連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』49 素問・十一 『五蔵別論』
2022.11.25
王様の時代には、修業を積んで不思議な術や技が使えた方士という人たちがいましたが、王様が臓と腑の分類について問うと、それぞれ答えが異なっていました。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』49 素問・十一 『五蔵別論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』49 素問・十一 『五蔵別論』
2022.11.25
王様の時代には、修業を積んで不思議な術や技が使えた方士という人たちがいましたが、王様が臓と腑の分類について問うと、それぞれ答えが異なっていました。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』48 素問・十『五蔵生成』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』48 素問・十『五蔵生成』
2022.10.25
この篇には、邪気がどうやって体の中に入るのかが書かれていました。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』47 素問・九『六節臓象論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』47 素問・九『六節臓象論』
2022.09.26
この篇は、暦についても書かれています。
岐伯:
「先先人の学者たちは、太陽の影の長さから一年が三百六十五日と発見すると、暦になる区切りを考えました。初めは十干で区切り、十二支でも考えてみました。一日に一つずつ当てはめていくと、十干が六周し、最初と同じ十二支に戻ってくることが分かりました。六回繰り返すと三百六十日になり、これがほぼ一年であることから、天文学者たちは六という数字が天の動きと関係しているとつきとめました」 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』46 素問・八『霊蘭秘典論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』46 素問・八『霊蘭秘典論』
2022.08.25
王様:
「上古聖人が見つけた正しい道と生き方の真の意味が、今の時代に広まっていないと思う。どうしたら良いだろうか?」
岐伯:
「そうですね、近くの人には話すことができますが、遠くまで伝えるには、書物が良いと思います。そして、後の世まで伝えるには、護衛のいる宮殿の蔵に入れて、なくさないように守るのが良いでしょう」 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』45 素問・七『陰陽別論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』45 素問・七『陰陽別論』
2022.07.25
王様:
「いつも気になっているのだが、岐伯はなぜ首と手を触るのだ?」
岐伯:
「これは、脈(みゃく)を診ております。首に人迎の脈、手に脈口の脈があります」
岐伯の診察を受けている最中、王様が聞くと、岐伯は王様の手を持って、首と手の脈に当てさせました。かすかに、だんだん、はっきりとトン、トン、トン、トン、と打つのが分かりました。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』44 素問・六『陰陽離合論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』44 素問・六『陰陽離合論』
2022.06.24
この篇も、王様と岐伯が話しています。
王様:
「天と地では?」
岐伯:
「天は陽で、地は陰です」
王様:
「太陽と月では?」
岐伯:
「太陽は陽で、月は陰です」
王様:
「岐伯は、何の陰陽でも分かるのだな。前(素問・四、第42回)に陰陽は覚えるのではないと言っていたが、どうしてすぐに言えるのだ?」 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』43 素問・五 『陰陽応象大論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』43 素問・五 『陰陽応象大論』
2022.05.25
王様には、まだまだ知りたいことがあるようです。
王様:
危ない橋があれば、補強したり、渡らないように注意したりすれば、事故にはならないだろう。同じように、病になりそうな時に気を付ければいいのではないか?
岐伯:
王様、それは無理です。邪気は風に乗ってくるのです。もし、目で見て気付けるとしても、速くて避けられません。雨が見えても当たるのを避けられないように、風からは走って逃げられません。
王様:
邪気は避けられないということか。では、体に当たった邪気は、どうやって体に入るのだ? (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』42 素問・四 『金匱眞言論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』42 素問・四 『金匱眞言論』
2022.04.25
この篇は、五行色体表を文章で説明しています。文字を表に起こした巻物を、王様と岐伯が見ています。
王様:
岐伯は、これを全部覚えているのか?
岐伯:
はい、もちろんです。医者はたくさんの知識をきちんと整理して心に蓄えています。病気を診る時には、心眼を開いて見ています。
王様:
陰陽も五行と同じように表があって、医者は覚えているのか? (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』41 素問・三『生氣通天論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』41 素問・三『生氣通天論』
2022.03.25
昔の人は自然の仕組みから、陰とは内に力を収めて支えるもの、陽とは外の守りを固めるもの、という陰陽の関係を見つけました。体では、食べ物から生じる陰の気が内から支え、陽の気が邪気の侵入を防いでいますが、その仕組みは、男と女にも当てはまります。
岐伯:
王様は、男と女、どちらが陽と思われますか? (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』40 素問・二 『四気調神大論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』40 素問・二 『四気調神大論』
2022.02.25
この篇には、それぞれ違う性質である四つの季節に合わせ、心の持ちようや就寝・起床時間を変えて暮らすのがよいとあり、有名な一文『聖人は已病を治せず未病を治す』が出てきます。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』39 素問・一 『上古天眞論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』39 素問・一 『上古天眞論』
2022.01.25
今回から、黄帝内経についてのお話を始めたいと思います。黄帝は、大昔の人が百歳を過ぎても元気にすごしていたと知り、医学者の岐伯に聞きます。岐伯は、今の人も上古聖人のように生きれば天寿を全うできるのに、しないから五十歳ぐらいで衰えるのだと答えます。
岐伯:
「陰陽とこの世界の法則を知る」、「季節に合わせて暮らす」、「ちょうどいいを守る気持ち[節]を持つ」、「まるで水を飲むようにお酒を飲まない」、「房事に溺れない」、「働き過ぎないように気を付けつつ働くことは続ける」、「浮かれすぎず落ち込みすぎず穏やかな心で過ごす」、「自分が住む土地と静かな暮らしを大切にする」。
これらを守って生きれば、病気になってもちゃんと治り、疲れてもぐったりせず、思うように生きることができます。心は惑わされないし、たくさんの不安に恐れることもありません。そうして百歳をこえてなお元気に過ごした後に天寿を終えて、世を去るのです。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」から。
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』38 心包
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』38 心包
2021.12.24
五臓六腑という言葉の中に心包は含まれていませんが、 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』37 胆
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』37 胆
2021.11.25
素問第八に「胆は中正の官、決断これより出づ」とあります。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』36 膀胱
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』36 膀胱
2021.10.25
素問第八に「膀胱は州都の官」とあります。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』35 腎
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』35 腎
2021.09.24
素問第八には「腎は作強の官、伎巧これより出づ」とあります。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』34 肝
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』34 肝
2021.08.25
肝は素問第八に「肝は将軍の官、謀慮これより出づ」とあります。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』33 心
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』33 心
2021.07.25
心は素問八に「君主の官なり、神明これより出ず」とあります。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』32 大腸
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』32 大腸
2021.06.25
大腸は素問八に「伝道の官、変化これより出ず」とあります。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』31 小腸
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』31 小腸
2021.05.25
小腸は素問八に「受盛の官、化物これより出ず」とあります。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』30 三焦
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』30 三焦
2021.04.23
三焦は、素問第八に『決瀆の官』、霊枢第二に『中瀆の府』、共通して『水道これより出づ』とあります。水の通り道を調整している腑で、上焦・中焦・下焦を合わせて三焦です。上焦は胸から鳩尾まで、中焦は鳩尾から臍まで、下焦は臍から下です。水が届かず枯れる所が無いように、水の道を作る工事をして流れを伸ばし、体のすみずみまで潤します。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。