和歌山で柔整師がコロナ陽性 施術で感染か
2020.09.30
和歌山県は9月29日、「施術所開設者」が新型コロナウイルス陽性だったとホームページ上で発表した。県外在住、岩出保健所管内勤務の40代男性で、一部メディアでは柔整師と報道されている。
なお、男性は9月27日発表の県内在住60代男性の濃厚接触者で、報道によるとこの男性の施術に当たっていたものとみられる。
和歌山で柔整師がコロナ陽性 施術で感染か
和歌山で柔整師がコロナ陽性 施術で感染か
2020.09.30
和歌山県は9月29日、「施術所開設者」が新型コロナウイルス陽性だったとホームページ上で発表した。県外在住、岩出保健所管内勤務の40代男性で、一部メディアでは柔整師と報道されている。
なお、男性は9月27日発表の県内在住60代男性の濃厚接触者で、報道によるとこの男性の施術に当たっていたものとみられる。
静岡県鍼灸マッサージ師会 第2回東洋療法セミナー 「コロナ鬱」警鐘、医療従事者も
静岡県鍼灸マッサージ師会 第2回東洋療法セミナー 「コロナ鬱」警鐘、医療従事者も
2020.09.25
鍼灸は傾聴の先の『飛び道具』
公益社団法人静岡県鍼灸マッサージ師会の第2回東洋療法セミナーが8月9日、静岡県男女共同参画センターあざれあ(静岡市駿河区)で開催された。
健康講座の講師は、三重県四日市市内で開業し、鬱病の鍼灸治療を得意とする鍼灸師・産業カウンセラーの米倉まな氏。新型コロナウイルスの感染拡大と、同市での感染者発生などを受けて急遽インターネットを用いた遠隔講義形式となり、『ウィズコロナに私達鍼灸師が出来ること』がテーマとなった。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』147 コロナ禍で発熱しないためにできること
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』147 コロナ禍で発熱しないためにできること
2020.09.25
私のクリニックでは、インフルエンザのワクチン接種への問い合わせが増えてきました。コロナ禍で多くの人が感染症対策を講じていたためか、昨シーズンのインフルエンザの流行レベルは、定点受診者数のピークで見ても、過去2年間と比較しても、50%にとどまりました。今シーズンもおそらく流行はかなり抑えられるのではないでしょうか。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 コロナの慰労金は、あはき・柔整には出ない?
Q&A『上田がお答えいたします』 コロナの慰労金は、あはき・柔整には出ない?
2020.09.25
Q.
「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金」は医療機関の医療従事者や職員を対象にしていますが、これに、あはき治療院、接骨院は含まれないのでしょうか。
A.
ご質問にある慰労金ですが、①感染すると重症化するリスクが高い患者との接触を伴い、②継続して提供が必要なサービスであること、③医療機関でのクラスターの発生状況、の3点を踏まえ、医療機関等に勤務し、患者・利用者と接する者を支給の対象としています。すなわち、 (さらに…)
あはきの施術管理者研修、来年3月まで計4回開催 コロナ禍でオンライン研修に
あはきの施術管理者研修、来年3月まで計4回開催 コロナ禍でオンライン研修に
2020.09.10
9月1日、あはき師が療養費の受領委任を扱う「施術管理者」になるため、来年1月から新たに義務化される「研修」のスケジュール等が公表されたとともに、受講の予約申請が始まった。新型コロナウイルスの収束が見通せない中、オンラインを主体とした研修で実施される。 (さらに…)
兵庫県が施術所に独自支援 上限70万円、コロナ対策の経費
兵庫県が施術所に独自支援 上限70万円、コロナ対策の経費
2020.09.10
兵庫県が8月下旬、病院や薬局等の医療施設に対して新型コロナウイルスの感染拡大防止策に要する費用を補助する支援事業の中に、柔整・あはき施術所も対象に加えて実施すると決めた。 (さらに…)
[特別インタビュー]伊藤和憲氏、対面開催中止の「全日」テーマ語る
[特別インタビュー]伊藤和憲氏、対面開催中止の「全日」テーマ語る
2020.09.10
東京宣言から9年、変わる未来の展望
6月25日、公益社団法人全日本鍼灸学会(全日、久光正会長)の京都での第69回学術大会(北小路博司会頭・宝塚医療大学教授)の対面開催中止が発表された。当初5月開催予定だったが、3月中旬、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて9月への延期を発表。その後も検討を続けた末の苦渋の決断だったといえる。大会開催に向けて尽力してきた、同大会プログラム委員長の伊藤和憲氏に、掲げられていた大会テーマ『未来の鍼灸を創造する――鍼灸×(医療・健康)のその先?』に対する思いを聞いた。
――大会テーマは『未来の鍼灸』でした
私も名を連ねた「日本鍼灸に関する東京宣言2011(※下記参照)」から、状況は大きく変わっています。人が減り、お金が減り、コンビニすら無人化に取り組む時代に鍼灸院だけが変わらないとは言えません。
まず考えられるのが外国人労働者。仮に国際ライセンスが認められ、日本でブラジル人の鍼灸師が増えてきたという時、彼らが修めているのが中医学であれば日本人にとっての鍼灸の主流が中国式になりかねません。 (さらに…)
連載『中国医学情報』186 谷田伸治
連載『中国医学情報』186 谷田伸治
2020.09.10
☆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療例―バイブレーション治療器併用68例
武漢の黄海(湖北省中医院)らは、COVID-19による肺炎(中文:新型冠状病毒肺炎、以下「新冠肺炎」と略記)患者で、現代医学の常軌の治療法にバイブレーション治療器を併用し、臨床症状の改善などを認めたと発表(鍼灸臨床雑誌、20年5期)。
対象=入院中の新冠肺炎(普通型)68例(男29例・女39例)、年齢33~84(平均60.68±13.98)歳。
※「軽型」:症状軽微、肺炎の画像所見なし。「普通型」:発熱・呼吸器症状などと肺炎の画像所見あり。「重型」:呼吸回数が30回/分以下、血中酸素濃度測定SpO2が93%以下、動脈血酸素分圧/吸入酸素濃度が300mmHg以上、これら3項中1項該当。―国家衛生健康委「新冠肺炎診療方案(試行第六版)」
治療法=<治療器>上海生生医用器材有限公司(米国Body Rub Incの子会社)の「按摩器SSA-600型」(ネットで画像閲覧可)。
<操作法>施術者は、マスク・防護眼鏡・フェイスシールドなど装着。患者は座位か伏臥位。術者は患者の背部で、治療器を両手で保持し、下(第2腰椎の命門・腎兪のライン)から上(第7頸椎棘突起下の大椎)まで、移動路線(気管支の分布に一致)に沿って外から内に、先に右半身その後左半身で移動。その持続振動時間は約2.5分間。次に患者の前方の胸骨部を0.5分間。振動回数は毎分2,800回。毎回合計約3分間、毎日1回を退院まで。
観察指標=①ウイルスのPCR検査(治療器使用前・終了後)、②12の臨床症状―発熱・乾咳・倦怠感(乏力)・胸部不快感(胸悶)・息切れ(気短)・食事量減少(納差)・咽痛/痒・咳白色痰/黄色痰・発汗・下痢・鼻閉・頭痛/めまい、③バーセルインデックス(Barthel Index):食事・移乗・整容・トイレ動作・入浴・移動・階段昇降・更衣・排便自制・排尿自制10項目を評価、④6分間歩行試験(6MWT)、⑤「重型」などへの転化率
結果=平均入院日数18.18±7.06日。①治療前検査者30例:陽性16例・陰性14例→治療後の陽性23例(陰性→陽性12例)・陰性7例(陽性→陰性5例)(無変化13例)、陽性検出率は治療前より高いが、統計学的有意差なし。②食事量減少・発汗は、治療前後の有意差なし。他の10症状は、有意に改善。③・④ともに有意に改善。⑤悪化者なし。
<付記>新冠肺炎の鍼灸治療例は本欄2020年8月10日号で紹介。
☆中・重度の癌性疼痛60例で医療用麻薬単独と鍼併用治療とをランダム化比較
安徽中医薬大学・李丹らは、中・重度の癌性疼痛にはオピオイド鎮痛薬単独より鍼併用治療が有用と報告(中国鍼灸、20年3期)。
対象=60例(男36例・女24例、30~80歳)。これをランダムに単独群・鍼併用群各30例に分けた。内訳―単独群:平均58±11歳、肺癌8例・胃癌9例・肝癌7例・大腸癌6例、中等度疼痛19例・重度疼痛11例。併用群:平均55±12歳、肺癌9例・胃癌7例・肝癌8例・大腸癌6例、中等度疼痛21例・重度疼痛9例。両群に有意差なし。
治療法=両群とも連続2週間治療。オキシコドン塩酸塩(oxycodone hydrochloride)徐放錠を服用。
<鍼治療>①主穴―合谷・内関・足三里・三陰交。②配穴(原発臓腑と疼痛部位で弁病取穴・循経取穴)―背兪穴・郄穴・阿是穴など。[例]肺癌:肺兪・阿是穴、めまい:百会・風池、悪心嘔吐:胃兪・脾兪・足三里、便秘:天枢・大腸兪、尿閉:中極・膀胱兪。③操作―0.25mm×25mm、0.30mm×40mmのディスポ鍼使用。合谷・内関は直刺13~20mm、足三里・三陰交は直刺25~30mm、平補平瀉法。配穴は病状による。置鍼30分間(この間に行鍼1回)。毎日1回治療。
観察指標=①毎日の服用量、②有害事象、③カルノフスキーの一般全身状態スコア(KPS)ほか
結果=単独群:完全緩解11例・部分緩解12例・軽度緩解5例・無緩解2例・緩解率(完全+部分)76.7%、併用群:完全緩解13例・部分緩解14例・軽度緩解2例・無緩解1例・緩解率90.0%。
①(前→後/mg)単独群:92.00±64.46→108.67±59.98、併用群:94.67±65.58→64.33±47.76。②単独群:便秘13例・悪心嘔吐8例・めまい5例・尿閉2例、併用群:便秘6例・悪心嘔吐4例・めまい3例・尿閉1例。③(前→後)単独群:63.67±10.33→71.67±9.86、併用群:64.00±9.32→78.33±8.33。
【連載執筆者】
谷田伸治(たにた・のぶはる)
医療ジャーナリスト、中医学ウォッチャー
鍼灸師
早稲田鍼灸専門学校(現人間総合科学大学鍼灸医療専門学校)を卒業後、株式会社緑書房に入社し、『東洋医学』編集部で勤務。その後、フリージャーナリストとなり、『マニピュレーション』(手技療法国際情報誌、エンタプライズ社)や『JAMA(米国医師会雑誌)日本版』(毎日新聞社)などの編集に関わる。
全日、新型コロナに関する鍼灸論文を紹介
全日、新型コロナに関する鍼灸論文を紹介
2020.08.31
全日本鍼灸学会が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の鍼灸による治療や予防に関する論文を収集し、ホームページで紹介している。
同学会によると、PubMedやCENTRALなどのデータベースで「COVID-19」「acupuncture」「moxibustion」のキーワードで検索したところ35の論文が抽出されたとのこと。筆頭著者所属の国別では中国が30編で、ドイツ2編、米国1編、日本1編、ベルギー1編だったという。
あはき療養費 来年義務化の施術管理者研修 申込開始9月1日
あはき療養費 来年義務化の施術管理者研修 申込開始9月1日
2020.08.25
あはき療養費の受領委任を取り扱うため、令和3年1月から新たに義務化される「施術管理者研修」の受講申込みが9月1日から開始される。研修を主催する公益財団法人東洋療法研修試験財団が発表した。
令和3年1月及び3月開催分の予約を受け付けるようだが、受講に必要な書類等の詳細は申込み開始と合わせて公表するとしている。なお、同研修を2年前より実施する柔整では新型コロナの影響でオンライン研修の併用を決めている。
【寄稿】コロナ禍に「灸」で免疫力アップを
【寄稿】コロナ禍に「灸」で免疫力アップを
2020.08.25
直接灸によって白血球が増加する、つまり免疫能が向上することは知られているが、熱い、臭い、艾炷を作るのが面倒といった理由で「直接灸離れ」が進んでいる。宝塚医療大学教授・中村辰三氏は直接灸と同等の温熱と温熱時間を実現した電子灸をメーカーと共同開発。その電子灸による施灸によって直接灸と同様に白血球が増加したとの研究結果を報告した。コロナ禍で「免疫力向上」などが叫ばれる今、注目の論文――。
N灸(電子灸)による白血球増強効果について
宝塚医療大学教授 中村辰三
【研究の背景】
直接灸(透熱灸)は日本で古くから鍼灸治療で用いられ、多くの研究がなされてきた。その効果の特徴は間接灸と異なり白血球の遊走速度、貪食能などの増加、特に白血球数が増加することである。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』145 消毒と夏の感染症の話
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』145 消毒と夏の感染症の話
2020.08.25
私のクリニックでは訪問診療も行っており、都心ゆえ自家用車よりもカーシェアリングの方が、経費的に節約できるため、その都度、近所で借りています。コロナの流行以降は、車のドアポケットに消毒スプレーのボトルが配置されるようになり、中身は何だろうと、よくボトルのラベルを確認しています。ある時、塩素アレルギー云々との記載があり、次亜塩素酸系の消毒薬だろうと思い、試しにハンドルにスプレーしてみました。ところが、全く塩素の臭いはありません。おそらく炎天下の車の中に置きっぱなしにしていることで、いつの間にか失活したのだろうと思われます。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』22 相剋
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』22 相剋
2020.08.25
新型コロナウイルスの検査陽性者の数が毎日発表されて、感染を警戒した生活がいつまで続くのか分かりません。 (さらに…)
大阪府鍼灸マッサージ師会、吉村知事宛てに要望書提出
大阪府鍼灸マッサージ師会、吉村知事宛てに要望書提出
2020.08.11
大阪府鍼灸マッサージ師会(廣野敏明会長)は新型コロナ禍においてあはき業界も深刻な影響を受けているとして、7月30日、大阪府の吉村洋文知事宛てに「鍼灸マッサージ施術所も医療機関や介護施設と同様に業務上必要不可欠な衛生資材を優先的に入手できるようにし、支援金や慰労金等も給付してほしい」との旨の要望書を提出した。
同師会では「鍼灸マッサージ師は、政策や制度によって『医療』や『準医療』という異なる対応がなされており、その結果として恩恵を受けられない方に位置付けられている」と訴えている。
横浜市民病院でのリラク業者サービス 期間前倒しで中止に
横浜市民病院でのリラク業者サービス 期間前倒しで中止に
2020.08.07
地元あはき社団、クラスター危機訴え
新型コロナウイルス患者らに対処する医療従事者をケアするため、7月上旬から横浜市民病院内で実施されていた、「株式会社りらく」によるリラクゼーションサービスの提供が、8月6日までだった終了期日を待たずして中止された。医療分野外の事業者が「感染症指定医療機関」で活動することによる感染拡大の危険性を含め、地元の横浜市鍼灸マッサージ師会(横浜師会)が横浜市に強く疑義を呈した結果、サービスの中断に至った。 (さらに…)
令和2年7月豪雨 アムダ、被災地で支援活動 コロナ対策徹底で施術
令和2年7月豪雨 アムダ、被災地で支援活動 コロナ対策徹底で施術
2020.08.07
柔整64名、鍼灸21名が利用
九州を中心に日本各地で被害をもたらした「令和2年7月豪雨」。国際医療ボランティア組織の特定非営利活動法人AMDA(アムダ、岡山市)は、被害が甚大だった熊本県の球磨地方に医療チームを派遣、7月6日から22日まで支援活動を行った。 (さらに…)
柔整・施術管理者研修 10月からオンラインで実施 コロナ感染防止のため
柔整・施術管理者研修 10月からオンラインで実施 コロナ感染防止のため
2020.08.07
計5回の追加開催も発表
公益財団法人柔道整復研修試験財団は、10月から再開予定の柔整療養費の施術管理者研修について、原則全てオンラインで実施することを7月22日、ホームページ上で発表した。新型コロナウイルス感染症の拡大防止が目的。 (さらに…)
JB、コロナ減収の柔整師支援求める 15万円給付等の要望、国に提出
JB、コロナ減収の柔整師支援求める 15万円給付等の要望、国に提出
2020.08.07
社団JB日本接骨師会(早津泰治会長、JB)が7月14日、新型コロナウイルスの影響で経営が悪化した開業柔整師を対象に、「持続化給付金」とは別の新たな給付金や無利息融資といった支援を求めるため、衆議院第一議員会館を訪れ、厚労省と経産省の担当官と面談した。 (さらに…)
富山県 コロナ感染防止設備で助成金、出張専門含む施術所に
富山県 コロナ感染防止設備で助成金、出張専門含む施術所に
2020.08.07
富山県が、県内の柔整・あはき施術所(あはきは出張専門を含む)などの衛生関係事業者を対象に、新型コロナウイルス感染防止対策のための設備などに関する経費の支援策を打ち出した。事業名は「衛生事業者等感染防止対策支援事業費助成金」で、理美容業者、葬祭業者なども対象。
パーティションといった設備のほか、マスクなどの備品も助成対象となる(下表)。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』144 コロナ問題、なぜ混乱が続くのか
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』144 コロナ問題、なぜ混乱が続くのか
2020.08.07
もうコロナの話はやめるつもりでしたが、陽性者が増え続ける現状を見て、再度取り上げようと思います。楽観的な考え方と悲観的な考え方、私の周りの医療者の友人も真っ二つに分かれています。何が正解なのか分からない以上、議論をぶつけ合うのは健全なことなのですが、最近は過激過ぎる議論も散見され、問題の異様さを醸し出しています。 (さらに…)