『ちょっと、おじゃまします』 ~トレーナーは「何でも屋」に~ 大阪府堺市<株式会社ProCare>
2018.10.10
「自分が携わったことで選手がいかに評価されるか、そこにとことんこだわっています」と話すのは、鍼灸師でトレーナーの辻文将さん。自身も第一線で働きつつ、アスリートにトレーナーを紹介するマネジメント会社「株式会社ProCare(プロケア)」の代表取締役を務めています。入江陵介(ロンドン五輪競泳銀メダリスト)や三原舞依(フィギュアスケート2017年四大陸選手権大会優勝)、朝日健太郎(北京・ロンドン五輪ビーチバレー日本代表)など、同社の実績にはトップアスリートの名前がズラリ。個人だけでなく、企業や大学のチームや部活動の仕事もしています。
高校時代は陸上競技に打ち込んでいた辻さん。トレーナーを目指し、体育大学に通いつつ専門学校とのダブルスクールで鍼灸師の資格も取得します。トレーナーとしては18歳の頃から活動しており、多い時は「1日に20人は触っていた」そうです。昔から、訴えているのが局所の痛みでも原因追究のために必ず全身を触診する主義。休日も返上で数をこなしてきたことで、指先の感覚が培われました。選手の「ここ一番」という時に目標を達成できるように仕上げるのはもちろん、メンタル面のアドバイスも行い、更には、選手とコーチの間を取り持ったり試合を演出するような仕掛けをしたりと、あらゆる手段で選手をサポート。「選手のためになるのであれば、『何でも屋』でいいんです。ただ、いいように使われるだけの『便利屋』になってはいけない」といいます。トレーナーが技術面だけで解雇されることはほとんど無く、多くはコミュニケーション力不足が原因だと指摘。「誤解を恐れずに言うと、ある種、サービス業でもありますから」と語りました。
大阪市内で8月から稼働している「ProCare鍼灸マッサージ院」には、トップトレーナーの治療やコンディショニングが受けられると、早くも数十人のクライアントが。広告は打っておらず、ホームページも無いため、口コミやSNSだけで広がっているようです。
辻文将さん 平成10年大阪体育大学卒、平成12年明治東洋医学院専門学校鍼灸科夜間部卒、平成13年はり師・きゅう師免許取得。43歳