コロナ下での国家試験目前 感染の受験生に追試なし
2021.02.10
養成校、対面制限など対策に奔走
あはき師、柔整師の国家試験が間近に迫る中、10都道府県で緊急事態宣言の延長が決定され、各養成校は難しい対応を迫られている。厚労省は、新型コロナウイルスで療養中の感染者の受験を認めず、日を改めた追試験も行わない方針だ。受験生が試験直前に感染すれば、来年まで免許を取得できず、将来設計が大きく左右される。緊急事態宣言対象地に所在する養成校に対応を聞いた。(編集局・柳川鷹平) (さらに…)
コロナ下での国家試験目前 感染の受験生に追試なし
コロナ下での国家試験目前 感染の受験生に追試なし
2021.02.10
養成校、対面制限など対策に奔走
あはき師、柔整師の国家試験が間近に迫る中、10都道府県で緊急事態宣言の延長が決定され、各養成校は難しい対応を迫られている。厚労省は、新型コロナウイルスで療養中の感染者の受験を認めず、日を改めた追試験も行わない方針だ。受験生が試験直前に感染すれば、来年まで免許を取得できず、将来設計が大きく左右される。緊急事態宣言対象地に所在する養成校に対応を聞いた。(編集局・柳川鷹平) (さらに…)
柔整・大阪社団、公益10周年で式典 徳山会長「府民のさらなる健康増進を」
柔整・大阪社団、公益10周年で式典 徳山会長「府民のさらなる健康増進を」
2021.02.10
コロナ下でしめやかに開催
大阪府柔道整復師会(徳山健司会長)が1月11日、公益社団法人の認定10周年を記念し、同会会館で記念式典を開催した。新型コロナウイルスの感染防止のため、国会議員や行政・業界関係者等の来賓は招かず、開催規模を縮小し、祝賀会も中止した。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』156 新しい神経筋電気刺激機器の普及に注力
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』156 新しい神経筋電気刺激機器の普及に注力
2021.02.10
やはり、緊急事態宣言は延長されてしまいましたね。1月最後の週末も東京・渋谷は人が多く、マスクを着用していない人もちらほら。「子どもへのマスクは虐待だ」との主旨のプロパガンダも飛び交っていて、カオスを感じました。ただ明らかにPCR陽性率は下がりつつあり、2月中旬からワクチン接種もスタートするようで、収束へ向かうことを期待したいです。
実は私は、ここ数年、新しい神経筋電気刺激機器の開発と普及に力を入れてきましたが、このコロナの混乱でなかなか思うように活動ができずにいます。 (さらに…)
ホープ接骨師会が元代表の資金流用で破産 10年近く数億円を
ホープ接骨師会が元代表の資金流用で破産 10年近く数億円を
2021.02.10
株式会社ホープ接骨師会(三重県四日市市)が、裁判所から1月27日付で破産手続き開始の決定を受けたことが分かった。
破産に至った根本的な原因は、ホープ元代表であり、関連団体のあさひ接骨師会前会長による資金流用行為で、平成21年頃から10年近くの間、少なくとも数億円を私的に流用していたという。
ホープ側は2月2日付で、会員宛てに謝罪と今後の対応に関する文書を送付しており、今後保険者から入金される療養費などは各会員に支払う方向で破産管財人が対応に当たっているなどとしている。 (さらに…)
連載『中国医学情報』191 麦粒腫の痛みに鍼治療―現代医薬と刺絡併用治療のランダム化比較(中国鍼灸)ほか
連載『中国医学情報』191 麦粒腫の痛みに鍼治療―現代医薬と刺絡併用治療のランダム化比較(中国鍼灸)ほか
2021.02.10
今回の内容
・麦粒腫の痛みに鍼治療―現代医薬と刺絡併用治療のランダム化比較(中国鍼灸、20年8期)
・子宮腺筋症による月経困難症の鍼治療法(中国鍼灸、20年8期)
☆麦粒腫の痛みに鍼治療―現代医薬と刺絡併用治療のランダム化比較
天津市第一中心病院中医科・喬紅偉らは、眼科と協同で麦粒腫患者の疼痛で、常軌眼科治療単独と刺絡治療併用の効果を比較(中国鍼灸、20年8期)。
対象=108例。これをランダムに現代薬群・刺絡A群・刺絡B群各36例に分けた。各群とも脱落者があり、最終的に①現代薬群31例:男13例女18例・6~55歳・平均(23±13)歳・平均罹患期間(1.5±0.9)日・軽度3例・中等度28例、②刺絡A群32例:男17例女16例・6~56歳・平均(26±13)歳・平均罹患期間(1.7±0.9)日・軽度7例・中等度腹水25例、③刺絡B群34例:男18例女16例・6~58歳・平均(25±12)歳・平均罹患期間(1.4±0.8)日・軽度5例・中等度29例。
治療法=全群とも連続3日間治療。
<薬治療>全群に点眼薬レボフロキサシン(毎日4回)・外用薬レボフロキサシン塩酸塩ゼリー(毎日1回)の常軌西医眼科治療。
<刺絡治療>①取穴―耳尖穴。②操作―患側を刺し出血後、刺絡A群は軽く約3滴(50μL)・同B群はその倍量を搾り、ガーゼで1~2分間按圧し止血。毎日1回。
観察指標=疼痛をVAS(視覚的アナログスケール)で評価(0が無痛、10が最激痛)。
臨床評価基準=4日目に評価。「治癒」:治療3日以内に臨床症状消失、正常状態に回復、「好転」:3日以内に明らかに症状が寛解、「無効」:以上の基準に達しないもの。なお8日目にも状態を確認。
結果=不良反応はなし。
臨床効果は、①現代薬群31例:治癒16例・好転15例・無効0例・治癒率51.6%。②刺絡A群32例:治癒23例・好転9例・無効0例・治癒率71.9%。③刺絡B群34例:治癒26例・好転8例・無効0例・治癒率76.5%。
VAS(前→後)は、①現代薬群:4.00→2.00、②刺絡A群:4.00→0.00、③刺絡B群:4.00→0.00。
発症後1週間の再診で、刺絡群は全例治癒、現代薬群は未治癒1例あり手術により治癒。 (さらに…)
「ミュージシャン専門鍼灸師」の著書 『THIS IS MEGAPAN』
「ミュージシャン専門鍼灸師」の著書 『THIS IS MEGAPAN』
2021.02.10
「ミュージシャン専門」を掲げ、ライブやフェスで彼らのケアに当たっている鍼灸師、「MEGAPAN(メガパン)」こと野田峻也氏。その初の著書『THIS IS MEGAPAN』が株式会社ジャパンミュージックシステムから昨年発行され、好評を博している。A4判、80頁。本体価格1,300円。 (さらに…)
DSAM第3回災害支援鍼灸マッサージ師合同育成講習会
DSAM第3回災害支援鍼灸マッサージ師合同育成講習会
2021.02.10
被災地での症状出現、7割が災害に起因
「DSAM第3回災害支援鍼灸マッサージ師合同育成講習会」が昨年12月13日、オンラインで開催された。
『大規模災害におけるAMDA災害鍼灸活動について』をテーマに今井賢治氏(特定非営利活動法人AMDA災害鍼灸ネットワーク代表世話人・帝京平成大学ヒューマンケア学部鍼灸学科)が登壇した。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 医師が同意書交付料を算定しなければどうなるか?
Q&A『上田がお答えいたします』 医師が同意書交付料を算定しなければどうなるか?
2021.02.10
Q.
はり・きゅう療養費の同意医師は同意書交付料を診療報酬明細書で算定できますよね。その医師が鍼灸師の友人や知人である場合、交付料を算定しないように頼めば、医科との併給として療養費が不支給になることを回避できるのではないでしょうか?
A.
厚労省の通知で示された留意事項の「第5章 施術料2」に、「療養費は、同一疾病にかかる療養の給付(診察・検査及び療養費同意書交付を除く)との併用は認められないこと。なお、診療報酬明細書において併用が疑われても、実際に治療を受けていない場合もあることに留意すること」と明記されています。つまり、同意医師が自分のレセプトの傷病名欄に同意書に記載した病名を書いた上で同意書交付料を算定しても、薬剤の処方や処置、手術や指導などの「治療」をしていなければ医科との併用とはなりません。同意書交付料は、同意書を作成した医師に対し報酬を出すことで同意書が円滑かつ積極的に交付されるよう、算定できるようにしたものです。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』198 中(あた)る?
連載『汗とウンコとオシッコと…』198 中(あた)る?
2021.02.10
春分の日が1日ズレた去年に続き、今年の節分は1日ズレた。124年ぶりのことらしいが、このズレは身体に影響を与えるだろうか。ミクロでは有り得るがマクロ的にはそうでもない。むしろ、梅が早く咲いたり、菜の花が早く咲いたり、春一番が1カ月以上も早く、最低気温と最高気温の差が15度もあるような時、春と冬の関ケ原のようなせめぎあいが身体に堪える。コロナ騒動で運動不足だと更に助長されるだろう。こんな気温は、脳と循環器を守ろうとして急激に血圧が上がり、膈上の血管が拡張して、膈下と膈上のバランスが崩れておかしくなる病、頭痛、眩暈、動悸、右肩痛、仙腸関節痛、膝痛のようなものばかりだ。
「先生、倉本さんからお電話です」
朝一番、白川女史が横転先生に告げた。 (さらに…)
連載『医療再考』24 想像は現実になる―まとめ
連載『医療再考』24 想像は現実になる―まとめ
2021.02.10
少子高齢化による人口構造の変化、第4次産業革命による情報革命、地球温暖化による環境の変化――このような変化に満ちた社会では未来予測が難しく、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取ってVUCAの時代と呼んだりもします。そんなVUCA時代の中で、我々鍼灸師は、どのような医療・健康を国民に提供していけばいいのでしょうか? (さらに…)
今日の一冊 障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。 ソーシャルファームという希望
今日の一冊 障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。 ソーシャルファームという希望
2021.02.10
障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。 ソーシャルファームという希望
姫路まさのり 著
新潮社 1,500円
予約の取れないフレンチレストラン、年商2億円のクッキー工場、ショップやカフェも併設した人気のワイナリー――。これらはいわゆる「一般企業」ではなく、障害者を雇用して収益を上げる「ソーシャルファーム」という新しいビジネスモデルだ。現在、企業には障害者を雇用する義務があるが、法定雇用率を満たしている企業は5割程度。一方、障害者が働く場所としての従来の「作業所」は福祉としての側面が強く十分な収入を得られているとは言い難い。障害者の新しい「可能性」について、実例を紹介する。
編集後記
編集後記
2021.02.10
▽124年ぶりに2月2日が節分となった夜、「コロナは~外! 福は~内!」と家族と邪気を払いました。しかも今年は「本厄」で、特に力を込めて豆を投げました。ですが、同じ日緊急事態宣言の延長が決定。願いだけではうまくいかないようですね。さてこの時期、プロ野球のキャンプも話題に上ります。が、無観客などコロナ対応を余儀なくされ、帯同のトレーナーも「密回避」のため、グランドに入れないなど選手を見守る時間が多いとか。制限がある中、スポーツチームはPCRの検査費用で結構な出費も強いられるとかで、財政面からも「トレーナーとして腕を試される年になる」と知り合いの先生に聞きます。腕といえば今年の豆まきは少々腕が上げづらかったような。四十肩との戦いも始まったかも。(和)
2度目の緊急事態宣言、施術所は? 「来院控え」前回より目立たず
2度目の緊急事態宣言、施術所は? 「来院控え」前回より目立たず
2021.01.25
1月7日に新型コロナウイルス対策として緊急事態宣言が再発令され、その対象区域が11都府県(埼玉、千葉、東京、神奈川、栃木、岐阜、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡)に拡大される中、あはき・柔整の施術所にも影響が出ている。だた、前回の宣言時(昨年4月~5月)のような混乱は見られず、感染を恐れた患者による「来院控え」もそれほど目立っていないようだ。
感染への危機意識の薄れに注意
前回、特に問題となったのは、「あはき・柔整の施術所が休業要請の対象なのかどうか」だった。行政が休業要請の対象施設を決め、発表したのが、宣言発令後の4月中旬以降だったことから、時短営業や臨時休業とするのか、通常通り営業とするのかの判断は施術所に委ねられ、迷う施術所も多かった。しかも、給付金や助成金などの支援策も流動的だった。
結果として、施術所は病院、診療所、歯科、薬局とともに、「社会生活を維持するうえで必要な医療施設」として休業対象から外されており、今回の宣言後は混乱もなく、通常通り治療を行う施術所が多いようだ。1月中旬、施術所も多く軒を連ねる大阪の『天神橋筋商店街』や『千林商店街』などでは、ほぼ全ての施術所が院外に府発行の「感染防止宣言ステッカー」を掲示するなど感染症対策に注意を払い、通常の受付時間で治療を行っていた。
リラク大手が時短で患者増や往療断りの介護施設など様々
昨春の第1波の際に頻発した「患者の来院控え」も、2回目の宣言後は起こっていない模様だ。対象である愛知県の柔整師は、「昨年のコロナによる来院患者の減少を5%ほどまで持ち直したところに再び宣言が出されたが、今はこれといって変化はない」と話す。また、リラクゼーション大手が時短営業など自粛を行っていることで患者が増えた施術所もあり、「患者さんから『やっぱりプロの仕事は違うわね』と喜んでもらっています」と神奈川の鍼灸マッサージ師。
ただ、東京・葛飾区の鍼灸師が、介護施設への往療で施設側からの断りの連絡が増えたと話すように少なからず影響は出ている。そして、2回目の宣言が飲食店を中心とした限定的な対応のため、業界関係者からは「感染への危機意識が薄れてきているのでは」と心配する声が聞かれる。
業種別ガイドラインの遵守などで対応
今年に入って、岡山・倉敷市の施術所や、栃木・真岡市の整骨院が母体のデイサービスでクラスターも発生している。内閣官房が策定する「業種別ガイドライン」には、あはき・柔整業界から、全国柔整鍼灸協同組合、日本柔道整復師会・日本柔道整復接骨医学会連名、全日本鍼灸マッサージ師会の三つが登録されており、これらを遵守した施術所内での感染防止対策などが一層求められそうだ。
『医療は国民のために』311 「往療料=不正請求の温床」の判断は本当に正しかったのか
『医療は国民のために』311 「往療料=不正請求の温床」の判断は本当に正しかったのか
2021.01.25
4年ほど前の話になるが、あはき療養費検討専門委員会の席上で、厚労省が「後期高齢者医療広域連合における不正請求等の調査」を報告し、その不正額が9億4,000万円に上っていたこともあり、メディアで大きく報じられたことがあった。金額のインパクトと相まって、専門委員会でも不正対策の議論が活発になり、①口頭同意の廃止、②医師の同意書添付の義務化、③往療内訳書の作成と添付、など立て続けに適正化方策が実施されたのは周知の通りだろう。 (さらに…)
日本統合医療学会 第24回学術大会 「新型コロナのセルフケア」にツボ紹介
日本統合医療学会 第24回学術大会 「新型コロナのセルフケア」にツボ紹介
2021.01.25
あはき一般演題は6題、理学療法等も
日本統合医療学会の第24回学術大会が、昨年12月、ウェブ配信で開催された。同月12日、13日にライブ配信が行われたほか、配信用の学会特設サイトではオンデマンド配信期間とされた27日まで、参加者は講演動画・ポスターPDFなどを閲覧可能だった。
ライブ配信での鍼灸関連の発表では、新型コロナウイルスに関連した統合医療によるセルフケアをテーマにしたミニレクチャーに、和辻直氏(明治国際医療大学教授)が登壇。 (さらに…)
柔整試験財団主催『施術管理者研修』 来年度の受講申込みスタート、全日程オンライン研修で
柔整試験財団主催『施術管理者研修』 来年度の受講申込みスタート、全日程オンライン研修で
2021.01.25
接骨院・整骨院で柔整療養費の受領委任を取り扱う上で、義務化されている「施術管理者研修」の令和3年度の開催日程が発表された。公益財団法人柔道整復研修試験財団が1月15日に公表した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全てオンライン研修で実施される。ただし、オンライン研修を受講できない柔整師に対し、少数だがスクリーンで講義を視聴できる会場も設ける。4月17日を皮切りに、9月末まで計12回が開催される。10月以降の日程は今後、決定次第発表される。研修時間は連続した2日間で計16時間、費用は2万円。4月・5月開催分の受講申込みは既にスタートしており、受付は2月7日(日)まで。6月開催分以降の申込みは、4月に開始予定。 (さらに…)
労災保険のあはき施術 2月施術分から料金改定
労災保険のあはき施術 2月施術分から料金改定
2021.01.25
労災保険のマッサージ及びはり・きゅう施術に係る施術料金等が、2月以降の施術分から変更される。厚労省労働基準局長が1月18日付で文書を発出した。
片道4㌔を超える場合の往療料や変形徒手矯正術などで算定基準が改められた(下記参照)ほか、温罨法の加算では変形徒手矯正術との併施は認められないとされ、また、再同意に関して、「初療の日から6カ月(変形徒手矯正術については、診断書が交付されてから1カ月を超える場合とする)を超える場合には、改めて診断書又は指示書の添付を必要とする」と記載されている。 (さらに…)
連載『先人に学ぶ柔道整復』二十五 二宮彦可(後編)
連載『先人に学ぶ柔道整復』二十五 二宮彦可(後編)
2021.01.25
『正骨範』は後世にどのような影響を与えたのか――二宮彦可を取り上げてきたシリーズ最終回は、彼の没後を見てみたいと思います。
彦可には、安藤督(二宮督)という門下生がいました。督は彦可の養子となって二宮家を継ぎ、『正骨原』という画軸を著しました。現在、長崎大学に所収されているものは、督から肥前大村藩の藩医待山道生に与えられたもので、「吉原翁創意」と頭書されていて、吉原杏蔭斎元棟の手法の系統を引くことを示しています。『正骨範』に収載されている「正骨手技」のうち、探珠2図、熊顧、靡風、燕尾、螺旋、車転、円旋、騎竜、弄玉、鴿尾、游魚、鶴跨、尺蠖、躍魚、鸞翔の各1図、計16図が描かれていて、右香斎という画家の手によって描かれた、文政・天保年間(1818-1844年)の筆と推定されています。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』155 甘酒で鬱々とした気分を和らげよう
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』155 甘酒で鬱々とした気分を和らげよう
2021.01.25
2回目の緊急事態宣言が発出されています。昨年春に比べると人出も十分に抑制できていないようですが、粛々と禍難が過ぎ去るのを待つしかなさそうですね。
最近は、私のSNSの「S/N比」が低くなってしまい、情報源として活用できていません。今、チラっと見てみましたが、実に様々な意見や主張が流れてきます。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』190 サルコペニアに対する有用性のレビュー
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』190 サルコペニアに対する有用性のレビュー
2021.01.25
宮嵜 潤二(筋・骨格画像研究会)
サルコペニアとは、身体的フレイルの原因ともされており、加齢に伴う筋力低下、又は筋肉量の減少を表す状態である(※1)。加齢による一次性と日常的な活動量や栄養、その他の疾病による二次性のものがあり、多くは身体活動量、栄養摂取に起因する。特に高齢者においてはADLの低下やふらつき、転倒リスクを生じるため、運動や栄養改善による早期の介入が介護予防の観点からも重要と考えられる。欧米におけるサルコペニアの診断基準はEWGSOPの基準が用いられているが、体格差を考慮したアジア人向けのサルコペニアの診断基準がAWGSで作成されており(※1)、歩行速度が0.8m/s以下、握力が男性26kg、女性18kg未満の場合、筋肉量DXA値、男性7kg/㎡、女性5.4kg/㎡でサルコペニアと診断される(Figure 1.)。また本邦では国立長寿医療センター及び長期縦断疫学研究(NILS-LSA)により簡易基準案が作成されており、65歳以上の高齢者で、歩行速度が1m/s未満、もしくは握力が男性25kg、女性20kg未満の場合に脆弱高齢者とされ、さらにBMIが18.5未満、もしくは下腿囲が30cm未満の場合にサルコペニアと診断される。しかしながら、統一された診断基準はいまだに無い。 (さらに…)