2023年度自賠責の柔整施術費、約510億円で2年連続増
2025.06.24
請求件数も約18万件で増加
2023年度において自賠責保険に請求した柔整施術費の総額が約510億円であった。前年度より約38億円増え、2年連続で増加した。損害保険料率算出機構が毎年春に発行する『自動車保険の概況』で公表した。 (さらに…)
2023年度自賠責の柔整施術費、約510億円で2年連続増
2023年度自賠責の柔整施術費、約510億円で2年連続増
2025.06.24
請求件数も約18万件で増加
2023年度において自賠責保険に請求した柔整施術費の総額が約510億円であった。前年度より約38億円増え、2年連続で増加した。損害保険料率算出機構が毎年春に発行する『自動車保険の概況』で公表した。 (さらに…)
モクサアフリカ、今秋に南アフリカで灸の健康支援を実施
モクサアフリカ、今秋に南アフリカで灸の健康支援を実施
2025.06.19
モクサアフリカが10月に南アフリカで「灸による健康支援」を予定している。この活動は、灸の普及・定着が見込める医療資源の少ない土地において、効果を体感してもらい使用を拡大する、「新規開拓」も視野にいれた取り組みとして継続してきたもの。
モクサアフリカは2008年に設立されたイギリスのチャリティ団体。アフリカのダーバンにある麻薬中毒や結核、HIV患者の支援施設「ベルヘブンハームリダクションセンター(Bellhaven harm reduction center) 」から相談を受け、取り組みを開始した。なお2022年に始まり今回で3回目になる。
前回の2023年は日本から3名、イギリスから2名でチームを結成し、現地の医療従事者やスタッフとともに同センターで7日間に渡り活動。基本となる直接灸やイヤーシードを使い延べ270人に治療をした。「痛みが軽くなった」「体が楽になったと感じる」など効果を喜ぶ声が聞かれ、連日通う患者もいたという。その様子はNHKをはじめ、数々の一般メディアでも取り上げられた。
今回も前回同様にダーバンにて活動を予定している。
口コミで広がり始めた灸。定着には課題も
ボランティアに参加したメンバーは「2022年の活動を開始した当初は、お灸を見たことのない人々に良さを理解してもらうことにとても苦労したけれど、継続のかいあって口コミで広がり続けている」と手ごたえを話す。また、コミュニティの安全性向上もあってか灸を受けに来る女性が増えているとも。
そもそもモクサアフリカは、資源の限られた環境での結核治療に対し、伝統的な灸治療を科学的に検証し、補助的治療法として確立することを目指し設立された。それも踏まえ、このプロジェクトは、伝統医療により現地NPOと協力して、社会的に脆弱な層を支援し、地域主導の運営体系構築を目指すという社会貢献モデルという側面もある。
数日のみの治療体験では灸の定着には程遠く、継続のための現地スタッフの雇用、育成のための資金源づくりなど今後の課題も浮かび上がってきている。
現在モクサアフリカでは一緒に活動できるメンバーを募集中、寄付も募っている。興味のある方や活動に賛同する方はモクサアフリカHPから確認を。
▼モクサアフリカの日本での灸の普及活動の記事も公開中!
『アースデイ東京2025』でモクサアフリカがお灸体験
全日本鍼灸学会第74回学術大会 鍼灸×フェムテックで新しい医療モデルを
全日本鍼灸学会第74回学術大会 鍼灸×フェムテックで新しい医療モデルを
2025.06.17
5月30日から3日間、全日本鍼灸学会(全日)の第74回学術大会名古屋大会がWINC AICHI(名古屋市中村区)にて開催され、1900人強が参加した。テーマは『女性のみかたⅡ-フェムテックによる女性のWell-beingに貢献する鍼灸』。
AIが鍼灸のEBMを変える
大会会頭講演では清水洋二氏(中和医療専門学校)は今回の裏テーマと前置き、新たな方法による鍼灸のEBM構築の展望について話した。従来は客観性・再現性・普遍性に基づく研究による自然科学的なアプローチが主流であるが、経験則や推測による機序を含む鍼灸は十分なエビデンスを得にくかった。ところが患者の主観的満足度、経験則による治療戦略などのビッグデータをAI解析する社会科学的アプローチにより、新しいEBMが扱えるのではないかと述べた。
現在フェムテックは経産省も推進する注目の成長産業であり、2025年度は世界市場5兆円規模に上るとの報告があるという。鍼灸とフェムテックの融合は新しい医療モデルになり得るとし、鍼灸による女性のQOL向上を社会実装できるよう業界を挙げ取り組む必要性があると訴えた。
(さらに…)
鍼灸メーカー中心の新団体「OMFES」発足、企業側から鍼灸発展を目指す
鍼灸メーカー中心の新団体「OMFES」発足、企業側から鍼灸発展を目指す
2025.06.11
「他団体と連携」「独自の展示会業務」「国へ提言」などに取り組む
鍼灸材料の製造企業を中心に、新たな団体として今春発足した「東洋医学未来推進協会」(OMFES・オムフェス)が5月30日、名古屋市内で設立総会を行った。
OMFESは、「鍼灸業界の課題解決を目指すこと」を目的に、業界内外の団体との連携や付設展示の運営、行政・業界に向けた提言などに取り組んでいくとして、4月1日に発足。会長には押谷小助氏(株式会社山正会長)が就任したほか、副会長に小倉洋介氏(セイリン株式会社副社長)と松尾知美氏(株式会社いっしん代表取締役)が就き、17社の会員企業と賛助会員1社(下図に一覧)で旗揚げされた。
総会冒頭のあいさつで押谷氏は、日本の人口が減少することが今後見込まれ、このままでは鍼灸産業の市場も2、3割程度減少してしまうと懸念を示すとともに、「現在、鍼灸の受療率が5%前後と言われる中で、業団、学会、教育機関、そしてメーカー・販売会社が連携して動かなくては、この厳しい状況を脱することができず、また (さらに…)
がんサバイバーにあはき師が「オンコロモーション」を!
がんサバイバーにあはき師が「オンコロモーション」を!
2025.06.06
大鍼師会、今年度より人材養成の講座始める
「がんサバイバー」に特化した運動機能の回復を支援する「オンコロモーション」に取り組む動きが鍼灸業界で出てきている。
大阪府鍼灸マッサージ師会(廣野敏明会長、大鍼師会)が、今年度より研修事業として「オンコロモーション認定指導員養成講座」を開き、日頃の臨床で遭遇することの少なくない癌患者の術後ケアやQOL向上のサポートができる施術者を育成し、癌治療後のがんサバイバーの社会復帰に寄与しようとしている。
オンコロモーションとは、オンコロジー(腫瘍学)とモーション(動作)を組み合わせた造語で、公益財団法人大阪対がん協会が提唱した考えだ。癌の治療を受けた患者は、筋力の低下や手術による関節可動域の制限など、身体機能の低下を起こすケースが多く、これらに対し、運動を推奨するとともに、「癌にひるまず、いつもと同じ生活を送るために前向きに取り組むよう背中を押していく」との思いで名付けられた。
大鍼師会が今回の養成講座をスタートさせるきっかけとして、数年前に大阪対がん協会から打診を受けたという。背景には、 (さらに…)
オン資の導入率、5月時点で柔整86%であはき55%
オン資の導入率、5月時点で柔整86%であはき55%
2025.05.28
柔整もあはきも伸び率が鈍化
昨年12月よりオンライン資格確認(オン資)の導入が柔整・あはき施術所で原則義務化されているなか、直近の導入率に関する情報を本紙で入手した。
5月11日時点で、柔整施術所でオン資利用申請を済ませているのが85.6%(3万8,224施設)で、あはき施術所では54.6%(1万8,217施設)だった。導入率は徐々に高まっているが、今年に入り伸び率が鈍化している。 (さらに…)
各地のPTAでかわいい「お灸缶」を使うお灸講習会を開催! 全国地域すこやかお灸協会
各地のPTAでかわいい「お灸缶」を使うお灸講習会を開催! 全国地域すこやかお灸協会
2025.05.26
講習会や研修会を企画している学校のPTAや企業などの団体と、全国の鍼灸師を繋ぐプラットフォームを提供し、「お灸缶」を使った灸の講習会を推進しているのは全国地域すこやかお灸協会。講習会の後は缶を持ち帰り、灸の存在を身近に感じてもらうことで「お灸の継続」を促すという狙いがある。
会を立ち上げ本格的に活動を開始したのは2021年ごろ。以来、学校や地域のマルシェ、寺院、実業団スポーツチームと全国の多彩な団体と講習会を実施している。参加者は灸未経験の場合がほとんどの中、ほんわかしたイラストのお灸缶の効果は絶大。「かわいい!」とあちらこちらから歓声が上がり、使ってみたいという気持ちを盛り上げるのに一役買っている。
(さらに…)
「議員会館内で初となる鍼灸接骨院」開院、昨夏より
「議員会館内で初となる鍼灸接骨院」開院、昨夏より
2025.05.09
特殊性生かし、鍼灸柔整の普及を目指す
令和6年8月より、千代田区永田町に『議員会館接骨院・鍼灸院』が開院している。その名の通り、衆議院第一議員会館内にある鍼灸接骨院で、議員会館内に接骨院が入居したのは同院が初めてのことだ。院運営は一般社団法人TTC(トータルセラピストコミュニティ)で院長は会員の高橋みど里氏。国政の中心に非常に近いという特殊性を生かして鍼灸・柔整治療の知名度向上を目的の一つに挙げている。
同院は衆議院第一議員会館の地下2階にあり、入念な審査を経て昨年8月の開院に至った。議員会館内での営業には、人・もの・情報に対して十分なセキュリティが求められるため、原則として外部の患者は受け付けていない。そのため、WEBサイトやSNSなどによる集患活動はほとんど行っておらず、情報発信は各議員事務室への投函や会館内掲示板への張り出しがある程度だという。 (さらに…)
『小児はり国際交流セミナー』、海外の鍼灸師とともに小児はりを学ぶ
『小児はり国際交流セミナー』、海外の鍼灸師とともに小児はりを学ぶ
2025.04.30
小児はり国際交流の会(代表:井上悦子氏)が主催した『小児はり国際交流セミナー』が 4 月 5 日、6 日に森ノ宮医療大学(大阪市住之江区)で開催された。ブラジルやポルトガルから来日した鍼灸師9人も合わせ、2 日間でのべ42人が参加した。
人により肌は違うと理解して治療する
「大師流小児はり」を紹介したのは大内アルベルト・敏雄氏(アルベルト治療院院長)。子どもの頃ブラジルから来日し、生活を通し日本語を学び鍼灸師になったというバックグラウンドを持つ。現在は地域に根差した治療院を営みながら、ブラジルに日本鍼灸を学べる学校をつくる活動にも尽力している。アルベルト氏が「教育格差のため、職が選択できず生活に困っているブラジル人に、鍼灸師という職を紹介して生活の糧にできるようにしたい」と語ると、会場から感嘆の声がもれた。
大師流小児はりに興味を持ったのは、衛生の保ちやすさや、優しい刺激に加え、刺激量が 体系化され教えやすい点にあったという。月齢や部位ごとに鍼具を接触させる圧力や距離、1分あたりの回数、時間などの目安を記した表を示し、参加者の腕に順に鍼を当て刺激量の違いを体験させた。さらに、アトピー性皮膚炎や、かぶれが改善した症例を紹介し「一番大切なのは、体表の声を聞くこと。過緊張や弛緩のある皮膚を探し治療する」とアドバイスした。
また、「子どもだから柔らかい肌をしているとは限らない」とも。気候や水の違いなど様々な要因で肌は変わるため、年齢や性別に固執せず、よく観察し刺激量を見極める重要性を強調した。
(さらに…)
全鍼師会、第18回地域健康つくり指導者研修会 「エイジフレンドリー」などをテーマに
全鍼師会、第18回地域健康つくり指導者研修会 「エイジフレンドリー」などをテーマに
2025.04.28
生産年齢人口が減少の中、労働者の健康に着目。「鍼灸師も活躍できる場に」
公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会(全鍼師会)の『第18回地域健康つくり指導者研修会』が3月8日、9日、東京都新宿区の同会会館とオンラインのハイブリッドで開催された。
今回、少子高齢化に伴って生産年齢人口が減少の一途をたどるとされる中で、労働者の健康に着目し、「エイジフレンドリー」や「健康経営」をテーマとしたプログラムが組まれた。
長嶺芳文会長は開会あいさつで、「今、企業が従業員の健康をどう守っていくのかが国全体の課題となっており、ここに鍼灸マッサージ師も関わることで、活躍できる場となり得る」と今後注目すべき分野であると展望した。
60歳以上の労働者の労災事故防止策としての「エイジフレンドリー補助金」とは?
『エイジフレンドリー補助金について』と題した講演では、厚労省安全衛生部安全課の澤田京樹氏が登壇し、制度面を含めて概説した。エイジフレンドリーとは「高齢者の特性を考慮した」を意味する言葉で、 (さらに…)
セイリン主催『鍼灸パワーアップ DAY2025』、鍼灸業界の今を知る
セイリン主催『鍼灸パワーアップ DAY2025』、鍼灸業界の今を知る
2025.04.16
3月23日にセイリン株式会社主催によるセミナー『鍼灸パワーアップ DAY2025』が東京都立産業貿易センター(東京都港区)で開催された。テーマは『1日で業界の“今”をキャッチ!』。当日は、会場とオンラインを合わせ約150人が参加した。
社会が鍼灸に求めるものは変化している
特別企画『現代社会における鍼灸師の役割と未来の鍼灸の可能性』では、学生時代を同期として共に明治国際医療大学で過ごした鈴木雅雄氏(福島県立医科大学会津医療センター漢方外科・鍼灸部教授)と伊藤和憲氏が(明治国際医療大学鍼灸学部長・教授)が登壇した。
鈴木氏は「病院で働く鍼灸師」の目線から講演を行った。内科病院で鍼灸師が求められるのは、「困っている患者を医師と一緒に助けること」だという。外来患者を、医師の治療が必要な症状か見極め各科に送り出すことに始まり、急性期を過ぎた患者の痛みや不調を緩和する。しかし、医師は鍼灸の知識が乏しいというハードルがあり、鍼灸で成果が出れば、こちら側から機序などを解説し、次の紹介につなげているという。
また、鈴木氏は病院の赤字経営問題などにより、厚労省で「医療の前向きな撤退」が検討されていると伝えた。大病院のみを残し、在宅医療での対応を推進する方向性にあり、医師は専門性や在宅医療を求められる中で、鍼灸師の未来は明るいと話す。鈴木氏が勤務している同センターでも、地域医療に鍼灸を組み込む取り組みが進んでいると報告した。
伊藤氏は、鍼灸の発展のため手を尽くしたが業界は変わらず、企業やマスコミ、医療の世界に身を置いた経験をもとに「ヒールの視点で話す」と前置きし、講演を始めた。 (さらに…)
柔整・鍼灸メディカルショーin大阪2025、主催のダイヤ工業含め29社が出展
柔整・鍼灸メディカルショーin大阪2025、主催のダイヤ工業含め29社が出展
2025.04.04
来場者は230名超。柔整師や鍼灸師らが思い思いに企業ブースに
施術所向けの機器・用品の展示商談会『柔整・鍼灸メディカルショー in 大阪2025』が3月20日、森ノ宮医療学園専門学校アネックス校舎(大阪市東成区)で開催された。主催はダイヤ工業株式会社(岡山市南区)。
同社をはじめ、柔整・鍼灸関連のメーカーや企業ら29社が出展。当日は230名を超える治療家・学生が来場し、各ブースではデモ機を試したり、製品の説明を真剣に聞く来場者の姿があったりと、活況を呈していた。
■出展企業29社(順不同)
株式会社KG/ミューラージャパン株式会社/株式会社エスジーティー/酒井医療株式会社/セイリン株式会社/株式会社いっしん/株式会社スリーピース/伊藤超短波株式会社/株式会社山正/日進医療器株式会社/株式会社エス・エス・ビー/ミナト医科学株式会社/株式会社ファロス/ダーマローラージャパン/株式会社Setsu Planning/ピップ株式会社/三進興産株式会社/株式会社日本メディックス/新田ゼラチン株式会社/株式会社竹虎/株式会社ユニファ・メディカルカンパニー/積水化成品工業株式会社/ユナイテッドスポーツプランズジャパン株式会社/和光電研株式会社/株式会社吉田養真堂/セダテレック日本総代理店/ルーツ株式会社/エクスフィット株式会社/ダイヤ工業株式会社
手指サポーターの新商品やAIアプリ付超音波など
ストレッチバンドや各種サポーターなどをブースに並べたダイヤ工業は、1月に新発売した手指サポーター『ユビクル』を訴求。 (さらに…)
業界ニュースや東洋医学を音訳で必要な人に! 日本ライトハウス東洋医学チーム
業界ニュースや東洋医学を音訳で必要な人に! 日本ライトハウス東洋医学チーム
2025.03.25
社会福祉法人日本ライトハウス(大阪市西区)には、全国に86ある点字図書館の中でも珍しい、東洋医学に特化した出版物の音訳を行う東洋医学チームがある。30年を超える歴史のある同チームでは、古典や治療本のほか、本紙の音訳にも取り組んでいる。
音訳作業は、新聞や雑誌の場合は記事ごとの担当者を決めることから始める。文章を読み録音する人、音声の内容を確認する校正者に振り分け、完成した音源の編集を経て、全国から利用可能なインターネット図書館「サピエ図書館」で公開する。 (さらに…)
「あはき・柔整広告ガイドライン」、何がどう変わった? 注意点は?
「あはき・柔整広告ガイドライン」、何がどう変わった? 注意点は?
2025.03.17
2月18日、あはき・柔整施術所の広告を対象とした新たな指針となる「広告ガイドライン」(GL)が厚労省より発出された。
今後、各地の保健所がGLに沿った広告指導に当たるとみられ、施術者も対応が迫られる。
既に指導に動き出した自治体も
GL発出後、さっそく中部地方のある自治体で、「鍼灸整骨院」で開業を検討していた施術者が保健所から指摘を受けたという情報もあり、既に動き出している自治体もあるようだ。今回、GLにより統一的な基準が国から示されたが、その指導体制は自治体ごとに異なり、「どこまで認めて、どこまで認めないか」といった規制の度合いも各自治体判断となる模様だ。
今回のGLでは、広告で使用可能な表記・言葉、その範囲などが明確化された一方、禁止事項についても併せて詳細に設けられている。以下では、今後の広告制限で注意すべき点などをまとめた。 (さらに…)
「医療人としての覚悟で社会へ」、平成医療学園専門学校の令和6年度卒業式
「医療人としての覚悟で社会へ」、平成医療学園専門学校の令和6年度卒業式
2025.03.13
3月10日、平成医療学園専門学校(大阪市北区)の令和6年度卒業式が大阪市内のホテルで開催された。柔道整復師科41名、鍼灸師科23名、東洋療法教員養成学科3名、日本語学科94名、応用日本語学科31名の計192名の卒業生の新たな門出を祝った。
当日は着物やスーツ、各国の民族衣装と思い思いの晴れ着に身を包んだ学生が集まり、和やかなムードで式は執り行われた。
学校長式辞にて、北野吉廣氏は「医療や日本語というコミュニケーションツールを使い、人のためになりたいという心や思いを表現してほしい」と話した。「勇気・覚悟」としたためた書を掲げ、「勇気は信念を曲げず、覚悟をもって向かう心意気。覚悟とは、勇気を出すための光や意思のこと」と力強く語りかけた。
同理事長の岸野雅方氏は「自分の力を患者さんに使うことを喜べる医療人になってほしい。これから、困った時、悩んだ時はいつでも母校に帰ってください。気を付けて社会に行ってらっしゃい!」と温かく呼びかけた。
在校生が「先輩の手本を目標とし、追いかけてきた。活躍を心から応援している」と送辞を述べると、卒業生は答辞とし「仲間と協力して学ぶうちに、身体を酷使する人の多さに驚き、医療人として役に立ちたい気持ちは強くなっていった。学び続け、業界の発展に貢献できるよう尽力したい」と覚悟を語った。
卒業証書授与のほかにも、優秀者、校長賞、理事長賞など各賞の表彰や、来賓の祝辞、祝電披露なども行われた。
「大阪お灸の陣」開催、灸文化や透熱灸の魅力を再発見!
「大阪お灸の陣」開催、灸文化や透熱灸の魅力を再発見!
2025.03.11
3月2日、お灸イベント『大阪お灸の陣&お灸セミナー』が大阪医療技術学園専門学校(大阪市北区)で開かれた。主催したのは日進医療器株式会社と鍼灸ウェブメディア「ハリトヒト。」で、近年見過ごされている灸文化や透熱灸の効果・魅力を改めて知ってもらおうと企画された。
体験型イベントで「様々な灸法に触れたり、艾を捻ったり」
午前中は「大阪お灸の陣」と銘打った体験型イベントが行われ、日進医療器、株式会社メイプル名古屋、株式会社チュウオーの3社がブースを構えたほか、お灸専門の治療院を開く鋤柄誉啓氏と、「ハリトヒト。」メンバーの滝沢ゆみえ氏(はりいんT院長)がそれぞれ灸法を披露した。 (さらに…)
令和6年の治療院代は1世帯3,309円、総務省の家計調査
令和6年の治療院代は1世帯3,309円、総務省の家計調査
2025.03.07
整骨院・鍼灸院で使った費用4年連続増加で、伸びも拡大
けがや疾患などで、昨年1年間に整骨院や鍼灸院で使った治療金額が、1世帯当たり3,309円だったことが分かった。総務省が2月7日に公表した『令和6年の家計調査』で示された。
(さらに…)
オン資導入率「柔整85%、あはき53%」、柔整・あはき療養費会議
オン資導入率「柔整85%、あはき53%」、柔整・あはき療養費会議
2025.02.28
今春、導入済みの施術所へ協力金支給を
2月28日、柔整・あはき療養費検討専門委員会がそれぞれ開催され、昨年12月2日より原則義務化された「オンライン資格確認」(オン資)の施術所における導入状況などが報告された。2月23日時点でオン資の利用申請を済ませた施術所の割合は、柔整で約85%、あはきで約53%だった。厚労省は今後も補助金支援を継続するなど導入促進を図るが、令和8年末頃までに未導入の施術所には受領委任の中止措置を設ける考えも示した。
(さらに…)
スマホで舌の写真をパシャ! AIが舌診をしてくれるアプリ「Berrow」
スマホで舌の写真をパシャ! AIが舌診をしてくれるアプリ「Berrow」
2025.02.28
AIが舌診をするアプリ「Berrow」を四季鍼灸治療院(大阪市阿倍野区)と森ノ宮医療大学の仲村正子助教らが開発。今話題のAIを東洋医学にも活用する試みとして注目されている。
同アプリは舌を撮影すると、AIに学習させたデータに基づき問診項目を提示し、回答から「証」を導きだすというもの。客観性を強みに、証立てのばらつき防止や望診・問診の補助としての活用を見込んでいるほか、個人のセルフケアツールとしての利用も期待している。
AIに学習させた画像は1910枚にのぼる。15名の鍼灸師が11種類の舌所見に分類し、そのデータをもとに、AIが舌や舌苔の状態を自動判定。必要な問診項目をピックアップするしくみ。患者が問診に5段階評価で回答すると、0~100%で評価する「未病度」と31種類から選ぶ「病証」を提示。患者に話すようなやさしい文章で、東洋医学的に体の状態や症状を解説する。 (さらに…)
「第6回からだケアEXPO東京’25 健康施術産業展」、施術所向け機器・サービスが多数出展
「第6回からだケアEXPO東京’25 健康施術産業展」、施術所向け機器・サービスが多数出展
2025.02.21
健康施術分野の商談型展示会『第6回からだケアEXPO東京’25 健康施術産業展』が2月3日から3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された。主催はブティックス株式会社(東京都港区、新村祐三代表取締役社⻑)。
接骨院・鍼灸マッサージ院向けの治療器、自費施術メソッド、院内DX化サービス、健康関連用品などを出展した多数の企業・団体等が集結したほか、活躍中の治療家が会場内で施術メソッドを披露するコーナーも設けられ、来場者の関心を呼んでいた。3日間の来場者数は「介護」をテーマとした併催展を含め延べ12,357人に上った。
低周波治療器の新商品やサブスク特化のサービスなど
医療福祉機器メーカーのオージー技研(岡山市中区)は、新商品となるコンパクト低周波治療器『パルスキュアプロ』を同展示会で初披露した。 (さらに…)