柔整師、労災特別加入の対象に 来年度から運用始まる
2021.01.08
「一人接骨院」の柔整師を念頭に
個人事業主が労災保険に特別加入できる制度の対象業種に、柔整師が新たに加えられることになった。4月から運用が始まる。対象者として念頭に置かれているのは、一人で接骨院・整骨院を運営する柔整師で、加入は任意。業種ごとに作られる「特別加入団体」に申し込み保険料を払えば、労災時に補償が受けられる。 (さらに…)
柔整師、労災特別加入の対象に 来年度から運用始まる
柔整師、労災特別加入の対象に 来年度から運用始まる
2021.01.08
「一人接骨院」の柔整師を念頭に
個人事業主が労災保険に特別加入できる制度の対象業種に、柔整師が新たに加えられることになった。4月から運用が始まる。対象者として念頭に置かれているのは、一人で接骨院・整骨院を運営する柔整師で、加入は任意。業種ごとに作られる「特別加入団体」に申し込み保険料を払えば、労災時に補償が受けられる。 (さらに…)
『医療は国民のために』310 療養費は、保険者の合理的な裁量に委ねられているものと解すべきなのか?
『医療は国民のために』310 療養費は、保険者の合理的な裁量に委ねられているものと解すべきなのか?
2021.01.08
最近、特に健保組合の不支給処分に対し審査請求を行ったり、不備返戻への疑義を申し述べたりした場合、「健保組合の合理的な裁量に委ねられているものと解すべき」との表現が散見され、保険者側の判断が容認されることが少なくない。これがどういうことなのかを解説してみたい。 (さらに…)
病鍼連携連絡協議会 特別講座 鍼灸師と家庭医は良きパートナー
病鍼連携連絡協議会 特別講座 鍼灸師と家庭医は良きパートナー
2021.01.08
鍼灸師は「ヘルスケアプロバイダー」
病鍼連携連絡協議会(長谷川尚哉世話人代表)の特別講座が昨年11月28日、オンラインで開催された。
『鍼灸師から医師に 総合診療の学びから街の鍼灸師に伝えたいこと』と題して、医師で鍼灸師の寺澤佳洋氏(医療法人弘池会口之津病院)が登壇した。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』33 感染症の世界史
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』33 感染症の世界史
2021.01.08
京都府鍼灸師会会報の「会長緒言」で『感染症の世界史』(石弘之著)という書籍が紹介されており、面白そうなので早速取り寄せて読んでみました。内容は、人類が今まで遭遇してきた様々な感染症との闘いの記録。ただあまりにざっくりすぎて、まるで年表や概略のオンパレードのように思えましたが、辛抱強く読み進めていくと、人類は「右往左往」しながらウイルスと「いたちごっこ」を繰り返してきたことが分かります。微生物は当然我々人類が登場するはるか昔から存在しています。そんなバイキンだらけの中に最新参としてヒトが誕生した時点から奴らと闘わねばならない宿命を背負っていて、それに終わりは無いことをくどいほどに説明しています。免疫学をある程度勉強していると、病原菌との闘い方が多種多様なのもリアルに感じ取ることができます。 (さらに…)
インタビュー企画 SNSで話題の「政治×鍼灸」って何?〈後編〉
インタビュー企画 SNSで話題の「政治×鍼灸」って何?〈後編〉
2021.01.08
政治と鍼灸――。そんな臨床から離れたテーマにもかかわらず、SNSで注目されている無料オンライン企画がある。
前回は「政治×鍼灸」を立ち上げた経緯などを、発起人の川井大輔氏(川井治療院院長)に聞いたところ、主に若い層での「業団離れ」や「政治離れ」が起きていることが浮き彫りになった。今回は今後の展開について聞きながら、鍼灸師の政治への関わり方について考えてみたい。
「なぜ業団が複数?」参加者の声をテーマに
――昨年9月に開いた第1回では墨田区議会の佐藤篤議員をゲストに招いたとのことでしたが、第2回はどんな内容でしたか。
第1回での佐藤区議の話を踏まえ、参加者でディスカッションしたところ、「日本鍼灸師会(日鍼会)と全日本鍼灸マッサージ師会(全鍼師会)の二つに分かれてしまっていることが、組織力を高められない原因なのではないか」という声が多く上がりました。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』154 再度の緊急事態宣言を前に
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』154 再度の緊急事態宣言を前に
2021.01.08
昨年4月に続いて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する緊急事態宣言が再び発出される見通しとなりました(1月5日時点)。経済への影響を最小限に抑えるために、飲食店などに限定した対策となるようですが、鍼灸マッサージ・柔整業界にも少なからず影響はあると思われます。首都圏の1都3県を対象としたものですが、昨年同様、状況次第で全国に区域が拡大されることもあるかもしれません。
1年以上続いているこの混乱を見ていると、様々な問題・課題が浮き彫りとなり、また意見の違いで生じる衝突もあり、神経をすり減らしながら、精神的にも肉体的にも経済的にも世の中はもうヘトヘトです。皆さんも同じでしょう。そんな中で、精神的負担の和らげ方やストレスリダクションは今の時代に必須の技術だと思います。 (さらに…)
連載『中国医学情報』190 肝硬変の腹水に温灸併用治療―薬物単独群とランダム化比較(上海鍼灸雑誌)ほか
連載『中国医学情報』190 肝硬変の腹水に温灸併用治療―薬物単独群とランダム化比較(上海鍼灸雑誌)ほか
2021.01.08
今回の内容
・肝硬変の腹水に温灸併用治療―薬物単独群とランダム化比較(上海鍼灸雑誌、20年8期)
・精索静脈瘤による男性不妊の鍼治療法をランダム化比較(上海鍼灸雑誌、20年8期)
・肺癌化学療法患者に対する知熱灸治療の効果―ランダム化比較(鍼灸臨床雑誌、20年6期)
☆肝硬変の腹水に温灸併用治療―薬物単独群とランダム化比較
河北省唐山市伝染病病院・王秀玲らは、B型肝炎から肝硬変となり腹水を伴う患者で、常軌内科治療単独と灸治療併用の効果を比較(上海鍼灸雑誌、20年8期)。
対象=70例(男41例・女29例)。これをランダムに灸群・薬群各35例に分けた。灸群:平均(57±8)歳・平均罹患期間(3.90±1.01)年・中等度腹水17例・重度腹水18例。薬群:平均(58±8)歳・平均罹患期間(3.56±0.98)年・中等度腹水16例・重度腹水19例。
治療法=毎日1回・連続4週間治療。
<薬治療>両群とも抗ウイルス薬・利尿薬などの常軌西医内科治療。
<灸治療>①取穴―『神応経』の治水四穴:復溜(左右)・神闕・陰陵泉(左右)・腎兪(左右)。②操作―生薬末(茯苓・白朮ほか)をショウガ汁で直径2cmの薬餅にしてツボに置き、棒灸で各穴5分間温灸。
観察指標=①中医症状評価:腹満・食欲・疲労感・脇痛・黄疸、②生化学検査:ALT(GPT)、AST(GOT)ほか、③体重・腹囲・尿量・腹部超音波検査。
結果=臨床効果は、灸群:治癒5例・著効20例・有効8例・無効2例・総有効率94.3%、薬群:治癒1例・著効7例・有効18例・無効9例・総有効率74.3%。
ALT(GPT)(U、前→後)は、灸群:63.21±11.07→20.05±3.15、薬群:61.92±10.92→40.07±6.27。
AST(GOT)は、灸群:60.17±10.27→21.08±3.72、薬群:59.88±9.92→39.35±6.36。
腹囲(cm)は、灸群:100.58±5.88→83.18±3.72、薬群:99.85±5.69→91.38±4.20。
24時間尿量(mL)は、灸群:1568.78±321.56→2547.57±356.37、薬群:1557.87±324.89→2004.87±346.04。 (さらに…)
セイリン、「鍼灸院検索サイト」今春開始
セイリン、「鍼灸院検索サイト」今春開始
2021.01.08
潜在患者とのマッチング図る
鍼メーカーのセイリン株式会社(静岡市清水区)が、4月1日より鍼灸院検索サイト「健康にはり」を立ち上げ、鍼灸未経験を含む患者・ユーザーと鍼灸院のマッチングサービス提供を開始する。 (さらに…)
マッサージ療養費 施術行為別・疾患別頻度 厚労省『令和元年度 療養費頻度調査』から
マッサージ療養費 施術行為別・疾患別頻度 厚労省『令和元年度 療養費頻度調査』から
2021.01.08
調査は、全国健康保険協会管掌健康保険、国民健康保険及び後期高齢者医療制度における令和元年10月の1カ月間に行われた施術に係る療養費支給申請書が対象。支給申請書のうち、全国健康保険協会管掌健康保険で全件、国民健康保険で5分の1、後期高齢者医療制度で10分の1の割合で抽出している。調査が実施された10月より消費税率10%引き上げに伴う料金改定(改定率+0.44%)が施行されている。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 「外力の作用機転」とは?
Q&A『上田がお答えいたします』 「外力の作用機転」とは?
2021.01.08
Q.
捻挫の療養費支給申請書が「『外力の作用機転』を明記してください」として返戻されました。負傷原因の欄には「いつ、どこで、どの部位がどうなったのか」は記載したのですが……。
A.
「機転」とは主に医学分野に限局すれば、ある現象の元となる要因や経緯あるいはその仕組みのことなので、外力の作用機転とは、「外力がどのように作用したのか」「どのような作用の外力が影響を与えたのか」ということになります。
外傷を引き起こす外力には「直達外力」と「介達外力」があります。前者は直接身体に触れる力で、 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』197 月のモノと風邪の間は……
連載『汗とウンコとオシッコと…』197 月のモノと風邪の間は……
2021.01.08
旧年はコロナ騒動、政治経済状況の混乱、国内外の不穏な動きなどがあり、それを引き継ぎながら新玉の年を迎えたわけだが、果たしてどうなるだろうか。
季節の動きも温暖化の影響で、昔の運気論が適応できるような状況ではなく、我々は、未来に向かって一歩一歩確実に歩んでいかなければならない状況である。旧年から今年にかけて、クリスマスに紅葉が散らずに残っていたり、年始に雪が降ったり、寒暖差が極端だ。そうなると身体は冬の防衛反応のために体幹部に血を集め、血圧が上がることで、眩暈や頭痛、動悸、仙腸関節痛、下肢痛など様々な病態が現れやすい。血圧上昇の影響で高齢者は朝方や夜間に問題が起こることが多いのが定石だが、夕方17時頃に何らかの変化、特に認知症がある場合は、精神的変化が多かったようだ。
新年早々来院し、頭痛を訴える患者は、50代前半のやせ形のいわゆる「美魔女」で、血圧の低い若木女史だ。大きな既往歴はなく、更年期に差し掛かって何かと不定愁訴を訴えては来院していた。 (さらに…)
連載『医療再考』23 未来に向けて今から準備すべきこと
連載『医療再考』23 未来に向けて今から準備すべきこと
2021.01.08
未来の医療や鍼灸はどうなるのでしょう。これまで伝えてきたように、デジタル化されていくことは間違いありません。そして、情報という新しい通貨がやり取りされ、今まで考えることもできなかった新しい組み合わせが作られ、予想もしなかった健康や医療の形が提供されることになるでしょう。未来の医療、そして鍼灸は、今まで以上に様々な業種とコラボレーションし、エンターテインメント化していくものと思われます。我々は鍼灸治療の一連の過程をデジタル化に伴って分断化し、鍼灸師の持つ情報を細分化していく必要があると説明してきました。その際に最も大切なのは、たまたま何かと掛け合わされることで生まれる偶然な未来を選ぶよりも、鍼灸師が描きたい未来に近づけるために何と掛け合わせたいのかをデザインし、分断化し、データを取ることです。医療としての鍼灸か、健康増進としての鍼灸かの選択が迫られていますし、その選択によって集める情報も大きく異なってきます。
高齢化率の増加やストレス疾患の増加など、現状を考えると医療という分野は一見未開拓の市場「ブルーオーシャン」にも見えます。しかし、 (さらに…)
今日の一冊 病院でちゃんとやってよ
今日の一冊 病院でちゃんとやってよ
2021.01.08
病院でちゃんとやってよ
小原周子 著
双葉文庫 759円
「うちの母は絶対に治るんだから、ちゃんと病院が歩けるようにしてよ!」。現実から目を背け、介護従事者を召し使い扱いし、自分勝手な希望を押しつける患者家族が今日も続々とやって来る――。 物語の主人公、大八木新菜はリハビリ病棟で働く看護師である。激務のうえに、わがままな患者、無責任な患者家族に悩まされる日々。「退院したら誰が看るか」でもめる家族、「母を元通りにするまで帰すな!」と威張り散らす息子。そこには壊れた家族関係が浮かび上がる。現役看護師が描く、リアル介護病棟小説。
編集後記
編集後記
2021.01.08
▽あけましておめでとうございます。『新型コロナ』と『年越し寒波』の合わせ技で、家に籠もった大晦日。家からは一歩も出ませんでしたが、独り身の仲間内でリモート忘年会と銘打って、インターネット通話をしながら飲んだくれて年を越しました。昨年は一度も集まれなかったものですから皆溜まっていたのか、出るわ出るわ、あちこちの業界の生々しい愚痴。斯界もヨソのことは言えませんが、大変そうだったのはお上の方針変更に振り回されてきた公務員……おっと、「年忘れ」してしまったので多くは語れません。昨年の厄はしっかり置いてきて、今年は前向きな一年にしていきたいですね。お伝えできる明るいニュースが増えることを心より祈りつつ、今年も鍼灸柔整新聞をよろしくお願いいたします。(平)