『医療は国民のために』412 医療DXの推進によって療養費の「公費負担医療」はどうなる?
2025.11.01
国が推進する医療DXに伴って、マイナンバーカードの活用が健康保険に広がる中で、レセプト請求本体とは別に、医療費を助成する「公費負担医療」がどうなっていくのかは気になるところだ。
まず公費負担医療とは、「精神通院医療・更生医療」「小児慢性特定疾病医療費」「難病法に基づく特定医療費」などを指す。国は現在、診療報酬の審査支払業務と医療DX業務の両方を担う法人として、社会保険診療報酬支払基金(以下、支払基金)を改組し、今後は「医療情報基盤・診療報酬審査支払機構」(以下、審査支払機構)という組織に改めようとしており、この方針・流れの下、公費負担医療の運用もオンライン資格確認(マイナ保険証による資格確認)を用いて実施していく体制を整備している。
既にデジタル庁において、 (さらに…)




