価高対応」「明細書の仕組み」巡って主張ぶつかる

療養費・保険柔道整復ほか

厚労省が実態調査報告、令和6年度の損益額・療養費収益が減少し「整骨院運営のリアルな現状を表している」
 2月27日、『第33回柔道整復療養費検討専門委員会』が都内で開催され、「令和8年度料金改定」に向けた2度目の議論が行われた。検討項目の中でも「物価高騰等への対応」、「明細書交付に係る仕組みの見直し」、「部位転がしに対する対策」に関して、柔整側と保険者側から多くの意見が上がり、議論を深めた。ただ、双方の認識・解釈の違いから、主張が平行線をたどることが少なくなかった。
 「物価高騰等への対応」については、まず、厚労省より昨年末に実施した「柔道整復施術所に関する経営実態調査」の結果が示された。回答数は2,356施術所で (さらに…)

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