(株)メディケーション 薬店併設事業説明会 治療院に薬店併設で相乗効果
2019.11.10
1108号(2019年11月10日号)、紙面記事、
鍼灸院や整骨院に薬店を併設し、相乗効果で安定した収益を得る――。その経営モデルを提示しているのが、株式会社メディケーション(齋藤聖賢代表取締役)。10月6日と20日に、大阪市内で同社のフランチャイズ(FC)加盟を募る薬店併設事業説明会を開いた。
平成30年の接骨院等の倒産件数は93件(前年比36・7%増)と前年より大幅に増加、この10年間では最多となり、5年連続で前年を上回っている。20日の説明会で、同社の薬店責任者で取締役の藤井宏行氏は、この背景には過当競争や保険の審査の強化があると解説し、同社では同業者との差別化を図るため、また保険に頼らなくとも安定した経営ができるよう、薬店の併設という事業展開に至ったと話した。「痛みなどの症状があっても、病院に行く前にまずはドラッグストアや薬店に行くという人は多い」と指摘。薬店に来た客にヒアリングを行い、ケースによっては整骨院での施術を勧めているとした。また、整骨院での治療と薬店の商材による日頃のケアの組み合わせによって患者の経済的負担も軽減されるとし、例えば軽度の椎間板ヘルニアでも病院で手術すると42万円かかるが、同社の整骨院では3万5千円に抑えられると述べた。
薬の管理登録販売者になるには5年以内に積算2年以上(月80時間以上の勤務×24カ月分)の登録販売者としての実務・業務経験が必要になる。藤井氏は、大手ドラッグストアチェーンで勤務して条件を満たすのは、シフトの融通が利かないため院を運営しながらでは困難なうえ、業務は雑用がほとんどという実態にあると説明。受け皿として同社の薬店での研修も行っているとして、FC加盟を呼び掛けた。
最後に齋藤代表があいさつに立ち、「安価な慰安を提供しているというような今の業界のイメージを払拭したい。同じ思いを持った先生方とともに事業を発展させていきたい」と語った。
今後、説明会は12月1日(日)、15日(日)にも開催される。参加費は2,000円、定員20名。問い合わせは藤井氏(06・6623・2257)へ。