現行の保険証、令和6年秋廃止「施術所への対応も」デジタル相言及
2022.10.25
紙などで発行されている現行の健康保険証を令和6年秋に廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」の利用に切り替えることを政府が発表した。マイナ保険証が事実上、義務化されることが決まり、実施時期も早まったことから、あん摩、鍼灸などの施術所でのマイナンバーカード対応も検討される方向のようだ。
(さらに…)
現行の保険証、令和6年秋廃止「施術所への対応も」デジタル相言及
現行の保険証、令和6年秋廃止「施術所への対応も」デジタル相言及
2022.10.25
紙などで発行されている現行の健康保険証を令和6年秋に廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」の利用に切り替えることを政府が発表した。マイナ保険証が事実上、義務化されることが決まり、実施時期も早まったことから、あん摩、鍼灸などの施術所でのマイナンバーカード対応も検討される方向のようだ。
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全柔協「ストップ! 特殊詐欺」整骨院も地域防犯に一役
全柔協「ストップ! 特殊詐欺」整骨院も地域防犯に一役
2022.10.25
「ストップ! 特殊詐欺キャンペーン」と銘打ち、全国柔整鍼灸協同組合(全柔協)が9月から全国の所属会員と協力し、特殊詐欺被害防止の啓発活動を行っている。施術所に治療に来た患者へ向け、高額療養費を悪用した還付金詐欺への注意を呼び掛けている。
全柔協は昨年、大阪府警察と「安全・安心なまちづくり」に関する協定を締結し、特殊詐欺などの犯罪被害防止に向けた取り組みを積極的に実施。今回は、10月からの後期高齢者医療における「窓口負担2割」導入に伴う配慮措置が設けられたこともあり、この制度変更の周知もかねて注意喚起を促している。
奈良県の山口整骨院では、山口悠院長が世間話も交え、「『お金が返ってくる』という電話があれば、いったん切って家族か警察に。私に相談してくれてもいいです。気を付けてくださいね」と声掛けすると、患者は「先生に相談してと言ってもらえると心強い」と笑顔を見せた。整骨院が地域防犯に一役買っている。
『医療は国民のために』353 オンライン請求のシステム関連事業を 随意契約で取られてはダメなのだ!
『医療は国民のために』353 オンライン請求のシステム関連事業を 随意契約で取られてはダメなのだ!
2022.10.25
今夏までに立て続けに開催された柔整療養費検討専門委員会での議論によって、「電子申請」というのは「オンライン請求」であると結論付けられた。気になるのは導入される時期だが、令和8年度実施という案は断念されたが、必ずオンライン請求は導入されることになる。ただ、それまでに踏まないといけないステップがあり、私は3つの段階に分けられると考える。
第1段階は、電子申請として紙媒体を使わない仕組みづくりの運用で、例えば、光ディスクやUSBメモリー、添付ファイル等のメール配信などを利用する。これらは既に特定の業者が日本柔道整復師会(日整)からの要請を受けて参入しており、個人契約の柔整師団体の一部もこれに賛同する動きがあるようだ。 (さらに…)
鍼灸学系大学協議会 サマーセミナー開催 モデル・コアカリキュラム策定の現状
鍼灸学系大学協議会 サマーセミナー開催 モデル・コアカリキュラム策定の現状
2022.10.25
鍼灸学系大学協議会(JSACU)の主催で第4回サマーセミナーが9月10日、11日に大阪市内で開催された。コロナ禍による中止で3年ぶりの開催となり、大学ごとに設定している教育課程の中心(コアカリキュラム)の見本となる「モデル・コアカリキュラム(以下モデルコア)」の策定状況について報告され、闊達な議論が行われた。
変わりゆく社会で鍼灸教育の向上を
冒頭、JSACU理事長の矢野忠氏はコロナ禍を乗り越え3年ぶりにサマーセミナーを開催できたことを喜んだ。また、来年度の新潟医療福祉大学の鍼灸健康学科の開設にも触れ、鍼灸医学の発展と優秀な人材の発掘・養成、大学ならではの教育の充実がJSACUの目標であると強調した。 (さらに…)
柔整国家試験、問題漏えい報道 柔整師役員逮捕で「大変な事態」
柔整国家試験、問題漏えい報道 柔整師役員逮捕で「大変な事態」
2022.10.25
日整、全整協 事件受けてコメント
10月上旬、柔整師の国家試験問題の内容を漏洩したとして、公益財団法人柔道整復研修試験財団の理事らが逮捕されるという報道が、新聞やテレビ、ネット等の様々なメディアで大きく報じられた。
それらによると、同財団理事の三橋裕之容疑者と、問題の作成や採点を行う試験委員の黒田剛生容疑者が共謀し、複数の専門学校の教員に試験問題の要点を漏えいしたとみられ、柔道整復師法違反(秘密保持義務など)の容疑で逮捕された。同財団のほか、漏えい先とされる仙台市の専門学校には警視庁による家宅捜索が行われたという。
公平であるべき国家試験の根幹を揺るがす問題であり、また三橋容疑者は公益社団法人日本柔道整復師会(日整)の副会長も務め、柔整療養費検討専門委員会の業界側代表として国や保険者と交渉を行っていた立場であったことからも、業界に大きな衝撃が走った。
ニュース報道以降、本紙にも「寝耳に水で驚いている」、「大変な事態だ」という声のほか、「柔整師の社会的信用が下がってしまう」といった懸念を示す問い合わせが寄せられた。
この事態を受け、日整は10月6日に三橋容疑者の逮捕を重く受け止め、お詫びの文書をホームページ上に掲載した。
また、個人契約の団体で構成する「全国柔道整復師統合協議会」(全整協)は、同じ柔整師が引き起こした事件であることから、業界全体の問題として捉え、国民に向けたコメントを発表している(下記参照)。
労災保険のあはき施術 10月施術分から 料金改定
労災保険のあはき施術 10月施術分から 料金改定
2022.10.25
労災保険のはり・きゅう及びマッサージ施術に係る料金が、10月以降の施術分から変更される。厚労省労働基準局長が、9月21日付で文書を発出した。
初検料と、マッサージ施術料の「温罨法を併施した場合」の算定料金が引き上げられた(下表参照)。
西日本最大級の健康施術産業展 からだケアEXPO大阪 ’22
西日本最大級の健康施術産業展 からだケアEXPO大阪 ’22
2022.10.25
施術の商品・サービスが一堂に
施術業界を対象とした総合展示会『からだケアEXPO大阪 '22 第2回健康施術産業展』が11月30日からの3日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開催される。
主催はブティックス株式会社(東京都港区)で、介護業界西日本最大級の商談型展示会『第7回CareTEX大阪'22』も同時開催。来場前登録をすることで5千円の入場料が無料に。 (さらに…)
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』21 緩和型通所介護事業の 開設の心がけ②
連載『介護予防研究会による柔整師・鍼灸師のための介護保険講座』21 緩和型通所介護事業の 開設の心がけ②
2022.10.25
今回は、介護予防・日常生活支援総合事業の「緩和型通所介護サービス」の今後の動向について解説します。
令和4年10月現在、財務省の財政制度等審議会は、社会保障制度全体について「検討段階から実施へのカウントダウンが始まっている」との認識の下、様々な議論を行っています。
要支援者に対する訪問介護、通所介護については、「地域の実情に応じた多様な主体による効果的・効率的なサービス提供を行う観点から、地域支援事業へ移行したところ(平成30年3月末に移行が完了)である」としており、要介護1・2への訪問介護・通所介護についても、「生活援助型サービスをはじめとして、全国一律の基準ではなく地域の実情に合わせた多様な人材・多様な資源を活用したサービス提供を可能にすることが効果的・効率的である。先に述べた地域支援事業の在り方の見直しに取り組みつつ、第9期介護保険事業計画期間に向けて、地域支援事業への移行を検討すべきである」としています。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』197 サウナでヒートショック? 上手く「ととのう」ための注意点
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』197 サウナでヒートショック? 上手く「ととのう」ための注意点
2022.10.25
先日、静岡県の朝霧高原にある富士山養生園に行ってきました。アリゾナ大学の統合医療フェローシッププログラムの先輩である山本竜隆先生の施設で、広大な土地に古民家を移築して展開している滞在型のリトリートです。
毎年春に、私はこちらでファスティングのイベントを主催しているのですが、この場所で「食べたい」と要望があり今回のイベントを企画しました。
施設にはバブル時代に美術館建設のため整備されたという庭園があります。中央にある富士山の湧水が流れ込む池のほとりには、サウナ小屋が建てられていて、水風呂の代わりに池に飛び込むフィンランドのような楽しみ方も可能です。 (さらに…)
錦房から新刊 鍼灸の未来を創る 職業としての鍼灸
錦房から新刊 鍼灸の未来を創る 職業としての鍼灸
2022.10.25
『職業としての鍼灸』が株式会社錦房より出版。著者は明治国際医療大学学長の矢野忠氏、監修は一枝のゆめ財団。A5判、186項、3080円(税込)。
様々な伝統医学の中で、世界中に広がったのは鍼灸医学のみと著者は言う。導入しやすく、多様な効果や安全性の高さが魅力で伝統として完成している。そして、陰陽論や五行論の自然の多用性と循環性を捉えるための思考法のもと、実用主義的思考と技術的思考を重視し、実用性や有用性を高める理論や技術を取り入れる柔軟性も備えている。
かつて鍼灸師は人々の生活圏で臨床活動を行う家庭医療の専門家のような役割を担っていた。しかし今、社会の激変とともに、鍼灸医学も鍼灸師も変わらなければならない。
求められるのは、その分野で公益増進のため全力で貢献するプロフェッショナリズムである。これからの鍼灸医療を支える鍼灸師に贈る飛躍のための一冊。
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』211 描出が難しい腰椎部のエコー観察
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』211 描出が難しい腰椎部のエコー観察
2022.10.25
今回の執筆者:田中 正樹(筋・骨格画像研究会)
柔整師が超音波画像観察装置を用いて、軟部組織や骨を観察するのは、日頃の診察において、有用であるが、全ての部位において、抽出がたやすいとは言い難い。
超音波画像観察装置にて画像を抽出し、画像を把握するのには、練習が必要であるが、その中でも腰椎部は鮮明な画像の抽出が難しく、観察にはより注意が必要である。今回は腰椎の観察を報告する。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 オンライン請求導入までの過渡期の取り扱いについて
Q&A『上田がお答えいたします』 オンライン請求導入までの過渡期の取り扱いについて
2022.10.25
Q.
柔整療養費にオンライン請求が導入されるまでの過渡期の請求では、どのような取り扱いが想定されるのでしょうか?
A.
受領委任協定・契約に基づく柔整療養費の請求は、各施術管理者から各保険者に対して行う必要があり、近年、請求代行業者の中の悪質な団体が療養費を私的に流用し、柔整療養費が施術管理者に支払われない問題が発生しています。 (さらに…)
第17回社会鍼灸学研究会 「商品化社会」での鍼灸を考察
第17回社会鍼灸学研究会 「商品化社会」での鍼灸を考察
2022.10.25
第17回社会鍼灸学研究会が9月18日、19日、オンラインで開催された。『鍼灸のアイデンティティーを求めて―「商品化社会」における鍼灸』をテーマに、様々な立場から報告が行われた。
岡山商科大学法学部客員教授の村岡潔氏は、医療人類学の考え方に基づく「多元的医療システム」(PMS)を概説した上で、鍼灸の目指すべき立ち位置について語った。
PMSとは、社会や集団の中で日々繰り返される健康・医療を保持するための営み(ヘルスケア)が、多層構造的に存在していることを指す概念で、大別して、▽大衆セクター、▽民俗セクター、▽専門職セクターの3つに分類される。 (さらに…)
連載『食養生の物語』113 『貧乏さんま』
連載『食養生の物語』113 『貧乏さんま』
2022.10.25
食欲の秋を代表する食材の一つ、サンマは9月から11月に旬を迎えます。
「貧乏秋刀魚に福鰯(びんぼうさんまにふくいわし)」という諺があります。サンマは寒流に乗ってやってくるので、豊漁ということは冷夏で、お米や農産物が不作になります。
これに対し、5月から9月が旬の鰯が豊漁だと暖流に勢いがあるため、夏は暑く実り豊かな秋がやってくるといわれています。
ここ数年はサンマの不漁が続き、価格が上昇し続けています。需要と漁獲量の問題だけでなく、海水温の変化がサンマの生息数に影響しているのではと考える説もあるようです。
また、サンマは寿命が1年から2年と短いうえに、神経質でパニックを起こしやすく、ぶつかり合って鱗が剥がれてしまうなど養殖も難しいようです。
とはいえ、サンマにとっては思わぬ評価のされ方で貧乏くじを引かされたといえそうですね。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』48 素問・十『五蔵生成』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』48 素問・十『五蔵生成』
2022.10.25
この篇には、邪気がどうやって体の中に入るのかが書かれていました。 (さらに…)
今日の一冊 あなたの知らない心臓の話 動物からヒトまで――新常識に出会う知的冒険
今日の一冊 あなたの知らない心臓の話 動物からヒトまで――新常識に出会う知的冒険
2022.10.25
あなたの知らない心臓の話 動物からヒトまで――新常識に出会う知的冒険
ビル・シャット 著 吉野山早苗 訳
原書房 2750円
本書はあらゆる生物にとって最も重要な臓器である心臓について、医学・生物学・歴史学・哲学・宗教学といった様々な側面から迫る。
中でも興味深いのは心臓と心あるいは魂の関係性について。古今東西、心や魂は心臓にあると信じられてきた。科学の発展により、その在り方は紆余曲折を経るが、現在でも「胸が痛い(heartache)」などの表現にその名残りが色濃く見えるのも面白い。
このほか、種の違いによる循環系の同異点など、心臓とそれにかかわる学問の進化・進歩について具体例を挙げて解説する。
編集後記
編集後記
2022.10.25
▽56本塁打! 最後の最後で出ましたね、ヤクルトの村上宗隆選手が放った日本人選手シーズン最多ホームラン。しびれました。
ニュースなどで日々積み上がっていく数字に、海の向こうの大リーグ・ジャッジ選手のホームラン量産とも相まって本当に胸が躍りました。
とはいえ、同じスポーツ界では少し前に「5100万」やら「7600万」といった目を見張る数字も出ました。昨年の東京オリパラ2020に絡む汚職事件です。
古典的な贈収賄容疑、つまり「口利き」だったということで、何ともまあと思っていたら、今月に入り、柔整業界でも国家試験問題に絡む事件報道がでかでかとされました。
「信用失墜」などの声も聞こえてきていて、自浄作用を働かし、もう信頼という数字を積み上げていくしかないですね。(和)