連載『中国医学情報』155 谷田伸治
2018.02.10
☆潰瘍性大腸炎には章門穴の棒灸併用
広東省の仏山市第一人民病院・羅廷威らは、難病の潰瘍性大腸炎(UC: Ulcerative colitis)患者で、薬物単独治療(Mesalazine服用)と棒灸併用治療との効果を比べ報告した(上海鍼灸雑誌、17年10期)。 (さらに…)
連載『中国医学情報』155 谷田伸治
連載『中国医学情報』155 谷田伸治
2018.02.10
☆潰瘍性大腸炎には章門穴の棒灸併用
広東省の仏山市第一人民病院・羅廷威らは、難病の潰瘍性大腸炎(UC: Ulcerative colitis)患者で、薬物単独治療(Mesalazine服用)と棒灸併用治療との効果を比べ報告した(上海鍼灸雑誌、17年10期)。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 保健所は広告に関して指導はできても命令する権限は無い
Q&A『上田がお答えいたします』 保健所は広告に関して指導はできても命令する権限は無い
2018.02.10
Q.
柔整療養費検討専門委員会などでは、不適正な広告を掲げている施術所への保健所による指導の徹底が求められていると聞きました。指導されたら必ず従わなければならなくなるということでしょうか。
A.
保健所が行えるのは指導だけであって、命令権限はありません。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』162 春はあけぼの、やうやう青く上がりなん……
連載『汗とウンコとオシッコと…』162 春はあけぼの、やうやう青く上がりなん……
2018.02.10
大寒を過ぎてから、急激に冷えてきた。人の日常を脅かすほどの雪が降り、風は肌を刺すように冷たいものの、日差しだけに目を凝らせば、既に春のようだ。大寒前はもう「三寒四温」の到来かと思えたが、やはり、母なる地球は立春に向けてちゃんと帳尻を合わせてくる。人の身体はと言えば、この冷え込みで四肢末梢血管が急速に収縮して体幹部に血を集める。おのずと血圧が上がり、循環器に問題がある人は特に大変だ。
「先生、年末からなんですけど、だんだんと右腕が痺れてきて、力が入りにくいんです。頸を斜め後ろに倒すと、ビンと響いて……」
と訴える女性が来院した。40台前半の少し小太りの体格で未婚。職業は看護師、週に2回の夜勤。性格はなかなかどうして看護師らしからぬチャキチャキ系で、「白衣の天使」のイメージとは正反対といったところか……。 (さらに…)
連載『未来の鍼灸師のために今やるべきこと』13 子どもの価値観を変える~子どもの健康教育を考える~
連載『未来の鍼灸師のために今やるべきこと』13 子どもの価値観を変える~子どもの健康教育を考える~
2018.02.10
「子どもは親の鏡」といわれるように、子どもには親の考え方や習慣が反映されていくものです。健康に対する捉え方も例外ではなく、病気や健康に対する価値観は子どもの頃に形成されます。子どもの頃に病気にどのように対処していたかが、その後の人生に大きな影響を与えていくという話には以前も触れましたね。昔のように家庭で病気を予防するという習慣が薄れ、「何かあったら病院で解決する方が早い」という価値観が生まれているのも事実です。その意味で、子どもたちの健康に対する価値観をどのように形成していくのかを真剣に考えなければ、医療費の削減はありません。そこで、幼稚園、小・中学校の義務教育において特別講師として保健の授業で行っている試みを紹介します。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 ~産後のママさんを支える~ 大阪市北区<とよさき整骨院>
『ちょっと、おじゃまします』 ~産後のママさんを支える~ 大阪市北区<とよさき整骨院>
2018.02.10
骨盤の歪みや肩こり、腰痛、坐骨神経痛、自律神経失調症といった産後の諸症状をメインに治療する「とよさき整骨院」。院長の川村淳先生はあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、柔道整復師の国家資格の持ち主です。3児の父でもある川村先生は、奥様の出産から社会復帰までを見ていく過程で世のお母さんたちの大変な思いを知り、「産後専門」を目指すようになったといいます。 (さらに…)
今日の一冊 食事のせいで、死なないために[食材別編]
今日の一冊 食事のせいで、死なないために[食材別編]
2018.02.10
食事のせいで、死なないために[食材別編]
マイケル・グレガー 著
NHK出版 1,944円
1日当たりの豆類の摂取量が20㌘増えるごとに早死にのリスクが8%下がる。毎日の食事に緑色野菜を1品目増やすごとに心臓発作や脳卒中のリスクが20%下がる。豆腐を食べることで胃癌のリスクが50%下がる――。「私たちを死に至らしめるのは、運命ではなく毎日の食事だ!」と断言する著者は、医学博士で栄養、食の安全の専門家。エビデンスに基づいて健康に良いとされる食材を品目別に解説し、美味しい食べ方も紹介する。「筋肉痛を野菜や果物で治す」「食生活を改善すると外見も良くなる」といった話題も。
『医療は国民のために』240 「施術管理者」にならなくとも柔整療養費を代理受領?
『医療は国民のために』240 「施術管理者」にならなくとも柔整療養費を代理受領?
2018.01.25
柔整療養費の適正化と銘打って、保険請求できる柔整師を大幅に抑制するために、「実務経験」と「研修の受講」を施術管理者になるための要件に加えるとする厚労省通知が発出された。当然、この2つの新要件をクリアできなければ受領委任の取り扱いができず、私から見れば、単に柔整療養費の抑制を狙った方策としか考えられない。しかし、受領委任の取り扱いについて詳細に検討してみると、必ずしも施術管理者にならなくとも「代理受領」で従来通り保険請求できると考えられなくもない。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』84 日本スポーツ医科学学会を応援!
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』84 日本スポーツ医科学学会を応援!
2018.01.25
1月21日、一般社団法人日本スポーツ医科学学会(笹川隆人会長)が発足し、第1回東京大会が開催されました。麻生太郎副総理から祝電が届くなど、前途洋々としたスタートでした。私は、医療連携の関係で登壇させていただきました。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』154 膝損傷の超音波観察
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』154 膝損傷の超音波観察
2018.01.25
田中 正樹(筋・骨格画像研究会)
臨床において、膝周囲は病変の頻度の高い部位である。軟部組織が薄い場所なので、外見所見や触診は比較的易しいが、超音波画像観察装置(エコー)を使えば、細部にわたって、より明確に病変を認識することができる。今回は、膝関節水腫の貯溜について報告する。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 継続理由・状態記入書による返戻は許されない
Q&A『上田がお答えいたします』 継続理由・状態記入書による返戻は許されない
2018.01.25
Q.
『1年以上・月16回以上施術継続理由・状態記入書』を添付して療養費支給申請をしたのですが、返戻されてしまいました。返戻理由には「記載内容が適切ではないと判断いたします」とあるだけで、具体的な説明がありません。必要事項はしっかりと記入したのに、これ以上どうしろというのでしょうか。
A.
あなたは継続理由・状態記入書に必要事項を全て記載したわけですよね。にもかかわらず、「記載内容が適切ではない」との理由で返戻されたとのこと。おっしゃる通り、返戻理由には具体性が必要です。 (さらに…)
連載『食養生の物語』56 ショウガの応用
連載『食養生の物語』56 ショウガの応用
2018.01.25
鍋物の美味しい冬、薬味におろしショウガを使うと、一段と心身が温まります。ただ、最近、患者さんから「生姜紅茶をずっと飲んでいるのに、冷えが解消されない」という相談を立て続けに受けました。どんなに良いと思えるものでも、効果がない時は疑ってみる。治療であれ養生であれ、忘れてはならないことです。
確かにショウガには、身体を温め、細胞の新陳代謝を促し、免疫力を上げる作用があると確認されています。 (さらに…)
連載『アロマテラピーをたずねて』92 クレイセラピーで痛みが改善
連載『アロマテラピーをたずねて』92 クレイセラピーで痛みが改善
2018.01.25
この数年、年内に全ての年賀状を書き終えることができず、お正月休みにテレビを見ながら残りを書くのが恒例になってしまいました。パソコンで簡単に済ませることはできるのですが、せめて宛名書きだけでも手書きでやろうと決めているので、筆ペンを握り締める右手の指先に負担がかかり、時間とともに痛みまで出てきます。おまけにメールで頂く新年のメッセージも年々増え、ライン・フェイスブックの「いいね!」やインスタへの入力にも気が急いて、右肩と右手の痛みがどんどんひどくなっていきます。数年前の交通事故の後遺症で頸椎の不具合がずっと続いていることもあって、いつもオリジナルブレンドの特製オイルを患部に塗布して何とか鎮めています。身体機能の低下は仕方がないことと半ばあきらめてはいるものの痛みは苦手なので、1月4日に鍼灸、8日にクレイセラピーのお世話になりました。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 ~自分が治すか、患者さんの力か~ 兵庫県宝塚市<LEO整骨院>
『ちょっと、おじゃまします』 ~自分が治すか、患者さんの力か~ 兵庫県宝塚市<LEO整骨院>
2018.01.25
一度は就職するも、「自分で全ての責任を負う仕事がしたい」と柔整師の道を選んだ森﨑先生。手技と高周波による物療の二本柱で、生まれ育った宝塚の患者さんと向き合っています。 (さらに…)
今日の一冊 カロリー制限の大罪
今日の一冊 カロリー制限の大罪
2018.01.25
カロリー制限の大罪
山田 悟 著
幻冬舎新書 864円
たった2年のカロリー制限で骨密度の低下や貧血、筋肉量の減少などが起こる。非肥満の糖尿病患者にはカロリー制限は必要無い。カロリー制限にはアンチエイジング効果は無い――カロリー制限は健康に最良であるという「神話」は近年の研究によって崩れてきたと、北里研究所病院糖尿病センター長である著者は指摘。代わりに、糖質を制限する「ロカボ」を推奨している。「脳のために甘いものを」という考えは迷信である、といった糖質の「真実」にも触れ、美味しく、楽しく続けられるロカボ食について解説する。
『医療は国民のために』239 医師との連携が困難であることを痛感する
『医療は国民のために』239 医師との連携が困難であることを痛感する
2018.01.10
鍼灸療養費での医師の同意に関して、初療の日から3月を経過した後の申請では、医師からの同意を得ていれば同意書の添付は省略してもいいし、確認は口頭でも電話でも良く、施術者が得ても患者が得てもいいといった取り扱いで進んできた。そのためか、地方の医師会などが会員医師に対して「同意はしないように」との指導を行っているのは周知の事実である。 (さらに…)
連載『先人に学ぶ柔道整復』七 嘉納治五郎(前編)
連載『先人に学ぶ柔道整復』七 嘉納治五郎(前編)
2018.01.10
柔道創始者の柔術・接骨との接点
今回から、講道館柔道の創始者として知られる嘉納治五郎に触れてみたいと思います。治五郎は講道館を創始する以前、天神真楊流柔術や起倒流柔術などの「古流柔術」を習っていました。天神真楊流柔術は現代の柔道整復術の源流の一つであるため、柔術修行の中での接骨との接点も少なくなかったといえます。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』83 2018年、あけましておめでとうございます
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』83 2018年、あけましておめでとうございます
2018.01.10
東京へ拠点を移してちょうど5年が経ちました。2025年問題に対して、日本の医療を変えるために自分ができることは何かを考えながらの日々で、気づくともう5年が経ったのかという思いです。特に、昨年は私にとって怒涛の1年間で、東京都千代田区永田町で開業もしましたし、会社も大きくなりました。様々な案件が飛び交う中、あっという間に過ぎ去っていきました。 (さらに…)
連載『中国医学情報』154 谷田伸治
連載『中国医学情報』154 谷田伸治
2018.01.10
☆脳卒中後の尿閉には井穴浅刺併用
河北省の滄州中心病院・リハビリ理療科の楊玉霞らは、脳卒中後の尿閉患者で常軌の膀胱機能訓練と十二井穴浅刺併用治療との効果を比べ報告した(中国鍼灸、17年10期)。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 施術管理者の要件の一つ、「研修」は全ての柔整師が受けるべきではないのか?
Q&A『上田がお答えいたします』 施術管理者の要件の一つ、「研修」は全ての柔整師が受けるべきではないのか?
2018.01.10
Q.
今後、柔整療養費の受領委任の取り扱いができる施術管理者になるには、3年の実務経験と研修の受講が必要になるそうですね。既に施術管理者である人にも、義務付けられるのでしょうか?
A.
厚労省から、平成29年6月15日付で「施術管理者の要件について(周知のご依頼)」という事務連絡が発出されていますね。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』161 degenerated…
連載『汗とウンコとオシッコと…』161 degenerated…
2018.01.10
早く到来した冬、もみじに雪、北風に狂い咲く桜やシャクナゲ……。物言わぬ植物でさえ間違える、妙な季節だ。自律神経的には血管の緩みと収縮が激しく、ラニーニャ現象の影響で身体の芯から冷え込む朝も多い。体温や血圧を上げるために食欲が変に増したり、塩の味が恋しくなる。忘年会にクリスマス、正月とイベントの連続もあって食や甘味が増えてカロリー過多になり、体幹部に血が集まり過ぎて、仮に四肢末梢が冷えて調子が狂う。横転先生が常日頃から言っている、「本当の冷え症の人がいつまでも、だらだらと食べられるか!」という言葉にもつながるわけだ。
渡辺くんという、小学5年生の男子が年末から来院している。リトルリーグの野球でピッチャーをしたりショートを守ったりと、器用な子だ。12月頭に左の環指を突き指してから腫れと痛みが引かないという。骨は大丈夫とのことだが、年明けに再開した練習でまた悪化している。今はオフシーズンで練習は走り込み中心だが、グローブを着けて球を受けると痛むらしい。治療は精神年齢の近い川端が受け持っているものの、一進一退の様子だ。 (さらに…)